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2024.01.29

ブログまふぃん錦ヶ丘

運動遊び in 認定こども園プラス+(錦ヶ丘)

今年度、日頃の支援に活かしていくため、職員全員で定型発達の勉強を行っています。

以前、認定こども園錦ヶ丘の年長クラスで運動遊びを行い、くぐったり渡ったりする遊具を使って子ども達の運動発達を確認したほか、年長児ならではの連続集中時間や姿勢保持のスキルを見ることができました。

1月上旬に、認定こども園錦ヶ丘プラス+でも運動遊びを行ったので、今回はその時の子ども達の様子と自分自身が得た学びをお伝えします。

(認定こども園錦ヶ丘での運動遊びの様子はこちら


今回、4~5歳の年中クラスで運動遊びを行いました。

この頃になると、それまで経験した動きが定着し始め、

・狭い所を落ちずに渡ることができる

・ある程度の高さからジャンプしても着地できる

など、身体のバランスを取る能力が身についていきます。

 

以上のことを踏まえ、実際の4歳児の子達はどのくらい身体のバランスがとれるのか、粗大な動きだけでなく手足を使った動きはどうか、また、置いてある遊具に対してどのくらい自分の身体を合わせて動けるのかということを運動遊びの中で確認することにしました。

活動スタート

運動遊びを始める時の子ども達。凄くいい姿勢ですね!

こども園錦ヶ丘同様、こども園錦ヶ丘プラスでも『くぐる・わたる・よじのぼる』を中心に行います。

『くぐる』では、普段テーブルにしているちゃぶ台を使って、身体をそこに合わせる動きを誘発しました。

どんどんくぐっていく子ども達。

しかし、ちゃぶ台下の出っ張りに何人も頭をぶつけてしまう場面がありました。“分かっているけど、当たってしまう”といった感じで、まだ自分の身体の全体把握が十分ではない→ボディイメージがはっきりしていない様子が見られました。

 

『わたる』では、年長児の時と同じく椅子の上を渡ります。

そこで多かったのが、手を使わずに足だけを使って渡ろうとする姿。

足を伸ばしてどうにか粘るも耐え切れずに落ちてしまい、悔しそうな表情を見せる子もいました。

一方で、不安定な遊具を使い、どの程度バランスをとって移動してみると、遊具の傾きなどを予測して移動する、坂になっている所を足先を使ってよじ登るといったことは、ほとんどの子が達できる結果となりました。

振り返ってみて…

遊具に対して自分の身体を合わせていく力は、ちょうど今、備わってきている段階であること、自分の身体のバランスをとる力は十分身についていることが分かりました。

その中でも気になった足だけを使った椅子渡りの動き。

クラス担任との振り返りの中で、「年齢的にまだ経験が足りていないからかな」という話がでました。

しかし、それだけではなくて足裏センサーが大きく関わっているのではないかと考察し、いろいろ調べていくと次のようなことが分かりました。

人は足裏から床の硬さや傾き、角度や向きなどの感じ取り、「まっすぐ立てているか」「左右の傾きはないか」「自分の重心は身体のどこらへんにあるか」などの情報を脳に信号を送り、バランス感覚である平衡感覚を正常に働かせています。

今回の動きは「手が出ないから足を出す」ではなく「足から行く方が安全に渡れる」という平行感覚を働かせていたからこそ、出た動きでした。

・経験が足りないからできない

ではなく、むしろ

・今までの経験から結果を予測し、身体の動きに反映させている

これは、定型発達をしている子達の中ではごく自然の意識・感覚ということも分かりました。

「経験が足りていない」という言葉は使われがちですが、年齢、身体の機能、感覚の違いでも大きく変化があることに改めて気づくことができました。

専門家と呼ばれる立場だからこそ、そこに確かな根拠を持って日々の支援を行っていきたいと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘

今屋

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