そんなこともある、わらべうた(錦ヶ丘)

先日、年少~年長さんのクラスでわらべうた遊びを行いました。

うたと遊びがセットになっているわらべうた。

うたに合わせて自然に遊んでいる中で、子ども達はルールを身に付けていきます。

笑顔で歌ったり、友達と一緒に身体を動かしたり、指遊びを一生懸命真似てみたり…

そんな楽しい活動だからこそ

(やりたいからがまんしようかな)

(次は自分の番かな?)

と、期待を持って参加する姿もたくさん見ることができました。

今回は、そんな子ども達が、頑張ることのできた姿をご紹介します。

 

あぶくたった

あ~ぶくたった、にえたった♪

にえたかどうだか食べてみよ♪

むしゃむしゃむしゃ・・・

 

後半に鬼ごっこの要素を含んでいる「あぶくたった」

逃げる時には、

・ハイハイで逃げる

・静かに逃げる

この2つを約束しました。

 

楽しくなると、室内でも大きな声を出してしまい、注意を受けたり、周りに影響があることもあります。

声の大きさの調節は、まだ難しい部分ではあるのですが、少しずつ

(今、声が大きかったかな?)

(ちょっと小さい声で喋ろうかな?)

と、意識が出来るようになって欲しいと思い、「静かに逃げる」という約束をしました。

ゲームが進み

「なんの音~?」

「おばけの音~!」

鬼の掛け声を聞いて、一斉に子ども達がハイハイで逃げ出します。

それと同時に、大声をあげてしまう子もいました。一旦ゲームを止めると

大声を上げた子も、「はっ!」と気づいたような表情をうかべています。

次の回は休憩して、皆が遊ぶ様子を見ていてもらう事にしました。

その後、

「大丈夫?」

と声を掛けると、

「大丈夫。」

と、返事を返してくれました。

遊びに戻ると、その後は最初の約束を意識して、逃げる時にも大声出さずに遊ぶことができています。

「静かに逃げられたね。」

と声を掛けると

「うん!」

と自信たっぷりで答えてくれました。

自分で、やりたいから【気をつけよう】と思うことができ、実際にルールに気をつけながら遊ぶことができたことが少し自信につながったようです。。

「できた!」という自信をつける経験を積みながら、まずは、大きな声と小さな声の使い分けができるようになるといいですね。

 

かごめかごめ

か~ごめ、かごめ、か~ごのな~かのと~り~は…

後ろの正面だ~あれ♪

 

声だけで、後ろにいるお友達の名前を当てる、ちょっと難しい遊びです。

でも、みんな、「名前を当てて欲しいし、真ん中に行きたい!」

そんな中、なかなか後ろの正面に当たらない子がいました。

活動の参加者は10名、1人ずつ当たっていまでには、少し時間がかかります…

「ぁああ!もう!なんであたらないのぉお!」

と、途中で倒れこんでしまいました。

すると、近くにいた子が…

「そんなこともあるんだよ、僕もまだ当たってないんだよ」

と、声を掛けてくれたのです。

すると、当てられていないのが自分だけでない、ということに気付いたのか、起き上がって遊びに復活することができました。

その後、その子は自分が当たるまで我慢して遊ぶことができたのです。

4歳~5歳の発達の特徴として、今回の「自分が呼ばれたいけど、がまんする」のように、

“嫌な事、苦手なことに対しても、それを前向きに捉えて、頑張ろうとする気持ちが生まれてきます。(○○だけれども□□する。というような考え)”

出典:田中真介『発達が分かれば子どもが見える』

 

時には、我慢しきれないこともあるけれど、そんな時は友達の励ましの言葉や、職員に気持ちを受け止めてもらいながら、意欲も、自制心も両方育んでいければいいな。と感じる出来事でした。

「そんなこともあるんだよ~」

まふぃんでは、いろんなことがあるもんね♪

今回は、こんな言葉が聞けてとても嬉しかったです。

また、子ども達の素敵なエピソードをお伝えしていきますね。

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

花の苗植えを通して

土曜日の放デイ、子ども達と花の苗植えをしました。活動のねらいは、

・花の苗をグループで話し合いながらすることを通して、感情のコントロールができること

・土に触り花を丁寧に扱うことができること、です。

公園や町の中にも色とりどりの春の花が植えられていますが、毎日忙しい子ども達、気付いているでしょうか?

