いっぱい触ってみよう!~五感を育てる感触あそび

まふぃんでは感触あそびで小麦粉粘土・新聞紙あそびを行います。

最近では野菜を植える為の土づくりを感触あそびとして取り入れました。 → まふぃんの畑の土作りと小さな植物学者

 

感触あそびとは?

ドロドロ・ベタベタ・サラサラ・冷たい・温かいなどいろいろな感触を手足で感じながら握ったり丸めたりすることで、大脳を働かせて五感を刺激していく遊びのことを感触あそびといいます。

子どもの頃に誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。もちろん私自身も幼稚園などで粘土遊びをしたり、泥遊びなどをした記憶があります。

まふぃんに来るお子さんの中にはその「感触」が苦手な子もいます。そんなお子さんでも周りが楽しそうにしている様子を見て、徐々にその「感触」に慣れていっています。

様々な素材に手や足で触れて感触を楽しむことは、触覚の発達へ繋がっていくのです。

 

新聞紙で遊んでみよう!

新聞は読んだり、窓ふき掃除の他に使ったり再利用することがたくさんできますね。

まふぃんでは子どもたちにとっても新聞紙はなくてはならない存在なんです。

新聞紙を使った自由遊びではマットの上に敷き詰められた沢山の新聞紙を見た子ども達が・・・

破いてみたり、丸めてみたり、紙ならではの音や感触を遊びながら学んでいきます。

丸めてボールを作り、もう片方では棒を作り野球遊びを始めたり

紙を広げてお布団のようにかぶって横になる子もいます。

細かく裂いたものをお友達同士、雨を降らせるように掛け合う姿も見られます。

少し年齢が上がると折り紙の様に折ったり、最近では自分で考えて花束を作る子もいます。

どんな形になるかな?と想像力を膨らませることも新聞紙あそびではできるんですね。

ちなみに、登園後~活動までの間の自由遊びの時間があります。自由遊びでは活動内容に関連のある遊びを準備しています。今回は新聞紙ではなく、「チラシ」を使っています。

あれ?なんでチラシ?と思いますよね。

是非、ご家庭に新聞とチラシがあったら触ってみたり、ちぎってみてください。

ツルツル、テカテカざらざら等、新聞紙とはまた違った触り心地など発見があるはずですよ。

 

触覚の発達から得られるもの

始めはマットに沢山あった新聞紙が丸めたりすることで形、クシャクシャにすることで触り心地が違うものへとかわっていく変化を感じることが出来ています。

 

また、変化だけではなく、「ちぎる・丸める・折りたたむ・破る」などの動きがみられる新聞紙あそびでは、楽しみながら自然と手や指を鍛えることへも繋がっています。

自分でお着替えをする際にボタンを留めたり、靴下を履いたり、お箸を使うようになったりと、日常で行う手指を使う細かな動作が増えていくこの時期にはピッタリの遊びかもしれませんね。

 

紙の上は少し滑りやすいですが、それに子どもたちが自ら気付き、どうやったら滑らないかを考えるきっかけにもなります。もちろん、私たち職員は転倒がないように見守りをしていますのでご安心くださいね。

 

「これを触ったらどんな感じになるかな?」「嫌だけど少しは触ってみようかな?」

子ども達の想像力や思考力、興味を引き出す為に、様々な素材に触れるまふぃんの感触あそび。

実は感触遊び、「感触に触れる」だけではなく、「接近や場所や物の共有」なども活動によってはねらいにすることがあります。

またそのお話は次の機会にしますね。

 

 

まふぃん錦ヶ丘 日高

体験会・見学会のお知らせ

朝晩に加え日中も寒さが増してきましたね。皆様、体調面には十分お気をつけてお過ごしください。

 

さて、いつもまふぃんのHPをご覧いただき、ありがとうございます。

今後も子どもたちの成長の過程を、ブログでお知らせしていきます。

 

まふぃんでは来年度4月から児童発達支援を利用希望される方へ体験会・見学会を実施しております。

 

まふぃん

午後クラス ( 月 ~ 金 )

13:30~15:30  

① 3・4・5歳クラス  3名~4名 募集

 

連絡先:099-250-9361

住 所:鹿児島上之園町3-1 ナガヤタワー1F

※ まふぃんには駐車場がございません。公共交通機関をご利用いただくか、またはお近くのパーキングをご利用ください。

 

