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2023.03.27
ブログ
保育と療育の違いと共通点を活かして(錦ヶ丘)
まふぃんの送迎時や保育所等訪問支援の時に、こども園や保育園などで子ども達の活動の様子や保育者の保育の様子を見ていると、大きな集団での保育とまふぃんの小集団の中での療育との違いを感じることがあります。
例えば、お絵かきの活動の時に使うクレヨン。
こども園や保育園のお絵かきや制作でクレヨンを使う時には、みんなのクレヨンが入っている道具棚の中から自分のものを探したり、自分のロッカーのおどうぐ箱の中に入っているものを取りに行ったりするなど、自分用のクレヨンがあることが多いのではないでしょうか。
これは、自分の物と他の人の物を区別することや、自分の物を管理するといった教育的なねらいがあるからだと思います。
まふぃんのお絵描きの活動では、一箱のクレヨンをみんなで使います。
一箱のクレヨンには、一本ずつの色しか入っていないため、自分の使いたい色のクレヨンを友達が使っていると、取り合いになる事があります。
まふぃんの療育の中では敢えてそのような場面を設定して、自分が使いたいけど使えない時に少し我慢をしたり、順番を待ったりすることで、思い通りにならない時の気持ちの切り替えや言葉でのやり取りを促すなどのねらいがあるからです。
子どもが集団生活や社会生活を送るために、集団に合わせて行動することや友達とのコミュニケーション方法をサポートしていくところは、療育と保育の共通点の一つだと感じます。
保育園やこども園などでの保育や教育は、子ども全体を見て集団を高めながら、その中で一人一人の個性を伸ばしていくのに対して、
療育は、こども一人一人の発達の困難さの部分にアプローチしていきながら、集団に合わせていけるように支援していくところが大きな違いなのではないかと思います。
その子の課題や困っている部分を引き出しながら、それを自分自身で調整していける力や方法を見つけられるように働きかけ、子ども達の中にあるものを引き出したり、飛び出ていて困っているところを少し引っ込めたりしながら、集団に合わせて行動でき、社会的に自立できるようにサポートしていきます。
そのために、集団全体を見るよりも一人ひとりの個性をより深く見極めながら、課題にピンポイントでアプローチしていくところが保育とは少し違うところではないかと思っています。
療育では、スモールステップで、苦手な事や課題を対処してできるやり方を学んでいきます。ところが、まふぃんの小集団の中で課題が解決しても、保育園やこども園などの大きな集団になるとまふぃんとは違う姿を見ることもあります。
まふぃんでできたことが、場所や集団が変わっても同じようにできているのか、今の課題は何なのかを確認し、情報共有しながら成長のサポートをするために、私たちは保育所等訪問支援もとても大切な支援の一つだと考えています。
(保育所等訪問支援についてのブログはこちら →園や学校と連携した支援を(保育所等訪問支援))
子ども達に愛情や情熱を注ぎながら、成長をサポートするところは、保育も療育も共通するとことだと思います。
保育と療育の共通点や違いを分かって、保育園やこども園やまふぃんの職員が、タッグを組んで子ども達のために作戦会議を開いていけたら最強ですね。
まふぃん錦ヶ丘 田尻
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