移り変わる季節を、花の苗植えから視覚的に感じてほしい、という願いもあり活動に取り入れました。

 

子ども達に今の季節はいつか問いかけると、春、冬、春と冬の間、という意見が。

高学年のT君は、「節分が来て立春を過ぎたから春だよ」と素晴らしい回答をしてくれました。

そこで、春になったらどうなる?どんなことをしたい?と問いかけると、

・あたたかくなる

・一つ学年があがる

・桜がさく、お花見に行く

・1年生が入ってくる

などの意見が出ました。

一人の子が「春野菜を植えたい!」と意見が!!。

でも、まだまふぃんの畑には大根が植えてあります。

そこで、

花の苗の入った段ボール箱の中を見せました。子どもたちは「おお!」とびっくり。

3グループに分かれて、活動のスタートです。

〇花の種類分け(観察力、思考力を養う)

子どもたちに分別してもらったのですが、これが難しいでした。同じ種類の花でも色が違うと別の花、と思っている子どもが多いのです。パンジーとビオラの区別には時間がかかりました。

〇グループ活動(話し合い:気持ちに折り合いをつける)

鉢はどれにするか、どの苗を植えるのか、話し合って決めてもらいました。おしゃれな鉢は人気です。2グループが手を挙げました。「ジャンケンだ」と意見が出ましたが、もう一度グループで話し合わせることに。「譲ってもいいよ」「いや、シャンケンで決めようよ」と意見を交わしていました。グループ活動になるとどうしても発言力のある子どもの意見が優先されてしまいます。そうさせないために、話し合いの場を設け意見を言わない子どもの発言も引き出していきます。グループの出した結論は「ジャンケン」。皆が納得した上で鉢や花の苗をどれにするか決めることができました。

次は、自分たちで選んだ花の苗、何なのか、調べます。「なかなか見つからない」「これじゃない?」「見つけた~でも名前がわからない」等々、いろんな声が聞こえてきました。「僕もパソコンに触りたい」とずっと訴え続けるA君。A君にとっては思い通りにならない経験です。ぐっと我慢しながらパソコン画面をみていました。よく頑張りました。

 

〇花は折れたらどうなるの?

動画で植え方を確認した後、苗を優しく扱うように伝えて作業開始。土に触るのが苦手な子どもも素手で触っています。そんな中、苗のポットから取り出すときに、花を折ってしまったB君。

「花が折れてしまった。これはどうなるの?」と近くの職員に質問しました。

「折れた花はもう元には戻らないんだよ」

「・・・」

B君はその後、丁寧に苗を扱って植えてくれました。花の命、を感じた瞬間だったのかもしれません。

色とりどりの花の苗、きれいに植えることができました。小さな苗が大きくなるには、お世話が重要。たくさんの花が咲くようにしたいね、と皆で確認し活動は終了しました。

道端に咲きほこる花を見ると心が癒されます。

以前、ナガヤの住人さんが、ナガヤタワーの周りにマツバボタンを植えていらっしゃいました。

「きれいですね」と挨拶すると、「この花を見ていると子どもたちに見えるんですよ。かわいいですよね」と話してくださいました。“花を慈しむ心“を感じ優しい気持ちになりました。

また、まふぃんに植えてある野菜を住人さんが通りがけにいつも見てくださって「大きくなってきましたね」と声掛けをしてくださいます。とても有難いです。

子どもたちを取り巻く素晴らしい環境に感謝しながら、花の苗を大事に育てたいと思います。

 

「植物を育てるのは子育てと同じだよ。」以前そのような助言を頂いたことがあります。

「目をかける、手をかける」

植物は、ほおっておいたら枯れてしまいます。手をかけすぎても枯れてしまいます。植物をよく観察し、植物のの立場になって、何が必要なのかイメージすることが大切、ということなのでしょうか。

 

春になったら・・・

たくさんの花が咲くように、子どもたちのどや顔や笑顔が見られるように、スタッフ一同振り返りながら日々の活動を頑張りたいと思います。

 

まふぃん上之園 末吉

文字探し(錦ヶ丘)

放デイの自由時、下校時刻がいつもより早かった4人の小学生と一緒に、新聞を使って文字探しゲームを行いました。

日頃、子ども達の宿題を見ていると、「ひらがな」や「小さい文字の入った言葉」の書き間違いがあることが多く、音読や文章を書くことに苦手意識を持っている子もいます。普段の活動では、破いたり、丸めたり、折ったりして遊んでいる新聞紙。今回は紙面に注目して遊ぶことで、新聞に目を向ける機会をつくり、書くことへのハードルも低くしていけたらいいなぁ…と思い取り組みました。

