おやつを買いに行こう!

木、金曜日に療育の午後クラスで買い物体験が行いました。

 

まふぃんの買い物は、

・おやつを選び、レジでお金を払う体験を通して、買い物の方法を知る事。

・室内での活動の経験(順番を待つ、場に合った行動ができるなど)を活かし、まふぃんの外に出ても同じように行動できる事。

が活動の狙いです。

 

 

 

子ども達に大人気の買い物体験。

「今日、買い物でしょ!」「グミ買おうかなぁ~」と大喜びの子どももいれば、楽しみで登園してからずっとソワソワしている子も。

 

そんな中、最近まふぃんの利用が始まったばかりの男の子がいます。

普段、元気いっぱい遊ぶ事が大好きな子ですが、初めての活動に「買い物?」「何するの?」と少し緊張気味です。

 

 

 

まずは、まふぃんの中で練習。

友達のお手本をじーっと集中して見ていました。

 

自分の順番がくると・・・

ラムネの絵カードを選び、レジに並んでお金を払い、「ありがとう」の挨拶もできました。

すごい!😄

 

 

練習が終わると、早速100円を持ってファミリーマートへ。

 

今まで、初めての買い物体験で、他の物を買いたいと言い張ったり、店内を動き回ったりしてしまう子がいた為、

道路で走り出してしまったら?

他のお菓子が買いたいと言い張って泣き出したらどうするか? などなど

その子の行動を想定して安全に買い物に行き、最後まで活動に参加できるように、事前に職員同士で対応の仕方を話し合い、担当の職員も決めていました。

 

 

 

ファミリーマートまでの道は、友達と手を繋いで歩く事ができました。

 

そして、誘惑の多い、お店の中へ。 ドキドキ…😓

 

しっかり職員の後をついてきて、おやつコーナーへ。

「ラムネあった、取って!」

ラムネを見つけて嬉しそうです。

 

レジでも順番をしっかり並んで待てました。

 

自分の順番が来た時には、財布から100円を出し、お釣りとおやつを受け取り、最後に「ありがとう」も言えました。

すばらしい!!!😆

 

 

 

職員が心配していたような行動は全くなく、初めての園外活動はバッチリ。

 

まふぃんに戻ると、大好きなラムネを嬉しそうに食べていました。

たくさん入っていたはずのラムネもあっという間に完食していましたよ。

 

 

まだまだ療育は始まったばかり。

これからどんな成長を見せてくれるのか、とても楽しみです。

 

 

まふぃん 中村

すくすく親子教室

冬ごろから徐々に見学を希望される問い合わせが増え、この1ヶ月で7件の見学をお受けしています。有難いことに近隣の幼稚園さんや保健センターから紹介いただいたケースも多いです。

 

そんな中、今年度から担当させていただいている保健センターのすくすく親子教室に参加されていた方からの問い合わせもありました。

 

保健センターで行われているすくすく親子教室。月に1回、20組程度の親子(1歳半~2歳)と活動を行っています。

 

4月は、わらべ歌、新聞紙遊び、こいのぼり製作(シール貼り)

5月は、リトミック、ボール遊び、お絵かき

を行いました。

 

初めての環境に緊張してしまう子もいれば、元気いっぱい動き回る子ども達も。

 

親子活動で人数も多い事もあり、まふぃんで行っている活動とは異なる部分もありますが、療育的な要素を取り入れた活動の展開となるように工夫しながら、親子で楽しく参加できるように心がけています。

 

 

前半は動の活動。それぞれのお子さんが自分のペースで自由に遊びながら、新聞プールやボールプールなど中に入って遊ぶ事で友達との距離を縮め友達へ目を向け、子ども同士の関わりに繋がるような工夫を行っています。

 

後半は静の活動。活動の場に慣れ動いて発散した子ども達が落ち着いて活動できるように座って取り組む活動を取り入れています。活動に集中する事でじっと座る経験に繋がるようにしています。

 

特に動の活動は普段まふぃんで行う活動とあまり変わりません。

 

幼稚園や保育園、小学校、そして自立して社会に出てから・・・

必ず人との関わりがあり、集団での行動をある程度求められます。

 

