お知らせ

2024.08.31

ブログまふぃん錦ヶ丘

遊びに向かえるように(錦ヶ丘)

昨年度から利用を始め、今年の夏でちょうど1年になる児童発達支援年少クラスのA君。
利用当初は苦手なことがたくさんありました。
例えば
・皆と一緒の部屋で過ごすこと。
・ザラザラした感触。
・密集した場所など。
不安いっぱいで、泣いては職員の抱っこで過ごす1年前のA君の姿を思い出します。
今回は、A君の1年間の支援についてお伝えします。

まず私たちが行ったのは、A君が安心するまで職員が「安全基地」になること。
何か月も抱っこで過ごしました。
安心感が芽生え始めると、視線が友達の方に向くように。
次のステップは、目線が皆と同じ高さになるよう座って過ごすこと。
座って過ごすことができるようになると、今度は体の向きを友達の方に向けて座れるように支援しました。
A君は膝に座っている時も、職員の両手で自分の体を守るように小さくうずくまって座っていましたが、友達が遊ぶ様子や遊具に興味を持ち始めると、丸まっていた背中が少しずつ伸びてきました。
周りへの興味が出てくると、A君が「遊びたい」「触ってみたい」と自発的に動き出すタイミングを見逃さないようにします。
A君の緊張が抜け、お尻が少し浮いたタイミングで、さりげなく抱っこしていた両手を離すと、自分で立って気になる遊具に触れ、友達のそばに行き、そしてまた職員の膝へと戻ってきます。
これを何度も何度も繰り返しながら、徐々に職員の膝から遊具の方へと向かう時間が長くなっていきました。
A君が安心して自ら遊びに向かえるようになるまで時間をかけ、小さな階段を上るように関わってきました。

子どもにとって「安心感」は、遊びに向かう前の大切な段階です。
心が安定しているから、「あれで遊んでみようかな」「やってみたい」と大人から離れてチャレンジし、目のまえの遊びに没頭し、友達と関わって遊び、子どもの世界がどんどん豊かに広がっていきます。
心と身体を存分に使って遊び込む経験をした子供たちは、好奇心・協調性・自立心・表現力などなどたくさんの力が育まれ、その力が学びへと向かう力となり、よりよく生きる為の力へと繋がっていきます。

そして、子どもの遊びは大人がリードして遊ばせるものではなく、子どもの内側から「遊びたい」と湧き出る感情で自発的に向かっていく姿が大切だと思っています。
まふぃんでは、自ら遊びに向かえるまでの支援もとても丁寧におこなっています。

興味関心が広がり、自分から遊びに向かえるようになってからのA君の変化は目覚ましいものがありました。
そして現在、友達と同じ場所で遊び、時には場所や物を取り合って、思い通りにならないことも経験しています。
この場所で遊びたい、これが欲しい、これは何?など感情表現も豊かになり、たくさんの笑顔を見せるようになりました。

これからも、まふぃんが強みとしている、小集団だからできる一人ひとりの困りごとに合わせた関わりで丁寧に向き合い、「遊び込む力」を伸ばしていきたいと思います。

まふぃん錦ヶ丘

村山

 

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