お知らせ
2024.05.15
ブログまふぃん錦ヶ丘
気持ちを切り替える(錦ヶ丘)
五月の大型連休が終わりました。4月から連休明けまでは、新しい環境に慣れるまでに時間がかかり、園や学校への行き渋りが多いのもこの時期です。
まふぃんの子どもたちの中にも、「お母さんともっと一緒にいたい」「もっと遊びたかった」と言ってちょっぴり涙が出てしまう子ども達もいます。
大人になってからも、休日が続いた後はもっと家でゆっくりしたいな、行くのが億劫だなと思うもの。そんな気持ちに折り合いを付けながら生活している私たち。幼い子どもが、お家で遊びたい、テレビをもっと見たいという気持ちをどう切り替えたらよいでしょうか、という相談も寄せられます。
今回は集団生活の中で思い通りにいかない時の気持ちの切り替えの支援について考えたいと思います。
気持ちを受け止める
「お迎えに来ました」と園の部屋に行くとなかなか準備にとりかかれないA君。
好きなレゴブロックで遊んでいたA君は、途中でやめなくてはいけない状態に怒って泣きだしました。A君の気持ちになると当然ですが、まふぃんへ行く時間です。“もっと遊びたかったんだね” “ブロックが好きなんだね” と気持ちを代弁すると「〇〇を作っていたんだよ」と気持ちが落ち着き、涙が止まりまふぃんに着くころには普段通りの姿になりました。
このようにスムーズに切り替えができる時もありますが、時には時間がかかる場合もあります。その日の体調、生活リズムなどの影響もあるため、担任の先生と情報を共有して、子どもたちの気持ちを考えながら声掛けをしています。
子どもが泣いている時、状況や環境も考えながら、自分の思いを通そうとして泣いているのか、自分で気持ちを切り替えようとしている過程なのかを見極めた対応をし、子ども自身が自分の力で気持ちを切り替えられるように支援していきたいと思います。
うまくできなかった「くやしい」気持ち
運動遊びの活動中のこと。床に落ちないように渡るところで失敗してしまった子がいました。マットに戻ると床をどんどんと叩いてしまう姿が。自分ではできる!と思っていたのに、上手く出来なくてくやしい気持ちを床にぶつけてしまうようです。
その気持ちはわかります!「悔しかったね」「惜しかったよ」と共感し、子ども自身が落ち着くまで怪我がないように寄り添います。「大丈夫?」と職員が声をかけ、「うん」とうなづいたことを確認すると、「次はがんばる!」と気持ちを表現するかのように背筋をピンと伸ばして、再び活動に向かう姿へと変化していきます。自分自身で気持ちを切り替えた瞬間です。
どんなにうまくいかなかった時でも、物にあたる、人のせいにする、といった行動はよくないことです。それをぐっと我慢する、涙をふいて活動に参加する、この経験の積み重ねが、大きな集団の中で思う通りにいかないことに出会っても自分で気持ちを切り替えられる力に繋がっていくと思います。
思い通りにいかない経験も 成長を促す
この他にも、遊びと活動の切り替わる場面、勝負に負けた時など、集団生活の中には思い通りにいかなかない場面がたくさんあります。
感情が崩れた時は、その子どもの成長のチャンス!と捉え、その子自信が気持ちの切り替えができるように関わるにはどうしたらいいか、日々支援について話し合っています。
子どもたちが泣いている場面に遭遇すると、早く泣きやんでほしい気持ちから好きな遊びや得意なことを提示して気持ちの切り替えを促してしまいがちですが、学校や社会は自分に合わせてくれるとは限りません。思い通りにいかない場面で泣きたい気持ちをぐっと我慢したり、次頑張ろうと折り合いをつけたりする力が必要です。まふぃんの小集団の遊びの中で成功や失敗をすることを通して、嬉しい、楽しい、悔しい、悲しい、などのいろいろな気持ちを経験し、思い通りにいかない場面になった時に「次、がんばればいいんだ」「上手く行かない時もある、ま、いっか」と気持ちの切り替えができるようにしていきたいと思います。
子どもたちが、今どこでつまづき、何に困っているのかを見極め、どうなってほしいのかを園の先生方や保護者の皆さまと話し合い、これからもよりよい支援ができるように学び続けていきたいと思います。
まふぃん錦ヶ丘 末吉
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