お知らせ
2020.08.25
ブログまふぃん(上之園)
段ボール遊びから学んだもの~放課後等デイサービス(上之園)
今回は放課後等デイサービスの活動をご紹介します!
この日の活動は段ボール遊び。
活動に参加したのは小学1年生~6年生と年齢的にも体格的にも差があるお子さんでした。
狙いとしては‘‘段ボールを落とさないように、‘‘慎重に体を動かす‘‘ ‘‘感情のコントロール‘‘を設定しました。
まずは段ボールが床に落ちないように段ボールと段ボールの隙間を ‘‘くぐる‘‘ をしました。(この時の段ボール下の幅は低学年も高学年も同じ幅で行いました。)
この時に子ども達に伝えたのは「段ボールを落とさないでね。」の一言です。
幅が変わらないので、体が大きくなるほど段ボール下の幅は狭く感じられます。
段ボールに当たらないように素早く段ボールの下をくぐる子、段ボールの様子を見ながらそ~っとくぐる子…。
くぐり方はそれぞれでした。
‘‘落とさないように‘‘を全員が意識することが出来、全員とてもほっとした表情でした。
次に段ボールと壁の隙間を ‘‘すり抜ける‘‘ をしました。
簡単にすり抜けられるよりも、「どうやったら、くぐれるかな~?」と子ども達が考えて行動し、出来た時に達成感を味わえるように、敢えて隙間を狭くしていました。
すり抜ける前から「うわっ!」(狭い!)と言葉にする子ども達。
さて、どのようにしてすり抜けるでしょう…。
ただ、すり抜ければいいわけではありません。この時の約束事はやはり「段ボールを落とさないこと。」
段ボールの隙間と自分自身の体の大きさを頭で考えて、それを行動に移さなければなりませんでした。
段ボールが崩れないようにそ~っとすり抜けていく子ども達。
その時の子ども達の表情は真剣そのものでした。
最後にチームに分かれて高く段ボールを積み上げるをしました。
(大きい物から小さい物…様々な大きさ・形の段ボールを準備していました。)
最初にどの段ボールを置いたら良いか、次にどの段ボールを置くか、考えながら積んでいきます。
一生懸命に積み上げた段ボール。安定感がないと、倒れてしまいます。
「こうやったらいいんじゃない?」「次はこれを乗せようよ!」自然と作戦も聞こえてきました。
少しずつ高くなっていく段ボール。この時に、より子ども達は協力をしています。
身長よりも高くなってしまうと、なかなか積むことが出来ません。
台の上に乗って段ボールを積む係と段ボールを運ぶ係に分かれて作業のスタートです。
段ボールを積む係はただ段ボールを積むわけではありません。
バランスを見て倒れないように積んでいきます。
そのバランスを下から見るのは段ボールを運んで来る係の大事な仕事です。
この両者がお互いのことを考え、協力し合わないとせっかく積み重ねた段ボールの塔は崩れ落ちてしまいます。
そのチームワークの良さによって最後には1チームだけ天井に着きそうな高さまで積み上げることが出来ていました。
「なぜ崩れなかったの?」「どうやったら崩れないかな。」
今回の経験が次回、どのように繋がっていくか、とても楽しみです。
人は床に近い場所に視線が近くなると圧迫感を感じると言われています。
また、狭い空間の中にいると、その先が見えずに人は恐怖を感じます。
『くぐる』『すり抜ける』を経験することで空間認知をすることが出来、物と自分自身の距離感を測ることができるのです。
さらに距離感を知る事で危険予知にも繋がり、怪我を予防することも出来ます。
まふぃんでは体を動かすことが苦手なお子さんもいるので体の動かし方を知る為にはこの経験が大切です。
(※空間認知とは、物体の位置関係・大きさなどを素早く正確に認識する能力。空間認識力が優れていると、紙に書かれた図形を立体的にイメージする力が育ちます。)
活動には楽しさがあり、それを追求していくことで学びとなっていきます。
その学びはその時だけではなく、子ども達が今後大人になっていく上でも生かされていく大切なものです。
私自身、思い返してみると、今できること・知識は子どもの頃に体験し、学んだものが生かされているのではないか、と思います。
多くのことを学び、吸収していく子ども時代。
これからも吸収されるエネルギー(学び)の元を作れるように支援していきたいと思います。
まふぃん上之園 岡部
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