まふぃん錦ヶ丘

午前のみ ( 月 ~ 金 )

9:30~12:00

① 2・3歳クラス  ( 月 ・ 木 )  2名~3名 募集

② 3・4・5歳クラス( 火 ・ 水 ・ 金 ) 1名~2名  募集

 

連絡先:099-210-7840

住 所:鹿児島市吉野町2219番地 幼保連携型認定こども園錦ヶ丘 駐車場内

※駐車場あります。お問い合わせお際にご確認ください。

 

【 体験をご希望の際は各事業所までご連絡ください 】

お問い合わせの時に以下をお知らせください。

①保護者のお名前  ②お子様の名前  ③年齢  ④性別  ⑤通園先(通園している場合) ⑥現在困っていること・利用検討している理由  ⑦保護者の方と繋がる連絡先

 

※送迎をご希望される方は、各事業所ごとに問い合わせをお願いします。ご希望に添えないこともございますので、ご了承ください。

※お問合せ時間 : 9:30~18:00 お気軽にお電話ください。 (お間違いのないよう、電話番号を確認をしてからお電話ください)

 

素敵な笑顔が集まりました!

11月6日。ナガヤタワーの住人さんと『おにぎりと秋刀魚を食べる会』を企画しました。

今回のおにぎりは、子ども達が種から大切に育てたお米で作ります。日頃お世話になっている「住人さんと一緒に食べたいな~」という子どもの発言がきっかけでした。この日の為に脱穀やもみすりを子どもたちの手で行い準備しました。

一緒に豚汁を作ったり、集まって食事をしたり、素敵な笑顔、楽しそうな笑い声。

ナガヤタワーの2階は、まふぃんの子ども達を、温かく見守って下さる住人さんの優しさ、愛情に包まれました。

久しぶりの住人さんとの交流会の様子,

それと、子ども達のお米作りのミニプレゼンの様子を紹介いたします。

 

まずは、交流の様子から!

 

〇豚汁作り

大根、人参、玉ねぎ、さつまいもetc.

今回は、出来るだけ住人さんが中心になり、野菜が切れるようにしてみました。

すると住人さんから「大根、人参等皮を剥かないとダメ?」と質問が・・・

「皆さんにお任せします!」

とお答えすると「じゃ、剥かないで切りますね」「その方が栄養があるのよ~」と

嬉しそうに、子ども達に教えながら切っていかれていました。

工程を細かく指定しない事で、生まれた『会話のきっかけと豆知識』でした。

このような、『会話、知識の伝授』大切にしたいです。

 

 

 

〇さんまを焼くチームは・・・

 

「ぬるぬるする」「うろこはないんだね」とはじめはびっくりした様子でしたが、魚の感触に抵抗する間もなく、今日のお昼に間に合うように焼かなければなりません。

中学生の二人は、大人の見守る中せっせとさんまの準備をしました。

直火で焼くのも初めての経験です。火の粉が飛ぶと腰が引けていましたが43匹も焼くうちに道具の操作も上手になりました。

香ばしいさんまのにおい!!住人さんも会場に集まってきましたよ。

 

〇いただきます。

テーブルには、子ども達が握った『おにぎり』と、一口サイズの『まふぃんブランドの新米おにぎり』一緒に作った『豚汁・秋刀魚』が並びます。

 

久しぶりに一緒に頂く食事。皆、黙々と食べ始めました。

住人さんとのコミュニケーションがうまくできるかな?と心配しましたが・・・

「美味しいと、お喋りしなくなるね」と住人さんが子どもたちに話しかける声が聞こえてきました。

「本当ですね」「もちもちして美味しいね」、「甘いね」と会話を交わしながら、交流することができました。子どもたちの作ったおにぎりの味は大好評でしたよ!

