積み木の活動(錦ヶ丘)

児童発達支援の積み木を使った活動の様子です。同じ物(積み木)を使いますが、年齢や発達によって、使いかたやねらいが変わってきます。

童具の研修

先日、認定こども園錦ヶ丘の保育教諭を講師に童具についての研修が行われました。まふぃんだけではなく錦ヶ丘保育園やこども園も和久洋三さんが考案された【WAKU-BLOCK】という積み木を使っています。

研修の中で、いろいろな直方体や立方体を組み合わせても高さがピタリと合うこと、角がきちんと直角であるため重ねていっても一本の積み木に見えること、白木のため色へのこだわりなく取り組めることなど童具の良さを改めて知ることができました。

(その研修の様子はこちら→内部研修~童心にかえって~ )

 

 

2~4歳児クラス

友達と接近したり、物や場所を共有したりすることを通して、友達との関わりを広げていくことをねらいとしました。

 

決められたスペースの中で、積み木の数を調整しながらの自由遊び。

一人で遊ぶ姿が多い年齢ですが、

あまり広くないスペースだと自然に友達と接近していき、自分が作ったものと友達の作ったものがくっつき、「あれっくっついたね。もっとつなげてみよう」と、積み木を介して他者へ関わっていく様子が見られました。

時には、2人から3人…気がつけばみんなでくっつけて、一つの大きな作品に、なんてことも。

プレミアム感のある大きな積み木が投入されると、それがほしくて取り合いになることもありますが、すぐに止めずに職員が安全に気を付けながら見守ります。

すると、その中から「貸して」「いいよ」「いやだ」「待ってて」などの言葉でのやり取りが生まれたり、場の空気を読んで相手が大きな積み木に興味が無くなってから使ったり、少し我慢したり…。

自分だけの世界から、友達と関わり、社会性を広げていく。経験しながら身につけていって欲しいです。

 

4~5歳児クラス

年長児はあと半年で小学校入学です。就学に向けて、指示を理解して取り組むことをねらいとしました。

 

積み木を高く積む競争では、1人で積む→2人で積む→グループみんなで積む、などの指示を違えていきます。1人で積んでいた積み木を、2人で一緒に積むように指示を変えた時に、それに気が付かずに1人で積んでしまう子には、周りの様子を見て指示の違いに気付くように声を掛けます。すぐに職員が教えるのではなく自分で気付くという事を大切にしています。

友達と一緒に積み木を積むときは、自分の意見を主張してばかりでは、うまく積めなかったりすぐに壊れてしまったり…ということも。自分の主張ばかりしていては、一番になれない事に気が付いて、友達の意見も聞きながら自然と協力する姿も見られます。

 

また、高く積む(高さ)→たくさん積む(数)→ものを隠す(構成)、などの指示を変える事で、数の概念や構成を知ることもできます。

積み木は、シンプルな道具だからこそ、想像力や認識力が広がり、いろんな学びに繋がっていく事を感じました。

木の温もりも感じられる積み木。ご家庭でも、時には子どもと一緒に遊んでみてはいかがでしょうか。

まふぃん錦ヶ丘  田尻

 

ねらいと活動を考える~運動遊び~(錦ヶ丘)

先日、児童発達支援の年中・年長クラスで運動遊びを行いました。

まふぃんで行う運動遊びでは、椅子やステップ台を使い、多様な身体の使い方を知る・身につけることをねらいにすることが多いです。

特に今年度は、手や足の指先の動きやバランス感覚といったところにスポットを当てて、より細かな身体的発達を促すための活動を行っています。

 

この日は、外部講師の作業療法士の来所日でした。

毎月、身体機能を高めるアドバイスだけではなく、子ども達の心理的な面にも目を向けて活動計画を確認してもらい、

『ねらいとした姿が引き出されているか』

『活動の進め方で工夫できるところはないか』

などの視点でアドバイスをもらっています。職員にとって、子ども達の持っている力を引き出すための学びの場です。

 

当初の活動のねらいは『足や手を使う』でした。

しかし、

・子ども達の今の課題はどこか、もっと伸ばしていきたいところはどこなのかを具体的にする

・動かしてほしい部分を明確にした方が、職員も意識して活動を組める

・実習生など、初めて活動に入る人でも理解しやすいように

といった点から、より具体的な『足を伸ばし、足指を使う』というねらいに変更しました。

事前の打ち合わせを行い、より専門的な視点で活動内容を確認してもらっています。

 

活動スタート!

