療育デビュー!

4月も後半となりました。新しくまふぃんに通うことになった子ども達は「ここはどこだろう?」「何をするのかな?」「この人はどんな人だろう?」とドキドキした気持ちで通い始めたのではないでしょうか。

 

まふぃんのみなさん、初めまして!保育士の岡部です。よろしくお願いします。

 

実は私も4月からまふぃんで勤めることになり、新規の子ども達と同じようにドキドキ、ワクワクした気持ちでいます。

昨年の3月までは同じ法人内にある錦ケ丘保育園に勤めていました。1年目は0歳児、2年目は3歳児の子ども達と一緒に過ごしてきました。

 

4月1日、緊張しながらまふぃんでの初日を迎えました。

「この人誰だろう?」と思っていたかもしれませんが、まふぃんの子ども達は私に挨拶を返してくれたり、自己紹介をしてくれたり、私が知らないことを沢山教えてくれたりと快く迎えてくれて、楽しく過ごすことが出来ています。

 

さて、ここで私が1ヶ月ほどまふぃんにいる中で感じたお子さんの素敵な成長をお話したいと思います。

4月からの新規のAちゃん(1歳)についてです。

 

Aちゃんは初めて、家庭以外で過ごすお子さんです。

お母様と離れる不安から最初は活動中泣いていることが多くありました。

ですが、日を追うごとにまふぃんの中で安心して過ごせるようになり、お母様との距離が少しずつ離れ、職員が近くにいるだけで安心して過ごせるようになってきました。

最初は恐る恐る準備された玩具に触れていたAちゃんでしたが、今では新聞紙や小麦粉粘土などにも自分から積極的に触れられるようになりました。

他のお子さんとの関わりも少しずつ見られるようになってきています。

Aちゃんが安心して過ごし、モノや人に興味が持てるようになったのは、Aちゃんの保護者の方がAちゃんをまふぃんの職員に預けて下さり、職員はAちゃんの気持ちを十分に受け止めつつ、無理なくAちゃんが活動や周りの人に目を向けられるようにしてきたからではないかと思います。

 

あとはAちゃんが「どのようにしたら活動に興味を持ってくれるだろう」という仕掛け。

ただなんとなくではなく、しっかりとしたねらい、予測、結果、振り返りがセットであることを認識し

職員で共有することで子ども達が変化してくるということを、体感できているような気がします。

 

今後もAちゃんの頑張りや成長を保護者の方と一緒に見守っていきたいと思っています。

この1ヵ月はお子さんの名前と顔を覚えることに一生懸命でした。

これから子ども達と一緒に様々な経験をして、私自身もさらに勉強したいと思います。

 

まふぃん上之園 岡部

げんき100ばい!(錦ヶ丘)

先日、児発に通っている2歳の男の子のお母様よりお電話をいただきました。

 

まふぃんに錦ヶ丘に通い始めて6ヶ月のAくん。

初めの頃は、友達と同じ場所で遊ぶことがちょっぴり苦手な様子でした。

1人ではどんどん好きな遊びを見つけて遊ぶことができるけれど,友達が近くに来るとその場を離れ周りから様子を見ていたりその場をぐるぐると走り回っていたり・・・

 

私たちはAくんが、もっと友達の存在を意識して遊べるようになるにはどうしたらいいのか?と考えて、遊びの中でAくんが友達のことを意識できるような仕掛けや関わり方を行ってきました。

するとある日Aくんが、同じ年の男の子の後を「まてまてー!」と言いながら追いかけっこをして遊ぶ姿が見られました。2人でとても楽しそうに追いかけっこです!

 

おお!すごいぞAくん!

 

しばらく経つとAくんは、子ども達がたくさん集まる場所に近づきそっとみんなの中へ入って行くことが出来ました。ぎゅうぎゅうに子ども達が集まっていても気にせず、むしろ友達とぎゅぎゅになって遊ぶことがすごく楽しい様子。

 

そして現在のAくんはというと・・・

言葉も増え、「バス」が「きいろいバス」になったり、「せんせい、あおしんごう」と教えてくれたり、園長先生を見て「かっこいいせんせい」と言ってみたり・・笑

もちろん、みんなと同じ場所で遊ぶこともへっちゃらです。

 

