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2023.06.26

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6月 園長のつぶやき(錦ヶ丘)

先日、児童発達支援の子ども達が通うこども園から就学前にできるまふぃんでの支援についての相談を受けました。

来年度、まふぃん錦ヶ丘から小学校就学を迎える子供は10名います。感情のコントロールが苦手な子、集中が続かずすぐに気が散ってしまう子、子供たちの抱える苦手な部分はそれぞれです。その中で今回相談があったのが「自己発信が苦手な子」への支援について。

家族はある程度気持を汲んであげることもできます。しかし、園や学校では自分はどう思っているのかうまく伝えられないと、自分も困ってしまうし周りも困らせてしまうかもしれません。

「自己発信が苦手な子」といっても、いろんなタイプの子がいます。例えば、まふぃんに通所している子供たちの中には

・失敗や間違うことが嫌で自分の意見が言えない

・自分の感情、伝えたいことを言語化することが難しい

など。子供たちがどの部分で苦手さを感じているのか、子供たちのどこにアプローチしていけばいいのかを私たちは活動の中で探っていきます。

活動の中では意図的に感情を揺さぶる場面を作っていくこともあります。失敗して悲しい、負けて悔しい・・いろんな感情を引き出しながら、気持ちと言葉をつなげます。そして、安心できる受け止めてもらえる環境の中で、嫌って言ってもいいんだ!自分の気持ちや思っていることを言ってもいいんだ!という経験も積んでいきます。

どんなことに困っているの?どうしたらいいと思う?と、子どもたちの感情と伝えたいことを一つ一つ交通整理してあげることも大事にしています。

 

学童期になると自分のことを伝える発信から、相手との調和を考えたり他者の視点も意識した対話へとなってきます。

今年度、放課後等デイサービスの子供たちが新しいプロジェクトに取り組んでいます。(こども達の話し合い)新しいプロジェクトに取り組むにあたり、子どもたちに伝えたたった一つの約束は「だれ一人取り残さず、子供たちが子供たちの対話の中で納得した形でプロジェクトを進めていってほしい」ということです。元麹町中学校校長工藤勇一さんの著書「学校の『当たり前』をやめた」では、子供たちに自ら考え、自ら判断し、自ら決定し、自ら行動する資質すなわち自律する力を身につけさせていく必要がある、と書かれています。学校の授業もいわゆる一斉授業から「主体的・対話的で深い学び」へと変化してきています。これから先、学校や社会で自分の力を存分に発揮するにはやはり自己発信をする力は不可欠なのです。

新しいプロジェクトに取り組む子供たちには、まずは、まふぃんという小さな集団、安心できる環境の中で失敗や間違いを恐れずに自分の意見を言えるようになってほしいと思っています。

そろそろ就学教育相談の時期です。保護者の皆様と一緒に考えながら、子どもたちにとって安心して生活できる場所、学ぶって楽しいと思える場所を選んでいけたらと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘 吉村

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