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2023.09.25
ブログ
コンポスト作り②
前回のブログ コンポスト作り①では設計図作成のところまで紹介しました。
ブログはこちらから→コンポスト作り①
今回はその続き・・・実践編です。自分たちの力でコンポストは完成するのでしょうか!!!
【組み立てる】
設計図や手順書を作ったY君がいない日に、別の子どもたち3人に設計図を見ながら組み立てをしてもらいました。
設計図は手元にあるものの、どんな手順で、どう組み立てればいいのか、沈黙の時間が…。
普段は仲のよい3人でおしゃべりがはずむのですが、未知の体験になると “間違ったらいやだな” “誰かがしてくれるかも” という気持ちが芽生えるようです。静かな時間がとても長く感じられたその時、このままでは先に進まない、と思ったのでしょう。M君が「こうかな・・・?」と言って材料を動かし始めました。発言を遠慮していた二人も、「こうなんじゃない?」「もう少し広く」とやり取りが生まれ、話し合いが進んでいきました。”まずは、やってみる” はじめに発言したM君の勇気に感謝です。
「沈黙」の時間があると、大人は焦って答えを教えてしまいたくなりますよね。「沈黙=考えている時間」でもあります。「こうだよ」と教えてしまうと、子どもたち自身が話し合い問題を解決する過程を奪ってしまう事になります。学校を卒業後、いつも教えてくれる人がそばにいるとは限りません。子どもたちが問題を解決できる!と信じて見守ること、違う方向に行っているな、と感じた時に軌道修正をしたり励ましたりすることが支援なのだな、と思いました。
小さな失敗を繰り返しながら設計図通りの組み立て方や釘を打つところまで確認できた3人は、安心した表情になっていました。そして、早く作りたい!と気持ちが高まったようです。
【電動ドリル始動!!】
以前机やまふぃんの看板を作った経験のある男子が張り切って道具を動かします。
はじめは3人がバラバラに動いていました。いざ作る場面になると一人ではできない事に気付きました。
「板を持ってて」
「上手く出来ないな」
「大丈夫、ゆっくりすればいいよ」
「手で支えようか?」
自発的なコミュニケーションがどんどん出てきます。安心して見守る事ができました。
電動ドリルを独り占めすることなく、「○○さん、する?」「次は私がやりたい」と相手を気遣いつつ自分の意思表示をする場面も見られ、子ども達の人と関わる力が育っている事を実感できました。
物つくりを通して子ども達は、自分の意見を伝えることや、相手の気持ちになって協力することを自然に学んでいました。特に、電動ドリルを上手く操作できない友達に対して、「ゆっくりでいいよ」「その調子だよ」と声掛けしたり手を添えてあげたりする姿には感動しました。
お互いが協力し、助け合ってできたコンポスト作りから、子ども達の社会性が育まれています。
次回はコンポスト完成から今後の取り組みについて紹介します。お楽しみに。
末吉
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