まふぃん（上之園）の児童発達支援に新しい友達が利用することになりました。

初めての場所、大人、お友達にドキドキしている事でしょう。小さなお子さんの心の中を想像しただけで胸がきゅんとなります。

大好きなお母さんから離れて、活動に参加していく様子を今回は紹介したいと思います。

 

【まずは安心感】

玄関のベルを鳴らし、ドアが開いた瞬間、お母さんにしがみつき涙が止まらないAちゃん。

「そうだよね」「ママと一緒にいたいよね」「知らない所に来ていやだったね」などお子さんの不安な気持ちを代弁しながら、職員が抱っこして部屋の中へ。職員はひたすら共感して、お子さんの気持ちを受け止めます。なかなか泣き止まなくても、焦りません。だって大好きなお母さんから離れてしまったのですから、”泣きたい気持ち、わかる、わかる”　そんな気持ちで対応しています。そうしていると、少しずつ少しずつ気持ちが落ち着いてきます。

この日はお母さんから離れて2回目の療育。

お母さまも泣いたままのお子さんのことが心配で「子どもの様子を見てみたい」ということから、隣の部屋からマジックミラー越しにお子さんの様子を参観していただきました。支援方法やスタッフの対応にもしっかり意図があることを伝え、お母さまの安心に繋がるよう配慮しております。

 

【なんだかおもしろそうだ】

遊具はシンプルが一番。机の滑り台、マットを出すと・・・視線が遊具の方へ変わっていきます。

お子さんの気持ちが職員に依存し過ぎてしまわないように、落ち着いたタイミングを見計らって遊具に視線が向くように態勢をととのえます。

よじ登って滑る、マットの上で足踏み、ジャンプなどなど。

お友達の遊ぶ様子をじっとみるAちゃん。楽しそうにしているのを間近で見ているうちに・・・

 

なんだかおもしろそうだ！

 

という気持ちがわいてくるのを待ちます。

 

さりげなく、少しずつ遊具の側に近付いていくと子どものタイミングで職員から離れて、遊び始める事が多いです。

不安でなかなか遊びに参加できないお子さんもいます。そんな時も焦りません。お子さんがしたくなる瞬間を待ち、お子様の自発性を大切にしています。

 

【お集まりで気持ちの切り替え】

自由遊びの後は簡単なお集まりをします。

椅子に座ってご挨拶から始まり、お茶を飲んだり、名前を呼ばれたらお返事をしたりします。

場面の切り替え（※この時はお集まり）をすることで、泣き止まなかったお子さんが、集団の中に入るきっかけになることが多いです。

この日も、お名前を呼ばれると手をあげて返事をすることができて、笑顔になったAちゃんでした。

 

【一緒に遊ぶと楽しいな～】

ねらいは

「お友達と一緒の場所で遊べること」

「遊具に集中して遊ぶこと」

 

気持ちが切り替えられると、遊具に自分から近づき、職員からも離れてから遊び始めましたよ。

『お友達と一緒に遊ぶと楽しいね！』

 

 

遊具の中で友達と接近して遊ぶことを通して

「一緒に遊ぶことの楽しさ」

「もっと〇〇したい」

また

「一人でもっと遊びたいのにこまったな」

などいろいろな感情を経験しているのでしょうね。お友達のすることをすぐに真似たり、新しいことにすぐにチャレンジする様子を見守っていると、子どもたちは本当に遊びの天才だな、と思います。何でもすぐに吸収してどんどん進化していきます。すごいです！！

 

【よくがんばったね！】

遊びこんだ後の子どもたちが自信に満ちて笑顔で帰れた時は本当に嬉しいものです。

日々療育のねらいを明確にしてしっかりと行う事がとても大切だと痛感し、またがんばるぞ～！と気持ちが引き締まります。

「～ができるようになった」

という結果だけではなく、できるようになるまでの過程を大切にし、お子さんが自分から動き出した瞬間にたくさん「いいね！」と認めながら集団の中で一人ひとりを支援していきたいと思います。

帰りの際、お母さまから

「我が子が自分から遊びに入って行くのを見て嬉しかった、家での様子と全然違うんですね」

という感想を頂きました。

たくさんの人との関わりの中で、成長していくんですね。お子さんの発達が促され、心の幅が大きく広がるように支援していきたいと思います。

 

今年も子どもたちがどんな成長をしいくのか、とても楽しみです。

保護者の皆様や関係機関と連携を取り、子どもだち一人一人の課題を明確にして支援を行う、困り感が改善し、一人一人が生き生きと自分らしく生活できるように今年度もスタッフ一同全力でサポートして参ります。

どうぞよろしくお願い致します。

 

まふぃん（上之園）　末吉