最初に椅子渡りに挑戦してもらった後、ラダーという道具を使って

「落ちないようにこの上を渡ってね」と伝えます。

下にある木の棒がラダーです

普段、運動遊びで使っている椅子や平均台は、明らかに平らで安定しています。

しかし、このラダーは乗れる面積が狭く、不安定な要素満載です。

視覚的にも危なさを感じ、乗ればバランスを崩しやすいので、自然と手を使って全身を支えたり、足指を使ってバランスをとろうとしたりする動きが引き出されます。

ほとんどの子がクリアー!

では、今度は下りにラダーを置き、挑戦してもらう前に一言。

「手を使わないでいけたら…凄いね😎」

 

この一言だけで、子ども達のやる気は急上昇。

みんな「できるー!」と得意げに話し、今か今かと自分の番を待ちます。

ただ、活動に取り組んでもらうだけではなく、こんな職員の声掛けがあるだけでも意欲・集中力・積極性がぐっと高まります。

年長の子達は、宣言通り手を使わないで行く子も多く、手を使わない分、自分の足指をしっかり確認して一歩ずつ進んでいました。

大人が細かな指示を出さなくても、自分自身で「どうやったら行けるかな」を考え、取り組むのもまふぃんの運動遊びです。

 

活動終了後の振り返りでは、

・具体的なねらいにしたことで、職員も意識的に動けていたこと

・ラダーを使用したことで、足の指先の動きを引き出せていたこと

などの意見がありました。

今回のように足指にきちんと力が入って支えられるようになると、「全身のバランス感覚が整い、姿勢もよくなるので猫背や疲れやすさの防止に繋がります。日々の積み重ねによって身につく力なので、継続的にこれらの活動を行うことが大切」ということを教えていただきました。

このような知識を活動に活かし、より専門的な関りで子ども達の発達を促す活動を今後も行っていきます。

 

 

まふぃん錦ヶ丘 今屋

公開療育(錦ヶ丘)

9月16日にまふぃん錦ヶ丘で公開療育を行いました。

公開療育とは療育参観や意見交換などを行い、連携を深め、支援についての学びを深める場です。

今年度も療育施設の他、県こども総合療育センター、鹿児島市障害者基幹相談支援センターなど様々な所から8名の方にお越しいただきました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございます。

 

活動は年中・年長クラスでの運動遊びを行いました。

ねらいは「環境に合わせて動く中で足指の力を使う」「期待を持って順番を待つ」の2点です。

子ども達の様々な様子を見てほしかったので、自由あそび〜本活動を見学して頂きました。

初めは気持ちが崩れていた子が参加することが出来るようになったり、やってみたい!と背筋を伸ばす姿等、子ども達も意欲的に参加することができました。

 

 

活動後に振り返りと質疑応答を行いました。

 

Q.他にどんな運動遊びがあるんですか?

小さい子クラスでは『順番を待つ』という事よりも『友達との関わり』についてねらいにすることが多いので、指示を聞いたりルールのある運動遊びではなく、自由遊び形式での運動遊びを行う事が多いです。年長、年中クラスでも、ねらいによっては形式を替えて行います。

動きとしては、今回の活動で行った動作以外にもぶら下がる動作なども行う事があります。部屋の中にある、壁や押し入れ、窓枠など、様々環境に合わせて動く中で発達を促していきます。

 

Q.床に落ちてはいけないという事など、詳しいルールの説明は?

基本的に活動の度にルールの確認は行っていません。床に落ちてはいけないという基本的なルールは変わらず、一目見れば分かるような設定にしているためです。また、理解についてのアセスメントにもなります。理解が難しいお子さんに対しては個別に声掛けを行い、少しずつルールの理解が出来るようにしていきます。初めて運動遊びを行うお子様にはルールの確認を行い「床に落ちたらワニがいるかもよ~」など子ども達が分かりやすい声掛けを行います。

 

Q.1ターンに1チャンスなのはなぜ?再挑戦はないのですか?