最近は自分のやりたいこと、相手にして欲しくないことがはっきりとしてきており、それを表現することも出来るようになってきました。とは言っても,まだまだ言葉で表現することが難しいお年頃の2歳のAくん。ついつい手が出てしまったり、相手を無理にどかそうとすることもしばしば・・・

けれども、それはAくんがしっかりと友達の存在を意識できるようになってきた証拠。

 

私たちは、手が出てしまいそうなときはもちろん止めますが、危険がないかを十分に配慮した上で見守るようにしています。悔しくて涙が出てしまったときには、悔しい気持ちもしっかりと受け止めてあげます。このような関わりの中から、相手との距離感や譲る気持ち、譲ってもらったときの嬉しい気持ち、そしてそれを言葉で表現していくことを経験を通して身につけていって欲しいのです。

 

そんな中でのAくんのお母様からのお電話です。

自宅にお友達が遊びに来ていた時に、自分の玩具でお友達が遊んでいたことに怒ってお友達のことをたたいてしまったとのこと。そんな姿を見たことをなかったお母様はびっくりしてしまったとのこと。そして、まふぃんでもお友達とトラブルになっているのでは・・と心配になってのお電話でした。

 

まふぃんでの様子、Aくんの変化、そしてそれは全部Aくんが成長している証であることをお伝えしました。

もちろん、たたいてしまったことはよくないこと。例え2歳のAくんでもしっかりと伝なくてはいけないません。そして、表現する方法や言葉がまだまだ未熟な時には表現の仕方を伝えながら、悔しかった気持ちも受け止めてあげる。

いろいろな事を感じ、吸収しながら子ども達は成長していくんですもんね。

そしてもう一つ、お母様からのご報告が・・・

なんと、Aくん家で歌を歌うようになったとのこと!今までテレビを観たり、音楽を聴いていてもあまり興味がなさそうだったAくんが、それはそれは楽しそうに歌っているそうです。

「トントントントンあんぱんまん♪」

まふぃんでお集まりの前にみんなで楽しんでる指遊びです。Aくんが初めて歌ってくれた歌がこれだったんです!嬉しいですね!

 

心配なこと、嬉しいこと、いろんなことがありながら子どもたちは心も体も大きくなっていきます。大人だってそうですもんね。いろんな感情になって落ち込んだり、悩んだり、よーし!と立ち上がってみたり。本当にそれの繰り返しです。

 

Aくんのお母様のお電話で、私たちは子どもたちの素晴らしい成長の過程に立ち会わせてもらっていることに改めて気付き、とても嬉しくなりました。ありがとうございます。

 

さあ、これからも子どもたちと一緒に、元気100倍たくさん遊ぶぞ!

「キラキラキラキラあーんパンチ♪」

 

まふぃん錦ヶ丘 吉村

学習の様子②(まふぃん上之園)

大型連休が始まりますね。

今年は、“ステイホーム週間”と称して、家の中で過ごす時間が増えます。何をして過ごすか、子どもたちと話し合うのも良さそうです。お料理・片付け・ゲームなどなど、たくさんのアイディアを出して過ごしてほしいと思います。

 

さて、3月5日のブログでまふぃんの学習の様子について紹介いたしましたが、今回は新年度の学習の取り組みをご紹介します。

 

まふぃんでは、学習の時間を次のようなねらいを持ちながら取り組んでいます。

○学習する習慣を身に付ける。

○わからないことを質問したり間違ったところをやり直したりできる。

○学習したことを生活の場面にいかす。

○「コグトレ」を使い、認知機能を伸ばす。

 

「コグトレ」とは、昨年、ベストセラーになった「ケーキの切れない非行少年たち」を書かれた宮口幸治氏(立命館大学大学院人間科学研究科教授)が開発された支援プログラムです。

「認知○○トレーニング」の略称で、○○には「ソーシャル(社会面)」「機能強化(学習面)」「作業(身体面)」が入ります。

一日5分、わずかな時間を利用してトレーニングできるように開発されています。
すでにまふぃん錦ヶ丘でも導入しておりますが、まふぃん上之園でも新たな1歩として4月から本格的な取り組みを行っています。

 

言葉で説明すると、とても難しそうに感じてしまいますが、実際の教材はとてもシンプルです。

・覚える

・数える

・写す

・見つける

・想像する

のカテゴリーに分かれています。

 

まふぃんの子どもたちの実態に合わせて、まずは「数える」「見つける」のプリントから取り組んでみました。

 

とても集中して取り組んでいます。

「3つずつまとめる」をどうまとめればよいか、悩む子どももいれば、すらすら進むけど、合計の数を間違えてしまう子どももいます。一人一人の傾向やつまづく所が分かり、支援につなげていけそうです。

 

また、活動の時間に

2~3人組で「見つける」

同じ絵はどれ?