「友達に目を向ける」事は、友達との関わり方を学ぶ第1歩。相手も自分も傷つけない人間関係を築く力に繋がります。

 

「じっと座る」事は、今は興味がある活動だから座っていられますが、これが徐々に周囲に目を向け、指示を聞けるようになっていくと「動きたいけど少し我慢する」という行動に代わっていきます。そしてその力は集団行動に必要なその場面に合わせた行動に繋がります。

 

どちらも将来の子ども達にとって必要な力ですね。

 

 

 

そんなすくすく親子教室ですが、活動の場を提供するだけではありません。

 

「うちの子も療育に通った方がいいですかね?」

「ウロチョロしてしまって困ってます。」

「うちの子、言葉が遅くて心配。」

などとお子さんの発達や子育てに不安を持っていらしゃるお母さまからの相談を受ける事も。

 

まふぃんの療育では「社会性」を重視した療育を行っている事。

他事業所では運動療法や音楽療法などを取り入れている場所もあり、様々な療育の事業所がある事。

幼稚園や保育園と療育の違い。

療育を行う事でお子さんにどのような変化が現れるのか。などなど、

 

お母様方の不安なお気持ちを受け止めつつ、療育についてのお話をさせて頂いています。

 

 

中には

「初めての場所は苦手なはずなのに活動に参加できました!」

「今日はとても楽しそうでした!」

など嬉しいお声も頂きました。

 

早くもすくすく親子教室に参加されていた3名の方が見学に来て下さいました。

有難いことにそのうち2名がまふぃんの利用が決まり、利用に向けての手続きを始めています。

利用までにはもう少しかかりそうですが、一緒に活動できるのを楽しみにしています。

 

 

まふぃん 中村

 

野菜を育てようプロジェクト➀ (錦ヶ丘)

五月晴れで、空の色も青々として気持ちのいい日が続いていますね。

 

まふぃん開所から2か月が過ぎようしています。

放課後等デイサービスの子どもたちと、一大プロジェクトに取り組みました。

その名も「野菜を育てようプロジェクト」!!

このプロジェクトは、「話し合い活動の充実」も1つのねらいとしています。

 

まずはプロジェクトの第一段階として、夏野菜を知ることから始まりました。

1人ずつ知っている野菜、夏野菜だと思う野菜の名前を発表していきます。

「トマト〜」「じゃがいも〜」と、みんなで一斉に喋り出します。

 

ちょっと持って!!みんなで一斉に喋り出したら聞き取れないことを伝え、発表の仕方を確認しました。

 

「手を挙げて」「相手の方を向いて」「聞き取りやすい声の大きさで」

 

みんな学校で発表の経験があったり、発表している姿を見たことはあるんですよね。

 

では、もう一度発表してもらいます。今度はきちんと手を挙げて待つことができました。

ピーマン、トマト、にんにく、なすび、スイカ、にんじん………

たくさんの野菜が出そろいました。さてさてここからどうする?

 

できた野菜をどうしたいかを聞いてみました。すると「みんなでクッキングをして食べたいな」と素敵な意見が出てきました!これにはみんな大賛成です。

 

それならばと、夏に向けて育っていく野菜を調べることに。

以前、パンケーキの作り方を調べた時に使ったまふぃん 専用タブレットを使っての調べ物です。

検索するところまでは職員と一緒に行い、夏野菜がたくさん出てくるページを見つけたところで、子供達だけに任せてみました。

 

1人の子がタブレットを手慣れた手つきで扱い、別な子が自分たちが発表した野菜の名前をと照らし合わせ、また別な子が1つずつチェックしていく。

自然と役割分担ができていました。

トマト、ピーマン、なすび、パプリカ、スイカ、唐辛子、きゅうり、かぼちゃ…

たくさんの夏野菜を知ることができ、大満足の子どもたち。

 

すると1人の男の子が気付きました。

「まふぃん には畑がないから、植木鉢に植えないといけないね」

 

おお〜、よく気付いてくれました!

