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2025.05.26

ブログまふぃん錦ヶ丘

5月 園長のつぶやき(錦ヶ丘)

まふぃん錦ヶ丘の軒先に、イソヒヨドリが巣を作っていました。五月中頃、いつもはとてもきれいな声で鳴くイソヒヨドリの声が急に激しくなり、まるで人間を威嚇しているかのような声に変わりました。どうしたものかと心配をしていると、まだ毛並みもふわふわの一羽のひな鳥がヨチヨチと私たちの目の前を通り過ぎていきます。きっと親鳥は、私たちに向かって必死に「近づくな!」と鳴いていたのかもしれません。まだ上手く飛び立つことのできないひな鳥は、少し飛んでは着地して、見つからないように物陰に隠れるといったことを繰り返しています。親鳥はその姿を見守り、ひな鳥の安全を守るために人間の至近距離まで来て大きな声で鳴いていました。次の日、親鳥に見守られながらひな鳥は無事に空へと羽ばたくことができました。

私は、このイソヒヨドリの巣立ちを一年生と一緒に観察をしていました。

4月のはじめ、保護者の方に見守られながら登下校していた一年生。下校時刻になると保護者の方から「無事に帰ってきましたか?」「大丈夫でしたか?」と連絡が入ったり、私たちも少し帰りが遅くなると心配になり途中まで迎えに行ってみたり、そして元気に「ただいま」と帰って来るとホッと安心したり。

「みんなのお家の人達も、まふぃんのおとな達も、イソヒヨドリのお母さんたちみたいに心配だったんだよ。」

そんな話を、一年生に伝えながら、イソヒヨドリの姿を見ていました。

次の日、図書館から一冊の本を借りてきた子がいました。「小鳥」について書かれていた本です。昨日見たひな鳥の巣立ちを思い出しながら、一緒にページをめくります。その時は静かに話を聞いていた子が、帰り際に私の耳元で「鳥の赤ちゃんも親鳥のことが大好きなんだよ。」と言い、お迎えに来られた保護者の方のもとへ走って行きました。

私が親鳥の気持ちになっていたように、この子はひな鳥の気持ちになって巣立ちの瞬間を見ていたのかもしれません。

イソヒヨドリは「幸せの青い鳥」とも呼ばれているそうです。親鳥に見守られ、元気に飛び立ったひな鳥。子ども達の姿と重ね合わせ、大空に元気よく飛び立ち、自分で道を切り開きながら、幸せになって欲しいなと心から思った出来事でした。

 

まふぃん錦ヶ丘

吉村佳代

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