この影はどれ?

 

5人の小集団で「想像する(物語作り)」も活動の時間に行いました。

「これが違うよ」

「ここ、ここ」

と、みんな順番を付けるのに真剣です。

「ここって、どこ? わからないよ」

と伝えると、

「葉っぱの数が多くなっているから、これが最後だよ」

と具体的に説明することができました。

 

複数で取り組むことにより、人の話を聞く、自分の意見を伝えるのコミュニケーション能力や、早く言いたいのを我慢するなどの感情のコントロールの練習になります。

また、理由付けして説明するためには、イラストをよく見なければ言えません。

“細かいところまでよく見る”という力が養われていくのですね。

 

コグトレのすごさを実感しながら楽しく導入することができました。

これからも子どもたちの伸ばしたい力を考えねらいを明確にしながら、学習に取り組んでまいります。

子ども達の認知機能を高め、学校や社会で活かす力をつけるためにどうしたらよいか、私たちも学びを続けます。

 

最後に、ステイホーム週間、よろしければご一読を!

まふぃん上之園 末吉

絵本読んであげるね!

絵本を読んであげるね!

 

新年度が始まりもうすぐ1ヶ月になりますね。利用が始まったばかりの子どもたちは、初めての場所に不安で泣き顔になったり、幼稚園からそのまま登園して来る子どもたちの中には、初めての幼稚園、初めてのまふぃんにと緊張の連続といった感じでしょうか?

活動の途中で〝こっくり、こっくり〞と座ったまま寝てしまう姿も😊

小さい子どもたちなりに新しい環境に慣れようと頑張っているようです!

 

さて、不安そうな表情をしている新規の子どもたちとは反対に、以前からいる子どもたちは、張り切り顔!

それもそのはず。今年度は、年長児が多いのです!

幼稚園でも、まふぃんでも(児童発達支援の中で)一番大きいなお兄さん、お姉さん。

憧れの年長さんになり、とっても自分が大きくなったみたい♪

「〇〇組さんになったよ」「年長さんだもん!」と自信満々の子どもたち!(^^)!

嬉しい気持ちが子どもたちの様子から伝わってきます。

 

その中でも、一番張り切っているAちゃん。

午前クラスから進級してきたBちゃん(3歳)が気になってたまりません。遊んだり、移動する時にも手を引いて行動しています。

 

その、Aちゃん。活動終了後のお迎え前の出来事です。

いつものように絵本を見ながら待っていたのですが、微笑ましい姿が見られました。

それは・・・

 

 

AちゃんがBちゃんに絵本を読んであげている姿でした。

Aちゃんは、職員が絵本を読み聞かせをする時のように絵本を持ち読んでいました。

まだ、平仮名を全部は読めないのですが、片手で絵本を持ち,反対の指で文字を追い、Bちゃんの様子を見ながら一生懸命読んであげていました。

Bちゃんも、Aちゃんが読んでくれている絵本を見つめています。

そこには、とても暖かな空間、時間が流れているようでした。

 

読んでいた絵本は・・・

『たまごねえちゃん』

ここで、ちょっと絵本紹介!(この絵本はシリーズ本です)

たまごねえちゃんは本当は、たまごから出ていないといけないはずのひよこちゃん。

でも、たまごねえちゃんは、たまごの中から出ようとしません。ずっとたまごのままがいいのです。なぜなら・・・

お父さんが、とっても可愛がってくれるから。

ご飯も食べさせてくれるし、抱っこしてお散歩にも連れていってくれる。散歩に出てもたまごねえちゃんはワガママを言いたい放題!(あっちに行って!今度はあっち!と…)

お父さんは、言われるがままあちらこちらへ走り回ります。

家に帰るとへとへとのお父さん。そこへ、たまごねえちゃんは・・・

という女の子とお父さんの関係のお話です。

 