 

 

切り抜いた記事を手に取って見てみると、写真や文に対しての疑問や興味が出てきたようです。ゲーム以外でもたくさんの発見があり、今後さらに発展させていきたいものとなりました。

今回使用したのは南日本新聞の『オセモコ』の記事です。

オセモコとは … 鹿児島弁の「長才(おせ=大人)も子も」を短くした造語だそうで、朝刊に毎日掲載されています。子ども達にも読めるようにふりがなもふられており、分かりやすく書かれています。子ども達も、新聞に載っている『ミナミさんのクイズ』は知っている子もいましたが、オセモコのことは知らない様子です。

オセモコの切り抜きを見せると…

「おじさんが載ってる。何した人かな?」

「雪が降ってる…ここどこだろう?」

「自転車いっぱい並んで走ってる、この自転車速そう」

と、写真を見ただけで沢山疑問や感想が出てきます。

しばらく読んでもらって、なんとなく内容が分かったようでした。

「ここ南極だ・・・寒そう!」

「コロナのことも書いてるみたい」

「サイクリングってなんだっけ?」

まだゲームは始まっていないのですが、どんどん疑問が出てきました。新聞ってすごい。

 

だいたい目を通してもらったところで『文字探しゲーム』のスタートです。

最初は・・・「お」

オセモコの記事の中から「お」が何個あるのかを探してもらいます。

時間は1分!

皆で赤鉛筆を持って〇をつけていきます。

みんな、一文字一文字に集中して、多い子は23個見つけることができました!すごい!

その後、「小さい文字の入った言葉」「乗り物の名前」を見つけて遊びました。

自由時間の短い時間ではありましたが、集中して楽しく取り組めたようです。

今回の子ども達の様子を見て、今後さらに工夫して文字探しを活動として取り入れていきたいと思いました。また、学習時間などで新聞紙を活用し、興味のある記事に対して、疑問に感じた部分を調べたり、まとめたりして理解を深めていけたらいいなと感じています。

 

小学校でも、学習指導要領の改訂で、知識や技能を習得するだけではなく、それをもとに考えたり、表現したり、判断する力をつけていく事が求められています。

様々な事を表現する時にも、どうしたら相手に伝わるかな?どうしたら分かりやすいかな?という部分も考えながら、楽しく国語力を伸ばしていけたらいいですね。

 

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

僕に任せて!

僕に任せて!

 

早いもので2月になりました。

この一年を通して子ども達は個々の発達を遂げています。

苦手なものを克服したり、我慢ができるようになってきたり。

まふぃんに最初、通所していた頃と比べても格段の変化がありました。

今回は小麦粉粘土の中でも「べちゃべちゃ」の感覚が特に苦手なA君の変化についてお伝えしたいと思います。

 

 

 

今回のねらい

『変化していく感触に慣れる』

『水や油が入り感触が変化しても触る事が出来る』

この2つをねらいにして、小麦粉粘土を行いました。

 

タライを囲み小麦粉粘土作りスタートです!

 

①粉を触ろう

タライの中に入れた小麦粉を触れていきます。

この段階は、まだ〝さらさら〞しているので、

「気持ちがいいね」

「ぎょうざが出来た」

と、ほとんどの子ども達が触れる事が出来ます。

 

A君も、勿論!平気です。

粉を集めて、手を隠したり、

「白くなったよ」

と、手を職員に見せ、余裕の表情。

②少しずつ水を入れていきます。

水を入れた容器が見えた途端、ベタベタの感触が苦手な子ども達の

手が、タライから離れてしまいます。

ベタベタの感覚というのは多くの子ども達が嫌がる感触です。

手にまとわりつくあの感じ・・・

嫌で嫌で経験の少ない子になると泣き出してしまう子さえいます。

 

 

A君もその1人です。水を入れようとすると

「えっ~!水入れないで!」

「ベタベタ、嫌なんだよね」

と、ため息も聞こえてきました。

 

 

ですが、数分の間にA君の気持ちに変化が起き

苦手なベタベタに触れ粘土を作り上げる事が出来たのです

 

 

 

苦手だけど、やってみよう!