 

もう一つの試み

〇お米作りの発表 ~5人の子どもたち~

今回の交流会では、子どもたちにお米作りの発表をしてもらうこともねらいにしました。大勢の人の前で発表する経験は、学校や社会生活の中でとても役に立つ、と考えたからです。

代表の子どもは5人。

人前で話すことが苦手、普段の発言の声が小さい、といった課題を持つお子さんもいましたが、あえてプレゼンをしてみませんか、と提案しました。

 

不安そうに話を聞いていたのですが、お米作りが成功したことはすごいことで、それをせっかくだから住人さんに話してみようよ。知らない人の前で発表出来たら、自信になると思う。そのために先生も一緒に考えるよ、と話すと、R君が「僕、学校でしたことあるよ、やってみる」と言ってくれました。

他の4人もその言葉を聞いてやってみる!と了承し、2週間前から原稿を考え、発表の練習をしていたようです。

 

前日には会場でリハーサル。子ども同士で声の大きさや話すスピードをチェックしました。5人そろって練習できませんでしたが、それぞれが頑張ってくれたので、本番は大丈夫!と不安はありませんでした。

 

本番の子どもたちは・・・

練習の成果を発揮して、一生懸命やり遂げてくれました!!!

5人の子どもたちの一生懸命さが伝わりましたよ。

すごいよ~ありがとう。

住人さんからあたたかい拍手をいただきました。

子どもたちの成長と、適切な支援と練習があれば「できる」ということを実感しました。子どもたちの可能性を広げる経験になると信じています。

 

〇まとめ

新型コロナウイルスの影響で会食を伴った交流を昨年から控えてきました。

今回、久しぶりに会食を伴う大きな交流を行った事で、ナガヤタワーの住人さんとの交流が子ども達や職員にとって

必要である事” “大切にしなくてはならない交流”である事に改めて気づきました。

美味しそうに食べる笑顔、優しく子ども達に声を掛けて下さる温かい眼差し。

皆で食べるからこそ、このような素敵な笑顔、場の温かさ、心地よさが感じられるのでしょう。豚汁の温かさだけだは作り出せない、人と人との繋がりの温かさ”を感じた交流でした。

 

ナガヤタワーの皆さん。

今回もご参加、ご協力ありがとうございました。

今後も、まふぃんの子ども達をよろしくお願いします。

 

※新型コロナウイルス対策として、換気、検温、消毒、マスク、手袋、体調管理を

徹底し交流を行いました。

 

 

まふぃん上之園 寺田 末吉

 

 

お米プロジェクト~子ども達の思い編③~

子ども達に『お米を育てていく中で体験した内容』を絵日記に書いてもらい、その時々の発見や気持ちをブログにてご紹介していますが、今回は第3弾です。

 

第1弾、第2弾の詳しい内容はそれぞれの項目をご覧ください。

【お米プロジェクト始動】【稲の種まき】【稲の植え替え】

【田植え】【稲と生き物の観察】【バケツ稲の観察】

 

第3弾では

バケツ稲を守るための【カカシ作り&カカシ1グランプリ】

さあ田んぼへ!【稲刈り】

以上の2つをご紹介していきます。

 


【カカシ作り&カカシ1グランプリ】

*バケツ稲を狙うスズメからお米を守ろう!ということで、グループに分かれてカカシ作りました。

作って設置するだけでなく、たくさんの方に投票を募り、【かかし1グランプリ】を開催することにしました。

※詳しい内容はこちらをご覧ください→【お米を守れ!K―1グランプリ】

 

洋服や布などを使い、「スズメを驚かすには?」「どんな服装にしたら目立つか?」をグループで考えて、話し合って制作する様子が見られました。

子どもたちが苦労していたのは、ビニールに新聞紙を入れて作ったカカシの頭を安定させること。グラグラする首をまっすぐ立てるのにガムテープやタオルで縛ってみたり…。悪戦苦闘しながら何とか立てることができました。

*たくさん投票していただき、1番が決定!

自分のカカシが1番になって大喜びの子、1番になれず悔し涙を流した子、結果発表の日には来ていなかったけど、まふぃんに来るなり「どのカカシが1番だったの??」とワクワクして結果を聞いてきた子など、たくさんの興味と反応を引き出してくれた【カカシ1グランプリ】になりました。

 

【稲刈り】

*10月中旬、いよいよ田んぼで育った稲の収穫です。

感染予防対策をしっかりと行い、両まふぃんとアフタースクールの3事業所で実施することができました。

事前にレクチャーを受け、鎌で収穫をすることに。足を踏ん張り、稲を支え、根元に鎌を入れていく時にはどの子も真剣な表情で取り組んでいました。

 

ちょうど隣の畑の方がコンバインで収穫していたのでその様子も観察させていただきました。

「あれは何?」

「知ってる!お米を一気に収穫する機械だよ」と子ども達同士で教え合う中、ある男の子が「自分達も鎌じゃなくて機械を使えば早いのに」とつぶやく姿もありました。確かにそうですよね。

 

機械が発明されて便利になったこの世の中、職員を含めてお米がどのくらい手間暇をかけてできるものなのか知らない子がほとんどです。

昔ながらの方法を実際に体験することで、農家の方の苦労やお米を含めた『食』を大切にする気持ちに繋がってくれたら嬉しく思います。

*収穫後は子ども達の大好きな生き物探し!