娘のワガママを聞いてあげてしまうお父さんの姿と重なり、ほっこりした気持ちと、お父さんの愛情が伝わってくる絵本です。

興味を持たれたお父さん!是非読んでみてくださいね😊

 

と、話がそれてしまいましたが・・・

絵本を読んであげていたAちゃん。昨年度までは、年長さんにしてもらう事や、譲ってもらう事がありましたが、4月からは年長さん。

自分より小さい友だちの様子を気にかけ、Aちゃんなりに〝どうすればいいかな?〞と考えて行動できるようになってきたのだなと思い成長を感じました。

3月までは、自分だけで絵本を見たり、絵本を見ても長続きしなかった事もありましたが、この日はBちゃんがお迎えに来るまで絵本を読んであげたり、ずっとそばにいてお世話をしていました。

すっかり年長さんの表情になっていたAちゃんでした。

 

新年度は始まったばかり。この1年でAちゃんを含む年長さんたちがどのように変化していくのか、また他の子どもたちもどのように成長していくのかとても楽しみです。

 

 

まふぃん上之園

 

寺田

 

まふぃんの畑2年目

先日のある日のこと。

放デイの子どもたちは自由時間に認定こども園の園庭で自然に触れながら時間を過ごしました。

たくさん遊んだ子ども達、まふぃんに帰る途中に・・・
「先生、とっても綺麗な鳥がいたよ!」
「おなかが赤くて、頭が緑か青みたいな色なの。」
と目をキラキラさせて報告してくれました。

この鳥、私も以前子ども園にある井戸水が流れる場所にいるのを見つけ、その美しさにしばらく見入ってしまったことがあります。
調べてみると、「イソヒヨドリ」という名前で、姿のみならず、鳴き声まで美しい鳥ということが分かりました。
まふぃんの部屋の中にも時々イソヒヨドリの美しい声が聞こえてきて、職員間でも話題となったことがあります。

子ども達にイソヒヨドリの動画を見てもらうと
「この鳥だ!!綺麗な声~。」
「この声がしたらイソヒヨドリがいるんだ。」
と、嬉しそうな様子でした。
身近な生きものに目を向けて、本やインターネットを使って調べることを通して、子ども達にも様々な事に興味を持ってもらいたいなと感じます。

さて、
年末に行った大掃除。『まふぃんの畑』もきれいに大掃除♪たくさん実をつけてくれたスナップエンドウも枯れてしまい、感謝を込めてひっこやしました。

また、夏に向けて新たに野菜を植えたいね、と子ども達からも声が上がり始めていたため、みんなで野菜を植えることにしました。

今回植える野菜は
きゅうり
プチトマト
ピーマン
トウモロコシです。

去年の夏、野菜嫌いの子ども達が、おやつの時間に野菜にチャレンジするきっかけになったり、キュウリの魅力に気づいて大好きな野菜になったりと、様々なミラクルをおこしたまふぃんの畑の野菜達。

(去年の畑の様子です・・・)

(去年収穫された野菜たち・・・)

2年目の畑作りは、チームに分けて、それぞれ責任を持って野菜を植えてもらうことにしました。
経験のある子達が、1年生に苗をポットから出す方法を教えてあげたり、まだ残っている雑草を取ってくれたりと、協力しながら手を使って頑張って植えていきます。

土の感触や、手につくことが苦手な子もいますが、自分たちの担当の野菜を植えるために頑張ってくれていました。

それぞれの野菜を植え終わり、水をかけたら。。。

おやっ?そーいえば・・・あっちの畑に。。。ニンジンがあるはず!!

と、もう一つの畑に子ども達と移動。

日当たりがあまり良くなかったためか、なかなか大きくならず、心配していましたが、引っこ抜いてみるとピーターラビットに出てくるような細長くかわいらしいにんじんが土の中で育っていました。

葉っぱ付きのニンジンを見て、子ども達は
「食べたい。」「どんな味かな?」
と興味津々の様子。


部屋に戻って、土のついたにんじんをしっかり洗って、食べてみることにしました。

さすがに生のにんじんを食べるかな?
と思っていましたが、子ども達はポリポリと、にんじんを食べていきます。

「甘くておいしいね。」
という子もいれば
「苦い感じがする。」
という子も。やっぱり苦手な子もいましたが、みんな一口は食べていたようです。

小さなにんじんだから、食べられたということもありますが

みんなで収穫して、みんなで揃って食べた、この空気感の中だからこそ

子ども達から『食べてみよっかな・・・』
という意識が生まれたようでした。

夏野菜、みんなで協力して育てれば、きっとおいしい野菜になってくれるはず。

身近な自然と触れ合う経験を重ねながら、小さな気づきや親しみを深めていくことで、子ども達の中にも、大切にしていきたいな、大きくなってくれて嬉しいな。という気持ちが育っていくのではないでしょうか。

