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2020.07.10

ブログまふぃん錦ヶ丘

段ボールで協力(錦ヶ丘)

 

6月も終わり、梅雨時期の雨も勢いを増しているように思います。

一日の中でも気温差があったり湿気が多いこともあって体調を崩す子も少なくはありません。

私たちも体調面に気を付けて過ごしていきたいと思います。

 

さて、先日の児童発達支援(年少~年長)のクラスでは段ボール遊びを行いました。

 

通常、年少以下のクラスでは、

相手を意識し、一緒に物を使う中で取り合いや譲り合いの経験することを目的に

段ボールを組み合わせたり、家のように見立てたりして、

一緒に何かを使う=物や空間を共有する』遊びを多く行います。

 

今回は年少~年長を中心とした子ども達のクラスで

『友達と協力する』ことをねらいとし、

子ども達の発達段階に段階に合わせた簡単なルールを使い、より相手を意識できるような遊びを行いました。

 

まずは二人一組になって、椅子から椅子へ段ボールを2つ運んでもらいます。

少し離れた椅子に運ぶだけなので、見た目はとっても簡単!

「二人で一緒にできる?」と聞くと「できる、できる!」と次々に自信を口にする子ども達。

 

でもこの段ボール運び、一人でした方がずっと簡単なんです。

なぜなら一人だと自分のペースで運べるし、自分の身体の動きだけ把握しておけばいいから。

 

しかし、今回は『友達と協力する』活動でペアの子がいるので、否が応でも相手と心と身体を合わせなくては成功しません。

まずどこを持つか、そして運ぶ時はどの向きで歩くか、置く時にバランスが崩れないようするにはどうしたらいいかを
一緒に考えながら運ぶ必要があります。

 

そんな中、職員が伝えるのは「椅子から椅子へ二人で協力して運んでね」という一言だけ。

多少のヒントは出しますが、多くは語りませんよ~

 

あえて具体的な指示を出してはいないので、子ども達はスタートする前に

「こっちから?」

「そこじゃないよ!」

「せーの…!」

と自分達で試行錯誤したり相手の子と息を合わせるための声掛けをしたりしていきます。

大人が伝えることは簡単ですが、自分達で考えや答えを出して取り組んでいく方が、その時に得た感覚や経験は身に付きやすいんです。

 

そして、この『経験則から学んで自分の力にする』ということは、まふぃんの活動を組み立てる上で根幹となっている部分であり、職員もその考えを基にして活動を計画しています。

 

スムーズに運んでいくペア、途中で重ねた段ボールが落ちそうになりながらも軌道修正を行い、何とか運ぶペアなど、

運ぶ時の姿はそれぞれでしたが、声を掛け合いながら無事に全員クリアーーー!

 

 

さぁ、段ボール2つ運びをクリアしたら次は段ボールを4つ準備し、

「自分達で2~4つのどれにするかを決めてスタートしてね」

と伝えます。

 

友達と協力して運ぶのはもちろん、意見を合わせる必要もある中で、子ども達もいろいろな姿を見せました。

あるペアは、2つと4つで意見が割れてしまい最初はお互いに譲りませんでした。

でも、やりたいのになかなか話がまとまらないことにしびれを切らした一方の子が折れてくれ、最終的に意見を合わせて颯爽と2つ運びました。

 

あるペアは、お互いに上手く言葉で伝えられず、もじもじとしていました。

そこで「どうする?何個運びたい?」という声掛けをするとやっと一歩踏み出し、指で“3”を出し合った後、互いに『よしっ!』と顔を見合わせてから上手に3つ運びました。

 

あるペアは、力は持っているけど活動にまだ慣れておらず、自信なさげにしている子を見て、もう一人の子が「4つ!4つ運ぼうよ!」と背中を押しました。

大丈夫かな?っという職員の心配をよそに、声をかけられた子も「4つ!」と言い、気合を入れて慎重、かつ、堂々と4つ運びきりました!

息を合わせて慎重に運びます。

 

最後まで行けるかドキドキ…!

大人が指示を出したり間に入って話をしたりしなくても、すべてのペアが協力して運びきることができました。

 

幼稚園教育要領、保育所保育指針、幼保連携型認定こども園教育・保育要領に記載されている【幼児期の終わりまでに育ってほしい“10の姿”】の内の一つに【協同性】というものがあります。

これは、周囲の友達と積極的に関わる中で互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的を実現するために、考えたり工夫したりしながら充実感をもってやり遂げるようになる、ということをねらいとしているものです。

 

時には一緒の遊びをする中で工夫や試行錯誤をして互いの意見を出し合いながら目的の達成のために頑張ることもあるでしょうし、時には自分の意見を通すばかりではなく相手に合わせたり我慢したりする場面も出てくると思います。

そういったことを繰り返しながら、自分一人で行う・解決するのではなく、誰かの意見や考えを柔軟に受け止め、一緒に物事に取り組んでいくことができると、これから先の生活もぐっと過ごしやすくなってくると思います。

 

今回の活動は「協力してやらなきゃ」と意識せずとも、

自然と『友達と協力する』ことができた活動だったのではないかと思います。

 

 

段ボールって結構なんにでも応用ができる万能な道具なので、今後もいろいろな遊び方と子ども達の反応をお伝えしていきますね。

 

 

まふぃん錦ヶ丘 今屋

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