藁の中から飛び出してくるカエルやバッタを見て大盛り上がりの子ども達。

よほど楽しかったようで、感想発表の時には稲刈りのことよりもカエルを捕まえたことを発表してくれる子もいました。

 


前回のブログで『自分自身で体験しないと分からないことに気づき、そこで生まれた疑問や考えを友達と伝え合い、調べながら答えを見つけていく』という体験的な学びのお話をしました。

自然の中でお米を育てる事で、その苦労や大切さ、生き物の尊さなどにも気づいた子ども達でしたが、

『収穫を機械ですればいい』

という効率的な考えも実際に体験したからこその気づきだと思います。こういう点も大事にしていきたいですね。

 

脱穀後のもみずりや精米にも挑戦してもらっているので、ぜひご家庭でも「どんなことしたの?」と聞いてみてくださいね。

さーて、次回のブログは、「脱穀」「精米」いよいよ!!「新米の実食」の様子をお伝えします。

お楽しみに!!

 

まふぃん錦ヶ丘

保育士 今屋

金魚のちちよ

まふぃん錦ヶ丘のかわいい金魚、ちちよは今年の夏で3年目を迎えました。

いつも玄関横で子ども達を見守っていてくれています。

ちちよがまふぃんに来たいきさつや、名前の由来についてはこちらのブログをご覧ください。

今回はそんなちちよに日頃の事や子ども達の事を紹介してもらいたいと思います。

ちちよ、よろしくね。

 


 

は~い、はじめまして僕、ちちよだよ。>>((^-)

まふぃんにやってきた頃はまだチビ金魚だったけど、昔に比べて体もひれも大きくなってきたよ。

来たばかりの僕はこんな感じ、僕、ちび金魚だなあ…

最近の僕はこんな感じだよ

「めっちゃお兄ちゃんになってない?えへへ ♪」

 

僕は小さな子達がおやつを食べてるところや小学生が宿題をしてるところも見てるよ。

あ・・・あの子、おやつを、みんなと一緒に食べることができてる。

あ・・・この間まで宿題をするのが嫌で転がってたのに、今日は一番に終わらせて僕を見てる。

ぼくと一緒で、みんな少しずつ成長してるみたい。

 

まふぃんのみんなは僕の事が大好きなんだ

初めてまふぃんに来た子も、いつも来ている子達も、僕の水槽に近づいてくるよ。

僕を見ると

「ちちよ大きくなってきたね」

「ちちよ、ぱぱだぞー」

「ちちよの水汚れてるよ、フナになっちゃう」

「ちちよが2匹いる!」

とかなんとか、いろんな事を言ってるよ。

 

小学生の子達は僕のおうちも洗ってくれるんだ。

僕のおうちを洗う時は少し苦手な感触も我慢して頑張ってくれるんだよ。

協力してゴシゴシ!

蓋に付いたコケも、きれいにしてくれるよ。

綺麗にしてくれる間、ここでまってま~す。

上まで水を入れてね!

 

僕のことを日記に書いてくれる子もいたみたい。

うれしいな。また書いてくれてもいいよ!

またお掃除お願いします

僕の水槽の中に虹を見つけられたんだね。

なかなか見つけられないんだよ、すごいな!

 

冬になって寒いけど、そろそろ園長先生がヒーターを買ってくれると思うから大丈夫。

これからもまふぃんの子ども達といっしょに成長していくよ!

ばいばい(-^))<<

 


 

今回はちちよに日頃の事を紹介してもらいました。ありがとう!