そういった気持ちが、ゆくゆくは友達に対してや、周りの人に対してのやさしさに繋がっていくことになると思います。

 

まふぃんに来るときに、声をかけたり、水をかけたりして、みんなで一緒に育てていこうね!

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

 

ぼく、おにいさんだもん!

ワクワク、ドキドキの4月、

入園、入学やクラス替えとそれぞれ新しい環境にも少しずつ慣れているところではないでしょうか?

 

まふぃんの午後クラスにもワクワク、ドキドキ登園する子ども達がいます。この4月から利用が始まった子、午前クラスから移行した子、新たに7名が仲間入りしました😊

 

 

その内の1人、A君。

1年前にまふぃんの利用を始めた時にはイヤイヤ期真っ盛りでしたが、午前クラスで活動に参加していく中で、少しずつ我慢ができるようになったり、友達とも仲良く過ごせるようになってきました。

 

でも時々はイヤイヤ言う事も・・・

特にトイレへ促すと「トイレ行きたくない!」と言い張り、まふぃんだけでなく幼稚園や家庭でも、早く遊びたいからとトイレを嫌がっていました。

午前クラスは1歳から3歳までの子ども達が3名程度で活動を行っています。

利用が始まった時には同年代友達と関わったり、集団で活動するといった経験の少ない子どもがほとんどです。その為、活動を通して友達と関わる楽しさを感じる事で友達への興味を広げていけるように活動を工夫しています。

また、思い通りにならない場面を経験していきながら、少しずつ短い時間での座る、待つ、静かにするなど行動のコントロールができるようになっていきます。

 

 

午後クラスになると3~5歳までの子ども達が7人程度で活動を行っています。

人数が増える事でより集団を意識した活動が多くなり、30分の活動時間、活動の決まりを守って活動に参加する経験から、集団に合わせた行動ができるようになって行きます。

対人面でも友達と遊びを共有できるようになり、相手を思いやった行動ができるようになっていきます。

 

 

さて、A君はというと、午後クラスへ移行すると変化が!

登園して来るとすぐに身支度を済ませ「A君、トイレ行ってくるよ~」と自分からトイレに向かいます。

 

3月までのイヤイヤはどこへやら~😆

 

年上のお兄さん、お姉さんが登園するとすぐに身支度を済ませてトイレへ行く姿を見ていたようで、真似をしてトイレに行けるようになってきました。

 

 

これまで午前クラスの中では1番年上でみんなのお手本となっていたA君、みんなのお手本となる事で自信をつけてきました。これからは午後クラスで年上のお友達のお手本を真似ながら、集団に合わせた行動や友達との関わり方を学んでいきます。

 

年少から年長までの縦割りのクラスだからこそ、年下の子ども達は年上の子ども達をお手本とすることで成長していき、年上の子ども達はお手本となる事で自信に繋がったり、年下の子ども達と関わる中で優しく接する事を覚えたりして、社会性を伸ばしていきます。

このように、子ども達は友達同士の関わりの中でたくさんの事を学び、成長していきます。

 

午後クラスに移ったことでちょっぴりお兄さんになったA君、これから午後クラスの新しい友達と関わりながらどのように成長していくのか楽しみです。

 

まふぃん 中村

まふぃん食堂へようこそ

先週から学校がスタートしましたね。

まふぃんに来ると「友達に会えて嬉しかった」「新しい漢字を習ったよ」など、学校での出来事を楽しそうに伝えてくれます。

 

さて、先週の土曜日は、子ども食堂に行く予定でしたが、コロナウイルスの影響であえなく中止に。

中止になったけど、どうしようか。子ども食堂で体験したマナーをまふぃんの室内でも再現できないだろうかと、考えた結果・・・。

まふぃんで子ども食堂を作ってみよう!

