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2022.11.08
ブログまふぃん錦ヶ丘
千歯扱き体験(錦ヶ丘)
スズメと知恵比べしながら、鎌での稲刈りをし、無事に陰干しを終えたまふぃんバケツ稲の稲束。いよいよ脱穀です。
昨年は、櫛やプリンカップなどを使い、どうしたら効率よく脱穀できるのかを考えましたが、
今年は強い味方が…。
それは、「千歯扱き」!
千歯扱き(せんばこき)→たくさんの歯を並べ、穀物を歯と歯の隙間に挟んで引いて脱穀する農具。
そして足踏脱穀機
足踏脱穀機→踏み板を踏むとクランクによって回転する。稲穂を一把持ち、穂先を扱銅に当てて、回しながら脱穀する。
この千歯扱きと足踏脱穀機は、送迎員さんのお宅にあった貴重な物をお借りしました。千歯扱きはなんと江戸時代の物だとか…。
教科書の写真でしか見たことのない貴重な農具が目の前に…。しかも実際に使うことができるとあって、子ども達はもとより職員のほうが大興奮。
優しい送迎員さんは、子ども達が使い易いように台座も作ってくださっていました。ありがとうございます!
先ずは、送迎員さんのお手本です。
パラパラパラ…。と、なんとも心地いい音を立てて籾と茎に分かれていきます。
子ども達には、詳しいやり方は敢えて説明せずに「見ててね」とだけ伝えていたので、この農具をどんな風に使ったらいいのか、どうやって稲からもみだけが取れるのかなどに気を付けて、真剣に見ていました。
さぁいよいよ自分で育ててきたバケツ稲の脱穀です。どれくらいのお米が収穫できるのか、昨年できなかった保護者に振る舞うカレーパーティーのリベンジができるのか、ドキドキワクワクする様子が伝わってきました。
送迎員さんが脱穀しているときには、簡単に見えましたが、実際に稲束をしっかり握って引っ張ることは、力が要ります。引っ張ることばかりに意識が行くと、握る力が弱まり稲束がバラバラになってしまいました。
「すごい!すぐにバラバラになった。」
昨年行った櫛やプリンカップの脱穀に比べると、はるかに効率よい事にすぐに気が付きました。
「昔の人は工夫しながら便利な道具を作ったんだね。」
これも昨年の経験がなければ感じられない事ですね。
千歯扱き体験は、稲を両手でしっかりと握る、足で踏ん張る、引っ張る、重心移動などの運動遊びの要素もたくさん含んでいました。
まふぃんのバケツ稲は、自分で育てた大切なお米。
脱穀の時に茎に残ってしまった籾も、飛び散ってざるから飛び出してしまった籾も、一粒も無駄にしないようにかき集めましたが…。
たったこれぽっち。ごはん茶碗一杯ありません。
悔しさとも悲しさとも何とも言えない思いがあふれ出てきたようで、涙が出てきました。
この一年生。稲の成長を熱心に観察して一つ一つの成長を喜んだり、優しく稲をなでたりしていた子です。一生懸命育てたのに思うように収穫できなかったからこその涙。これもまた経験を通してこその感情。この気持ち、きっと来年の米作りに生かされますね。
自分のバケツ稲を育ててみると、いつも食べているお米はどうやってできるのかや、農家の方の苦労を身をもって知ることが出来ました。
食べ物を無駄にしないようにしようと、言って聞かせたり、見たり聞いたりするよりも、こうした体験から学ぶことのほうがはるかに効果がある事を改めて感じました。
さぁ次は精米したブランド米『まふぃん米』で、何を作ろうかな。
子ども達と考えていくのが楽しみです。
まふぃん錦ヶ丘 田尻
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