ちちよは、泳いでいるだけで皆に元気をくれます。

まふぃんの子ども達には、生きもの飼うということは、かわいいだけじゃないということも知ってほしいと思い、水替え等も手伝ってもらっています。

汚れたら水はくさいし、ヌルヌルしてくるし、でもちちよは一人では綺麗にできません。

みんなで綺麗にしてあげたり、ごはんをあげないと死んでしまう。

当たり前だけど、やってみないとその大変さは分かりませんよね。

 

ちちよはもともとガードレールに引っかけられていた捨て金魚でした。

そのままになっていたら死んでいただろうけど

子ども達の「かわいそう」「飼ってあげたい」という想いから、まふぃんにやってきて今年で3年目を迎えます。

ちちよを通して、小さな命を大切にしてほしいし、大切にする大変さも、喜びも知って欲しいと思っています。

 

ちちよ、まだまだ元気に長生きして子ども達の成長を見守っていてね。

 

 

岡田 ・ ちちよ

 

お米プロジェクト~脱穀編~

かけ干しをして10日ほどたちました。いよいよ脱穀です。

まふぃん上之園では、11月6日にナガヤタワーの住人さんと新米を食べる計画を立てています。

機械で脱穀すれば、すぐにできることなのですが、手作業で脱穀をすることを通して

  • 身近なものを使って脱穀をすることができる
  • 時間いっぱい作業に集中できる

をねらいにしました。手指の使い方や力加減が上手になること、自分で考えながら脱穀ができるようになってほしい、と考えました。

 

1回の活動時間内では、終わらなかったため、全部で6回行いました。

すると脱穀の方法を工夫できたのです。

今回は、その様子を紹介いたします。

 

 

1回目

脱穀って何?

 

脱穀の方法を子どもたちに問いかけると、小学2年生のR君が

「お米と草(わら)を仕分けること?」

と発言してくれました。

「仕分けること」うまい表現です。

 

では、どうやって???

 

学校で経験した中学生から「割り箸でできるよ」「手を使う」などの意見が出ました。

そこで、まふぃんが用意した身近な道具は4つ。

割り箸、プリンカップ、牛乳パック、フォークです。

 

きょんとしている子どものために、ヒントを見せました。

昔の人はこんなふうにしていたのか!

後は子どもたちの考えに任せます。うまく仕分けができるかな?

昔の人の写真の影響からか、はじめフォークを選ぶ子どもが多かったのですが、割り箸、プリンカップ、といろいろ試しながら自分に合う方法を見つけていました。全員が仕分け作業に集中し、脱穀の活動はとても面白かったようです。

でも仕分けできたのはたったこれだけ・・・これは、時間がかかるぞ、と思いました。

 

2回目

前回の活動では、脱穀を力任せにしてしまう、穂の部分を注目できていない子どもがいた、という反省があり、お米を一粒ずつ分けること、丁寧に扱うことを意識してもらいながら脱穀しました。

グループ内で上手に割り箸を使う子どもの様子を真似したり、お米が飛び散らないような工夫を自ら考えている姿がありました。

とても真剣です。

 

3回目

脱穀の経験者が多くなりました。すると創意工夫する子どもが出てきました。

Y君・・・牛乳パックに穴を開けて脱穀する

Eさん・・プリンカップの穴を利用して脱穀する

それは思いつかなかった~すごいです。いろんな方法があるんですね!!

 

工夫することの楽しさを感じながら、主体的に考えている姿とはこういうものなのか、と思った瞬間です。効率的にしたい、飛び散らないようにしたい、そんな気持ちが自然に考える力を伸ばしていくのだな、と思いました。

やりながらコツをつかんでいく、経験は大事ですね。

 

4回目~6回目

 

脱穀名人が次々に誕生しました!

やりやすい方法で黙々と作業する子どもたち。

黙々と仕分けに没頭しているK君に「面白い?」と聞くと、「面白い」との返答が返ってきました。こんなに集中することができる、K君の新たな一面を知ることができ嬉しかったです。

 

まとめ

何回も経験することで、力加減や道具の使い方が上手になり、6回目では散らかさないで作業することができました。

また、こうしたらうまくできるよ、と上級生が下級生に優しく教える姿もありました。

何事も経験が大事、と言われますが、本当にその通りです。

脱穀の活動を繰り返し行うことで、

・時間いっぱい取り組む集中力

・手先の使い方、力加減の上達

・創意工夫

・他児とのコミュニケーション力

など、ねらい以上のものも子どもたちは受け取りました。

 

さあ、次のステップが待っています。

どうやって精米するか(笑)

