内部研修~食の安全とお米プロジェクト~

1月22日、午前中にまふぃん内部研修でお米プロジェクトの一年の振り返りを行いました。

お米プロジェクトは現在進行中なのですが、

なぜ、お米プロジェクトが始まったのか、なんのために、お米作りをするのか、

みんなで振り返り反省することにより、改めて様々な体験や知らない世界を知ったこと

まふぃんの目指す生きる力の土台「社会性や学習力」を伸ばすことができる、と再認識しました。

また、「食の安全を守る人々」の映画視聴で学んだ食の安全についても考えさせられる機会になりました。

 

【保育園やこども園の給食】

まふぃんでは給食はありませんが、

同じ法人内の錦ヶ丘保育園、学校法人吉井学園錦ヶ丘幼稚園(認定こども園幼稚園型)の給食は、有機無農薬野菜を使用した安全な給食が作られています。

おいしいのはもちろんのこと、生産者の顔がわかる材料で作っているのでとても安心です。

橋口農園さん

合鴨農法で、無農薬のお米を提供しています。

また季節のお野菜も無農薬です。

にこにこ畑さん、澤田農園さん、南州牧場さんなどなど、子ども達の体のことを考えた食材を提供してくださっています。

毎日食べる食品から子ども達の体は作られている、そのことをとても大事にされています。

詳しいことが書いてありますので、ぜひ、こちらのページから記事をお読みください。

 

「 食の安全についてのブログ 」 園内研修 映画「食の安全を守る人々」

 

 

【まふぃんの米作り】

まふぃんも開所当時は市販のお菓子がおやつでした。しかし、放デイの子ども達も安全なおやつを、ということから、おやつがおにぎりに!

それから4年。すっかり定着した「おにぎり」。

今年度は,お米作りの体験をしました。

 

過去のお米作りに関するブログはこちらから↓↓

 

「 苗つくり編 」

「 田植え編 」

「 稲刈りとカエル編 」

「 田んぼの観察編 」

「 脱穀編 」

 

本当にお米が作れるのか?という疑問のからのスタートでしたが、バケツ稲作や田んぼのおかげで、少しではありますがお米を収穫することができました。

毎日食べるお米が、どうやってできるのか、お米プロジェクト一年目は「知ること、体験すること」の土台ができたのではないかと思います。

初めて田んぼに行ったり、見たり、泥の中に入ったり。

種から育て、最後は食べることができたこと、みんなの前でプレゼン発表ができたことなどなど、たくさんの経験ができ、それらは子ども達の貴重な財産になると思います。

 

【来年度へステップアップ】

お米は作れる!ということが分かった今、来年はさらにお米作りから視野を広げたい、と考えています。

子ども達はお米作りの一部分を知っただけです。

実際振り返りをしても「そんなこと、あったっけ?」と忘れてしまった子どももいます。

また、収穫したお米のもみが種である事も気づいていない実態があります。

お米作りを毎年経験しながら

食の大切さ、田んぼの偉大さ、生産者の思い、自然のありがたさ・・・などなど

種子から育てること、無農薬のすばらしさ、生態系など学びを深める材料が沢山ありそうです。

2年目も子ども達と共に話し合い、学び合いながら、まふぃんの大切にしている自発性や問題解決能力、社会性を伸ばしていきたいと思います。

子どもたちの成長が楽しみです。

 

【豊かな食とは】

今の日本は安くておいしい食べ物であふれています。

それは、ありがたい事なのですが、安全性な食べ物ですか?、という視点に立った時、どうでしょうか?

「yes」と答えられない現状があります。

輸入の小麦から残留農薬が検出され、それを使った加工品(パン、お菓子、パスタなどなど)がたくさん売られています。

それらのものを毎日とっていたら、・・・想像すると怖くなりますね。

安全な食品を見極めて買うことは大人の責任です。

「国産品」「遺伝子組み換えでない」「有機無農薬野菜」

買い物をする時に、ちょっと裏面を見て原材料を確認するだけでも、食に対する意識が変わってきますよ。

鹿児島は、農業も畜産も養鶏もさかんなすばらしい土地です。海の幸も山の幸も豊富です。

地産地消の野菜を選ぶことは、地域の農業を支え、安全な食品の提供ができる地域の活性化にもつながります。

それによって、私たちや子ども達の健康な体が作られたら最高ですね。

豊かな食を選び、作りながら、子ども達を支えていきたいです。

これからも、小さな畑や田んぼを使って、おいしい野菜やお米を子ども達と試行錯誤しながら作り、自立へ向けた生きる力を育てていきたいと思います。

まふぃん上之園 末吉

 