1ターンに最大限の集中力を発揮してほしい為、やり直しは行いません。しかし、必ず次のターンがありますので、子ども達は失敗しても次頑張ろう!と気持ちを切り替えるポイントとなります。失敗して、悲しい気持ちがあふれ出してしまう子に対しては、個別に気持ちをしっかり受け止め、次に進めるようにしています。

 

様々な視点からのご質問を頂くことで、普段の療育活動について改めて振り返り、活動の意図やねらいについてお伝えすることができました。

鹿児島市には療育施設がたくさんあります。
私も先日、個別療育をしている施設で公開療育に参加させて頂きました。子ども園や保育園と同じように、療育施設も特色や内容が様々です。

違う施設を見させていただくと、こんな事をしているんだ!と驚いたり、何でこうしているんだろう?と疑問に感じたり、新たな発見、学びが沢山あります。
今後も、子ども達の発達を支援する方々と連携をとりながら、学びを深め、子ども達の為により良い支援に繋げていきたいと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

内部研修 ~童心にかえって~

9月10日、中秋の名月の日に、まふぃん上之園、錦ヶ丘の職員一同が集まって、内部研修をしました。

今月の研修内容は

・地域交流について(錦ヶ丘の取り組み)

・3歳児の定型発達について

・童具(和久洋三さんの開発された積み木)について

の3本立てです。

内部研修の最大の目的は、療育の質の向上です。

それでは、研修の様子を振り返ってみます。

 

〇プレゼン発表

 

地域交流の発表では、錦ヶ丘まふぃんの地域交流、お手伝い隊の取り組み方、それを通した子どもたちの変化について学びました。

ザリガニバスターズの活躍やこども園、保育園、地域の方との交流の中で社会性や自発性が育まれていく事、人とのつながり社会資源を活かし行くことの大切さを再認識しました。

上之園まふぃんの職員は、新たな支援方法に気づくことができ、地域交流の視点が広がったと思います。

 

3歳児定型発達では、子どもたちの発達の目安、支援の在り方を振り返る機会になりました。

お喋りに夢中になるお子さんは、今言葉を覚えている時なんだな、自分でする!と言って次の行動に切り替えられない時は、今自発性が伸びている時なんだな、と思い出すと心に余裕が生まれ、子どもの気持ちを受容することができます。

発達の目安を知ることは、療育の目的や支援内容を話し合う時にとても重要だと思いました。

 

〇童心にかえって、童具で遊ぼう!

 

童具の研修では、こども園の田中さんが講師になって、開発した和久洋三さんの思いや童具の性質や意図をわかりやすく説明してくださいました。

特に

・なぜ白木(色がついていない)なのか?

→木目の温かさ、木の呼吸を感じる、色へのこだわりをなくし、色がなくても子どもたちは組み立てながら色を想像している

・なぜ角を残しているのか?

→直方体、立方体などが組み合わさる中で、角があるとぴったりと重なるため、一つの物体として見ることができる

危険を予測しながら遊ぶことができる

等、深い意図があることを知り、童具の素晴らしさに感動しました。

 

たくさんの童具を目の前にすると、何か作りたいな!というワクワクした気持ちが高ぶってきます。

実際に職員も遊びましたよ!

“2人組でレンガのお家を作ってみよう”

“屋根をつけよう”

おもしろい~

これ、どうする?

ここから、どうしようか?

などなど、夢中になって遊ぶことができ、新たに考えさせられる経験が沢山出来ました。

子どもたちもこんな気持ちなのでしょうね。

 

今回の研修を通して、支援者側の目的や意図と共に、子どもの気持ちはどうなのだろう?と想像することが大切なのだと再認識しました。子どもたち自身がやりたいな、やってみたいな、と思う気持ちを引き出すこと、大人も一緒に遊ぶことも大事だと。

 

上之園と錦ヶ丘、こども園と保育園、これからも様々な研修をする場が設けられています。

研修で学んだり感じたりしたことを、みんなで話し合い考えながらより良い療育を目指して支援に活かしていきたいと思います。

 

まふぃん上之園 末吉

地域へ飛び出せ、まふぃんっ子!(錦ヶ丘)

