お知らせ

2022.01.12

ブログまふぃん(上之園)

人と関わる力

 

まふぃんに通ってくる子ども達の中には、友だちと関わる事がちょっぴり苦手で

友だちが近づいてくると、スーッとその場を離れてしまう子がいます。

どの様に関わっていいのか分からなかったり、未就園児の場合は同じような年齢の友だちと遊ぶ経験が少ないので、少し驚いてしまうようです。

そのような子ども達も、今では経験を通し友だちと関わりながら遊ぶ姿が見られるようになりました。

『子どもは、子どもの中で学び育つ』事を実感しました。

 

 

【特に変化のあったA君】

利用当初、初めての場所に不安で泣き職員に抱かれて過ごしていました。

友だちが沢山いる場所には入って行けなかったり、

遊び始めても、友だちが近くに来るとその場を離れていました。

様子を見ながら、人が少なくなるのを見計らって遊びに向かっていました。

しかし、離れてしまっても遊びや友だちに興味がないわけではありません。

友だちが遊ぶ様子をじっと見つめ、目で追っています。

友だちと一緒に遊びたい気持ちはあるのですが、元気いっぱいのパワーに押され

驚いて離れていたのです。

 

【少しづつ変化】

遊ぶ事や友だちが大好きなA君。

次第に職員から離れ遊ぶ時間も増えてきました。

友だちの発した言葉を真似て口にしたり、遊びを真似て笑い合う姿も多く見られるようになりました。

友だちの真似をするのが楽しくて仕方のない様子です。

この遊びを真似る事も、とても大事な経験です。

友だちのしている事に興味を示し、真似る。

そうする事で、「また、やってみたい!」「次はこんな風にしてみよう!」と

自分への遊びへ繋がり、友だちと物や言葉を交わしながら、他者と交流する遊びへと

広がっていきます。

【最近の様子】

先日のお絵描きの時(棚の中の狭い空間に描く)友だちが描いている中に入れずにいました。

ですが、友だちがクレヨンを変えに行ったタイミングで、空いた隙間に自分から入り描き始めました。

以前のA君だったら、自分から中に入る事はなかったでしょう。

しかし、今回は友だちの動きを見て入るタイミングを自分で考え

自発的にその輪の中に入る事が出来たのです。

 

また、積み木遊びの時にも、自分から友だちの輪の中に入ったり、

近くに置いてある積み木を友だちに渡す姿も見られるようになりました。

幼児期の子どもにとって、人との接近や距離感を遊びの中で体験する事はとても大事なことです。

その中で遊ぶ場所(広さ)を調節したり、玩具の数(段ボールや積み木など)を

子ども達の状況を見極め工夫し、人と関わり合う事の楽しさや関心が広がるようにしています。

そのような経験が、人と関わる事の楽しさを感じ、自ら周囲の人と関わりを持ち、深めていくようになります。

その経験を積み重ねる事が、

『人との関わり方、距離感を学ぶ土台』にもなります。

 

まふぃん上之園

寺田

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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