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2020.10.17
ブログまふぃん錦ヶ丘
ベタベタさわれたよ
先日、児発クラスの活動で、小麦粉粘土を行いました。
これまでも継続して続けていた小麦粉粘土遊びですが、その中で感じた子どもの変化についてお伝えします。
小麦粉粘土遊びとは感覚遊びの一つで、五感をフルに使う遊びです。
小麦粉がサラサラの触感から、水が入ってドロドロ、こねるとまとまっていき、プニプニとした塊になっていくように、感触がどんどん変化していく様子を感じることができる活動でもあります。その様子は、触った感覚だけではなく、視覚的なものとしても入ってきます。
小麦粉粘土の活動に初めて参加する子の中には、触るのは勿論、見るのも嫌だ。というような反応をする子もいました。
感覚は個人差が大きく、障害の有無にかかわらず苦手な感覚や好きな感覚は違っています。裸足で砂の上を歩くのが苦手であったり、水にぬれた感触が苦手であったり、逆に強い刺激が好きだったり、あまり感じなかったりと様々です。
子ども達の苦手な感覚に関しては無理せず、みんなが触ったり、遊んでいる様子をそばで見るところから始めます。
今は自分で小麦粉を触って遊ぶAちゃんですが、少し前まで小麦粉粘土や新聞紙あそびが少し苦手でした。
また、まふぃんでの少人数の中でみんながワイワイしていると、いつのまにか部屋の隅に行っていたりすることもありました。
それも、騒がしい音や新聞紙のカサカサする音、小麦粉粘土の感触が苦手だったからかもしれません。
しかし、特別に別の活動を準備したり、違う活動に変えたりすることはしませんでした。
少しでも色々な感覚に慣れて周りと関わりながら遊んだり
友達と一緒に何かできるようになってほしいと考えたからです。
最初の頃は、できあがった小麦粉粘土の塊を使って遊ぶことから始めていきました。
手にあまりくっつかない粘土であれば、そこまで気にすることなく触ることができます。
粉にも少しは触れることはできていましたが、しばらくすると泣き出します。その時には、抱きかかえて、落ち着くまで気持ちを受容することを繰り返しました。
小麦粉粘土を作る作業にはほとんど参加できずに、できあがった粘土で遊んで活動を終える時もありました。
しかし、少しずつ参加できる時間が増えてきたのです。
小麦粉粘土以外の場面でも、自分でリュックをおろしたり、自由遊びをしている友達の所に歩いていったりと、様々なことに興味関心が生まれ、意欲を感じる事が多くなってきました。
新聞紙遊びへの意欲も高まり、笑顔が増えてきています。
びりびりと破る感覚、カサカサの音、触感等、受け入れられる感覚が広がってきているようです。
そして現在、小麦粉粘土の活動では、なんと自分から進んで触り、遊ぶことができるようになりました。ベタベタの状態の粘土も自分からつかみ取り、両手で伸ばしたりちぎったりして遊んでいます。気に入りすぎて、友達の分の塊まで掴んでいる様子!
苦手な感覚に挑戦できたのも、周りの友達の楽しそうな様子を見たり、関わることで、少しずつ意欲が高まってきたからだと感じます。友達との関りの中で生まれる感情や意欲を大切にして、子ども達を支援していきたいと思いました。
まふぃん錦ヶ丘 岡田
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