昔の人の苦労やお米を作っている人の思いにどこまで想像を膨らますことができるか、一歩踏み込んだ活動を目指して、子どもたちと楽しみながら取り組んでいきたいと思います。

 

まふぃん上之園 末吉

感触遊び ~ まふぃん畑の土つくり と 小さな植物学者 ~ 

まふぃんの感触遊びは、小麦粉粘土や新聞紙遊びなど室内で行うことが多いのですが、今回は戸外での土を使った感触遊びの様子です。

「手や足を使って土の感触を感じること」と、「いつもと違う場所でも、指示を守ること」をねらいとしました。

まふぃんには感触遊びが苦手なお子さんもいますので無理強いはしませんが、楽しそうだからやってみようかなと興味をひくような「仕掛け」を準備しました。

いつもと違う場所や開放的な気分の中でもウキウキした気持ちをコントロールして、しっかりと指示を聞くことができたのでしょうか?

 

 

< 裸足で移動 >

玄関から土のあるシートの上まで裸足で移動する時にも、

足拭きマットのチクチク

コンクリートのひんやり感に道路の凹凸(デコボコ)。

目的地に着くまでの短い道のりに様々な刺激を足裏から感じられます。

 

 

いつもと違い広い場所。大きな土の山。玄関を出るとウキウキとした気持ちになっているのが伝わってきました。

でも、楽しくなって大きい声を出したり、走り出したりしたくなる気持ちを抑えて並んでシートまで移動できました。

 

< 土で遊ぶ >

「シートから土を出さない」

 

ひとつだけ指示(約束)を伝えて感触遊びが始まりました。

声にはならない声が聞こえて来そうですね♬

 

汚れを気にせずに足で踏んだり手を土で隠したりと楽しそうに遊んでいる子もいますが、はじめは周りの様子を伺ってなかなか土を触れない子もいました。

そのうちに一人の子どもが、

「あっ!何かいる!!」

と、土の中の虫を見つけると、

「見せて!見せて!!」

と土の中から出てきた生き物に興味津々。

「自分も見つけたい!」とどんどん土を掘る姿も見られました。

 

はじめは恐る恐る土を触っていた子どももさらさらした土の感触を感じることができてきたので、

「土のおかわりはいかが~」

職員が持ってきたおかわりは…

放課後デイサービスの子ども達が育てていたバケツ稲を刈り取った後の土です。

 

まふぃんの玄関先で育てていたバケツ稲を興味深く観察していたA君が、すぐにそれにきがついて土をほぐそうとしましたが、根が張った土は硬くてなかなかほぐれません。

 

 

指先を使って根っこの周りの土を取っているB君!かたい・・・

それを見た他の子ども達も一緒になって

バケツいっぱいに張り詰めた稲の根っこを手指をしっかりと使って根と土にどんどん分けていきました。

 

さあバケツ稲の土がほぐれたところで…

大きなプランターの登場です。

 

「プランターの、この線のところまで土を入れてね。」

みんなで協力して、チーム対抗土入れゲームのスタートです。

「どのチームが早く土を入れられるかな?」

と声をかけると、やる気スイッチの入った子ども達は、服の汚れも気にせずにどんどん土を入れていきます。

 

いつもは感触遊びを得意としない子どもも、ゲームとなったら話は別(笑)

負けるよりは勝ちたいそんな気持ちでどんどん土をプランターに入れていく姿が見られ、みんなが土の感触を十分に感じることができていたようでした。

 

< 野菜の種を植える >

プランターの土がいっぱいになったところで今回の主役の野菜の種の登場です。

いつもは放課後デイサービスのお兄さんお姉さん達が植えている野菜の種。

今回は、自分たちが植えることができるんだとちょっぴり誇らしい気持ちになったようです。

種をもらう間も期待をしながらしっかり待つことができています。

 

「わぁ小さい」

「こんな色なんだ」

と言いながら、小さい手にある小さな種を落とさないように撒いてくれました。

今回はあえてやり方伝えず子どもたちにお任せ。

 

様子を見ていると、経験のある子が指で穴を開けてからそこに種を入れていました。それを真似して植える子どもの姿も見られました。

 

たくさんの種まきもあっという間に終わり

まふぃんの玄関先に並んだ野菜のプランター。

次の日に、

「まだ、芽がでていな~い」

「いつ芽が出るのかなぁ」

とのぞきにくる子ども達。

 

