バケツ稲作りを通して(錦ヶ丘)

秋が深まり、まふぃんのバケツ稲も収穫の時期になりました。これまでの活動の様子をお伝えします。

前回の様子は→たいへんだ!~お米を守る~(錦ヶ丘)

 

おこめはかせはだれだ

いつも身近にあるお米ですが、稲を育てた経験のある子は少なく、昨年は一年を通して稲の観察をする中で驚きや発見も沢山ありました。今年度は自発的に稲の事を調べたり気が付いたりして欲しかったので、来所してすぐに絵や言葉で書けるように玄関横に紙と鉛筆を設置しました。

 

 

「お米博士」と言うフレーズに飛びつき、2か月後にはこんなにたくさんの気付きがありました。

 

夏休みに毎朝バケツ稲を観察する子や自宅で稲について調べ発表してくれる子もいて、たくさんの子がおこめはかせに認定されました。

 

おもてなし子どもプレゼン

夏休みに学校の先生方を招待してお米のプレゼンテーションを行いました。

テーマは「お・も・て・な・し」!

先生方をもてなしたいという子ども達の思いは、手作りの招待状を自分達で渡すところからスタート。折り紙で作ったネームや座席表、先生方を楽しませるゲームなど、子ども達から「おもてなし」のアイディアがどんどんあふれ出しました。暑い中、いらして下さる先生方へお茶も渡したいと自分たちで買いに行きました。

当日は、受付、部屋に入る間のポートフォリオの説明、座席への案内、お茶出しなど緊張しながらも先生方を温かくおもてなし。バケツ稲の花道を通る時、ドキドキしながらもポートフォリオの説明をし、先生方の質問にもしっかり答える姿が印象的でした。

いよいよスライドを使った説明です。

子ども達に「近くにいるから、何か困ったことがあったら助けるからね」と伝え、子ども以上に緊張しながら見守っていた職員の心配をよそに、子ども達は声の大きさに気を付け、前を見て落ち着いて発表することが出来ました。

また、楽しいクイズ大会にしようと話し合い、場を盛り上げ、和やかな雰囲気の会となりました。

盛り上がった〇×クイズ!

 

発表が終わると、「ドキドキしたけどワクワクしたぁ~」と、ニコニコ笑顔の一年生。

先生方からたくさんのお褒めの言葉をもらった子ども達。この自信が次へのステップになってくれる事と思います。

今回の先生方への発表は、招待した日の利用の子ども達で行いましたが、ポートフォリオやスライドやクイズなどは、子ども達同士で引き継ぎ書などを作成し、自由時間等を使ってみんなで取り組みました。まふぃん全員で作り上げた発表会。

お忙しい中、参加したくださった先生方、ありがとうございました。

 

かかしデザインコンテスト

稲が実ってくると、スズメ対策のために「かかしを作る」ことにしました。

昨年は、自分の意見だけでなく、気持ちの折り合いを付け相手の意見も受け入れるかかし。(お米を守れ!K-1グランプリ!

今年は、自分達の好きなものを作るのではなく、人の考えた絵を形にする、ちょっと責任あるかかしを作りました。(カカシ作りの昨年と今年(錦ヶ丘)

デザインを描いてくれた保育園やこども園の子ども達にお礼がしたいとの意見が出て、コンテストで一位になった子にメダルと冠を作ることになりました。ポスターやメダルの文字は小さい子でも分かるように平仮名で書こうなど、思いやる声が自然に子ども達から上がりました。これも日ごろから保育園やこども園との交流を通しているからの気付き。かっこいいお兄さんお姉さんの姿でした。

メダルと王冠をもらってニッコリ

まふぃんのバケツ稲。稲を育てるだけでなく、そこから枝葉を伸ばして更に体験的な学びを探ります。子ども達がワクワクする学びに繋げるために、職員も子ども達の興味関心に寄り添いながら、アンテナを張り巡らせています。

さて、次はいよいよ稲刈りです。どんな学びがあるのかな?