まふぃんでは、地域へ出て、年齢や立場の異なる人々と関わり、人間関係の幅を広げたり、人との関わり方を学ぶ機会を作っています。

去年は同法人のこども園・保育園でお手伝いを行ったり、吉野寺の掃除をさせて頂きました。

今年度は更にパワーアップして、まふぃんの子ども達がどんな取り組みをしているのかお伝えします。

 

まふぃんから地域へ

今年度、今まで以上に地域と関わっていけるようにと新たな取り組みがスタートしました。

それは・・・・まふぃんお手伝い隊です。

https://muffin.tonohara.org/article_11292.html(ご依頼お受けします)

https://muffin.tonohara.org/article_11662.html(お仕事の報告)

子ども達にチラシも作ってもらい、子ども達の手で直接配っています。

  

誰かの役に立つ経験、そしてありがとうと言われる喜びを感じて欲しい。

そんな私達職員の思いも詰まっているこのお手伝い隊を通して、今年度は様々な地域との関わりがあります。

 

以前より毎月1回、子ども食堂へ参加していたまふぃんの子ども達。

ご飯を食べに行くだけではなく、子ども食堂の為に何かできたら・・・という事でお手伝い隊が派遣されました。

毎回子ども食堂には多くの人が来ます。初めて会う人ばかりです。

その様な環境で、お米配りや乾パン配りのお手伝いをさせて頂きました。

子ども達は、大人の中で時間いっぱい任された仕事に取り組んでいました。

「お子さんは何人ですか?」

とお子さん連れの方に確認をし、お子さんの数に合わせた提供品を渡すことが出来ました。

始めは恥ずかしくてもしっかり相手の顔を見て、相手に伝わる声の大きさで対応していました。

 

その他にも私達職員ではなく、子ども達主体となり電話でのやり取りをし、打ち合わせを行います。

依頼されたお手伝いの進捗状況などの報告も子ども達が行っています。

始めはメモを見ながら電話をしていた子も徐々にメモなしで話せるようになったり、人前で発表するのが苦手だった子がみんなの前で発表出来たり・・・

この数ヶ月で沢山の変化と成長が見られています。

 

毎回同じ子どもが同じ仕事をするわけではないので、次に取り掛かる友達にも分かる様に「引き継ぎ書」を子ども達自身が考え、作成していました。

こちらから言わなくても、自発的に動くことや周りのことを考えて動くことが出来るようになってきているように感じます。

 

ここ数年コロナの影響で人と人との関りが少なくなってきています。

そんな中でも、これからまふぃんの取り組みが地域に広がり、

様々な世代を超えてまふぃんの子ども達が頼られる存在になって欲しいです。

 

今年は児発も地域へ!

活動時間が短い事もあり、中々外部へ出る機会の少ない児発のクラスですが、8月にこども園で行われた七夕飾りのお焚き上げ見学へ行きました。

今年は児発のクラスでも年3回の地域交流を予定しています。

まずは挨拶が出来るようになり、普段と違う場所に行っても落ち着いて行動できるようになる事をねらいにしたいと思っています。

 

 

挨拶をしっかりする、そして話し方や聞く姿勢、場に合わせた言動があるということに気付き、ルールやマナーを身に付けて行って欲しい。

そしてその中で、子どもたち自身が「地域の一員」として自覚を持つことが出来たらと思っています。

 

まふぃん錦ヶ丘

地域交流担当 日髙

園長のつぶやき(錦ヶ丘)

今から10年ほど前、私が指導員として勤務していた時にある男の子と出会いました。

Aくんはその当時、4歳。

感情のコントロールが苦手で、いつも怒って泣いていた子でした。

「お母さんが全部悪い!」

「このズボンは嫌だ!」

「もう帰る!」「やっぱり帰らない!」

とにかく、怒って泣いて汗だくになりながら感情をぶつけていました。

 

1年ほどまふぃんに通い、少しずつ気持ちを言葉で伝えられるようになった頃。

Aくんと同じクラスに通所していた別の子が、何かのきっかけで大暴れしながら泣き出しました。その姿はまるで1年前のAくんです。その当時の私は何とか泣き止ませようと必死だったように思います。

 

その様子を見ていたAくんが、私の隣に来てこう言いました。

「先生、あの子は本当はみんなと一緒に遊びたいんだよ。」

この一言にハッとさせられ、そしてこの一言こそ今私が子ども達と向き合う原点となっています。

 

