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2022.07.09
ブログ
たいへんだ!~お米を守る~(錦ヶ丘)
まふぃんでは、5月に種籾を植え観察してきた育苗を、6月にバケツに植え替えました。
今、玄関先ではそのバケツ稲達が、並んでみんなを出迎えてくれます。
来所する児童発達支援の子ども達も、学校から帰ってきた放課後デイサービスの子ども達も、足を止めてすくすく育っていく稲達の様子を見る姿に、こちらもほっこり。
暑い日が続いた、とある土曜日…。
「大変!バケツの水がカラカラになっている!」
いつも熱心に観察している1年生が、来所してすぐに稲の異変に気が付き、慌てて部屋に入ってきました。
「それは、大変だ。みんなで様子を見に行こう。」
稲を見てみると、確かに水がカラカラになっているバケツがあります。
「このままでは、稲が枯れてしまう。水を入れたほうがいいよ。」
昨年、稲を育てた子は、経験から水が必要だとアドバイス。
「でもどれくらい水を入れたらいいんだろう?」
稲に水が必要だということはわかっていますが、どれくらい水を入れたらいいのか誰も答えられません。
「僕が次に来るまでに調べてみる。」
と、頼もしい発言をしてくれたのは、立候補してお米リーダーになった4年生。
バケツに水を足しながら観察してみると…。
植えた時より稲の株が増えていること。
バケツにの大きさで成長に差があること。
葉の大きさが違うこと。
よく観察すると、いつもとは違う気付きがあったようです。
先ほど、水がカラカラだと教えてくれた一年生が、バケツに手を入れて水を触っているので、観察に飽きて水遊びをしているのかな。と思っていると
「やっぱりね。暑いから水がぬるくなっているんだ。冷たい水を入れたほうがいいよ。」
と、自信満々の発言に、ビックリしつつも納得。
誰も教えていないのに、水の温度が稲の生育に関係あるのではないかと思う発想、それを自分の体で感じること。それは、戸外遊びが大好きな彼が、今までたくさんの自然に触れる体験を積んできたからこその発見。
私たちは、この小さな「どうして」「なぜ」の発言を見過ごさず拾っていくことが大切だと再認識しました。
水カラカラ事件が起きた次の日
稲をよしよしと優しく撫でている4年生が…。
家で見た某TV番組のお米作りで、稲をなでると稲がびっくりして大きく育つ事を知って、実践していました。
ご家庭でも、稲の話題になり、家族で気にかけている様子に嬉しくなりました。
実は、この水カラカラ事件。稲をもっとよく観察して欲しくて、子ども達の来所前に職員がわざと水を抜いておきました。この小さな仕掛けが、稲の成長を観察するだけでなく、水の量や適正な水温への気付き、さらに家庭でもお米の話題がでるなど、思いがけず大きな収穫になりました。今後も子ども達が主体的に取り組めるように、どんな仕掛けをしようか、楽しみながら考えていきたいと思います。
小さな呟きが、大きな発見になるといいなぁ。
まふぃん錦ヶ丘 田尻
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