お知らせ

2025.01.25

ブログまふぃん(上之園)

バランス能力を上げるために

以前、年齢ごとに身につける運動についての学びをお伝えさせていただきました。

運動発達の道筋←ブログはこちら。

 

今回お伝えしたいのは『よじ登る』動きです。

よじ登るという動きは、ただ手に力を入れえ足を踏ん張ればできるということではなく、身体のバランスを取りながら移動する力を使っているということが、子ども達の運動遊びの様子を見ているとよく分かります。

 

まふぃんの年中・年長クラスの子達の中には、バランスを取るのが苦手で身体の重心がずれた時にふらついたり、時には身体を支えきれず転倒してしまう子もいます。

運動遊びでよく実施する『くぐる・わたる』も身体のバランスを取るには効果的な動きなのですが、冒頭でお伝えした『よじ登る』動きを取り入れて、全身を使ってバランスを取りながら移動する力を高められるようにしました。

普段は机同士を掛け合わせた写真のような斜面を登っていくのですが、子ども達が使っている棚を出してほぼ垂直の壁をよじ登っていくように設定しました。

 

落ちそうになる身体を手や腕で支えながらよじ登るのは、上手く足もかけられず、なかなか難しい様子でした。

 

『足裏や足先を使えればもっとスムーズに登れるようになるのではないか』という予想から、棚を登るまでに足裏や足先を使う動きを多く取り入れてみることになりました。

取り組む中で子ども達も足を使って上手に渡っていく姿がたくさん見られます。しかし、棚登りの場面になると足をバタバタとさせ、身体を支えること、バランスを取りながら身体を安定させて足を上げたり手を伸ばしたりするのに苦労している様子がありました。

 

バランスを取りながらよじ登るには、どんな動きが必要なのか…

棚を登るためには足をどう使うかが大事ですが、足を自由に使うためには肩や腕を使って身体をしっかりと支えなければいけません。そのために【足を使う→身体を支える→手や腕を使って動く】ことが必要です。

バランスを取りながら、手や腕を伸ばす為に、四つ這いや高這いになり、腕を伸ばしたり手で物を掴みながら身体を支えて渡る動きを取り入れることにしました。

グラグラと揺れる遊具に思わずバランスを崩しそうになるも、前に手を出して落ちないようにグッと耐える子ども達。遊びながら肩や腕で自分の身体を支え、手で遊具をしっかりと掴みながら無事にゴールまでたどり着くことができました。

 

そして本題の棚登り。

先程の動きを経験した子達はどうだったかというと・・・

身体を支える→足を動かす→棚にひっかける→手を伸ばすなどの一連の動きが上手になり、前回よりはるかに身体のバランスを取りながらよじ登るのがやりやすくなり、渡り切る子がほとんどでした!

 

・腕や肩で支えながら足を動かす

・足で踏ん張ったり引っ掛けたりしながら手を前に出す

・腕や手で物を掴み、バランスを取りながら身体を持ち上げる

 

今回はバランス能力を高めるために、よじ登る動きを取り入れていきました。バランスを取る力が身についていくと、日常生活でも転倒防止や怪我の予防などにも繋がっていきます。

今後も各年齢にあった運動発達を学び、子ども達が獲得する動きは何か?まふぃんの活動に活かすには?という視点で今後も行っていきたいと思います。

 

まふぃん

保育士:今屋

 

〇参考文献

河原紀子(2018).『0歳~6歳 子どもの発達と保育の本』.学研.

 

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