自発的にその感情を引き出すためにはどのような仕掛けをするか悩みました。

 

職員でも話あった結果、

3歳児3人のグループ(3人ともベタベタが苦手)

の中にA君を入れる事。

 

そうする事で、A君の気持ちに変化が起こり、触れるかもしれないと

考えたからです。

 

A君のグループは水が入った途端、触れる子どもがいなくなりました。

そこで

「〇〇君たちのグループは粘土が出来上がるね」

と、声を掛けてみる事にしました。

 

すると、その声にA君がタライを見つめ

「ベタベタは嫌だけど・・・僕に任せて!」

と言い、腕まくりをし両手をいれ、力を入れて捏ね初めました。

その姿は、「僕、嫌なんだけど・・・」

と、泣きそうにしていた数分前のA君の姿とはまるで違います。

頼もしさを感じます。

 

自分より小さな友だちが触れられないのを見て、A君なりに

考えたのでしょう。

〝僕がやらくちゃ〞

この状況が

〝苦手だけどやってみよう!〞

A君の気持ちに変化が起きたのかもしれません。

 

その時に

〝苦手だからしない!〞ではなく

〝苦手だけど頑張ってやってみよう!〞

と、気持ちを切り替えて『挑戦』してみる

気持ちを切り替えてやれるという事が大事になってきます。

自分がやりたくない事でも、〝我慢してする〞

社会に出てからでも〝気持ちに折り合いをつけて〞

出来るという事は身に付けておきたいスキルの一つですね。

活動終了後「小麦粉粘土楽しかった!」と

満面の笑み。

苦手な事に挑戦し、やり切り

『やれた!』

自信と満足感を味わう事が出来たA君でした。

 

この積み重ねが、

難しい事』や、『苦手な事でも最後まで諦めずにやり遂げる』

体験を通して達成感を味わい、自信を持って取り組めるようになっていきます。

 

 

まふぃん上之園

寺田

乗り越える力(錦ヶ丘)

まふぃんに来ている放課後等デイサービスの子ども達は、日々運動遊びや感覚遊び、話し合い活動や園外活動など、様々なことに取り組んでいます。一つひとつの活動を楽しんで取り組んでくれる姿はもちろんですが、時には苦手なことにも挑戦し、一つずつ課題をクリアしながら、自分の力で乗り越えていく姿もたくさん見てきました。

今回は、その乗り越えていく力をどのようにして身に付けていったのか二人のお子様の事例をご紹介していきます。

 

 

小学校2年生のA君は、普段は元気で溌溂としている子で、楽しそうなことがあると「何それ!?」と目をキラキラさせてやりたがるタイプの子。しかし、身体を動かす活動の中で、「初めてのこと」や「見たことのない活動」を目の当たりにすると、途端に不安げな表情になり、緊張してしまいます。

時折出る「どうせ自分は上手くできない」という発言から、自信のなさを感じ、一番初めに皆の前で見本をしてもらうことなど、絶対にしたくない様子でした。

 

そんなA君には、運動遊びや段ボール運びなどの順番で取り組む活動の時に、一番プレッシャーのかかる最初と最後ではなく、真ん中くらいで参加してもらうように配慮しました。自分の順番の前に友だちの動きを見ることで「あ、こうすればいいんだ」と状況や動きを客観的に捉えることができるようしました。また、実際に取り組んだ時には、目で見た経験を基に試行錯誤しながら身体を動かして達成していく経験を重ね、徐々に自信を持って参加できるようにしていきました。

様々な経験を経て、自信もついてきたのでしょうね。

今では、誰に見本を見せてもらおうか職員が悩んでいると、

『僕を呼んでいいよ!』

と言わんばかりに視線を送ってくるほどになりました。

 

 

 

3年生のBさんは、製作や料理が得意なしっかり者で、自分のアイディアを次々に考えることができるタイプのお子様でした。

しかし、『発表』という場面になると途端に話せなくなり、他の子がどんどん発表する中、下をうつむいてもどかしそうな表情を浮かべる様子がありました。

職員が「Bさん、良いアイディアあったよね?発表してみない?」と促しても首を横に振り、『できればしたくない』といった様子でした。

 

そんなBさんには、話し合い活動を通して自分の思いを発信してもらう事から始めました。ただ発表する時間を設けるだけでなく、付箋紙を使って自分の思いや考えを伝えてもらう方法も行いました。元々、物語や絵を描くのが得意なBさんは、付箋紙に絵を描き、それを元にして簡単で短い言葉から伝えていくことを意識して取り組んでいきました。

徐々に回数を重ねる中で、発表する事へのハードルも下がったBさんは、まふぃんだけでなく学校でも発表することができ、小集団の経験をより大きな集団の中で活かす方法を身に付けていきました。