 

プランターは職員が準備することを伝えて、話し合い再スタートです。

 

たくさん調べた夏野菜から、実際に自分たちが植える野菜を選んでいきます。

それぞれ自分の食べたい野菜を伝えます。その時点で絞られた野菜は、

きゅうり、トマト、ピーマン、なすび、スイカ、唐辛子(笑)

 

でもこんなにたくさんの種類は植えられません。すると、最近学校で野菜を植えたという女の子がみんなに教えてくれました。

「きゅうりは上に大きくなっていくから、ネットをしないといけないんだって。難しいんだって。」と。

 

みんなの前でお話しをするのが、少し恥ずかしいこの女の子。でも、自分の経験から得た知識を皆に伝えたいと思い、ドキドキしながらも伝えてくれたことに感心した出来事でした。

 

まふぃん 錦ヶ丘での「話し合い活動」。まだまだ「話し合い」とまではいかないのが現実です。

「話し合い活動」は、共通の結論を得るために協力と努力を必要とするものであり、そして、協力して結論に達しようとする積極的な意欲が大切だと思っています。

 

話し合いの経験をたくさん積み、そのうち子ども達発案の「話し合い活動」ができるようになっていければと考えております。楽しみですね。

 

さあ、話し合いで何の野菜が決まったのか?そこからどうしていくのか?

 

また、次回のブログでお伝えします………^_^

これは何かな〜?

まふぃん 錦ヶ丘  吉村

 

 

UNO(上之園)

最近、放デイの子ども達に大人気の「UNO」。

 

自由遊びや帰りの迎えを待つ間にUNOを出すと「UNOやりたい!」「仲間に入れてー」と子ども達が集まってきます。

 

 

UNOのルールは・・・

直前に出されたカードと数字や色、記号が同じものを手持ちのカードから出していき、先にカードが無くなった人の勝ち!というとてもシンプルなものです。

 

 

 

“カードゲーム”と聞くと、ただ子ども達が好きな遊びを楽しんでいるだけと感じるかもしれませんが、UNOを選んだのにもちゃんと療育的な意味があります。

 

まず1つめは「勝ち負けがはっきりしている」という事です。

 

UNOで遊び始めた頃、思うようにカードが減らなかったり、負けてしまったりすると「もういい!」「しない!」と怒り出し、遊びから離れてしまう子どもがいました。

「悔しかったね」と声をかけると涙目になり、気持ちを受け止めてもらって安心したのか静かに頷いていました。

その後どうするのか様子を見守っていると・・・

じっとUNOをしている友達を見つめ、少しすると「やっぱりする」と自分から遊びに戻っていく姿が見られました。

 

遊びの中での「負けて悔しい」という経験は大切です。なぜなら、悔しさは次の行動を起こす原動力となるから。

安心できる環境の中で悔しさを感じる経験があると「遊びたい、もっと上手くなりたい」といった気持ちが大きくなり、自発的に自分の感情を抑えて参加しようとします。気持ちを切り替えて再び参加し、意欲を持って取り組んだ努力が実れば、それだけで嬉しいですし、次への意欲がわいてきます。そうすれば、その後ももっともっと楽しく過ごす事ができますよね。

つまり、UNOは感情をコントロールするのにとても役立つ遊びなんです。

 

 

2つめは「ルールが変化していく」という事です。

 

UNOでは「次はこのカードを出せるかも」と予想していても、その予想が外れてしまう事が多いです。

なぜなら、直前で出されたカードによって自分の出せるカードが制限されるからです。

 

実際に、緑のカードが続いていて、「やったー!緑のカード持ってる」「このカード出そう!」と意気揚々とする1人の男の子。

しかし直前で赤いカードに代わり・・・

持っていない色や数字のカードを出され、予想していなかった事態に「どうしよう・・・」と戸惑ってしまいました。

「このカードは出せるよ」と他のカードを出すように促しても「これは?出せないの?」と出すカードを決めるまでに時間がかかってしまいましたが、最終的にカードを変える事ができました。

 

まふぃんには急な予定変更が苦手な子ども達も多く通っていますし、予定を変更せずにその子たちの流れやリズムに合わせてあげる事は簡単です。

ですが大人になれば急に予定を変更して、それに対応していかないといけない事もあります。様々な出来事に対して早いうちに対応できる力を養っていくことで、将来的に子どもたち自身が乗り越えないといけないハードルを低くすることに役立ちます。

 

