お知らせ
2022.02.25
ブログまふぃん錦ヶ丘
何ができる?~小麦粉粘土(錦ヶ丘)~
同じ小麦粉粘土の活動でも、児童発達支援と放課後デイサービスとでは、少しねらいが違っています。
児童発達支援の小麦粉粘土では、さらさらの粉の感触が少しずつ水を入れていくことで、ぽろぽろやべとべとなどへと変わっていく感触の変化を感じること、場所や物を共有することを主なねらいとしています。
今回の放課後デイサービスの活動では、粉にもいろいろな種類があることを知り、それぞれの粉の感触の違いだけでなく、どの粉が何を作るのに適しているのかについて調べたり、確かめたりと学習的な要素も取り入れました。さらには「次はこの粉を使って○○を作ってみたい!」と好奇心をくすぐる活動となりました。
粉の感触の違い
今回は「強力粉」「中力粉」「だんごの粉」の3種類の粉を使うことを伝えました。
まずそれぞれの粉を触って感触の違いを感じます。
いつも小麦粉粘土を作っている粉は、中力粉です。
粉の感触だけでいつもの粉(中力粉)を当てることができるでしょうか?
Aの粉を触るとすぐに
「これがいつもの粉!」
次にBの粉
「あれ?これもいつもの粉?」
子供達への答え合わせは最後にするとして、実はAが強力粉。Bが中力粉です。
触っただけでは、この2種類の粉を見分けるのは難しいですね。
最後に触ったCの粉
「真っ白で、触った感じが違う」
「これだんごの匂いがする!」
興奮気味みに一人の子が言うと
みんな鼻を近づけてくんくん匂いを嗅ぎ出しました。
「ホントだ」
「これはだんごの粉で間違いない」
とCの粉は、だんごの粉で意見が一致。
触った感触では、Aがいつもの粉(中力粉)、Bが強力粉、Cがだんごの粉と予想をたてました。
小麦粉粘土を作ってみよう
いつもは遊べる粘土ができるように自分たちの経験から水の量を調整しますが、今回はそれぞれの粉の分量に合った水をきちんと計量して使いました。
Aの粉は、水をいっぺんに入れるとベトベトになりました。ベトベトの中にも小さな粉の玉がたくさんあり、何度もこねていくうちにようやく粉の玉がなくなりなんとか粘土にまとまりました。
Bの粉は、水を入れてこねるとわりとすぐにまとまり粘土ができました。
Cの粉は、水を入れるとAやBとちがってボロボロしていましたが、まぜていくとまとまってきて「紙粘土みたい」になりました。
この3つの粘土。学習とおやつの後に見てみると…。
「Aは、膨らんでいる。触ってみたい」
この3つの粉から「パン・ピザ」「うどん」「だんご」が作れます。
どの粉がどれに適しているか調べることにしました。
湯がいてみよう
「お湯に入れたらうどんや団子になるんじゃない」
という意見から3つの粘土を湯がいてみることにしました。
お湯に入れてすぐに、BとCは沈んでしまいましたが、
「おぉ。Aの粘土は浮いている!」
ところがしばらくすると、
BとCも膨らんで浮いてきました。
「割って中を見てみたい!」
との声が聞かれたので、割ってみると
「やっぱりCはだんごの粉だ」
焼いてみよう
「焼いたらパンになるかもしれない」
子供達の探究心が止まりません。
フライパンで焼いた粘土をわってみると
「Aはパンだ!!」
結果は?
いろいろな実験を踏まえての最終予想は、はじめの粉の感触の予想と違い
【A強力粉】 パンやピザに適している
【B中力粉(いつも使っている粉)】 うどん作りに適している
【Cだんごの粉】 だんご作りに適している
という新しい予想を立てました。
さて、パソコンを検索して答え合わせです。
大正解!!
たくさん考えて、見て、匂って、触って、話し合って、実験して…。頭も体もたくさん使って導き出した答えに大歓声。
「次はうどんを作って食べたい」
「パンを焼きたい」
「あんこをのせたお団子を食べたい」
食いしん坊達の食欲は次の活動へと繋がっていきます。
最後に、「だんごの粉はまふぃんでも作れるかもしれないよ」と伝えると
「だんごの粉をゆでたら、もちもちしてお餅みたいだった」
「お餅ってなんでできている?」
「お米⁉」
「もしかしたらお米を砕いて粉にしたらいいのかも」
「じゃあ今度お米を作ったらだんごの粉を作りたい!」
子供達の探究心と食欲はどこまでも続いていきました。
来年度は、まふぃんのお米から、「だんごの粉」を作ってみたいですね。
まふぃん錦ヶ丘 田尻
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