 

 

童具遊び(錦ヶ丘)

先日の児発での童具遊びの様子です。
簡単なルールを守り競争しながら、次はもっと頑張るぞ!と意気込む姿が見られました。
錦ヶ丘で使っている積み木「童具」
素材は白木が使われていて、触ると木の温もりを感じられます。
また、重さがしっかりあり、安定感があるのも童具の特徴です。
今回はこの道具で遊ぶ中で
●バランスを考えながら積み上げること
●指示の違いを理解すること
をねらいとして活動を行いました。
○限られた中での自由遊び
最初に童具の数と場所を制限しながら自由遊びを行いました。
童具の量を調整することで、お互いに貸し借りが生まれたり、遊ぶものを探して他の子の作っているものに目が向きます。そこから相手に声をかけたり、物を共有した遊びが広がっていきます。
今回、まふぃん初利用の子もいたのですが、年長のお姉さんが「こっちだよ」と声をかけリードしてくれたため、すぐ一緒に遊びだすことができました。
年下の子に対しての優しい声かけ。これも異年齢の関わりの中で育まれる力だと思います。
○指示の理解
次に高さ比べをしました。
制限時間を決めて、高く積み上げます。
遊びの中で、「1人で作ってね」「2人一緒に作ってね」などの指示通りにしないと
いくら高く積み上げても勝負には勝てません。
○くやしい!
高さは一番だったのに、指示通りでなかったので負けてしまった子が何人かいました。
「しまった!悔しい…」
思わず涙が出てしまう子もいます。
「悔しかったね…」と職員が気持ちを受け止めに行くと、なんとすぐに
「もう一回する!」自分で涙を拭って、次の競争に参加する事を選びました。
「次の勝負がある」ということが、気持ちを切り替えるきっかけになっています。
何回かあるチャンスの中で、気持ちが折れても自分で気持ちを切り替える事が出来るようになっていきます。
悔しさを我慢して、もう一回頑張る。
失敗しても、負けても、再チャレンジできる心が育ってきていると実感しました。
これも、集団の中でしか経験できない事です。
その後の子ども達、いつも以上に集中して話を聞いて取り組む事ができました。
経験から学ぶって、こういうことかもしれませんね。
○童具でのあそび
子供たちは童具で遊ぶ中で大きいものは重く、小さいものは軽い。ということを体で感じながら学んでいきます。当たり前のことと感じるかもしれませんが、このような体験的な学びが小学校での学習の土台となっていきます。あえて軽く作られたプラスチックのおもちゃからは、形の大きさと質量の関係は学べない部分ではないでしょうか。
また、高いところから大きいものが落ちると「重たい…危ない…」から「気をつけよう!」と慎重さがひきだされ、危険予測にも繋がっていきます。
積み重ねるだけでもドキドキして、ワクワクしてとっても楽しい童具。
いろんな学びに繋がる童具を活用して、これからもいろんな活動を考えていきたいと思います。
まふぃん錦ヶ丘 岡田

お米プロジェクト、子どもプレゼン発表(錦ヶ丘)

5月から取り組んできたお米プロジェクト。

まふぃんや田んぼでの稲作、新米の収穫を終え、2月には活動の集大成ともいえる保護者の方へ向けた【プレゼン発表】を予定しています。

今まで取り組んできたことを自信を持って発表できるように準備を進めていきました。

 

スタートは11月中旬。

『周囲の人とのコミュニケーション力を高める』

『自信を持って発信・発言する』

この2つを目標に、5年生を中心にお米作りの発表について話し合いました。

また、保護者に発表する前に保育園やこども園の先生方にも聞いていただくことになりました。

 


原稿を考える

原稿作りにあたりどんなことを伝えたいか聞いてみると

「バケツ稲で種もみ(稲)を植えた時が面白かったことを伝えたい」

「田んぼで見た生き物のことを話したい!」

一人ひとり印象に残った活動を文章(原稿)にしていきます。

絵日記も継続して書いていたので、振り返りながら原稿を作っていきます。

さっ準備が整ったら練習スタート。

説明の練習をしていくと…

「しゃべるタイミングに合わせて写真を見せないと分かりにくいね」

「前の人が話し終わったら次の写真を準備しておかないと…」

など、自然と意見交換ができていました。

日頃の話し合い活動の成果が少しづつ活かされているようですね。

 


プレゼン発表当日

さあ、保育園での発表当日。

しかし、メンバーの1人が欠席することになり、どうしようか子どもたちを作戦会議をしていると、

「原稿があれば僕が代わりに読むよ」と言ってくれた男の子!頼もしいです!