活動の予定を直前で変更すると混乱し不安になってしまう子もいますが、遊びの中での発生する小さな変更には抵抗が少なく、戸惑うことはあまりありません。

この積み重ねが予測不能なことに対しての対応していく力に繋がっていきます。

このようなねらいを持ち、まふぃんではUNOを活用させていただいています。

 

さて、現在、UNOで遊び始めて2か月程経ちました。

負けて悔しいけど「もう1回!次は勝つからね!」と自分の感情を抑えながら参加できるようになった子。

始めは見通しが持てない事に戸惑っていたけど「じゃあ、このカードを出そう」と直前の変更にも慣れてきた子。

そして、ルールを理解していない子に「これを出したらいいよ」と優しく教えてくれる子も。

 

これからまだまだ発展していきそうなUNOにいろいろな期待が膨らむ職員一同でした。

お絵かき遊び(錦ヶ丘)

こんにちは。

今日はまふぃん 錦ヶ丘の活動の一つである「お絵描き」をご紹介したいと思います。

 

この日の活動のねらいは

「友だちと物や場所の共有ができること」「集中力を持続する」でした。

 

「今日は何をするの~?」と楽しみにやってきた子ども達。

お絵描きをすることを伝えると、大喜び(笑)

しかし3人の子どもに対して、私たちが準備したのは「1枚の模造紙」と「12色のクレヨン1つ」

でした。

 

「えっっ!! それだけ??」

 

「一人ひとつずつ用意しないの?」

 

と感じる方も多いのではないかと思います。

 

まふぃんで行うお絵描き遊びはあえて、模造紙とクレヨンを人数分用意しないことが多いのです。

 

一人ひとつずつの物を準備しないことで

場所や物を共有する環境が生まれます。

そこから少しずつコミュニケーションも生まれてくるのです。

 

子ども達の中には

コミュニケーションが苦手だったり

接触するすることが苦手だったりする子もいますが

私たちはあえてそのような場面を創り出し、

(もちろん子どものペースで行いますが・・)

嫌なことから遠ざけずに経験することで

様々な経験をする

子ども達のその時の成長を見守るようにしています。

 

 

では、では、活動の様子を覗いてみましょう〜

 

お絵描き遊びの導入として、はじめに何色があるかみんなで確認します。

どんな色〜が好き?

 

子ども達はクレヨンを見せられて

「早く描きたいな~」と、どの子も気持ちはウズウズ……

 

そんな子どもたちの気持ちを察しつつも、あえて時間を調整していきます。

 

子ども達の「早く描きたい!」「我慢なんてイヤだ」という気持ちをギリギリまで引っ張る事で、

話をしている人に注目し座って話を聞くことができるよう集中力が持続します。

 

 

いよいよ描きます!

グルグル~と模造紙のあちらこちらに丸を描く子、

 

「これねお母さん」とイメージを伝えながら描く子、

「先生~描いて~」と少し消極的な子もいました。

ちょっと描くところが狭くなってきたぞ…

 

⬆︎の写真のように一枚の模造紙を共有しているのでどうしても描く範囲が狭まってきます。

白いスペースを見つけては「私はここに描く〜」「ちょっと狭くなって描きにくい…」

など、接近する場面が増え、各々の描きたい場所一か所に集中してしまったり、

「同じ色のクレヨンを使いたい~」と

子ども達はもめそうになります。

そんなときは職員が間に入り、

「どうしようか?」と疑問を投げかけます。

子ども達もいろいろ考え、別の白いところを見つけ移動したり、

「ここに描きたい」「一緒に描く?」「使う?」と

子ども達同士のコミュニケーションが生まれて来ます。

 

当初の予定では集中力は続かないと予想して、模造紙の大きさを設定していましたが、

思った以上に集中力が持続したので、新たに小さめの模造紙を足してみました。

 

すると、「あー新しい紙~」とクレヨンですらすら~と

お絵描きを継続していました。

 

結局1枚では足らず、その後2枚の模造紙を追加しました。

また、床に模造紙を敷いて自由にお絵描きをしていましたが、

壁に模造紙を張ってみると、立ったりしゃがんだりしながら

30分以上集中しながらお絵描きを楽しんでいました。

まふぃん ではお絵描きを通して集中力や描く事への興味関心を高めることはもちろん、

場所や物の共有、そこから生まれる子ども同士のコミュニケーション…さらには

相手の事を思う気持ちの芽生えも視野に入れて取り組んでいます。

 