3歳頃の子ども達は、自己主張が盛んになる時期で一方方向に激しく自分の要求を主張することから、いわゆる「反抗期」とも呼ばれたりします。ちなみに2歳頃の子ども達は、わざと反対の言葉を言ってみたり何でも「自分で!」を主張してみたりします。なんとかの2歳児・・なんて言われてますよね。

 

言葉の発達がゆっくりで感情のコントロールが苦手だったAくんともう一人の男の子。

本当は「こうしたいんだ!」という思いがありながらも、うまく表現すること伝えることができなかったのかもしれません。それを泣いて暴れることで伝えようとしていた。自分でもどうしたらいいのか分からなかったのかもしれません。

「みんなと一緒に遊びたかったんだね」

Aくんの言葉を借りて、その子に声をかけると。大きくうなずき、徐々に落ち着きを取り戻していきました。

 

現在のまふぃんでも、日々の療育の中でどうしようもない思いや感情を全身の力を振り絞って泣いて怒って訴えてくる子ども達がいます。そんな時はまずはその子の思いをしっかりと大人が受け止める。

「嫌だったね」「こうしたかったんだね」

まずは心の声をしっかりとくみ取り、言葉にならない思いを代弁してあげる。

これは、まふぃんで子ども達と向き合う大人たちが大切にしていることです。

泣きじゃくる子供を前に困り果てたお母さん、早く何とかしなくてはと焦る新入職員にも私たちはまず「抱っこして受け止めてあげてくださいね」と伝えています。

まふぃんでは、子どもがこれからの生活で困ることが少しでも減っていくように支援を行っています。感情のコントロールや、気持ちの切り替えがスムーズにできるようになることもそうですよね。

 

受け止めてもらえる大人が側にいることで、子ども達の泣いてからの切り替えの時間がぐんと短くなってきました。泣いて活動から離れていた子も、思いを受け止めてもらったことで安心して、また「頑張ってみよう」と行動が変わっていく様子を感じています。

 

私はこの10年前のAくんとの出来事を、まふぃんの職員にも時折話をしています。

たった週二日の半日だけでも、まふぃんを選んで私たちに大切なお子様を任せてもらっている責任感、子ども達の大切な人生に関わらせてもらえている覚悟を持つために、そして私自身が時折原点に返るためにも。

 

今でもたまにAくんと道端ですれ違うことがあります。きっとあの時のことは覚えていないと思いますが、中学生になったAくんに手を振ると少し照れたように手を振り会釈をしてくれます。部活動の道具を抱え、友達と楽しそうに歩く姿がとってもかっこいいです。

「本当は一緒に遊びたいんだよ。」

これは、泣いてどうしようもなかったAくんが、あの時私たち大人にかけてもらいたかった言葉だったのかもしれませんね。

 

まふぃん錦ヶ丘 吉村

 

お米が大変だ―!

ある日、お米を炊こうと玄米の袋を開けると袋の中に虫が…。大変💦

でも、これは子どもの学びのチャンス!と子ども達に見せる事にしました。

登園して、お米と虫の入ったボールを覗き込んだ子ども達。

「虫がいる!」

「お米を食べるの?」

「これ何ていう虫?」

と興味津々です。米袋の中に虫がいる事、このままではお米を食べられない事、駆除の方法が分からない事を伝えると、調べてみよう!という事になりました。

 

まずは「どんな虫なのか知る」ところから

虫の名前が分からないと調べる事ができません。「何て調べたらいいんだろう?」と考え『お米の虫』と検索すると、出てきた写真と実物を見比べる事にしました。

虫の名前は「コクゾウムシ」

・毒がなく、取り除けばお米は食べられること。

・お米だけではなく、麦やトウモロコシなども食べること。

・気温20℃以上の場所を好むこと

等が分かりました。

 

「冷蔵庫に入れて保管すればいいって書いてあるよ」とコクゾウムシが繁殖しない為の対策方法を見つけた子ども達。しかし、冷蔵庫の中にお米を入れる場所がない為、他の方法を探してもらう事にしました。

 

次に見つけた駆除方法は、水で洗い流すというもの。子ども達も「これで良くない?!」と、簡単な方法を見つけたと喜んでいました。しかし洗ってしまったら長く保存できず、お米を炊いてしまわなければいけないのでは?という事に気付き、これも断念。

 

更に調べていくと、唐辛子で駆除できると分かった子ども達。

「あ!ナガヤのお米にも唐辛子が入ってたよ、虫よけって言ってた。」と子ども食堂のお米とぎの手伝いをしたことのある男の子が気付いていました。

唐辛子で駆除する動画も見つけ、駆除の方法もバッチリ!