今では、全体のまとめ役や話し合いでリーダー的役割をこなすほどになり、以前の面影を感じることはありません。

 

 

 

それぞれの運動能力や性格などは違いますが、二人のお子様に共通していたことは、

『苦手なものに対しての対処法が分からない』

『失敗するのは嫌だからしたくない』

ということでした。

 

苦手なもの、失敗しそうなことに取り組むのは大人だって怖いですよね。

そこで、まふぃんでは『安心して失敗できる環境を準備すること』を大切にしています。

本当は不安だけど、周囲に支えてくれる人の存在を感じながら挑戦する。

上手くいかなかった時に悔しいときには受け止めてもらう環境を整え、

次にどうすればいいのかを考え、その方法を実践していく。

そして、本気で取り組んで上手くできた時には、周囲の人と喜びを共有し、自分自身を認めて次に繋げていく。

 

まふぃんでは小集団での活動を通して、これらのことに日々取り組んでいます。

子どもの本来持っている力や気持ちを引き出してあげること、高めていくことができるように職員も常に挑戦する気持ちを持っていきたいと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘 今屋

演奏と交流

土曜日の放課後等デイサービスに、ジャズバンド「リトルチェリーズ」さんが来て演奏を披露してくださいました。

リトルチェリーズとは、音楽家大西隆さんが小中学生を中心に結成されたジャズバンドです。今年で結成37年目。鹿児島を中心にいろいろなところで演奏会を開いています。

たくさんの人に聞いてもらいたかったのですが、コロナ対策のため、限られた人数の中での演奏会になりました。生のジャズ演奏、その迫力にびっくりした様子の子どもたち。

子どもたちにとっては、「生演奏の素晴らしさを体験できる」と共に「演奏を静かに聴く」「場に合った行動ができる」という態度を身に付ける機会です。

子どもたちの様子を見守る中、演奏会が始まりました。

 

曲に合わせて手拍子する

 

曲目は「茶色のこびん」「聖者の行進」などどれも聞き覚えのあるものばかり!!

大西先生がジャズのリズムに合わせて手拍子をするのを見て、“どうしよう”と戸惑った表情が見られましたが、周りの様子を感じて、子どもたちもリズムに合わせて手をたたき始めました。

 

“音楽を楽しむ”

“手拍子を通して一体感を味わう”

そんな経験ができていました。

始めはリズムに合っているのかどうか、人の目を気にしていましたが、どんどん音楽の楽しさに引き込まれて、自分なりの手拍子に変わっていました。

「紅蓮華」の演奏ではワクワクが止まらなかったと思います。

 

楽器の体験 メンバーさんと交流

 

普段振れたことのない楽器に触れる体験の時間もありました。(※楽器の消毒をその都度行っています)

「触っていいのかな・・・」

高学年になった子どもたちはちょっと恥ずかしくて立ち止まっています。

「こんな機会はないよ。せっかくだから、体験しようよ」

の声掛けで、ドラムやベース、管楽器に触れることができました。

リトルチェリーズの子どもたちは優しく、丁寧に子どもたちに楽器の使い方を教えてくれました。まふぃんの子どもたちも順番を守りながら、静かに聞いたり触ったりすることができていました。

初めての体験、初めての人との交流をして「ありがとう」とお礼をいう姿があちこちで見られました。

 

お礼の挨拶

 

今回はR君にお願いしました。優しくてユニークなR君ですが、大勢の中で一人で挨拶をする経験がありません。事前にお礼の挨拶をお願いすると、快く引き受け、自分で内容を考えてくれました。すごい!!

本番でもバッチリ、自分の言葉でお礼を伝えることができました。

素晴らしい成長です。大きな自信になったのではないでしょうか。

それを見ていた他の子どもたちも「次は僕がお礼の挨拶をしたいな」と思ったはず!お手本になるような挨拶でした。ありがとう~R君!!。

楽しい演奏会はあった言う間に過ぎていきました。

 

大西先生、リトルチェリーズの皆さん、心がワクワクする素晴らしい演奏をありがとうございました。

子どもたちにとっては、忘れられない思い出と経験になったと思います。

音楽を通して心も豊かになり子ども同士の交流もできました。心から感謝申し上げます。

これからも地域の方に素敵な音楽を届けてください。

また、まふぃんにもいらしてくださいね。

リトルチェリーズさんのご活躍を心より祈念しています。

 

まふぃん上之園 末吉