ということで、今回はまふぃん食堂(第1回目)をオープンしました。

まふぃん食堂を行う前。

子ども達と1つの約束事をしました。それは、静かに過ごすこと=周りの人の迷惑にならない声の大きさでおしゃべりをしてほしい、ということです。

 

 

まふぃんに通っている子ども達の中には、声の大きさを調整することが苦手な子もいます。

声の調整が苦手だと、電車やバスなど静かに過ごさないといけない場所でも、つい大声で話してしまいます。

その為、子ども達が自分たちで声の大きさを意識しながら行動できるように、まふぃんでは支援を行っています。

 

約束事をした後は、コースの確認をしました。

今回は図を提示しながら説明をしてみました。

言葉で説明をするだけだと、理解するのが難しい子もいるからです。

例えば、全体で説明をする時。

言葉の意味が分かる子もいますが、頭の中でイメージできなくて戸惑ってしまったり、違う解釈をしてしまったりする子も中にはいます。

そのような子に対しては、視覚的に説明する事で、理解しやすくなります。

目に入ってくる情報は、耳から入ってくる言葉と違い、物を瞬時にイメージする事ができるので、まふぃんでは子どもの様子に応じて視覚的なアプローチも行っています。

 

 

さて、まふぃん食堂に移動すると、「いい匂い!」「ご飯楽しみ!」と言いながら、配膳に並ぶ子ども達。

いつもは大きな声でおしゃべりをしているA君も、静かに並ぶことができました。

 

ご飯をもらったら、好きな席に座ります。

初めは、静かに待つ事ができた子ども達。

しかし、話が盛り上がってしまうと、つい大きな声で話してしまいます。

その時

「食堂で過ごす時の声の大きさはどうしたらいいでしょうか」と声を掛けました。

 

この言葉で「大きな声で話をすると、周りに迷惑をかけてしまう」ことに気づくことができ、

その後は、声の大きさに気を付けながら、話をすることができました。

 

それから、ご飯の準備が終わり、全員が席に座りました。

そろそろお腹もすいた頃なので・・・。

みんなで一緒に「いただきまーす!!」

おいしーい

ご飯、おかわりします!

 

 

今回のまふぃん食堂。

子ども達・職員がおいしく・楽しく食事をすることができただけではなく、本物の子ども食堂の練習にもなりました。

なので、また機会がある時に「まふぃん食堂」をオープンしたいと思っています。

これにて今日のまふぃん食堂の営業は終了。

第2回目のまふぃん食堂を楽しみにしていてください。

 

まふぃん上之園

亀澤

はじめのいっぽ ~感触遊び~

新年度が始まって2週間、まふぃんにも新しいメンバーが増えました。

不安な表情な子ども、何をするのか興味津々の子ども、質問をどんどんしてくる子ども・・・様々です。

まずは来てくれたことが素晴らしい!!

 

初めての場所で緊張しない人・・・たまにいますが、たいていは大人も緊張するものです。

「はじめまして○○君♪」

子どもたちの気持ちを察しながら、受け入れています。

 

今日の活動は「感触遊び~小麦粉粘土」です。

さらさらの粉からポロポロ、ベタベタ、粘土に変化していく触覚の違いを感じ、慣れていくことがねらいです。

初めて参加するお子さんも2人います。

 

初めて参加するお子さんには、次のようなことを確かめながら活動を進めていきました。

触ることができるかな?

みんなと一緒の場所にいられるかな?

最後まで参加できるかな?

 

その中でもはじめの一歩、触る、に踏み出すまでが大事。

無理に触らせることはしません。

「触ったらおもしろいよ、やってごらん」

も言いません。

 

先輩の子ども達が

「うわぁ、雪みたいだ~」

「さらさら、気持ちいい~」

と言いながら触る姿を見せることにより、じっくりと自分から触りたくなる気持ちを待ちます。

 

 

タライの中に手を入れて粉に触ったその瞬間、その子が大きな壁を乗り越えた瞬間です!!

触っていいのか、ためらっていた子が周りの様子を見ながら、さらさら粉を握ってみたり肌に付けてみたり・・・感触を味わっていました。

 

その後は、水を少しずつ入れて、変化していく小麦粉の感触を確かめます。

「手にくっつく!」

「ベタベタしてきた」

自然にみんなの輪の中に入って遊び始めていきました。

 

経験豊富な、せんぱい子ども達は、

「水入れて」

「違うよ、油だよ」

などと意見を言いながら・・・こねこね、まぜまぜ・・・粘土が出来上がりました!