 

今後も色々な遊びとその内容、子どもたちへの変化をお伝えしていきますね。

 

まふぃん 錦ヶ丘 鈴木

砂遊び(上之園)

午後療育で「砂遊び」をしました。

今回のねらいは「砂の手触りを体験をする」です!いっぱいの砂の中に隠された宝物を探す活動です。

園庭に出ると砂で自由に遊ぶ子ども達。その時端っこで見ている子が。どうしたのか聞いてみると、興味はあるものの、感覚が苦手なので「入りたくない」との事。初めは見ているだけでしたが、声かけや支援を工夫するうちに途中から砂を触ることが出来ました!そしてメインの活動の宝探しにも楽しんで取り組めました😊

お宝あるかな~

まふぃんにはさらさら・べとべと・むにゅむにゅ・・・などの手や足で感じる触感に苦手意識があるお子さんもいらっしゃいます。その為、月に数回感覚を経験できるような活動(砂遊び・小麦粉粘土あそび・絵の具あそび)を組み、こういった感覚に少しずつ慣れていけるようにしています。初めは、絵の具が手に付いて活動に参加出来なかった子も、今では活動を楽しんで参加しています。

 

どろんこ遊び😊どろどろ、ぐちょぐちょ。

過度な感覚過敏があると、人と体がぶつかるのが嫌で電車やバスに乗る事が出来なかったり、お買い物に出ている時水が少しだけ服に付くと、そのことが気になってしまい買い物に集中できなかったりなど生活の生きづらさを感じることもあるようです。小さい頃からいろんな感覚を体験しておくことで少しでもその生きづらさを軽減できたらと願っています。特に遊びながら楽しんで!という活動を目指しています☆

まふぃんの学習時間♪

こんにちは。まふぃん錦ヶ丘保育士の岡田です。

 

放課後等デイサービスの子どもたちは、平日まふぃんに帰ってくるとまず手を洗ってから学習の時間になります。

 

まふぃんでの学習は、宿題を済ませたり、まふぃんで用意したプリントをする時間となっています。

 

4月のうちは、学習習慣がついておらず、まふぃんに来てすぐに「学習をしたくない」と言って玄関で寝転んで泣きわめく子もいました。

学習をしたくない気持ちはみんな多かれ少なかれ持っています。しかし、玄関で寝転べば宿題をしなくてもいいという訳ではありません。

職員は気持ちを受容しつつ学習の部屋に連れていき、子どもの気持ちが落ち着くまで、根気強く待ちます。何回も何回もそれを繰り返し、少しずつみんなと一緒に学習に取り組めるようになり、今では「ただいま!」と帰ってくるとランドセルを置いて、自分で宿題を出してくれるようになりました。

難しい問題を解けるようになることも大切ですが、「問題を解くことができた」「漢字の書き取りができた」そういった体験で自信をつけ、問題を解く事の楽しさを知りそこから生まれる集中力を育てていきたいと思っています。

 

まふぃんプリントの中には職員の手書きのプリントもあります。学習中にその子に合わせて職員が考えた問題をプリントに書いて出すと、意外に集中してくれることもあります。

先日も、なかなか椅子に座って学習することができない子に、「先生が書いた線のうえ、ここをなぞってみて。」と声を掛けると意外に集中して15分ほど過ごせました。

学習が終わると、ほかの職員にも自分のなぞった文字のプリントを持って行き、「頑張ったね。」と言われて誇らしげな表情でした。

僕頑張ったよ‼︎

筆圧の弱い子や、書き写すのが苦手な子など、それぞれの抱える様々な苦手を、どのように工夫したら学習しやすいのか、集中の時間を伸ばすことができるかを考え、一人ひとりが自信を持って学習の時間を過ごせるようにしていきたいです。

今後もまふぃんの学習時間で、子ども達の学習に向かう姿勢を育てていきたいと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘

保育士 岡田

 

段ボール遊び

平日の放課後等デイサービス。

学校から帰ってくると、まずは宿題を済ませます。

その後、ペコペコのお腹をおやつのおにぎり🍙で満たし、活動へと入っていきます。

学校も学年も違う子ども達は、平日の通所時間がそれぞれで違うため療育での本活動は短時間勝負!

