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2023.02.18

ブログまふぃん錦ヶ丘

【ザリガニ、なんでいたらいけないの?】(錦ヶ丘)

今年度、錦ヶ丘のビオトープの生態系を守るためにまふぃんで取り組んできたアメリカザリガニの駆除、通称『ザリガニバスターズ』のお仕事。

夏が過ぎ、しばらくお休みしていたバスターズに新たな仕事依頼が舞い込みました。さて、今回はどんな依頼でしょうか?

 

 

お願いのあった依頼は

『園の子ども達に、ザリガニを駆除しないといけない理由を教えてほしい』

というものでした。

まふぃんの子達同様、隣接するこども園や保育園の子達もザリガニ捕獲に挑戦したようですが、捕まえた後に駆除しないといけないことを伝えると「えーかわいそう!!」となり、園の職員もどうすれば分かってもらえるかを考えたそうです。

そこで、理由をよく知っているザリガニバスターズ諸君に依頼がやってきたのです。

 

そもそもアメリカザリガニは、外国から運ばれ、日本で繁殖した【外来種】です。

その中でも『条件付き特定外来生物』に該当し、捕獲や飼育などは良くても、放流や運搬、販売は禁止されています。

アメリカザリガニ | 日本の外来種対策 | 外来生物法(環境省のHPに詳しくのっているのでぜひご覧ください)

 

でも

「特定外来生物だから」

「飼育はせずに処分しましょう」

と説明したところで、幼い子達はきっと「?」ですよね。

 

どうやったらザリガニを駆除する理由を伝えられるか、幼い子でも理解してもらえる方法は何かを考えた結果、馴染みのある紙芝居にして伝えることに決定!

内容も子ども達に話し合ってもらい、ザリガニが日本に広がった経緯を含めてビオトープの中にいる小さな生き物を守りたいことを中心に描いていくことになりました。

 

 

分かりやすく伝える

完成した紙芝居、まずはまふぃんの子達や職員に読み聞かせしてもらいました。

その様子を動画に収め、担当の子に自分で見た時にどう感じたか聞いてみることに。

すると

「すごいそわそわしてる…」と一言。

客観的に自分を見ることで、相手からの見え方・感じ方に気づいたようでした。

また、本番前に

「園の子ども達に分かりやすく伝えるためにはどうしたらいいかな」と伝えると

・ゆっくり丁寧に読む

・小さい子達が分かりやすい言葉で伝える

という意見が出てきました。自分の視点からではなく、相手の視点や年齢の違いによっても話し方・伝え方を考える必要があるのに気づき、本番まで練習を重ねていきました。

いざ、本番。園の子ども達に披露する時に見せた姿は、

・立ちながらなのに見えやすさを考えて持つ

・一場面ごとにゆっくりはっきり読む

・相手の反応(掛け合い)を大事にする …などなど。

「外来種を知ってる人は手をあーげて!」

「分からなかった人はインターネットや図鑑でも調べてみてね」

と、子ども達の反応を引き出すのもとても上手でした。

 

ザリガニ捕獲や駆除のこと以外にもザリガニの生態などの質問も飛び出しましたが、一つひとつ丁寧に答え、難しい話になると「なんて言えばわかりやすいかなぁ」と真剣に考える様子は、とても立派でした。

 

自分達が調べたことを発表したりまとめたりするのは、学校の授業などでも経験があると思います。

しかし、『相手の立場になり、伝えたいことを分かりやすい言葉で伝える』ということは、意外と難しく経験がない子も多いかと思います。今回の経験を通して、聞き手の立場になって考える・伝える経験が実生活にも結び付き、これからの学校生活にも影響していってくれたらと思っています。

 

ビオトープ前に看板も立てました!ザリガニバスターズ達の力作です!

保育園園舎前に立ててありますのでぜひご覧ください。

「ふぅー緊張したぁ!」という子ども達に

「次は保育園の子達も読んでほしいな」という新たな依頼も!

ザリガニバスターズの活躍はまだまだ続きそうです。

 

 

まふぃん錦ヶ丘 今屋

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