 

後は唐辛子を準備して駆除するだけです。コクゾウムシの退治はまた今度と言う事になりました。

 

大人が対応してしまえば簡単に済ませることが出来ることを、子ども達と一緒に解決する事で、子ども達の「問題解決能力」を育むことに繋がります。

「問題解決」のプロセスは

① 問題を見つける

② 状況を把握し、原因を分析する

③ 解決方法を考える、調べる

④ 考えた解決方法を実行する

 

日々、私達の身の回りで起きる問題は、学校の教科のように決まった解き方や答えがあるわけではありません。何が問題かを分析し、どう解決するのかを自分で見つけることが大切なのです。

 

では「問題解決能力」を高める為にはどうすれば良いのか。家庭でもできるのは「答えを教えない」と言う事です。先を知っている大人だからこそ答えを教えることは簡単ですし、すぐ解決できます。子ども達が解決方法を見つけ出せないでいると、私達職員ももどかしく、ついつい答えを言ってしまいそうになりますが、そこをグッと堪えて待つ事が大切です。まふぃんでも子ども達の困ったに「どうしたらいいと思う?」と問いかける声掛けをしています。そうすると子ども達は「○○すればいいと思う!」と自分で考えて、子どもたちなりの答えを導き出していますよ。

 

まふぃん 中村

 

お仕事の報告(錦ヶ丘)

夏休み期間中も、まふぃん錦ヶ丘の子ども達は張り切ってお手伝い隊のお仕事に取り組んでいました。

 

特に、3年生以上の子ども達には電話でのやりとりやお仕事完了の報告などをお願いすることが多く、報告や連絡をすることも上手になってきました。今回は、25日に行った夏休み最後の、ザリガニを捕まえよう!の活動日の子ども達の様子です。

〇電話連絡

ザリガニのお仕事は、認定子ども園の先生から頼まれています。ビオトープに行くときには子ども達から電話連絡、職員室で報告まで行います。

これまでにも何回か連絡をしたことがあるA君。

これまで職員と一緒に伝える内容を確認したり、練習を何回か行い、一人でかっこよく伝える事ができるようになってきました。

そこで、みんなの前でも落ち着いて話せるようになってほしいと思い、プレイルームでみんなに電話する様子を見てもらうのはどうかな?と提案すると

「いいよ、やってみる!」

と自信いっぱいの答えが返ってきたので、挑戦してもらう事にしました。

まだ電話を掛けたことがない子ども達も、一緒になってドキドキしながら見守ります。

電話が終わると、周りから

「すごい、上手だった」「きちんと言えてた」

と沢山の声があがりました。

「今から来ていいって、子ども園の先生が言ってたよ」

誇らしい表情で電話の内容もみんなに伝えます。

友達のいいところを褒めたり、みんなの前で頑張る、体験活動をする中でこのような姿を沢山見ることができるような気がします。

みんなで、前日に仕掛けていた罠を回収に向かいます。今回はハンガーで作った網も持参して、逃げ出しそうなザリガニもしっかり捕まえられるように準備しました。

・・・ところが!

