お知らせ
2021.01.27
ブログまふぃん(上之園)
やさしさの味
やさしさの味
ひと昔前までは、地域の子どもは地域ぐるみで面倒を見て、
自分の子ども、孫のように大事にして育てていました。
私も、地域の方たちに見守られながら育ちました。
その中でも、近所のおばあちゃんの手作りの食べ物。
大人になった今。
その食べ物を見ると懐かしい記憶が蘇ります。
まふぃんの子ども達にも、そのような思い出が残って欲しい。
と、願い、ナガヤタワーの住人さんと一緒『七草粥』を作りました。
さて、今回はどのような交流になったのでしょか?
○七草を知ろう!
せり、ナズナ、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。
七草粥の材料として知られる「春の七草」
日本のハーブとも言われているそうです。
・七草を実物と写真を見比べながら、並べていきました
「この葉っぱと似ているね」
「でも、ここが違うんじゃない?」
子ども達と、住人さんが会話をしながら並べます。
昨年度までは、職員の介入がないと進まなかったのですが
今では、交流開始時からやり取りの様子が自然になってきました。
○野菜を切ろう!
・名前が分かったので切りましょう。
子ども達が切るのを心配そうに見守って下さいます。
「手は猫の手ね」
「大根と、人参は小さく切ってね」
と、手を添えて教えて下さいました。
子ども達も「これくらいかな?」と
職員ではなく、住人さんに聞く姿が今回見られました。
○七草粥を作ろう!
今回は、調味料を3つ用意し(塩、醤油、みそ)味付けや水加減も
住人さんにお任せしました。
あらかじめ決められた量で作るのは簡単ですが、
・住人さんともっと関わりが持てるようになって欲しい、
・一緒に作る方の味を子どもたちに食べて欲しい
の目的がありました。
○七草粥を食べよう!
初めて食べる七草粥の反応は・・・
「おいしい!」
どのグループからも声が聞こえていました。
あるグループから
「七草粥はね7軒の家を回ってもらって食べるんだよ」
と子どもに教えて下さるのが聞こえてきました。
では、他のグループの味見もしてみようかな♪
子ども達の感想は・・
「同じ醤油なのに味が違う!」
「大根の大きさも、切り方も違うね」
と気づいたようです。
○今回の交流を通して
今回の交流で一番子ども達に経験して欲しかった事。
それは、『七草粥を作ろう!』と『七草粥を食べよう!』
にありました。
それは・・・
・自分のグループ以外の七草粥を食べる事で、味が違う事、
切り方が違う事に気付いて欲しい。
・住人さんの味付け食べる経験をする。
この2つの事を経験して欲しいという願いがありました。
人が感じる「おいしさ」には、「おふくろの味」以外にも
『優しさの味』『安心のおいしさ』もあります。
『やさしさの味』・・その料理を口にした時に、優しい気持ちを感じ取り
いつも以上に美味しく感じる事。
『安心のおいしさ』・・子どもの頃に記憶した味に安心感を覚え、
それをおいしいと感じる事。
私たちが〝おいしい〞と感じるのは
作ってくれた人の優しさ、どんな気持で作ったのか。
そこには『愛情』が込められているのですね。
人は何歳なっても、母親の味や思い出の料理があります。
〝○○を食べると、その時の楽しかった様子や笑顔を思い出す。
ナガヤの住人さんの『愛情』が込められた
〝七草粥〞と今回の〝交流〞
子どもたちの記憶に住人さんとの交流や
一緒に食べた食事が懐かしい思い出として
残ってくれたら願っています。
子ども達が成長し社会に出ると、いろいろな人と
やり取りをしなければならなくなります。
その時に『敬語が使えない』『相手に合わせた振る舞い方』
など身に付いていないと円滑なコミュニケーショが
取りづらくなります。
子ども達は住人さんとの交流を
何度も重ねて経験を通して身に付いていくのです
※新型コロナウイルスの対策としてマスク、換気、検温、消毒
を徹底し交流を行いました。
まふぃん上之園
寺田
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