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2022.03.14

ブログ

新聞紙遊びを通して育む社会性

新聞紙を使った活動は、まふぃんが大事にしている活動の一つです。

まっさらな新聞紙の感触は、するするしてとても心地良いもの。それが折ったり曲げたりするうちにどんどん感触が変化していきます。

それらの感触を十分に感じる経験と共に、まふぃんでは、「新聞紙遊びを通して社会性を育てる」ことも、ねらいにしています。

ちょっと文面だけではわかりづらいですよね・・・。

そんな活動の様子を今回はご紹介します!

 

【指示を聞く力】

みんなが丸い円になって・・・何が始まるのかな?

スタッフは短い言葉で指示を出します。

「半分に折ってね」

これを繰り返していきます。

集中して聞くことが苦手なお子さんが、話す人に注目して指示を聞くことできるようにすることがねらいです。

幼稚園や学校の場では、人の話を聞いて行動する場面がたくさんあります。

もう知ってるよ!と思って、指示を聞き逃したり、自分のペースで折り進めるお子さんは、違う折り方になってしまいます。

そんな時は、「よく見てごらん」と声掛けして軌道修正。

せっかちだったお子さんも、最近では、見通しが持つことができスタッフの折り方を確認してから折り始めることができるようになりました。

 

学校の集団生活や大人になって仕事をする場面では、指示を聞いて行動することだらけです。

その大事な「指示や話を聞く力」を活動を通して積み上げていきたいと思います。

私たちも子ども達にはっきりと伝わるように、「短くてわかりやすい指示」を出すことがポイントになります。

メリハリのついた言葉選び。子ども達のやる気を引き出す言葉かけ。

いつも考えながら取り組んでいきたいと思います。

 

【感情のコントロール】

 

次は宝探しの様子です。「スタート」の言葉でゲームが始まります。

新聞紙ボールの中に入った宝物(スーパーボール)を見つけたくて気持ちはうずうず。

合図の前に手が伸びてしまう子も。

よ~く聞いて・・・

「スタート!」

制限時間内に見つけることが使命です。

後、5秒・・・4,3,2,1、ハイ終わり!

 

ここも、指示を聞いて行動する場面です。

始めと終わりのメリハリが大事。

「もっとしたいよ」「見つけられなかった・・・」

その気持ち、わかるよ・・・悔しかったんだね。もっとしたかったんだね、と共感します。

 

それでも思いがあふれてきたA君、涙がこぼれてしまいました。

 

 

「また今度見つけようね」

の声掛けで気持ちを切り換えたA君。

終わりの挨拶もきちんと参加できましたよ。

 

このような活動を1年間繰り返し行う中で、待つことや行動や勝ち負けの感情のコントロールができるようになりました。

幼稚園という、大人数の集団の中では、思い通りにならないことや場面はたくさんあることでしょう。

気持ちが崩れても良い、怒っても良い、けどそこから気持ちを自分で切り替えられる力(レジリエンス)があればきっと次も挑戦していけるのではないでしょうか?

それがまふぃんの育みたい自立・自律への1歩だと思います。

 

今回は新聞紙遊びを通した社会性について触れました。

「感触遊び」だけでなく「社会性」というキーワードも皆さんに伝えられたかと思います。

 

次回は、放課後等デイサービスでの「新聞遊びを通して社会性を伸ばす活動~放課後等デイサービス~」を紹介したいと思います。

小学生になるとねらいや活動の組み立て方も違ってきます。どのようなことを具体的な目標にして、そのひとつ先のステップに到達できるようにするのかなど実際に行っている活動を参考しご説明致します。

次回をお楽しみに!

 

末吉

 

 

 

 

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