ギュギュッと療育的要素を取り込んで、活動スタートです!

 

本日の活動は「友達と協力する活動」段ボールを使っての活動でした。

 

まふぃん が療育に段ボールを使うのには大きな意味があるんです。

当たっても、落ちてきても痛くないこと。

大きさが違う段ボールは並べたり、積み上げたりと無限に遊びの可能性があること。

そして、積み上げるとグラグラしてちょっぴり不安定なこと。

などなど………

 

今日はこの「ちょっぴり不安定」を使った活動です。

 

まずは段ボールを積み上げて1人で運びます。

私は3つ運びまーす

 

木の椅子に自分で選んだ大きさや数の段ボールをセットして、目標は2メートルほど離れたところにあるもう1つの椅子へ移動させます。

「僕は4つ運べる!」と張り切ってで段ボールを運び出した男の子。張り切りすぎてスピードを出したため段ボールが……どんがらがっしゃーん。

 

「悔しい〜」と涙目になるもグッと我慢。気持ちを入れ替えて再チャレンジです。

次も段ボールを4つ重ねて運びます。次は慎重に、そろりそろり〜

 

無事にゴールまで運ぶことができました!「やった〜」

 

失敗しても「次こそは成功させよう。その為にはどうしたらいいんだろう。」

子どもたちは失敗することを経験して、多くのことを学んでいきます。大人が教えなくても経験として身についていくこと大事ですね。

 

次は、2人で段ボールを運びます。

2人で一緒に運ぶにはまずは段ボールの数を決めるところからです。「僕は4つ運ぶ」「私は倒れたら嫌だから3つがいい」と、お互い譲れません。しばらく話し合いを重ね、「じゃあこれでいいよ」という2人で決めた数を見つけ出し、ようやくスタートです。

ゆっくりだよ!

 

2人で一緒に運ぶには、持つ手の位置や歩幅、スピード、お互いに合わせないといけないことがたくさんです。「ちょっとゆっくり歩いてよ」「〇〇くんのせいで落ちちゃうじゃん」とどんどん言葉もきつくなっていきます。

 

でも2人の目標は、倒さずにゴールまで運ぶこと。

 

自然とお互いを意識して歩幅を合わせ、スピードも合わせ。そして「あと少しだ頑張ろう」、こんな言葉も聞こえてきました。

そして、見事に段ボールを倒さずにゴール!!!

「やった〜」、大成功の顔はキラキラしていて最高です。1人で運ぶよりも、2人で運んだ方が、ドキドキもイライラもしていろんな感情が溢れるけど、成功した時の達成感は素晴らしいですね。

子ども達も自然と分かっているんですよね。2人でやった方が、みんなでやった方が楽しいってことを。

 

幼稚園、保育園、学校の大きな集団ではなかなか馴染めない子ども達も、まふぃん のような小集団での経験を積み重ねることによって、自己肯定感を高めていくことができるのではないかと思います。

 

今回は段ボールを使った「友達と協力する活動」でしたが、次回はまた違う遊びを通して経験できたらと思います。

3人でも運べる〜?

 

まふぃん錦ケ丘   児童指導員   吉村

 

 

 

 

 

さくらんぼ🍒(まふぃん上之園)

ゴールデンウイーク前・・・

今年も桜の木にさくらんぼがたくさんなりました。

 

早速、子ども達とさくらんぼを取りに園庭へ。

赤い実を見つけると「うわー!すごい!」と子ども達。

「ここにもあった!」「黄色いさくらんぼもある」と夢中でさくらんぼを探しています。

木になっているさくらんぼを初めて見る子も多く、興味津々です。

あった!!さくらんぼ!

見つけた∼

「赤いさくらんぼは取って食べていいよ」と伝えると、

「見て、とれたよ!」「早く食べたい!」と大喜びで収穫です。

そのままパクっと口に入れ、「おいしい!」「コレ酸っぱい」など子ども達同士で感想を言い合いながらいくつもとって食べていました。

ここにあるよ。とれるかな~?

とれたよ~

真っ赤だね。宝石みたいだね!