 

それからは

足でふみふみ

ま~るくころころ

粘土の質感や感触になれて遊びました。

 

「まだ、あそびたい~」

初めての感触遊び、充分に体験できました。次のステップに進めます。

 

 

 

さて、新しくまふぃんを利用し始めた子ども達。

まずは「触る」をクリアできました。

まふぃんでは大事にしている言葉がひとつあります。

 

「子どもは子どもの中で育つ」

 

大人対子どものマンツーマンも時には大事ですが、まふぃんではなるべく子ども達同士の

中で育ってほしいと願っています。

そこには、子ども自身が自ら考え、行動できる

「きっかけ」(仕掛け)

が大事だと思っています。

大人からの指示よりも子ども自身が気づき、行動につながるようにするにはどうしたらいいか。

今年度も変わらず追い求めていきたいと思います。

 

 

時に思い通りにならない場面も出てきます。どんな姿を見せてくれるのかな!?

子ども達の変化が楽しみです!!

 

まふぃん上之園 末吉

 

 

 

 

ピッカピカ♪(錦ヶ丘)

春爛漫。桜吹雪が舞い散る今日この頃、いかがお過ごしですか。

まふぃん上之園よりやってきました有川ことアリーです♪

アリーは以前、異文化体験の案内人をしていたことがあります。

その時よりアリー!と呼ばれていました。まふぃん錦ヶ丘の皆様!

どうぞよろしくお願いいたします。

さて錦ヶ丘初出勤の日!

放課後等デイサービスの皆さんは、新学期を迎える準備。

1年生を迎える準備に、大掃除をしていました。

4チームに分かれます。

・窓ふき

・草むしり

・水まわり

・雑巾がけ

 

水まわり担当のAちゃんとTくんと一緒に水周りを掃除開始!

激落ちくんを手にもって、白い洗面台を

キュッキュッキュッ☆彡

手がリズミカルに動いて磨いていきます。

綺麗になっていく様子がとてもうれしい様子です。

今度2年生と3年生になる二人は新一年生の為に一生懸命磨きます。

「見て!こんなにきれいになった。T君よりきれいだよ」

「見て!いやAちゃんよりぼくの方がきれいだよ」

二人の負けず嫌い根性もちらちら出てきます。

アリー「ん~~~~比べられないくらいどっちもピッカピカ!」

すると、二人同時にニッコリ(#^.^#)笑

今度はAちゃんが「トイレはAがする!」

と言ってブラシを握り掃除開始!スカートをまくしあげ、手の袖を上によいしょ!しながら

ゴッシゴシ☆彡

一方ではピッカピカになった洗面台をT君は

ふわっふわの泡で包みながら洗い始めました。

ふわっふわの泡☆

洗面台を磨きながら

キュッキュッキュッ

ゴッシゴシ

ふわっふわ

力加減を調整しながら、

いろんな感触を味わい体験しながら楽しんでお掃除しています。

☆まふぃんの療育で日々行ってきた、小麦粉粘土や新聞紙遊び、砂場での感触遊びの体験などからつながっています。

 

職員「二人ともすごい上手だね!おうちでもお手伝いしているのかな?」と聞くと

「・・・・・・」

し~~~~ん。

どうやら家ではやっていないらしい。これを機にお手伝い出来るようになりますね。

 

さて、他のお友達はどうかな?

窓もきゅっきゅっっとピカピカ

ゴミも集めます。

草むしりした草も集めてゴミに出します!

気持ち新たにお掃除してピッカピカになりました!

 

そして新学期を迎え、新一年生を迎えました!

学校に通うようになり、環境が変わり、大きなランドセルを小さな体でしょって歩く姿はなんともほほえましいです。

 

先日のH君の様子です。

まふぃんへやってきて学習のプリントをしながら

こっくりこっくり。こてっ!

寝ちゃいました。慣れない生活にそりゃそうだ!お天気もぽっかぽか。眠くなりますね。

しばらくそ~っと見守りました。

 

同じ日にこんな素敵なTシャツを着ていたB君!

Peace begins with a smile.

平和は笑顔とともに始まる!