不測の事態にも慌てることなく、たくさんの観客を前に落ち着いて発表することができました。

まふぃんで作った新米もおにぎりにして先生方に手渡し、無事に発表は終了。

 

終了後、みんなで行った反省会の中で

メンバーの1人から「聞いてた人たちは分かってくれたかなぁ…」とつぶやく姿があり、2回目の発表の前にもう一度作戦会議をすることになりました。

 


聞いてる人の立場になって考える

このプロジェクトに積極的だったA君に「聞いてくれる人が楽しんでくれるにはどうしたらいいかな」と聞いてみました。

すると「クイズとかやってみらどう?」と意見を出してくれ、発表後にお米作りの『ジェスチャークイズ』を行うことに決定。

A君には職員が話していた部分の発表を含め、チームをまとめる全体のリーダーもお願いしました。

 

また、「こども園の発表では、こどもたちも聞きに来てくれるかもしれないね」と伝えると

「じゃあ子どもたちにも分かりやすい言葉を使って話さないとね」

と、難しかった表現を分かりやすく書くなど、アイディアを出しながら練り直していました。

A君が「練習するよー」と声をかけるとすぐに集まるメンバー。職員が声をかけるよりもよっぽど意識して行動していました。

 


第2回プレゼン発表

次はこども園での発表です。

たくさんの先生と園児が集まってくれたので発表メンバーにもプレッシャーが…!と思いましたが

焦る様子もなく、立ち位置の確認、発表、終わりの挨拶までスムーズに行いました。あまりの堂々っぷりに職員もびっくり。

 

そして子どもたちが考案したジャスチャークイズ!

田植えの様子を披露します。

見ている人にもしっかり伝わったようでクイズを進めるごとに大きな拍手や笑い声が起こりました。

子どもたちが握った新米おにぎりも一人ひとり配って回ることができました。

 

聞いてくれた子どもたちや職員からは

「おもしろかった!」

「発表もジェスチャーも上手だったよ!!」

「おにぎりありがとう✨」

と温かい声をいただき、ねらい通りに聞いてくれる人たちを巻き込んで発表することが出来ました。子ども達も自然と笑みがこぼれ、最高に良い顔をしていました!

 

人前ではもちろん、自分の意見もなかなか言い出せなかった子どもたち。

しかし、今回のように目的をしっかり持ち、伝えたい内容(原稿)を準備し、練習を繰り返し、うまくいかなかったことを改善していくことで、「自信を持って発表する」ことができたように思います。また「どうしたらいいかな」「こうしてみようか」と、みんなでひとつの目標に向かって、子どもたちだけで物事を進めていく力が育ってきていることにも感動しました。

 

みんな、えらい!!

 

次はいよいよ保護者の方へのプレゼン発表!

聞いてくれる人の顔を思い浮かべながら、今子どもたちと準備を進めています。

 

2月の発表では、さらにパワーアップした子どもたちの姿をお見せできると思います。

乞うご期待!!

 

 

まふぃん錦ヶ丘

保育士 今屋

人と関わる力

 

まふぃんに通ってくる子ども達の中には、友だちと関わる事がちょっぴり苦手で

友だちが近づいてくると、スーッとその場を離れてしまう子がいます。

どの様に関わっていいのか分からなかったり、未就園児の場合は同じような年齢の友だちと遊ぶ経験が少ないので、少し驚いてしまうようです。

そのような子ども達も、今では経験を通し友だちと関わりながら遊ぶ姿が見られるようになりました。

『子どもは、子どもの中で学び育つ』事を実感しました。

 

 

