ライバル!


今回は、3歳児のお子様が同じ年の友だちに負けたくない!という気持ちから、

苦手な感触を克服できた小麦粉粘土の活動の様子をお伝えします。

運動は得意で体の大きいA君。

積極的で負けず嫌い。

でもべとべとやべちゃべちゃの感触は、ちょっぴり苦手です。

同じようになんにでも積極的なK君。

この二人、力も強く児童発達支援のクラスでもリーダー的な存在です。

お互いバチバチと火花をちらして、段ボール遊びでは自分のものだと譲らずに、同じ段ボールを取り合ったり、

お絵描きの時にはクレヨンを取り合ったり、時には感情が高ぶって手が出そうになることもあるライバル同士。

でも、気が合うので仲良く遊ぶことも多く、

二人の相乗効果を期待して、今日はあえて同じグループにしました。

 

 

まふぃんの児童発達支援の活動では、感触遊びとして小麦粉粘土をあつかうことが多くあります。

材料は、小麦粉と水と油。

たった3つのどこにでもあるシンプルな材料ですが、

まだ小さいお子さんは、口に入れて確かめようとすることがあり、口に入ったとしても安全なこと。(もちろん口に入れないように職員が気を付けています。)

作る過程で、小麦粉の感触がさらさら・ぱらぱら・ぽろぽろ・べちょべちょ・べとべとなどに変化し、いろんな感触を体験できること。

などの理由からです。

 

 

小麦粉の感触


 

タライに小麦粉が入ります。

 

「さらさら」

「ふわふわ!」

「雪みたい」

 

もっと小麦粉を入れます。

「わぁいっぱいになった」

「ぎゅう-ってしたら、お団子ができた」

など、粉のさらさらの感触は、十分に感じて楽しんでいました。

 

 

 

 

水が入った感触


 

水を少しずつ入れます。

さらさらだった粉の感触が、ぱらぱらになり、ぽろぽろと変わっていきます。

「わぁーい。水が入った」

「もっと入れて」

と、喜ぶ子が多い中、

ぽろぽろの小麦粉が手にくっついてくると、さらさらの粉で手についたものをとろうとする姿も見られます。

 

 

さらに水が入ると、べとべとの感触に…

 

先ほどまでのさらさらやぽろぽろの感触を楽しむ様子と違い、

 

べとべとした感触も気にせずに触ることができる子。

水が入ることを喜ぶ子。

周りの様子を伺ってから、タライに手を入れる子。

ちょっぴり苦手な子。

子ども達の反応も様々です。

 

K君はべとべとした感触を気にすることなく、楽しそうにどんどんこねています。

 

さて、いつもはべとべとになると、手を引っ込めてなかなか触りたがらないA君はというと…。

同じグループで楽しんでこねているK君につられて、顔についた粉も気にせずに一緒にこねています。

「K君が、頑張っているからいい粘土ができそうだね」

と、職員がK君を褒めると

ライバルのK君に負けたくない!と、苦手な感触に嫌な顔をすることもなくK君以上に、

どんどんとこねています。

 

おぉ~すごいぞA君

 

負けず嫌いの力が、A君の苦手を克服した瞬間でした。

「A君、すごいね」

声を掛けると、なんとも誇らしげです。

いいぞ!いいぞ!

二人の頑張りもあり、一番に粘土を作り上げることができました。

 

 

小麦粉粘土で遊ぼう


 

できた粘土をみんなで分けて遊びます。

丸く伸ばしてピザを作ったり

 

足に巻いたり伸ばしたり

 

うどん職人のように足で踏んだり

 

 

マフラーの様に首に巻いたり…?。

 

 

最後は、タライに片付けて今日の小麦粉粘土はおしまい。

 

 

 

こどもは子どもの中で育つ


 

大人の声掛けや指示もとても大切なことですが、

今回のA君は、大人の声掛けで苦手な感触を触ることができたでしょうか。

出来たとしても、それは自発的ではなく、いやだけどしょうがなく…という思いからかもしれません。

 

あの子には負けたくない!あの子がやれるならぼくもできるはずという思い。

自分からやりたい!やってみよう。とする自発的な力。

それが大きく作用したからこそ何の抵抗もなく苦手を克服できたのではないでしょうか。

まさに子どもは子どもも中で育つということを実感した出来事でした。

 

今回は、A君にそんな力を与えてくれたK君!

次は、K君がA君から力をもらえるような、「仕掛け」を考えて活動を組み立てていきたいと思います。

 

二人は素敵なライバル!今後の相乗効果による成長が楽しみです。

 

まふぃん錦ヶ丘  田尻