風水害クーイズ!(錦ヶ丘)

先日、放課後等デイサービスの時間に『災害時に必要な行動は何か知る』ということを目的にして、風水害のことを中心に災害対策を学ぶ活動を行いました。

災害の種類や避難する方法を動画やクイズで確認し、自分達が住んでいる地域のハザードマップを見ながらどのような対策が必要なのかを話し合う中で、今まで考えつかなかったことにも気づくことができました。

ご家庭でも、ぜひ災害対策について話し合ってみませんか?

 

どんな災害があるの?

子ども達にどんな災害を知っているか聞いてみました。

 

「学校で地震や火事の訓練をした」

「津波や台風は、テレビでみたことある」

「…トルネード!!(台風のこと)」

職員の予想以上に子ども達も知っていることが多かったのに驚きました。

 

たくさん出た後に、吉野・吉田地域で発生する可能性が高い『土砂災害』について触れ、みんなで実際に発生した様子を動画で見ることに。

あまり身近に感じたことがなかったことだけに、1年生も含め、真剣に見る姿が印象的でした。

 

動画deクイズ

土砂災害を引き起こす原因となる雨。

浸水被害が発生した時にどんな行動をするのが適切なのか、クイズに挑戦してもらいました。

その中で子ども達を惑わしたのは

【洪水で道路が水浸し。避難する時に履くのはどれ?】という問題。

選択肢は【①長靴 ②サンダル ③スニーカー】の3つ。

ほとんどの子ども達が「雨の時には長靴」と答える中、6年生の女の子だけ「歩きやすいからスニーカー」と答えました。

 

みんな「そんなはずないよ」と話していましたが、正解は③のスニーカー!

『長靴は水が入って歩きにくいため』という理由でしたが、唯一正解だった女の子に何故知っていたか聞いてみると、「テレビで見たことあるから」ということでした。

普段から身近なテレビやインターネットを使った情報収集ができている証拠ですね。

 

ハザードマップって何?

動画の中に『ハザードマップ』と言葉が出てきたので、実際にインターネットを使って自分達でも確認することにしました。

ハザードマップとは、自然災害を予測し、危険と思われる箇所や災害時の避難場所を地図にまとめたものです。

(今回利用したサイトはこちら→かごしまiマップ

まふぃんの周辺や自分達が住んでいる地域、通っている学校は、安全な所にあると知ってほっと一安心の様子。

少し視野を広げ、鹿児島駅や天文館のあたりを見てみると、大きな川や海が近い事もあり、浸水被害地域が多く見られることに気づきました。

「自分達は大丈夫だ」と話す子がいたので、「親戚の家にいたり、買い物に行っている時でも大丈夫?」と投げかけるとハッとした様子が見られました。

 

万が一の事態に備え、日頃から避難方法や準備物などの話し合いをしておく必要を感じてくれたのではないかと思います。

 

 

また、この日は「大雨による被害で公用車が出せなくなり、保護者に迎えに来てもらう」という想定で引き渡し訓練も行いました。

まふぃん錦ヶ丘としても初めての試みであり、事前に避難や待機の仕方、保護者への連絡方法や引き渡し方などを確認して臨みましたが、それでも気づく点は多々あり次回の訓練へ活かしていきたいと思います。

今後も子ども達の命を守るための避難訓練や災害に関する学習や研修を行っていきたいと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘 今屋

防犯訓練

夏休み、放課後等デイサービスでは性教育の一環として、中央警察署の方をお迎えし、防犯訓練(教室)を行いました。

ねらいは「子ども達が危険な場面から身を守る方法を学ぶこと」

 

お巡りさんに聞いてみたいこと

初めての子ども向け防犯訓練という事で、子ども達がどのぐらい防犯について意識や理解をしているのか確認する為に、事前に警察官への質問を募る事にしました。

『警察の人に聞いてみたい事は何ですか?』と書いたボードを準備し、質問事項を紙に書いて貼ってもらう事にしました。

始めは「思いつかない」「書けない」と言っていた子ども達ですが

「どんなことでもいいんだ。聞いてみたい事はない?」と問いかけ、話を子どもたちと話をする中でいろいろな質問が出てきました。

防犯教室当日

さて、防犯訓練当日。ドキドキワクワクの子ども達は、警察官が来る!と背筋が伸びて姿勢もよく、しっかりと話を聞くことができていたと思います。

 