今、まふぃんには、プランターをのぞき込み興味深く観察する姿が微笑ましい、小さな植物学者たちがたくさん来ています。

さて、どんな野菜が育っていくのかな?楽しみですね。

 

 

まふぃん錦ヶ丘  田尻

 

園内研修「赤ちゃんの動きの発達」

先日、園内研修に竹原亮紀さんにお越しいただいて

「赤ちゃんの動きの発達~体幹機能の獲得と日常生活~」

についての研修を行っていただきました。

竹原さんについての詳しいプロフィールはこちらから。

 

まふぃんで行う活動で主に「体幹」を意識して行っている活動には、運動遊び・スライダー遊び・音楽遊び等があります。

今回の研修を受け、「運動の学習や土台作り=根っことなるもの」を早速活動に取り入れてみる事にしました。子ども達の活動の様子、その後の変化についてお伝えしていきます。

 

【児童発達支援】

子ども達が大好きな音楽遊びで行っているリズム。これまでも運動機能の基礎を作ったり体幹機能を獲得することに繋がる「赤ちゃんの動き」を馴染みのある歌・ピアノの音に合わせて行ってきました。例えば・・

 

寝がえりでの移動(どんぐり)

 

 

腹ばいで進む(ワニ)

ハイハイ、高ばいで進む(ウマ・きりん)

 

これらの動きはすべて赤ちゃんの発達段階に沿ったものであり、人が直立二足歩行を行うための基本機能となっているんです。竹原さんが研修中に何度も口にされていた「ちゃんと立って、ちゃんと歩いて、ちゃんと走る」の土台の部分です。

 

研修を受け新たに加えた動きがこちらです。

仰向けで泣く(グーパー)

うつ伏せ(ひこうき)

座って手を使う(だるま)

膝立ちで歩く(ぺんぎん)

 

これらの動きには、腹筋や背筋の強化、肩回りや股関節の筋肉の強化などのねらいがあります。

一連の動きをリズムで行った後に、運動遊びでの「くぐる」「よじのぼる」やスライダーでの足の動きについて実際にアセスメントしてみました。

 

普段は手だけで進んでしまう「くぐる」やスライダーでの動きでは、目に見えて変化が現れました。しっかりと股関節を動かし前へと進んでいくことが出来るようになりました。

 

また「よじのぼる」でも、足裏をべったりとつけて登っていたためつるつる滑って思うようによじ登ることが出来なかった子が、しっかりとつま先を使って登ることが出来るように。

 

そして何よりも子ども達に「できた!」「楽しい!」「もっとやりたい!」といった感情の変化が表れたように思います。

今後も子ども達の変化を楽しみに活動に取り入れていきます。

 

 

【放課後等デイサービス】

小学生にもなるとピアノに合わせてみんなで動くとなると「ちょっと恥ずかしいな・・」と思う子も出てきてしまうものです。そこで、ちょっとだけゲーム性を入れて、みんなでわいわいと楽しめるような活動を行いました。

 

うつ伏せ

 

座って手を使う

この動きを行った後の運動遊びでは、普段マットに座って待つ時間にソワソワと動いて何度も声を掛けられる子が、ピシっと座りしっかりを前を向いて活動に集中することが出来ていました。その姿を褒められ、更に背筋がぐんと伸びていく姿が嬉しかったです。

高学年にもなると、恥ずかしいに加えて体を動かすことに苦手意識を感じてしまう子もいます。ちゃんと立って、ちゃんと歩いて、ちゃんと走るための機能を獲得するには年齢は関係なく、運動量や経験値が大事ということを教えて頂きました。

「なんか楽しそうだな」「やってみたいな」と子ども達が飛びついてくるような活動を行っていきます。

 

実際に私も研修中に動いてみましたが、大人になるとなかなかに難しく、動くたびに

「あいたたた・・・」となっていました・・。しかし、その日の夜は心地よい疲労感と肩回りのコリがスッキリ!いくつになっても体を動かすってやっぱり大事なんですね。

是非ご家庭でもまふぃんの活動のことを話題にして、子ども達にひこうきやだるまの動きを教えてもらってくださいね。

 

子ども達のちゃんと立って、ちゃんと歩いて、ちゃんと走る姿を想像しながら、体を動かすことが嫌いにならないように楽しんで活動を行っていきます。

 

まふぃん錦ヶ丘 吉村