お知らせ
2020.08.07
ブログまふぃん錦ヶ丘
いっしょの場所でお絵かき
梅雨が明けて、本格的に暑さが厳しきなってきました。
水分補給をこまめに取りながら暑さを乗り切っていきたいと思います。
今回は、年少児以下の活動の中で子どもに変化があったことをお伝えします。
年少児以下のクラスの段ボール遊びや運動遊びでは、自由遊びのような形で活動を行うことが多くあります。社会性の第一歩として、友達の存在に気づいたり、距離が近くなることで様々なやりとりを行うことをねらいとしています。
お友達と一緒に箱に入って電車ごっこをする子や
自分が入りたいから出てと相手に伝えようとやきもきする子
反応はそれぞれですが、一人ひとりの嬉しい気持ちや怒った気持ちを友達に伝えようとする姿を大切にしています。
そんな中で、このような自由遊びの活動になると、どうしていいのか分からず、友達とも少し距離を置いて一人で遊びがちな子がいました。
A君は、段ボールに入っても、友達が来るとすぐに出て行ってしまいます。
『段ボール積み』など、ルールがあり、どのようにして遊ぶのかが分かると楽しく遊べるのですが、物を友達と共有しながらの自由あそびになると、なかなか遊べません。
職員同士でもどうしたら友達とのやりとりに繋がるのか、、ということを考えていました。
そんな中、今回の活動はおえかきあそびです。
手指を十分に動かして遊ぶこと。物と場所の共有をねらいとしました。
今回の活動では、初めは模造紙にクレヨンで絵を描き、そこから段ボールに描いていく流れです。
活動前の職員での打ち合わせの中で、段ボールにみんなでお絵かきをする時に、A君が友達と一緒に段ボールの中に入れたらいいね。という話になりました。
自由遊びだと入れないけど、まずはこのような活動の中で友達との距離を近くしていけないかと思ったのです。
今回は、Aくんのねらいとして、友達と段ボールの中に入って絵を描く。という事を決めました。
声かけや、対応なども打ち合わせして、実際に活動に入りました。
始めは模造紙でのお絵かきです。
使うのは1本ずつ。という約束をして、クレヨンを1ケースのみ渡します。
2本取ってしまう子には、「1本ずつ。」と声掛けをして一緒にケースに戻してあげます。
顔が描けるようになった子や、色が分かるようになってきた子。
お絵かきの中でもたくさんできることが増えてきています。
さっ、ついに段ボールの登場。
大きな段ボールが出てくると、みんなびっくり!
これに描いていいの?と言わんばかりにワクワクした表情で見ています。
A君も背筋を伸ばしていい姿勢で待っています。
「最後に、この段ボールにみんなでお絵かきしてみようか。じゃあ、かっこよく座っていたAくん、Bくん、段ボールの中に入って描いていいよ!」
と伝えると、他の職員も
「お、やっぱり、かっこいいと思ってたんだ!」
と声をかけてくれます。
呼ばれた二人は
すこし照れているような、誇らしそうな顔を浮かべながら前に出てきました。
入れるかな~?とドキドキして見守っていましたが、いつもは友達と一緒に狭いところにいる時間が短いA君も、今日はB君と一緒に箱の中でじっくりとお絵かきすることが出来ました。
皆の中で選ばれた嬉しさもあり、
狭い場所で今日は「お絵描き」とやる事がしっかり分かっていたから
最後まで遊ぶ事ができたのだと思います。
しばらくして、もう一人段ボールの中に入り、3人でのお絵描きです。
この時も、出ようとすることはなく、箱の中でクレヨンを交換しあったり、段ボールの外から描いているお友達と
段ボールの中から同じ場所に手を伸ばして塗りつぶしたりして
たくさんお絵描きを楽しむことが出来ました。
段ボールにはたくさんの線やグルグル、アンパンマンなどがぎっしりと描かれました。
最後に、さっき描いた丸と四角と三角の模造紙を張り付けて、窓にしてお家に大変身。
子ども達もいつの間にか作っていたお家を見て、びっくりしています。
ここはだれが塗ったのかな?
「○○君と△△君と僕。」「僕と○○君。」一緒に塗った所を指さして嬉しそうです。
これからも少しずつ友達とのやり取りを増やして、自分の気持ちを伝えたり、お話の楽しさを感じる事の出来るよう、様々な活動を考えていきたいと思います。
まふぃん錦ヶ丘 岡田
お問い合わせ
児童発達支援事業所まふぃんのウェブサイトにお越しいただき、誠にありがとうございます。 当施設に関するお問い合わせは、お電話にて受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
まふぃん(上之園町)
TEL 099-250-9361
受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く
まふぃん錦ヶ丘(吉野町)
TEL 099-210-7840
受付時間/9:30~18:00 ※日・祝を除く