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2023.10.03
ブログ
「やってみたい!」から自発性へ(錦ヶ丘)
児童発達支援の年少々クラス~年中クラスの運動遊びでは、 物や場所を友達と共有できる、ちょっと我慢できるようになるなど、対人面や感情面のねらいをあげて活動をしています。
しかし、子ども達の様子を見てみると、この時期に大切な遊び込む経験が圧倒的にが少ないように感じました。そこで今年度は、子どもの「やりたい!」を引き出す活動をたくさん行っています。今回は、少しずつ「やりたい!」が出てきたAさんの様子を紹介します。
「遊びたい!」気持ちが自発性・積極性を作る
4月からまふぃんを利用しているAさんですが、最初の頃は、なかなか遊びに入っていけませんでした。遊具には興味があるので、ちょっと行ってみようかな・・と近づいてみます。けれども、次々友達が来ると遊具から離れてしまいます。また、遊具の上に座っても、友達から「かして」と言われると、すぐに譲ってしまうことが多いでした。
もっと「これで遊びたい!」と主張してほしい。
そこで、運動遊びでは「やってみたい」の気持ちをくすぐるような遊具をたくさん準備して、Aさんがどんな遊びが好きかな?どんな時なら自分で遊びに向かえるのかな?と、私たちもいろんな活動の展開をしていきます。
すると、少しずつAさんに変化が。
自分から遊具に近づいて遊ぶ姿が見られるようになってきました。
「これ、ちょっとやってみたい」「おもしろそう」という気持ちが、遊びたい意欲に繋がってきたのではないかと思います。
けれども、友達が密集している遊具にはなかなか行けません。行きたいけど、どうしようかな・・と職員を見てきます。その時は、遊びに向かえるようにそっと背中を押してあげることも。「遊べた!」「楽しい!」という経験をたくさん積んでいます。
そんなある日。
運動遊びでトンネルを準備していると「トンネルで遊びたいな・・」とじっと見ているAさん。
完成した瞬間、誰が最初にくるかなと思っていたら、なんとAさんがササっと入ってきました。
その後、友達がトンネルに入ってきましたが、Aさんはドンっと真ん中に陣取っています!
「ここの場所は私が使うんだから!」とでも言いたそうです。
これまで友達に遠慮してしまうことが多かったAさんだったので、この姿はとてもビックリ。
「やってみたい!」の気持ちが、Aさんの心と体を動かした瞬間でした。
「やりたい!」という気持ちを大事に
2~3歳の頃の遊び込む経験はこれから先の、自発性や積極性につながっていきます。「もっと遊びたい!」「やってみたい」という意欲やエネルギーをたくさん作り、友達と一緒に遊ぶ経験を多く積んでいきます。
これからも、子どもの「やってみたい!」をくすぐるような活動を展開していきたいと思います。
まふぃん錦ヶ丘 亀澤
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