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2022.12.16
ブログまふぃん錦ヶ丘
ひっぱる!~スライダー遊び~(錦ヶ丘)
「引っ張る」という言葉を聞いてどんな動作が頭に浮かびますか?
運動会などの綱引きや、劇遊びのおおきなかぶでみんなで力を合わせてかぶを引っ張る様子などでしょうか。
子供達の日常生活の中で押したり引いたりする場面はたくさんありますが、引っ張るという場面は、そんなに多くないかもしれません。
「引っ張る」ためには、両手でしっかりと握る、足で踏ん張る、両手に力を入れて引く、重心を移動させるなど、「引く」よりもたくさんの運動動作が必要になります。
そのためか、放課後デイサービスでの千歯扱き体験の時に稲束を両手で持って引っ張ることがなかなか上手く出来ない子供もいました。
日頃、引っ張るという経験をすることが少ないため、今回は、子ども達の大好きなスライダーを使って、児童発達支援の活動の中でもたくさんの引っ張る体験を計画しました。
いつものスライダー遊びでは、手や足などの四肢の強化をねらいとすることが多いのですが、今回は、二人で協力しながら引っ張るために、レベルアップしながらの「脱出ゲーム」を計画しました。
脱出ゲームレベル1
まずは、長いひもを引っ張って、友達を赤いマットから青いマットへ脱出させます。
両手で引っ張るだけでは、スライダーを上手く動かすことができません。両手を交互に使って手繰り寄せるといいことに、気が付いたようです。
スライダーに乗っている子も、相手の動きに合わせてバランスを取らないとスライダーから落ちてしまいます。
こちらも上手くバランスを取ろうと手に力を入れて自分の体重を支えます。
脱出ゲームレベル2
次は、短いひもを引っ張って友達と一緒にマットからマットへ
レベル1では、はじめに紐を手繰り寄せると後はスライダーの方から動いてくれることもありましたが、今度は自分も動きながらマットへ移動するため、手の力だけでなく足で踏ん張る力も必要!
脱出ゲームレベル3
最後に段ボールを引っ張っての脱出ゲームです。
スライダーのように簡単に動いてはくれません。段ボールに乗っている友達の体重がダイレクトに伝わり、より手指の力、足で踏ん張る力、重心移動など体全体を使わなければ、友達を運べません。
また、紐と違って段ボールのどこを引っ張ればいいのかも大切!
相手の体重や段ボールのバランス、破けないように、どこが引っ張りやすいかな、どんな風につかんだらいいなかな、たくさんのことを考えながら引っ張る場所を探します。
おっとっと。
引っ張られる子も段ボールの上で上手くバランスを取らなければ倒れます。
二人で息を合わせて。
何とかして友達を脱出させないと…。頑張る子ども達。
一人で難しいときには、二人で、三人で力を合わせて。
みんな無事に脱出成功!
今回の「引っ張る」活動。子ども達は、ゲームが楽しい。やりたい。という遊びの中で、知らず知らずのうちに、引っ張ることで体全体を使うことや、引っ張られる時のバランス感覚、友達に合わせる、友達と協力するなどを経験しています。
子ども達自身が、あれっ気付かないうちにこんな力がついていた。と思えるように私たちは影武者のように寄り添いながらも、しっかりとした支援ができるように、今後もたくさんの仕掛けを活動に取り入れていきたいと思います。
まふぃん錦ヶ丘 田尻
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