まふぃん錦ヶ丘 田尻

 

 

園長のつぶやき(錦ヶ丘)

9月のお月見の日。小学生が団子を作っておやつで食べました。こねて丸めて湯がいて、甘いみたらし餡をかけて、それはそれは美味しそうに食べていました。

そんな中誰が言い出したか「今度は炭火で焼いたしんこ団子を作って食べたい!」「いいね!いいね!」と子どもも大人も大盛り上がりでした。すると、まふぃんで何度も火おこしを経験している6年生の男の子が「炭火で焼くなら僕の出番だな~」との小さな声でのつぶやき。

 

この子の小さなつぶやきをしっかりとキャッチした大人たちは、早速しんこ団子作りを活動に組み込み、今回はこの子に完全に火おこしを担当してもらうことにして、大人は見守りに徹することにしました。

炭の置き方、火の着け方、あおぐタイミング。これまでに経験したことを思い出し、黙々と作業を続けます。炭を手で持つと黒くなる、風向きを考えなければなかなか火は起こらない、炭を追加するタイミング・・。手際よく進めていくけれどやはり、一人ではどうにもならない事がでてきます。そんな時にどうしたらいいのか、自分はこの出来事にどう関わっていけばよいのか、自ら考え学び行動に移す力を、火おこしという体験を通して身に着けていっていることを実感した活動でした。

 

まふぃんの療育で大切にしていることの一つに「体験的な学び」があります。

まふぃんでいう体験的な学びとは、例えば買い物体験で支払いを学ぶとか米作りの過程を経験するということとは少し違います。もちろんそれも貴重な学びであることに違いはありませんが、まふぃんではその過程やその出来事に自らどう関わっていくか、その先にある子どもたちの変化のことも「体験的な学び」と捉えます。

 

今回の団子作り、活動の中での団子作りでしたがこの男の子の学びに焦点を当てた活動でした。

火おこしの手順、火の危険や扱いなどは大人が手本となり伝え何度も経験をしながら、時には失敗をしながら学んでいました。「火おこしなら僕に任せて!」と自信を持って周りに発信できるほど。困ったときには「どうしたらいいと思う?」と声を掛け、「友達に頼んでみたら?」とアドバイスをすることもありました。

しかし、今回は大人が見守りに徹することでこの子自身が火おこしに主体的に取り組む姿が見られました。手が真っ黒になることも気にせず黙々と炭を組み、風向きを肌で感じています。着火のタイミングなど分からないことは大人に「これでいいの?」と聞くことができ、なかなか火が起こらず困った時には、少し勇気を出して友達に「ちょっと手伝ってくれる?」と助けを求めることもできました。炭火で焼いたしんこ団子を食べる!というみんなの目的を達成するために、この子が責任を持って自主的に火おこしに関わっていく姿でした。

まさに、体験を通して学んでいく姿です。

 

まふぃんでは週末どこか遠くに出かけたり、大がかりなイベントなどは行っていません。それは、日常にある子どもたちの小さなつぶやきにこそ子どもたちが大きく変化するチャンスがあると思うからです。大人は子供たちの「やってみたい!」をしっかりとキャッチし、子供たちが自ら学べる仕掛けをそっとちりばめます。行動の少し先を見据えた支援を行っていくことにこそ療育の意味があると思っています。今回のしんこ団子作りで改めてそれを感じました。

串にささった三つの団子。経験と自信と勇気かな・・。

子供たちの成長を噛みしめて、大変美味しゅうございました。

 

まふぃん錦ヶ丘 吉村

ドーナツを買いに🎵

先日の放課後等デイサービスでは買い物体験をしました。

コロナ予防で人込みをさけ、公共の場に行くことが出来なかったので久しぶりの買い物に子ども達はワクワクしていました。

地域の中に飛び出し、買い物体験をすることを通して、次のような経験をすることができます。

・交通ルールを守る

・お店の中での立ち振る舞い方

・品物の選び方

・支払いを待つ

・レジでの店員さんとのやり取り

・お金の支払い方

・おつりや領収書のもらい方

等々です。

これまでも100円ぴったりでおやつを買う、お金の扱い方や計算、両替の仕方などの活動をしてきました。

今回は、自分で決めたドーナツを選び、一人でお金の支払いができることをねらいにしました。

お店についてから何を買うか決める事が自然な流れですが、選ぶ種類が多いとどれを選んでいいか迷って、時間がかかる子どもが多いからです。

 

 

300円で何が買えるかな?

