お知らせ
2025.01.06
ブログまふぃん(上之園)
自分で意識する
まふぃんには「静かに話を聞く」ことが苦手な子も通所しています。
話を聞く場面で人の話を遮ってしまったり、隣の友達とついつい大きな声で話したり。
そのため話の内容を聞き逃してしまい何をするのかわからなくなるので、授業に参加できなくなったり友達関係でうまくいかなかったりと子ども自身が困ることに繋がってきてしまいます。
今回活動を通して、職員が話をしている時に話したくなるのを自分で意識して我慢し、静かに話を聞くことができた子の様子をお伝えします。
1回目「段ボール遊び」の様子
ねらいは「指示の切り替えに対応しダンボールを積むことが出来る」「喋りたくなる気持ちを抑えて我慢する」です。
指示を聞いて段ボールを積んでいくゲーム。指示には「高い」「多い」「4つで高く」等があり、しっかり聞いていないと指示の違いに気付けず勝つことが難しい内容です。チーム戦なので聞き漏らしてしまうと、自分だけでなく友達に迷惑をかけてしまいます。
実際の活動では、指示を聞く場面で隣の友達と話してしまい、高く積むのか多く積むのかで意見が対立する場面がありました。
その後、うっかり喋ってしまった子は「しまった」という気持ちから一度静かに指示を聞いて待ちましたが、長くは続かずすぐに隣の子に話をしてしまうといった様子でした。
私たちがねらいとしていた「子ども自身が意識して喋りたい気持ちを我慢する姿」は見られませんでした。
2回目「段ボール遊び」の様子
活動①を踏まえて、どうしたら喋りたい気持ちを我慢できるか職員間で話し合った結果、少し視点を変えてみることに。
うっかり喋ってしまうという子どもの課題にばかりつい目を向けていましたが、責任感が強くまとめる力があるといったこの子の強みを生かしてみることにしました。
活動中にチームのリーダーとして責任感を持って行動してもらいます。ほかの子の行動を注意したりやるべきことを伝えるならば自分の行動も正さなければならない。ことわざでいう「人の振り見て我が振り直せ」です。
実際の活動では、リーダーとして静かに指示を聞いたり、それだけでなく、リーダーとして周りの子に「ちゃんと聞いていてね」と伝え、責任感を持って取り組んでいました。
うっかり喋りそうになってしまっても「あっ」と言って自分で気づき最後まで自分で意識して我慢する姿が見られました。
リーダーとしての役割を精一杯頑張った姿を認めると、誇らしげな表情で「大変だった」と言うものの達成感にあふれた様子でした。
この後から違う日の活動でも、静かに話が聞けている時の行動を認めていくことで、自分で意識して静かに話を聞く姿に変化していきました。
場をわきまえて発言をしたり静かに話を聞けることで、学校での交友関係も広がったり授業にも積極的に参加出来たりしていきます。みんなと一緒に楽しく活動できた!ちょっとお喋りを我慢して人の話を聞いてみたら出来ることが増えていった!そんな経験が子ども達の自信にも繋がっていけばいいなと思っています。
子ども自身の良さを伸ばしつつ、課題にアプローチする。今後もいろんな視点から子どもの成長を促していきたいと思います。
まふぃん 松野
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