そーっとビオトープに行き、仕掛けていた3つの罠を引き揚げてみると、なんと一匹もザリガニがかかっていません。

みんながっかり…

 

それでも、もう少し頑張りたいと、残りの時間みんなで隠れているザリガニを探しました。

しかし…こんな時に限ってザリガニは影も形もありません。

「暑いから、涼しいところに隠れているんだ…」

時間いっぱい頑張りましたが、見つけられず…無念の報告です。

なんて報告する?代表で報告してもらう子ども達に声を掛けると

・一晩仕掛けていた罠にはザリガニがいなかった。

・時間を掛けすぎたのかも。

・罠を回収した後、プラスしてみんなで探したけれども見つかりませんでした。

意見をまとめて職員室に向かいます。

お手伝い隊が始まったばかりの時は、職員室を訪ねることも緊張していましたが、今回のように残念な結果もしっかりと報告できるようになったのは、子ども達の成長だと思います。

しかし、報告をする時の身振りや声のかけ方など、まだまだ練習が必要だと感じる事もあります。

これから報告の様子を動画に撮って振り返りなども行いながら、自分たちで報告のやり方を考えていけるようにしたいと思っています。

 

報告はきちんとできましたが、このままではお仕事が完了しません。

まふぃんに戻って「どうする?もう諦める?」と聞くと

満場一致で「諦めない!」という答えが返ってきました。

これから、どうしたら捕まえられるのか?なぜ今回はザリガニが見あたらなかったのか等を振り返り、もう少しみんなで試行錯誤していきたいと思います。

みんなのつぶやきの中にヒントもあるはず。頑張ってミッションクリアを目指しましょう!

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

身近な生き物から

この夏休みに橋口農園に生き物観察に行ったり、お手伝い隊として認定こども園錦ヶ丘のアメリカザリガニの駆除に行ったりした子ども達。

自分たちの身近な環境についても考えるきっかけとなった夏休みでした。

 

橋口農園で生き物観察

7月30日まふぃん上之園と錦ヶ丘両事業所で橋口農園に生き物観察に行きました。

 

見たり聞いたりする経験よりも、実際に体験したことのほうが記憶に残るといわれますが、昨年田んぼでの生き物観察を体験した子は、どんな生き物がいたのかよく覚えていました。

出発前にプリントでも確認。

 

橋口農園に付くと、田んぼに行く前にどんな生き物がいるのかスライドで説明がありました。

出発前にプリントで確認していたため、

「前に見たことがある。」

「去年はいなかった。」

など、反応のよい子供たち。

 

説明の中で、橋口さんから

「田んぼの土のところだけでなく、空にも水の中にも生き物がいます。下だけでなく上の方もよーく見て探してね。」

とアドバイスを頂きました。

どんな生き物がいるのかや、見るポイントが分かったところで、いよいよ田んぼの観察です。

 

橋口さんに続いて田んぼに入っていくと、

葉っぱと同系色のバッタやカマキリやキリギリスをすぐに見つけられる子。

あそこにいるよといって指さしても、なかなか見つけられない子。

地面ばかりを見て探す子。

空や水の中も注視して探す子。

机上の勉強だけでなく、植物の中から同系色の生き物を見つけたり、動くものを目で見て追いかけたりする体験を通して、「見る力」を育てることも大切だと改めて感じました。

前回橋口農園で、卵の殻を割って雛になる様子を見たり、小さな雛の温かい命に触れたりした子ども達。その様子はこちら→いざ、田んぼへ!

合鴨が、田んぼの虫を食べたり、水かきで田んぼの水をかき回したりする田んぼでの役割についても教えてもらっていたので、かわいいと思うだけでなく、それも意識しながら観察していました。

 

食物連鎖

橋口さんが透明のカップに田んぼの水を汲んでみんなに見せてくれました。

小さな緑色の粒があちこちに浮いています。よく見ると小さな緑色の粒は、小刻みに動いています。

「これはミジンコだよ」

微生物→小魚や昆虫→カエル→ヘビ→野鳥の食物連鎖があり

橋口農園の中でも小さな微生物から大きなトンビまでの生態系ピラミッドがあることを教えていただきました。

橋口さんが、子ども達の捕まえた生き物を一匹ずつ説明したくれた中で、昔は田んぼにたくさんいたタガメが、今は絶滅危惧種ということも知りました。

外来種を知る

橋口農園の生き物観察だけでなく、まふぃんの子ども達は、隣の認定こども園錦ヶ丘のビオトープのアメリカザリガニの駆除についても取り組んでいます。

アメリカザリガニは、外来種で、在来種の生態系に影響を及ぼすので、駆除しなければならないことを、こども園の先生に聞いたり、調べたり…。

また、捕獲したアメリカザリガニは、どうしたらいいのかについても、パソコンで調べたり、博物館にメールで尋ねたりしました。

夏休みにうまくいかなった駆除を、今後どうしたらいいのかについても知恵を絞り、自分たちを取り巻く環境について興味を深めています。

 

そうそう…夏休みの別の日に橋口農園に観察に行くと、田んぼの合鴨が見当たりません。

あっこんなところに!

