お知らせ
2022.10.15
ブログまふぃん錦ヶ丘
友達への興味から関わりへ(錦ヶ丘)
現在、鹿児島県でも児童発達支援や放課後等デイサービスの施設が増えてきました。
年々施設が増え、その数なんと299ヶ所!事業所が多ければ、特色もそれぞれ違います。
「子どもの個性を伸ばす療育」「身体機能を高める療育」など特色は様々ですが、まふぃんでは子どもの”社会性”を広げる事を一つの目標としています。
社会でうまく生きるための能力を”社会性”と言いますが、その中で必要なスキルが『人とうまく関わる力』。
まふぃんでは、子ども同士の関わりを大事にしています。
では、人との関わりはどのように広がっていくのでしょうか。
親との関わりから友達への興味へ
まず、子どもは親との関わりから対人関係をスタートします。
泣いた時はオムツを替える、お腹がすいた時はミルクをあげる。
このやりとりを通して、人に対する信頼感が芽生えてきます。
これが、人間関係の第1歩です。
人への信頼感が芽生えてくると、親以外の人にも興味を持つようになります。
友達の遊んでいる姿をジーッと見つめたり、「何しているんだろう」と近づいたり。
ただ、友達が近づくとちょっぴりびっくりしてお母さんの後ろに隠れて覗き込む、といったことの繰り返しです。
まふぃんでは、子どもの年齢や様子に応じて保護者と一緒に活動に参加する事があります。
当時2歳から利用をスタートしたB君もその1人。
初めは、お母さんから離れず、友達の様子を端っこで見ていました。
ですが、遊具を置いてみると興味を持ったのか「そーっと、そーっと」少しずつ近づくB君。友達が近くにいると「ハッ!」と思ったのか、またお母さんの元に戻ります。
今度は、B君の近くに遊具を置いてみると「遊びたい」とソワソワ。
ですが、遊具の近くには友達の姿が。遊びたい、でも友達がいる…と葛藤中です。
そんな時は、その子の好きな遊びを準備します。
この時、B君が好きだった遊びはボールプール。
テントの中にボールを入れると、「楽しそう!」と思ったのか少しずつ近づくB君。
近くに友達もいましたが、遊びたい気持ちが勝ってお母さんから離れてテントに向かいます。
テントに着くと、中に入ってボールで遊びだしました。友達が隣にいても気にしていません。
しばらく経つと、急に不安になったのかまたお母さんの元へと帰ります。
初めは10秒しか離れられなかったのが、次は1分、3分へと少しずつお母さんから離れて遊ぶ。この経験を重ねていく事で、離れても遊べるようになってきます。
初めて保護者から離れることを経験するお子さんの様子は不安がいっぱい。涙が出るのも当たり前です。
そんな時私たちは、抱っこして子どもの気持ちを受容します。
「お母さんがいいよね」「寂しいよね」
と子どもの気持ちを代弁して落ち着くまで抱っこをします。
これを繰り返し行っていく事で「この人はぼくの気持ちを分かってくれる」と安心し、徐々に落ち着いて遊べるようになってきます。
新しい環境や周りの大人に慣れるてくると、今度は友達の側で遊べるように私たちは活動の中でいろいろな工夫をしていきます。
子どもの遊びや友達との関りにも段階があります。
①1人遊び
②平行遊び
みんなで同じ遊びをしていますが、1人で遊んでいる状態の事。
③連合遊び
貸し借りができるようになる時期。友達と一緒に遊んでいますが、基本的に自分のしたい遊びが中心。
④協同遊び
役割を分担して一緒に何かを作って遊ぶこと。
遊びにも段階があるように子ども達の発達には個人差があり、苦手なことや得意なこともそれぞれです。
今後も子ども達の様子を見ながら、遊びや友達との関りの段階に合わせた活動を行っていきます。
まふぃん錦ヶ丘 亀澤
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