【特に変化のあったA君】

利用当初、初めての場所に不安で泣き職員に抱かれて過ごしていました。

友だちが沢山いる場所には入って行けなかったり、

遊び始めても、友だちが近くに来るとその場を離れていました。

様子を見ながら、人が少なくなるのを見計らって遊びに向かっていました。

しかし、離れてしまっても遊びや友だちに興味がないわけではありません。

友だちが遊ぶ様子をじっと見つめ、目で追っています。

友だちと一緒に遊びたい気持ちはあるのですが、元気いっぱいのパワーに押され

驚いて離れていたのです。

 

【少しづつ変化】

遊ぶ事や友だちが大好きなA君。

次第に職員から離れ遊ぶ時間も増えてきました。

友だちの発した言葉を真似て口にしたり、遊びを真似て笑い合う姿も多く見られるようになりました。

友だちの真似をするのが楽しくて仕方のない様子です。

この遊びを真似る事も、とても大事な経験です。

友だちのしている事に興味を示し、真似る。

そうする事で、「また、やってみたい!」「次はこんな風にしてみよう!」と

自分への遊びへ繋がり、友だちと物や言葉を交わしながら、他者と交流する遊びへと

広がっていきます。

【最近の様子】

先日のお絵描きの時(棚の中の狭い空間に描く)友だちが描いている中に入れずにいました。

ですが、友だちがクレヨンを変えに行ったタイミングで、空いた隙間に自分から入り描き始めました。

以前のA君だったら、自分から中に入る事はなかったでしょう。

しかし、今回は友だちの動きを見て入るタイミングを自分で考え

自発的にその輪の中に入る事が出来たのです。

 

また、積み木遊びの時にも、自分から友だちの輪の中に入ったり、

近くに置いてある積み木を友だちに渡す姿も見られるようになりました。

幼児期の子どもにとって、人との接近や距離感を遊びの中で体験する事はとても大事なことです。

その中で遊ぶ場所(広さ)を調節したり、玩具の数(段ボールや積み木など)を

子ども達の状況を見極め工夫し、人と関わり合う事の楽しさや関心が広がるようにしています。

そのような経験が、人と関わる事の楽しさを感じ、自ら周囲の人と関わりを持ち、深めていくようになります。

その経験を積み重ねる事が、

『人との関わり方、距離感を学ぶ土台』にもなります。

 

まふぃん上之園

寺田

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

門松作り

2022年。

新しい年のスタートです。

まふぃんでは、職員や子供たちを玄関の門松が迎えてくれました。

 

この門松は、送迎員のスタッフが昨年末、まふぃんの玄関用に作ってくれたものです。

その日は、まふぃんの放デイの子供達も門松作りでした。

<本物の門松に触れる>

 

門松の由来を確認した後に、加治屋さんから門松に使われる松竹梅やユズリハや南天などの意味や門松の作り方を教えてもらいました。

 

「これは、ユズリハ。新しい葉ができると古い葉が落ちて、次へと譲っていくんだよ。新しい年へと譲る意味があるんだね」

「竹を斜めに切って二組にするんだよ。こんなふうに竹を組むんだよ。」

 

などの説明を興味津々に聞く子ども達。

 

 

いつもは集中がきれてくると、その場から離れようとしたり、違うことを言ってしまう子供もじっと話を聞いています。

「学校の正門のところで見たよ」

「親父の会で作っていた」

など、見たことのある子は自分の経験と照らし合わせながら見学していました。

組んだ竹を触らせてもらうと

「重い」

「つるつるしている」

などの感想も聞かれました。

 

 

組み合わせた竹の土台の中に土を入れ、松竹梅を飾ったら

あっという間に門松ができあがりました。

 

<色紙で門松作り>

 

まふぃんの子ども達も門松作りに取り掛かります。

用意した物は、色紙とのり。

土台の絵に色紙を貼って門松を作りますが…。

 

「枠に合わせて切りたいのではさみを貸してください」

と言う子もいましたが、

今日ははさみは準備していません。

さて、どうしよう…。

しばらく考えていましたが、

色紙を枠に合わせてちぎり出しました。

 

「色紙はこれだけ?足りません。」

ところが今度は、このまま貼るには色紙が小さい…。

さぁどうする?

