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2020.03.02

ブログまふぃん錦ヶ丘

童具あそび

だんだんと暖かい日が増えてきて、春の訪れを感じられる日が増えてきました。

先日、児童発達支援の活動の中で、童具を使った活動を行いました。

童具は、錦ヶ丘幼稚園、保育園でも使われている積み木のようなもので、いくつかのピースを重ねたり、並べたりしていくと、必ず高さや長さが一致するようになっています。

積木や収納箱、わくわくトレイなどと組み合わせても、ぴったりと揃うように作られています。
子ども達は、積木遊びをする中で、童具の寸法の秩序を自然に感じることができ、この感覚が、ゆくゆく小学校の算数や理科の基礎に繋がっていきます。

今回は、年少から年長の異年齢のクラスでの活動です。

子ども達を3人ずつ、3チームに分けて行うのは
『高さ比べ』

この活動、これまでにも何回か行ってきていましたが、初めのうちは、同じチームの中でもそれぞれが違うタワーをつくってしまうことがあり、一緒に協力する、ということの難しさを感じる活動でした。

ルールは、わくわくトレイの上に3人で協力してタワーをつくって、一番高いチームの勝ちです。

よーいどん!

職員のかけ声で、みんな一斉に積木を取りにいきます。
するとすぐに・・・

「あー!そうじゃないよ、2れつにしないと!」
「ちがうし!たおれるじゃん!!」

一つのチームで言い争いが始まりました。
早く積み重ねないと、負けてしまう!と考えている子と、土台をしっかりしないと崩れてしまう!と考えている子とで、積み進め方に不満があるようです。

他のチームでは自分の積み重ねた積木が崩れてしまい「どーしよ!崩れちゃった!」とショックを受けている子もいます。
そのまま、崩れた部分をどかして、もう一度積み重ねることができれば良いのですが、なかなか気持ちを切り替えることができないようです。そうかと思えば、また、他の子が崩してしまい、崩れた部分をじっと見つめて、静かにショックを受けています。

 

もう一つのチームは、静かに進めることができていたようでしたが、お互いに声をかけることがあまりなく、同じチームの年少さんがよく分からないままに積み重ねたり、トレイからはみ出していることにもなかなか声をかけられません。
(こっちに作ってほしい、はみ出してる・・・)と、分かっているのですが、自分から言葉をかけることが難しいようでした。

今回は「物の共有をしながらチームで協力する」という事をねらいにして、あえて、性格の似た者同士のチーム構成を職員で考え、その中で子ども達がどのようにして課題を乗り越えていくのかを見守りました。

みんな、目指しているところは高く積み上げることなんですが、それぞれで前に進めなくなる場面は違ってきます。

その中で、他のチームの積木が高くなってきていることに気づき、(これではいけない!)と、周りの意見に耳を傾けたり、勇気を出してお友達に指示を出してみたり、気持ちを落ちつけて、協力しながら積み木を積み上げることができたチームが勝つことができるのです。

今回は、言い争いをしていたチームが、言い争っている場合ではない!という事にいち早く気づき、後半に追い上げを見せた結果、高さ比べで一番になることができました。

この遊びの中で、子ども達なりに(ああすればよかった、こうすればよかった)という事を感じているようで、この後に行った童具を使った『もの隠し』では、さきほど年少さんに声をかけられなかった子が、「ここだよ。ここに置いてみて。」と話しかけていたり、童具が崩れてしまった友達に対して、「大丈夫だよ。」と声をかけてくれる子もいました。

友達の存在や言葉が自信に繋がり、気持ちの後押しをしてくれることもあるので、友達を意識するということを大切にしながら、実際に活動の中で、小さな課題を設定し、その中で子どもたち自身が(どうしたらいいんだろう)と考えられるような活動を今後もたくさん計画していきたいと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

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