ドーナツの種類だけ、掲示すると、

値段はいくらなのだろう? 何個買えるのかな? とたくさんの疑問がわいてきます。

「パソコンを貸してください」一人の子が発言がきっかけで、他のペアもパソコンを借りにきました。

調べる方法を見つけたら、さすが現代っ子です。ドーナツ屋さんのホームページから値段を検索していましたよ。

低学年の子も自分で選び、それを優しく上級生がサポートしてくれました。

 

買い物へ行く前にみんなで確認!

買い物のマナー、お店の過ごし方は子どもたちよく理解していました。

静かにする、選んだドーナツをもとにもどさない、他のお客さんの邪魔にならないようにする等など、たくさんの意見を発表してくれましたよ。

見通しを持つことで、買い物へ行きたい気持ちが強くなりました。初めてドーナツ屋さんへ行くお子さんも、上級生がいるから心強いです。

 

いざ、買い物へ!

店内は他のお客さんがいて混んでいました。

「僕から行きます」先陣をきったのは中学生です。

B君の成長!

支払い場面で「袋はいりますか?」と予想外の質問がありました。一瞬考えて「お願いします」と答えたB君。「袋代、3円いただきます」と言われ、お金が足りるか不安そうな表情になりましたが、会計を見て冷静に支払うことができました。

帰り道、「緊張したわ~あせった。」と皆に話していました。以前のB君なら「どうしよう」とその場でかたまり、「無理だ・・・」とネガティブな感情になっていたと思います。ちょっと頑張ればできる、という活動の積み重ねや日常生活で買い物をよくしているので、予想外の質問や状況に対応できる力が育っていました。B君の成長に嬉しくなりました。

ドーナツ、おいしかったですね!

振り返りでは、下級生はみんなドキドキ緊張したこと、上級生は他のお客さんのことが気になった、早くしてよ~の雰囲気を感じたことを発表してくれました。

次はもっと支払いをスムーズにできるようになりたいですね。

 

あらためて、まふぃんの周りにはいろいろな経験ができる環境がたくさんあることに気づかされました。毎日が体験的な学びをしているのだな、と思いました。なんだかワクワクしてきます。

日々の活動で得た力(見る、聞く、伝える、待つ、判断する、行動する等々)を日常生活で活かせるように、これからも活動を工夫していきたいと思います。

 

まふぃん 末吉

秋の田んぼは黄金色でした(上之園)

今年度、川上町にある橋口農園さんの田んぼをお借りし、お米作りを行っています。

先日、稲刈り前の最後の観察に行ってきました。

昨年度は見れなかった『黄金色の田んぼ風景』。

今回は子ども達に見てもらいたいという思いがありました。

田んぼに着くなり、「黄色になってる!」「綺麗っ!」と驚きと感動した様子の子ども達。

景色や稲、生き物の変化や成長を実感できた1日となりました。

 

8月に行った橋口農園での観察では、まだ稲は緑色でした。トンボやバッタなどの生き物もたくさんいて、触れる機会もありました。

 

今回の観察で経験したこととは??

さて、今回は...。

 

少しずつ、秋の訪れも感じられるようになってきた9月末。

稲の大きさや色の変化・成長や田んぼの環境に気付いて欲しい、実際に生き物に触れる経験をして欲しいという思いがありました。

そこで、今回の活動の前に前回の観察で見つけた生き物を写真で振り返ったり、分からない物を調べたりして関心を深める時間を設けました。

 

橋口農園に到着してすぐに、「あ!稲が茶色になってる!」と気付いた子ども達です。

辺り一面が田んぼで埋め尽くされた田んぼに興味津々な様子でした。

今回もあぜ道を歩いて観察を行いました。

職員からの「前、見た時と変わっている所はあるかな?」質問に

「水がなくなってる」「田んぼの土が割れてる」と子ども達。

 

見て!割れてるよ!

 

水がなくなってパリパリ。

 

前回の田んぼの様子との違いを実際に感じることが出来たようです。

 

「こっちの稲は黄色だけど、こっちは赤紫だ」「種類が違うのかな?」「病気じゃないよね?」

 

黄金色の稲

 

赤紫色の稲を発見しました!