今回の防犯訓練の内容は・・・

 

・DVD鑑賞

「登下校に声を」「公園で遊んでいる時」「一人で留守番しているとき」に不審者にあった時にどう行動すればいいかをクイズ形式で考え学ぶものでした。

子どもたちは2択問題に「どっちかな?」「こっちじゃない」と真剣に考えながえる姿も見られました。

 

・ロールプレイ

「ねぇ君楽しい事があるから一緒に行こう」警察の方とわかっていても、子どもたちは少し緊張したようです。

DVDの内容をしっかり覚えており、「行きません」としっかり言うことが出来ていました。

 

・質問コーナー

夏休みになりバスで通所してくる子どもたちから「バスの中で不審者に合ったらどうすれば良いですか?」という質問がありました。

バスの中では声を掛けられるというよりも、体を触られるなどの危険があるそうです。

バスに乗る時には①通路側に座り、②トラブルに巻き込まれたらすぐにその場から離れる、③周囲の人や運転手さんに助けを求める事を教えて頂きました。

他には、「1日の犯罪件数はどのくらいでですか?」「どの季節が犯罪が多いですか?」

中には、「一人で歩いているときに声をかけられたけど、無視しました。これでよかったのかな?」と体験談についての質問もありました。

どの質問にも丁寧に答えていただきありがとうございました。

 

 

 

子ども達が自分の身を守るために

今回の「自分自身で身を守る防犯訓練」を通して、

・自分が不審者だと思ったら不審者であること

・人気の少ないところは避けること

・1人で出歩けるようになる小中学生が狙われやすい年齢であるため気を付けること

・登下校中にある「子ども110の旗」も探してみる

・危険を回避するための合言葉「いかのおすし(行かない・乗らない・大声を出す・すぐ離れる・知らせる。)」を覚えておく!

といった大事なことをたくさん学ぶ機会となりました!

 

子ども達が自分自身を大切にして、自分の身の守り方を学べるように、私たち職員も子どもたちと一緒に考える機会を作っていきたいと思います。

 

夏休みも残りわずか、ご家庭でも防犯について考えながら、楽しい夏休みをお送りください。

 

 

まふぃん 中村

粘土つめつめ (錦ヶ丘)

児発の子ども達と小麦粉粘土遊びをしました。

今回のねらいは「苦手な感触にも挑戦する事」「押し込む動きで指先を使う事」です。

小麦粉粘土に慣れていない子もいましたが、友達との関わりの中で少しずつ触れるようになる微笑ましい場面や、指先の押し込む力を一生懸命使う、集中した姿を見ることができる活動になりました。

 

~苦手な感触に挑戦する~

子供たちは、サラサラの粉をいろいろなものに見立てて遊びます。

上から落として雪

両手で固めて救急車

今回は、手のひらで平たく固めてピザの完成

隣の友達に「はい!ピザ!」と差し出すと、そのまた横の子も真似をして、作ったピザを差し出します。

なかなか触れられなかった子も、2人にピザを差し出されて、ちょっと食べたくなったのか、指でそーっとつまむように触ることができました。

粉で沢山遊んで、さっそく水を入れて粘土を作っていきます。

小麦粉粘土遊びに慣れていないお子さんもいたので、今回は水をほんの少しずつ入れます。

水が少しだと、ベタベタの感触もあっという間に粉がついてポロポロに…

この、感触の経験を繰り返しをしながら少しずつ粘土を作っていきます。

 

~押し込む動きで指先を使う~

出来上がった粘土を使い、指で押す力を使う遊びをしました。

特に親指は、押しピンを刺す・ボタンを穴から出す・お盆など平たいものを持つなどの時に沢山活躍します。

今回は、小さな穴を開けた段ボールが登場して、その中に小麦粉粘土を指で押し込んであそびました。

ちぎって押し込む子、大きな粘土を穴の上に乗せて、何回も押し込む子、いろんなやり方で入れていきます。

指を使わずに手のひらで押し込もうとする子には、職員が一緒に入れ込んで指の使い方練習しまをした。

コツをつかむと、グイグイと親指で押し込んだり、器用に人差し指まで使って粘土を入れ込むことが出来るようになってきました。

穴に粘土が入るのがとても面白い様子で、みんな穴をじっくり眺めています。

だんだんと上手になってきたので、2チームで残りの粘土を入れる競争をしました。

残った粘土を全部入れていきます。

隣のチームに負けないように、みんな、さっき以上に急いで集中して取り組んでいるようです。

指先もたくさん使う事ができました。

2チームともほぼ同時に入れ終わりました。今回は引き分け!