この夏…。人間だけでなく合鴨たちも暑かったようです。土手の陰で涼んでいる姿は合鴨も人間も変わらないですね。

 

お米プロジェクト担当 田尻・岡部

 

ゆるスポーツ くつしたたまいれをやってみよう!(錦ヶ丘)

先日、放課後等デイサービスの活動で「くつしたたまいれ」を行いました。

くつしたたまいれは、世界ゆるスポーツ協会が考案したスポーツで、通称”ゆるスポーツ”。

年齢・性別・運動神経に関わらず誰もが楽しめる新しい分野のスポーツです。

ゆるスポーツは他にも、「イモムシラグビー」「こたつホッケー」「ハンドソープボール」等、面白いスポーツがたくさんありますので、興味のある方はぜひこちらから!

くつしたたまいれとは…

よく運動会で行う「玉入れ競争」では、ボールをカゴの中に入れますが、

このくつしたたまいれは、なんと靴下をカゴの中に入れるゲームです!

ルールは

①バラバラになった靴下の中から、同じ柄の靴下を探す。

②靴下を丸めて、カゴの中に入れる。

 

今回、子ども達も初挑戦でしたが、同じ靴下を探す・靴下を丸めるといった動きを楽しみながら、手指の巧緻性や見る力にも繋がった活動となりました。

 

1.靴下くるりんぱ

今回の”くつしたたまいれ”は、丸めた靴下がボール代わりになるので、まずは靴下をくるりんぱしてみました!

このくらい簡単だよねと思っていましたが…。おや?

子ども達の様子見ると、だいぶ苦戦しています。

右手で足首のゴム部分を握って、左手で靴下を広げる所までできましたが、クルッと裏返す事が難しいようです。

3足をくるりんぱするのに、5分もかかってしまいました。

靴下畳みをマスターするには、もう少し練習が必要なようです。

 

片手で靴下を広げる、もう片方で靴下を押し込んで裏返す。両手を使って動かす事を『協応動作』と言いますが、生活をする上で必要な動作です。

他にも、ボタンを留める・消しゴムで消す・靴ひもを結ぶ…などがありますが、これらは両手がしっかり動かないと上手く操作できません。まふぃんでは、紙遊びや小麦粉粘土など、両手を使った遊びをたくさん経験していますが、このくつしたたまいれは楽しみながら”両手の協応”を高めるのに良い活動だなと思いました。

 

2.くつしたたまいれに挑戦!

今回、チーム戦でゲームを行いました。

靴下をバラバラにして…。

よーい、スタート!

「あれ、なかなか見つからない」

「この靴下、ちがーう」

なかなか同じ靴下が見つかりません。

 

よーく靴下をみていると

「あった!」

ようやく見つけることができました。

見つけた後は、靴下を丸めていきます。さて、練習の成果は活かされるのか?

何回か丸める練習をしたので、コツをつかんできた子ども達。

スピードも上がっていきました。

 

3・2・1…終了!

ドキドキしながら個数を数えていきました。

「1、2…。あれ?靴下の柄が違う」

よく靴下を見ていたつもりですが、うっかり間違ってしまったようです。

 

「靴下の柄をよく見ていないから間違えるんだよー」

と笑っていた職員達でしたが、子どもvs大人で、職員も挑戦してみると…

これが意外と難しい!!

 

似たような靴下がたくさんあるので

「これだ!」

とついつい取ってみると、微妙に違う…という事が多かったです。

 

大人も子どもも白熱とした戦いとなりました。

 

活動終了後、子ども達と靴下を洗濯しました。

洗濯するぞー

 

今回使用した靴下は、なんと全部で115足!

保護者や同法人のこども園・保育園にもお願いしたところ、たくさん集まりました。(ご協力ありがとうございました♡)

 

洗濯ばさみを使って、115足の靴下を干すのはとても大変でしたが、最後まで指先を使った楽しい活動となりました。

 

まふぃん錦ヶ丘 亀澤

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