お知らせ
2024.03.22
ブログまふぃん錦ヶ丘
虐待防止・権利擁護研修
2月に両まふぃん合同で、講師の方を招いて虐待防止、権利擁護の研修を行いました。
この研修は、障害者虐待防止法に基づき、障害福祉サービスを行う事業所が年に一回行う研修であり、まふぃんで行っている支援は本当に適切なものなのか、子ども達に接する時にどんな視点を持って関わることが必要なのかを理解する為の重要な研修となっています。
障害者虐待防止法とは?
法律では、虐待は個人の尊厳を損なうものであり、障害を持つ人の自立や社会参加のために虐待を防止すること、また、障害を持つ人の権利利益を擁護するために必要な支援を行っていくことを示しています。
虐待は5つに分類され、
・叩く、蹴るなどの「身体的虐待」
・生活する上で必要な世話や介助をしないなどの「ネグレクト(放棄・放置)」
・嫌がらせなどで精神的な苦痛を与えるなどの「心理的虐待」
・わいせつな事柄を強要するなどの「性的虐待」
・本人の同意なしに財産等を処分するなどの「経済的虐待」があります。
大切なのは、事実や自覚の有無に関わらず、利用者か支援者のどちらかが虐待だと感じたら虐待になりえてしまうこと、そして、職員自身がこれらの情報と可能性をきちんと理解して頭に入れて支援を行うことです。
相手の立場に立って考える
物事の見え方や考え方は個人で異なることを理解する為に
「りんご」「ボール」「ちょっと」「ちゃんと」
を絵で表現するワークを行いました。
実際に描いて見比べてみると「りんご」と「ボール」はほとんどの職員が同じようなものを描いていましたが、残りの二つの捉え方は様々です。
「ちょっと」小さい〇を描く職員もいれば、指で何かを摘まむ絵を描いて「ちょっと」を表現する職員も。また、果物のリアルな絵を「ちゃんと」描いて表現する職員もいれば、ピシッとした「ちゃんと」立つ人の絵を描く職員もいました。
大人でもこんなに捉え方が違うのに、子ども達だったら果たしてどうでしょうか?
子どもにとっては受け取り方が異なることを頭に入れ、「ちょっと待ってね」「ちゃんと話を聞こう」ではなく、「あと5分待ってね」「話している人の方を向いて聞こう」など、具体的にしてほしい行動を伝えることが大切です。
また、別なワークで白塗りのペットボトルの穴から周囲がどう見えるかの体験も行いました。これは、人によって見え方や視野の広さが変わること、注意する方向が限定的になることを示しています。
例えば、話をしている時や注目してほしい時に別な方を向いていたら目立ちますが、それはその人自身の注意力や集中力だけの問題ではないかもしれません。
近くに行って声をかける、指に視線を集中させて見てほしい所に視線を誘導するといったことだけでも、その子自身の気づきや関心はぐっと高まると思います。
今回の研修では、支援を行うために職員が知っておくべきことや普段心がけておく内容を改めて確認することができました。
適切な支援を行う為には、個人の発達や認識の違いなどを頭に入れ、その子に必要な配慮と関わりが大切です。
日頃から子ども達の過ごしている様子やその時々の気づきを職員間で共有すること、職員自身の行動も振り返りながら心身ともに健康な状態で支援に当たることは、結果的に良い支援と子ども達の成長に繋がっていくと思います。
これからもどんな支援が重要かを考えながら支援に当たっていきたいです。
まふぃん錦ヶ丘
今屋
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