お知らせ
2022.11.19
ブログまふぃん(上之園)
どっちにする?
放課後等デイサービスで、おやつに出すおにぎり用のお米をきらしてしまった時の事です。
普段なら、買い物体験の機会ととらえて ①高学年がお米を買いに行く ②100円で子ども達がお菓子を買う 等の体験活動をしていました。
この機会に子ども達の何を育てたいのか、職員で話し合った結果、今回は「子ども達におやつを決めてもらう=話し合い」をねらいにして活動をすることにしました。
参加する子ども達は、自分の意見を出せる子ども、おやつ作りの経験が豊富な子どもが多く、意見はたくさん出ると予想が立てられました。
けれども、自分の意見を押し通したい気持ちが強いお子さんもいるので、一つに決めることに時間がかかりそうです。
話し合いのポイントは、みんなで話し合っておやつを決める事ができること。話し合いはまとまったのでしょうか!?
ご紹介したいと思います。
「ごめん!、お米がなかった」「おやつ、どうしよう」
即座に返ってきた言葉は「おやつ、買いに行けばいいじゃん」
そうきたか!
「そうなんだけどね・・・ほかにないかな~と思って。今日のおやつはどうするか、みんなに決めてもらいたいんだ」
話し合いのテーマを子ども達に投げかけ、話し合いのスタートです。
活発な意見が出る!
子ども達の意見を引き出すためにリーダーを決めず、フリートークという手段を選びました。職員は見守りに徹します。
「プリンがいい! 本も持ってるよ」
「お菓子を買いに行くのがいい、すぐに食べられる」
「プリンは時間がかかるよ。冷蔵庫で冷やさないといけないし、時間内に終わらないよ」
「ポップコーンがいい。 簡単に作れる」
「ホットケーキは、簡単だよ」
「プリン、プリンがいい」
みんなが自分の意見を言いますが、平行線のまま・・・でも話し合いの中で自分の意見を言う時は手を挙げて発表する姿が出てきました。
「決まるかな~今日は話し合いで終わっちゃうのかな~」
「どうするの?」
と声掛けをすると、高学年の子どもが、「多数決で決めよう」と提案しました。
選択肢を絞る
「多数決で決めていい?」
全員が頷きます。結果は・・・
ホットケーキ派とポップコーン派に意見が分かれました。
どっちにするか!?
ポップコーン派の男の子たち3人は、「簡単に作れるんだよ」と主張します。
ホットケーキとポップコーン。どっちも作る!という選択もありましたが、今日は話し合いでおやつを一つに絞ることがねらいです。
「ポップコーン、嫌いな人がいるかもよ」「作り方がわからないよ」
ホットケーキ派の子どもたちが意見を述べます。
どうなるのか、しばらく見守っていると、ポップコーン派のB君が「ホットケーキにする」と発言しました。一番ポップコーンがいいとこだわっていたお子さんです。すると、他の2人も「ホットケーキにする」とすんなりと意見が変わったのです。
ホットケーキ派の意見に押されてしまったのかもしれませんが、このままでは決まらない、と判断したのでしょう。B君、すごいよ!
このように、今回は子ども達が主体になっておやつ決めができました。
フリートークという形で行うことにより、子ども達がどんどん意見を出してくれとても感動しました。
子ども達を信じてやってもらう → 方向性が変わってきたら、大人が修正する
この過程が大切なんですね。大人はしっかりと見守る、それがとても重要なんだ、と気付きました。
自分たちで話し合い、問題を解決していく、これらは生きていく上で大切な力です。「だれかに言われたから、みんなが言ったから~しました」ではなく、自分の意見を持ち、周りの状況を考えて決めていく、その方が人生楽しいですよね。
相手の話を聞いて、自分の意見を振り返り、問題を解決していく、このプロセスを今回の活動で子ども達が教えてくれました。
話し合いが苦手、という大人も沢山います。子どもの時から、身近な課題を皆で話し合って決めていく経験をして、話し合いが好きな子ども達になってほしいと思います。
その後はホットケーキに何をつけるかみんなで決め、話し合いは盛り上がりました。
「最初から最後まで、自分で作ったのは初めてだった」と言ってくれた小学1年生のC君の言葉が嬉しいでした。
また、みんなで話し合って楽しいことを考えていきましょう!
まふぃん 末吉
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