実際に触れて見ることで稲の違いにも気付くことができたようでした。

 

 

沢山の生き物にも出会いました

普段は街中に住んでいる子ども達。生き物に触れる機会が少ない子もいます。

実は、前回の観察の時には「気持ちわる~い」「怖い!」と触れることが出来なかった子もいました。

ですが...。

上を見ればトンボ、下を見ればカエル。

この中には何がいるでしょう?

 

正解はカエルでした!

 

見て!2匹 捕まえた!

 

こんな生き物も。

 

ニョロニョロ...

街中に住んでいると見かけることのないヘビ。

ヘビの皮も発見!

 

虫網、虫かごを手に大興奮の子ども達でした。

何度も経験をしていく中で触れなかった子が興味を持ち、自ら手を伸ばす姿もありました。

 

 

さて、10月15日に稲刈りをしてきました。

「僕が食べている茶碗に入ったご飯にする為には、何粒あったらいいのかな?」橋口さんにそんなことも聞いていましたよ。

たくさんのヒントをもらって子どもたちは

「茶碗に入れて数えてみる?」 「一房についた米を数えてみる?」 「パソコンで調べる?」

疑問からまた、新たな学び・発に繋がりそうです。

その前にまふぃん田んぼ(まふぃんの園庭でもバケツでお米作りの真っ最中です)

美味しいお米が食べられますように。

 

まふぃん 岡部

カカシ作りの昨年と今年(錦ヶ丘)

只今、お米プロジェクトの繁忙期を迎えているまふぃん錦ヶ丘。

小学生の子ども達はバケツ稲の稲刈り等に大忙し。

昨年同様、スズメからお米を守るためにカカシを作っていますが、子ども達にこんな力をつけてほしい。という取り組みの「ねらい」が違う為、子ども達の姿も違う部分がたくさんありました。

お米大好きなスズメたち

 

●昨年…お互いの意見を伝え合うカカシ作り

自分の意見だけを通すのではなく、少し我慢して相手の意見を受け入れる。意見が異なる相手とも話しをしながらよりよい方法を見つけ出す。

そんな力をつけてほしいと思い、グループでデザイン・製作を行い1番を決める「カカシ1グランプリ」を行いました。その為、いろんな意見が出てきてなかなかまとまらず、手直しも多くなり時間がかかりました。そして、出来上がったカカシは個性豊かなものばかりでした。

昨年の詳しい様子は、こちらのブログ「お米を守れ!K-1グランプリ」をご覧ください。

 

●今年…同法人中の交流 & ちょっと責任のあるカカシ作り。

今回は、自分達の好きなものを作るのではなく、人の考えた絵を形にする、ちょっと責任あるカカシ作りをしてほしいと考え、カカシのデザインを子ども園、保育園、おとなから募集し、まふぃん錦ヶ丘の小学生が投票、それぞれ1位になったデザインのカカシを作る「カカシデザインコンテスト」を行いました。

職員の予想では、キラキラしたカカシやおばけのカカシなど、面白そうなカカシに票が行くのではないかと予想していたのですが・・・

投票結果を見てびっくり・・・

職員「なんか、シンプルなカカシに票が集まっている・・・」

多くの子ども達が、シンプルなカカシに票を入れていたのです。

「どうしてかな!?」と思い、投票をする時に、こっそり聞いてみました。すると

「だって、これが作りやすそうだもん」

他の子ども達も

「ちゃんと作れるやつにしないと、絵と違うと描いてくれた子が嫌かも」

など、堅実な考えを持っていました。

昨年、自分たちで作った時は、どんなデザインにするのか、どうしたら目立つのかを一生懸命に考えてた子ども達。

取り組み方によってこんなにも考えや行動が変わるのかと驚かされました。

製作中もイラストと同じように作るためにどうしたらいいのか。と、同じ方向を向いて作っている為、出来上がりまでのスピードも昨年とは段違い。

驚くほどに早く作り上げることができました。早く出来上がったカカシを見せてあげたい。表彰してあげたい。という気持ちもあったのかもしれません。

カカシを持って表彰しにいくぞ~!