新学期始まりたくさんの笑顔に出会いました。

これから共に過ごす日々を楽しみにしています。

まふぃん 錦ケ丘 有川(アリー)

作戦会議!(錦ヶ丘)

新学期が始まりましたね。

入学,進級おめでとうございます。新しい環境にドキドキしてるのは,もしかしたら子ども達より,もしかしたら親の方かも・・・。何を隠そう私もその1人です・・・。

 

さてさて,春休みの放デイでの活動の様子です。

この日は,お隣にある認定こども園錦ヶ丘の園庭の砂場をお借りしての活動を行いました。新1年生も2名参加しての活動。お兄さん,お姉さん達頑張ってよ~!

最近,放デイの子ども達によく取り組んでもらっているのが「作戦会議」です。

まふぃんでは,トランプや感触遊び,積み木を使っての構成遊びにまで「友達と協力する」ことをねらいとして活動しています。チームを作って,各チームごとの作戦会議。

どのチームも「絶対に勝ってやる!!」と鼻息荒く,作戦会議も真剣そのもの。

しかし,子ども達はテンションが上がるとどんどん声も大きくなり,隣のチームにはもちろん隣の家にまで聞こえてしまうんじゃ?というほど作戦が丸聞こえ。

情報がダダ漏れです・・・

砂場での活動,どんな作戦会議になるのでしょうか。

 

今回の活動は3つのチームに分かれて

「壊れない泥団子をたくさん作ること」

「1番高い山を作ること」

このミッションに取り組んでもらいました。

 

まずは壊れない泥団子作り。早速作戦会議です。

コソコソ・・・・ヒソヒソ・・・・

と,会議を進めるチームもあれば

「ここの砂を掘って,ここに並べて」と大きな声で作戦丸聞こえのチームも。

職員が

「へ~,それで?」とわざと会話に入り込むと,声が大きくなっていたことにハッと気付き,慌てて小さな声になっていました。

 

場面を読み,空気を読み,声の大きさを調節していくこと。とっても大事なことです。

子ども達は,活動を通して遊びを通して学んでいっています。

 

さあ,壊れない泥団子作りスタート!

どのチームも作戦通りに動き出します。交替で水汲みに行くチームや,水汲みと団子作りに手分けして取りかかるチームなどそれぞれで壊れない泥団子の量産に必死な様子です。

新1年生も皆のペースに合わせようと頑張っていましたよ。

 

結果は・・・こんなにたくさんできたチームの勝ち~!

 

次は,1番高い山を作るミッション。


またまた作戦会議です。今度はどのチームもヒソヒソヒソ・・・

 

こっそり聞き耳を立ててみると,

「上の方の砂はサラサラだから,下の方を掘って硬い砂で山を固めていこう」

「山を作ったらその上に水をかけて固めて,またその上に砂をかけて固めよう」

などなど,さっきの泥団子の時よりも具体的な作戦をどのチームも立てていました。実際に砂を触り,砂の性質を肌で感じ,じゃあどうしたらいい?と考察していく。そしてそれをチームのみんなにアウトプットしていく。しかも,ライバルチームに聞かれないように小さな声で。

完璧な作戦会議じゃないですか!!!

 

1年生もみんなの真剣な雰囲気を感じ取り,静かに作戦会議に参加していました。

チーム一丸となり,まだまだかわいい1年生には丁寧に指示を出してくれたり出来ないことは手伝ってあげたりと,大人が伝えなくても自然とこのような関わりが出来た子ども達。

子どもは子ども達の世界で立派に育っていくんですよね。もちろん,不安な時や困っているときには私たち大人も「どうしたの?」と声をかけ,不安な気持ちを十分に受け止めます。そしてその先,「じゃあどうする?」と一緒に考え,子ども自身が自分の力で歩み出そうとする背中をそっと押してあげる。そんな,まふぃんでありたいと私たちは常日頃子ども達と関わっています。新しい環境で不安になるのは,大人も子どもも一緒です。

大丈夫!子ども達は立派に育っていってます!

 

さてさて,完璧な作戦会議の元に出来上がった高い山は・・・・

地道に硬い砂を固めていったこのチームの勝ちでした!

 

1年生や新しく入ってきた子,みんなでこれからどんな楽しいことをしていこうか,

コソコソヒソヒソ・・・まふぃんの楽しい作戦会議は日々進化を遂げながらまだまだ続きます。

 

まふぃん錦ヶ丘 吉村

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