感触に慣れる事や、指先を使う事をねらいとして活動を行いましたが

友達から渡されたものを触ったり、友達との競争の中で意欲的に指先を使える姿がありました。

友達と一緒だからやってみたい、負けないように頑張るぞ!

そんな気持ちを引き出しながら、色々な体の使い方を経験し身につけていける活動を行っていきたいと思います。

 

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

他機関との連携

先日のことです。

夏休み期間を利用して、まふぃんに地域の学校の先生が見学に来られました。

放課後等デイサービスでの子どもたちの様子やどんな活動をしているのか知り、子どもたちの自立へ向けた支援のあり方を話し合うことが目的です。

また、就労サポートの施設へ職員、保護者、お子さんと一緒に見学する機会もありました。それ以外にも、こども園やナガヤタワーとの地域交流など、まふぃん以外とのつながりをたくさん経験しています。

様々な機関や人との出会いがとても大切だと感じましたので、今回は他機関との連携について、ご紹介したいと思います。

 

公開療育

まふぃんではどんなことをしているの?

7月14日、児童発達支援の公開療育でした。療育の質を上げるために、鹿児島市内の他事業所の職員さんがまふぃんの活動をご覧になり、活動のねらいや支援の方法について話し合い、質疑応答などをしています。

私たちも他事業所の療育を見学に行きます。他の事業所さんと療育について情報交換する機会は少ないのが現状です。公開療育を通して、互いに切磋琢磨し、子ども達の支援に活かしていきたいと思います。

 

学校の先生がまふぃんへ訪問

放課後等デイサービスでの子ども達の様子や環境を知り、今後の支援について話し合うために学校の先生が訪問してくださいました。

どんな活動をしているのか興味津々で、見学中たくさんの質問をいただきました。

「面白い活動ですね」

「子どもたち、真剣な表情ですね。普段の活動もこんなに真剣に取り組んでいますか?」

「何人くらいがまふぃんに通っているのですか?」

「他にどんな活動をされているのですか?」

などなど、情報交換と共に学校とまふぃんの様子を話し合い、お子さんの得意な面、不得意な面、今後伸ばしていきたい力などを整理することができました。

特に、A君がまふぃんに来た小学校低学年の頃は、文字を書くことがとても苦手でしたが、コツコツと努力した結果、今は読みやすい字が書けるようになったことを話すと、「そうだったのですね。本人が頑張っていたことを知ることができ、見方が変わりました!」と驚かれ、A君の新たな一面に感動されていました。

また、おにぎりをラップで作る場面では、自分たちで作ることの大切さを理解していただきとても嬉しかったです。

 

このように、まふぃんの実際の様子を見て頂いたことにより、先生方も安心され、学校とまふぃんの信頼関係が深まり、今後の保育所等訪問支援が充実し、子どもたちへの支援に活かされると思います。

見学に来てくださった先生、ありがとうございました。

 

〇 地域の福祉サービスの見学

鹿児島市中郡にあります、就労支援サポートセンター ラシーネ さんへ職員と保護者とお子さんと見学へ行きました。

https://racinekagoshima.jp/(ラシーネさんへのアクセスはこちらから)

まふぃんも開所して10年目を迎え、中学生が増えてきたため、学校卒業後の福祉サポートはどんな所があるのか、学んでいます。6月にラシーネさんへ見学へ行き、説明を聞き、大変勉強なったことを保護者に紹介すると「是非見学に行ってみたい」との事で今回の施設見学へとなりました。

ラシーネさんでは、自立支援の体験をしたり、通っている方や就職された方の話を聞いたりすることが出来て、とても充実した見学になりました。

丁寧にご説明くださり、ラシーネの皆さん、本当にありがとうございました。今後もよろしくお願いします。

 

地域との連携

お手伝い隊

↑こちらは姉妹法人である認定こども園錦ヶ丘です。

お手伝い隊の一貫で雑誌で作った椅子と、椅子の材料となる雑誌をこども園錦ヶ丘へ届けました。

ナガヤタワー事務局から、本日のお手伝い内容を聞きてテラスのお掃除!

