放課後等デイサービスのこども達と自分の体を大切にするための性教育の活動を行いました。

学校では、プールが始まり着替える場面が増えています。プライベートゾーンについてグループやペアで自分の考えを伝え合い、ロールプレイで実践を通して自分の身を守る方法について考える事ができました。

 

着替えとプライベートゾ―ン

事前に、こども達に着替えの時間の事を聞いてみると「ふざけてパンツの中を見せている子がいる」「楽しくなって着替えるのを忘れていた」などの話が出てきました。

着替えの時などに、ちょっとおふざけで友達の体を見たり触ったり…その位いいじゃない？と思うかもしれません。しかし、それを「まぁいいか」と感じたままにしていると

・「体を触らせて？」と要求された時に「相手からお願いされた事だから断れない･･･」と感じて、相手の要求を断れない。

・相手が嫌がっているのに、コミュニケーションと勘違いして触ってしまう。

こんなことも考えられます。

まふぃんでは、こども同士の関わりを大切にした活動を行っていますが、こども達同士の関わりの中で行き過ぎた関わりになっていないか。嫌だけど発信することができていない子はいないか等、気を付けて声を掛けていきたいと思います。

 

プライベートゾーン、プライベートパーツという言葉自体を聞いたことがない子や、聞いたことはあるけどそれなんだっけ？という子、去年まふぃんで行った性教育の活動を覚えていたり、お母さんから教えてもらった。という子もいました。

そこで、低学年は、プライベートゾーンはどこ？の確認を行いました。

中学年以上には、着替えるときに気をつけることについて考えを出し合い、以下のような意見が出ました。

・バスタオルを使って、大切な所が見えないようにする。

・人の着替えを見ない。

プライベートゾーンは、自分の体の中でも特に大切な所。看護やお世話の場面以外は人に見せたり触らせない。プライベートゾーン以外でも、体を見たり触られたりした時に、嫌な気持ちになったら「嫌だ」と言って良いことを確認しました。

 

ロールプレイ

後半は、職員のロールプレイを見て「こんな時どうする？」を考え、実際にやってみました。

『下校中「写真を撮らせて？」と声を掛けられた』

というロールプレイを見た後、この写真はどうなるのかな？と聞いてみると

・SNSに拡散されるかも

・メールで他の人に送られるかも

など1年生からも意見が沢山出てきました。SNS、インターネット、ゲームなどをしているこども達も沢山います。

ネット上のトラブルに対しても正しい知識を身に付けていかないといけないと感じました。

実際にランドセルを背負い、下校中を想定してこども達もロールプレイを行いました。

しっかりと「イヤ」と言って、足を止めずに逃げることができる子もいましたが、ランドセルが開いており、掴まれてしまう子もいました。５月に行った身だしなみの活動の事を振り返り、このような場面でも身だしなみを整える事が大切であることを確認しました。

プライベートパーツはもちろん、体のどの部分であっても触られる等して、嫌だ、怖いと感じた時や、相手から体を見せられた時等は

NO（はっきりと拒否）

GO（人のいるところに逃げる）

TELL（「ないしょだよ」などと言われても、信頼できる大人に話して良い）

この３つの行動をしてほしい事を伝えました。

 

こども達には、正しい知識を身に付けて、自分の体も人の体も大切に守れるようになってほしいと思います。

まふぃんは、子ども達が困ったり悩んだりした時に、どんな小さなことでも気軽に話せるような場所でありたいです。

ご家庭でも、気になることなどありましたらいつでもご相談ください。

 

まふぃん錦ヶ丘　岡田

 

参考文献、サイト

おうち性教育はじめます.村瀬幸浩/フクチマミ.KADOKAWA. 2020

命育.「その防犯対策、本当に安全？～幼児・小学生を性犯罪から身を守るために～」.　https://meiiku.com/howtonavi/seihanzai/