お知らせ
2021.12.20
ブログまふぃん(上之園)
手先を使った活動
まふぃんの療育を行う上で大事にしている「運動」。
運動には「粗大運動」と「微細運動」があります。
「粗大運動」は全身を使って大きく動く運動のことです。歩く、走る、ジャンプ、ボールを投げるなどです。
それに対して「微細運動」とは手先を使った細かな運動のことです。
まふぃんでは、この微細運動の経験を増やすための活動として、小麦粉粘土、新聞遊び、お絵かき、積み木、ハサミなどを行っています。
今回は指先を使った活動について紹介します。
このような活動のねらいは、
・手指の巧緻性を高める。
・両手の協調運動ができる。
・力加減ができる。
などです。
- 新聞遊び:折る、千切る、丸めるなど様々な手の動きを経験する
まふぃんでは午前クラスから放デイまで、どのクラスでも取り入れている活動です。
午前クラスでは自由に遊びながら、新聞を破ったり、丸めてボールを作ったりしています。
午後クラス以降になると、指示を聞きながら折る、丸める、広げるなどをを行っています。
「先生より、小さいボールになるかな~」と声をかけると「ぎゅー、ぎゅー」といいながら思いっきり力を込めてボールを作ります。放デイになると、ねじったり、細長くしたりと新聞遊びだけでも様々な手の動きを経験する事ができます。
- お絵かき:クレヨンや色えんぴつを使い、力加減を行いながら道具を操作する
まふぃんの子ども達の中には、手や指の動かし方が分からなかったり、力加減が難しいために、うまく道具を操作できない子がいます。
時には新品だったクレヨンがあっという間に折れてしまう事も・・・
道具の操作で大事なのは親指、人差し指、中指の使い方です。お絵かきの時にはクレヨンや色えんぴつを持つ手に注目し、うまく持てない子には手添えをする事で持ち方を意識できるようにしています。
- ハサミ:ハサミで切る時の感覚を入れる。両手の協調運動ができる。
ハサミを使い始めるころ、初めに行う練習は「1回切り」ではないでしょうか。細い紙をチョキン、チョキンと1回ずつ切るというものです。
しかし実際にはさみを使う時には連続の動き。
1回切りでは連続の動きの習得はできません。
そこでまふぃんのハサミの活動では、ハサミの刃を閉じずに、スーと切る練習を行っています。大切なのは紙を切る感覚を手で感じ取る事。練習を重ねるうちにはさみのどの部分が1番切れやすいのかを掴みうまく切れるようになります。また、紙を持つ左手も重要です。紙の持ち方や両手の動きのバランスによって上手に切れるかが変わります。
「右利き用が上手になったら、左利きのハサミにもチャレンジしていいよ」と声をかけると
子ども達は早速挑戦。初めは「難しい~!」といっていた子ども達も根気強く練習しコツを掴んでいました。中には「先生、見てみて!」とドヤ顔で切って見せる子もいました。
練習の成果はというと…
たった15分の練習でここまで変化するとは、驚きでした。(左:練習前 右:練習後)
まふぃんに通う子ども達の中には人よりも少し不器用な子ども達がいます。
鉛筆の操作がうまくできず文字がきれいに書けない、ハサミをうまく使いこなせずにイライラしてしまうなど。高学年でもお絵かきや製作は自信がなく「これ苦手、できないかも」という発言を聞くともがあります。
しかし、手先が器用で巧みに動かせる事は、生活するうえで大事な事です。
文字を書く、箸を使う、ボタンの付け外し、料理、洗濯、掃除など、生活動作の多くは手先を使った動きが必要です。
例えば料理をする時。その工程の全てで手先を使い、道具を操作しています。
包丁を使う時には、利き手で包丁を持ち、もう片方の手で切る材料を抑えます。材料を抑える手の位置や包丁を持つ手の力加減など、手を上手く動かせなければ怪我に繋がる可能性もあります。他にもフライ返しを使う時、お皿につぎ分ける時など、料理1つをとっても色々な手の動かし方をしています。
大人になり1人暮らしをするようになる子もいるでしょう。
自立を目指し少しでも自分の事が自分でできるようになる為に、様々な手の動きの経験ができるよう活動に取り入れていきたいと思います。
まふぃん(上之園) 中村
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