 

意見を伝え合い個性豊かなカカシを作り上げた昨年

責任感を持って人の絵をカカシに変身させた今年

どちらも素敵なカカシです。

 

お米プロジェクトについては、またブログなどでご紹介いたします。

まふぃんの近くに立ち寄られた際は、カカシデザインコンテストグランプリに輝いたカカシ達を是非ご覧ください!

 

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

友達への興味から関わりへ(錦ヶ丘)

現在、鹿児島県でも児童発達支援や放課後等デイサービスの施設が増えてきました。

年々施設が増え、その数なんと299ヶ所!事業所が多ければ、特色もそれぞれ違います。

「子どもの個性を伸ばす療育」「身体機能を高める療育」など特色は様々ですが、まふぃんでは子どもの”社会性”を広げる事を一つの目標としています。

社会でうまく生きるための能力を”社会性”と言いますが、その中で必要なスキルが『人とうまく関わる力』。

まふぃんでは、子ども同士の関わりを大事にしています。

では、人との関わりはどのように広がっていくのでしょうか。

親との関わりから友達への興味へ

まず、子どもは親との関わりから対人関係をスタートします。

泣いた時はオムツを替える、お腹がすいた時はミルクをあげる。

このやりとりを通して、人に対する信頼感が芽生えてきます。

これが、人間関係の第1歩です。

 

人への信頼感が芽生えてくると、親以外の人にも興味を持つようになります。

友達の遊んでいる姿をジーッと見つめたり、「何しているんだろう」と近づいたり。

ただ、友達が近づくとちょっぴりびっくりしてお母さんの後ろに隠れて覗き込む、といったことの繰り返しです。

 

まふぃんでは、子どもの年齢や様子に応じて保護者と一緒に活動に参加する事があります。

当時2歳から利用をスタートしたB君もその1人。

初めは、お母さんから離れず、友達の様子を端っこで見ていました。

ですが、遊具を置いてみると興味を持ったのか「そーっと、そーっと」少しずつ近づくB君。友達が近くにいると「ハッ!」と思ったのか、またお母さんの元に戻ります。

 

今度は、B君の近くに遊具を置いてみると「遊びたい」とソワソワ。

ですが、遊具の近くには友達の姿が。遊びたい、でも友達がいる…と葛藤中です。

 

そんな時は、その子の好きな遊びを準備します。

この時、B君が好きだった遊びはボールプール。

テントの中にボールを入れると、「楽しそう!」と思ったのか少しずつ近づくB君。

近くに友達もいましたが、遊びたい気持ちが勝ってお母さんから離れてテントに向かいます。

テントに着くと、中に入ってボールで遊びだしました。友達が隣にいても気にしていません。

しばらく経つと、急に不安になったのかまたお母さんの元へと帰ります。

初めは10秒しか離れられなかったのが、次は1分、3分へと少しずつお母さんから離れて遊ぶ。この経験を重ねていく事で、離れても遊べるようになってきます。

 

初めて保護者から離れることを経験するお子さんの様子は不安がいっぱい。涙が出るのも当たり前です。

そんな時私たちは、抱っこして子どもの気持ちを受容します。

「お母さんがいいよね」「寂しいよね」

と子どもの気持ちを代弁して落ち着くまで抱っこをします。

これを繰り返し行っていく事で「この人はぼくの気持ちを分かってくれる」と安心し、徐々に落ち着いて遊べるようになってきます。

新しい環境や周りの大人に慣れるてくると、今度は友達の側で遊べるように私たちは活動の中でいろいろな工夫をしていきます。

 

子どもの遊びや友達との関りにも段階があります。

①1人遊び

②平行遊び

みんなで同じ遊びをしていますが、1人で遊んでいる状態の事。

③連合遊び

貸し借りができるようになる時期。友達と一緒に遊んでいますが、基本的に自分のしたい遊びが中心。

④協同遊び

役割を分担して一緒に何かを作って遊ぶこと。

 

遊びにも段階があるように子ども達の発達には個人差があり、苦手なことや得意なこともそれぞれです。

今後も子ども達の様子を見ながら、遊びや友達との関りの段階に合わせた活動を行っていきます。

まふぃん錦ヶ丘 亀澤