まだ黄色いよー

 

 

まふぃんの庭には他にも、バラ、桃、きんかん、イチゴなどいろいろな花や木が植えてあります。

イチゴは3月ごろから花が咲き、それに気づいた子ども達が活動の後に観察をしていました。

花が咲き、実が徐々に大きくなり、赤くなり・・・

食べられるのを楽しみにしている子ども達です。

 

ゴールデンウイークが明け、今週の土曜日には放課後等デイサービスの子ども達と夏に向けて野菜も植えようと考えています。

もちろん「土作り」も自分たちで行います。

 

まふぃんは街中にありますが、隣には自然が豊かな共研公園や甲突川があります。

四季を肌で感じる体験ができる環境が整っているのもまふぃんの魅力のひとつではないでしょうか?

野菜作りもその一環として行っております。

 

 

 

スーパーでは季節を問わず1年中いろいろな野菜が売られています。

園庭の花や木、野菜が成長し、実をつける様子を見たり、野菜や果物をとって食べたりする体験を通してなにを学んでいくのか。

子ども達と一緒に季節を感じていきたいと思います。

 

 

 

 

今日もまふぃん 行くよ!(錦ヶ丘)

 

錦ヶ丘幼稚園、保育園からまふぃん に登園してくる子たちは、9:30に職員が歩いてお迎えに行き、11:30〜12:00に職員と歩いてそれぞれの園に帰ります。

 

まふぃん に通園するようになって1ヶ月。子ども達も少しずつペースをつかんできたように感じます。

 

Am9:30    ーまふぃんからそれぞれの園にお迎えー

担任の先生と子どもの体調や様子、お家の方からの伝達事項等の確認します。

リュックを背負って、靴を履いて準備が整ったら まふぃんへさぁ出発だ〜!

…………と、スムーズに行く日もあれば

「まだ幼稚園で遊びたい〜」「カバン持たない〜」「抱っこして〜」なんて日も

多々あります。そんな時は「そっか〜、まだ遊びたかったんだね」「今日は抱っこで行きたい気分なのね」と気持ちを一旦受け止めて、気持ちが変わるのを待ちます。

何気ない話をしていると子どもたちも気分が変わり、『今日園長先生いるかな?』『今日は何をするの?』とまふぃんへと気持ちが向き始めます。

 

今日はこんなお花見つけたよ!

 

 

幼稚園、保育園の園庭には季節の草花や野菜がいっぱい。

園底を流れるビオトープには、ザリガニやおたまじゃくし、メダカも泳いでいます。

自然いっぱいの緑のトンネルを抜けて行くと、綺麗に咲いた薔薇の花を発見!!「なんだかお姫様みたいだね」と、なんともかわいい呟きが聞こえてきました。

落ちていた花びらの匂いを嗅いでみたり、葉っぱを頭にのせて落ちないようにそーっと歩いたり、楽しいことを見つけながら、まふぃん へと向かいました。

 

「まだ幼稚園で遊びたい〜」と言っていた子もニコニコ顔で登園できました!

 

先生、早く行くよ〜

 

Am11:30     ーまふぃん からそれぞれの園に送りー

まふぃんからそれぞれの園に帰る時間は子どもに少し違っています。

例えば、食にあまり興味のない子は、給食の準備から友達と一緒に行うことによって、食べる楽しみが見つけられたらと給食準備時間に合わせて少し早めに帰ります。

逆に、周りの様子が気になって、なかなか食が進まない子は、クラスの子達が食べ始めて少し落ち着いた頃に帰ります。担任の先生がより手をかけて見てあげられるとのこと。

この給食時間の調整は、それぞれの担任の先生とまふぃん職員が子どもたちの園生活がスムーズにいくように随時調整を行なっています。

 

同じ敷地内にあるからこそ、それぞれの園の先生方と密に連携が取れるのもまふぃん錦ヶ丘のいいところです。子どもたちの様子もすぐに見に行けたり、用事があって幼稚園や保育園に行くと、まふぃんに通わない子たちも、『まふぃんのせんせ〜』と手を振ってくれます。嬉しいですね♪

園長先生さようなら

 

子ども達が楽しく通園できるようこれからも見守っていきます。

まふぃん 錦ヶ丘   吉村