 

実はこの色紙、そのまま貼ると、少しだけわくに足りないように、あえてギリギリの量を準備しているのです。

でも工夫すると、ちゃんと貼ることができる量です。

それに気づいてほしいなぁと思って見守っていると、

 

 

はじめは、「できないよ」とぶつぶつ言っていた子も

色紙のかけらを見て

「そうだ!!」

小さくちぎったらよいことに気が付いて、貼り出しました。

 

活動のはじめに、「○分になったら、後片付けです。」と終了の時間を伝えておいたので、

そのうちにチームで色紙をちぎる人。のりを付ける人。台紙に張る人。と役割分担して協力しながら効率良く進める様子も見られました。

 

時間内に立派なちぎり絵の門松ができました。

 

 

 

この二年間、私達はコロナ禍の中の不便な生活を経験しました。

今までのように、十分に物がある事や何でもできることが、普通ではなくなりました。

限られた物や時間の中でも考えたり工夫したりして生活をよりよくしていくこと。

そして誰かを助けたり、助けられたりして協力することの大切さ。

今日のねらいがそれに通じます。

 

それにしても

どんな環境に置かれても子どもは柔軟で、変化し、経験をしっかり自分の糧とし成長していく姿は頼もしく思います。

 

 

そして、本物に触れる経験。

目や耳や触感などの五感をフル回転させて得るものは、写真や動画だけでは得られない物があり、体を使って感じたことは、協調性や社会性などを養う力となります。

またその経験が、今後生活していく中で迷ったり困ったりしたときに、何かしら解決のヒントになってくれたらと思います。

 

 

 

今年も、まふぃんの活動や子供たちに理解と協力をしてくださる保護者の方だけでなく、こども園や保育園の職員、そして地域の方々、たくさんの方から見守られながら、成長していく子供たち。

日々の活動ひとつひとつを大切にしていきます。

 

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

まふぃん錦ヶ丘 田尻

しめ縄作り(わらの再利用)

2022年がスタートしました。

お正月、家族そろって楽しい時間を過ごしたことと思います。

 

さて、新年を迎えるにあたり、子ども達と一緒にチャレンジしたいことがありました。

それは、わらの再利用です。

稲刈りの後のわらを大事に保存していたのは、お正月に飾るしめ縄や門松にわらが利用してあることに気付きやすいのではないか、と思っていたからです。

 

今回の活動は、わらの再利用について、です。

子どもたちから、どんな意見が出て、どんな活動になったのか、紹介いたします。

 

わらを使って何ができるかな?

自由遊びに職員がわらの仕分け作業をしていると・・・

「僕もやってみたい!」と子ども達が近づいてきました。

「これ、何になるのかな・・・?」

会話を楽しみながら手を動かすうちに、器用にまっすぐなわらを仕分ける事ができました。

 

わらを使って何ができるのか、子ども達から出た意見は

わら人形、敷き物、ぞうり、くつ、屋根、納豆・・・などなど、どれも興味のわくことばかり。

そんな中で、

「お正月の玄関に飾る・・・まるいの!」

「リース!」

「いいね~もうすぐ、お正月だもんね~、あれはなんていうのかな???」

「し、し、し・・・」

「しめ縄!!!」

作ってみたくないですか???

「やってみたい!!」

みんなで話し合った結果、わらの再利用はしめ縄に決定しました。

 

しめ縄を作る意味

しめ縄を作る前に、なぜ飾るのか、調べましたよ。

・神様が降りた神聖な場所を示すもの

・しめ縄飾りを玄関に飾るのは、ここが歳神様を迎える家だということを表すため

・魔よけ、邪気をはらう

新しい年を自分たちで作ったお米のわらで、しめ縄を作り、玄関に飾ったら最高だね!!

しめ縄作りのモチベーションが一気に上がりました!

できるかな・・・と不安そうな子どももいましたが、動画を見て見通しが持てたようです。

 

いざ、しめ縄作りへ!

ねらいは、手指の巧緻性を高めることと、二人組で協力しながら、しめ縄を完成させることです。

 

ペアの子ども同士でわらをねじり、コミュニケーションを取りながら完成できました。

大きさもひねり具合も様々。でも子ども達は大満足したようです。

 

職員も子ども達も初めての活動でしたが、材料から完成まで自分たちででき、有意義な時間になりました。

しめ縄、できるんですね!!

とてもシンプルなしめ縄になりましたが、神様は喜んで見守ってくださると思います。

 

わらの再利用を通して、お米プロジェクトは来年につなぎました。

昔の人が長い年月をかけて作り上げてきた伝統や思いも、子ども達に伝えられたら、と思います。

今年も良い年になりますように!

よろしくお願いします。

 

まふぃん上之園 末吉