住人さんからお礼を言われると子どもたちも嬉しいようでした。

 

防犯訓練

中央警察署の方をお呼びして、防犯についての話を聞き、たくさん学びました。

 

このように学校、保育園、こども園、福祉施設、地域施設、などの社会資源と連携することは、子ども達を姿を多角的に捉えることができたり、まふぃんではできないことを体験できたりすることができます。

子ども達の自立のためにできることをこれからも模索して、地域との連携を広げ、地域の人との出会いを大切にし、よりよい支援に繋げていきたいと思います。

身近な地域の活動や施設のことをもっと知り、知識や視野を広げていきたいです。

地域の皆さま、いつもありがとうございます。

これからもまふぃんをよろしくお願いします。

 

まふぃん  末吉

 

 

小さな出来たを積み重ねよう!!

まふぃんには「お友達と関わることが少し苦手だな・・」「みんなといると楽しくなってついつい体が動いちゃう・・」「たくさんの人の前ではドキドキして何もできなくなっちゃう・・」などといった姿の子ども達が通所しています。

今回はその中でも、

「なかなか自分の気持ちを伝えられない・・」

「不安な気持ちが強くて自信がない・・」

といった様子が見られたAさんの変化と成長をお伝えします。

初めからなんでも成功するとは限りません。失敗をしながらも「出来た!」という経験を積み重ね、Aさんがどのように変化していったのでしょうか。

 

児童発達支援の頃からまふぃんを利用しているAさん。

運動遊びの時に失敗してしまい・・・

悔しくて気持ちが崩れて、大きな声で泣いてしまうことがありました。

初めの頃は気持ちの切り替えが出来ず、活動に復帰出来ない事も・・。その後も失敗することが嫌で、「やらない」を選択する事もありました。

 

運動遊びに限らず、勝ち負けのある活動などでも負けてしまったり、自分の思うように出来ずに焦りや不安で涙が出てしまいます。

そんなAさんに対して私たちは、また前を向き活動に復帰出来るよう、悔しい、やりたかったという気持ちをしっかりと受け止めていきました。

活動を計画する際にも、難しそうだな・・・でもちょっと頑張ったら出来る!そんな環境作りを私たちは行い、Aさんの「やりたい」気持ちを引き出せるようにしていきました。

 

 

さて、Aさんですが、年長さんの後半になると・・・

・涙は出るけど、気持ちの切り替えが早くなってきた!

・涙もぐっと堪える場面が増えてきた!

 

何より「やらない」を選択することが少なくなり、たとえ悔し涙を流しても、次の順番が来るまでに気持ちの切り替えが出来るようになっていきました。

 

運動遊びで少し難しいものをクリア出来た!!

気持ちを自分から発信出来た!

ドキドキしたけど、皆の前でお手本を披露することが出来た!

 

少しずつ積み重ねてきた「出来た」がAさんの自信に繋がって行きました。

「頑張ったね!」の声掛けに対し、満面の笑みで答えてくれるAさん。

大人になっても頑張りを認められると嬉しいですし、また頑張ろう!次はもっと頑張ろう!と言う気持ちになると思います。

 

そして4月から小学生になったAさん。

 

失敗して悔しい!

次に頑張ってみたら成功した!

次も挑戦してみよう!

今現在もこれを繰り返しながら、とても自信を持って色々な事に取り組むことが出来ています。

 

こんな難しそうな運動遊びでも「やってみよう!」と自信を持って取り組んでいます。

放デイは難易度UP!!

失敗もしても気落ちを切り替え前に進む。その中での小さな「出来た」と言う経験を積むことで自信をつけ、これから先、壁にぶつかっても立ち向かっていく事が出来る力をつけていけるように支援していきたいと思います。

Aさんの成長、これからも楽しみです!

 

まふぃん錦ヶ丘 日髙