お知らせ
2020.11.05
ブログまふぃん(上之園)
童具遊び ~伊佐先生をお迎えして~
10月24日(土)の活動では、伊佐先生をお迎えして童具を使った遊びを教えて頂きました。今回は童具の中でも「かずの木」。
高さ比べゲームでは何度崩れても「もう一回!」と子ども同士で声を掛け合っていました。小学生とは言え、感情のコントロール、気持ちの切り替えが課題の子どももいます。こんな子ども達が根気強く取り組む姿勢に驚かされました。
かずの木とは、1~10までの長さの違う積み木です。普通の積み木のように組み立ててイメージしたものを作る構成遊びは勿論、今回のような高さ比べ、遊び方によっては繰り上がりのある足し算や繰り下がりのある引き算を遊びの中で体験的に学ぶこともできます。
今回の活動は高さ比べ。2チームに分かれタワーを作り高さを競います。
子ども達は初めてのかずの木にキラキラと目を輝かせながら活動に取り組んでいました。
しかし、長さの違うかずの木を組み合わせながら高く積むのは、予想以上に難しい!
「どうすればいいの?」「また崩れた~!!」と悪戦苦闘。崩れるたびに「どうすれば崩れないか」を考え工夫を繰り返して行きました。
何度も崩れてしまうので私たち職員もドキドキしながら子ども達を見守りました。
いつもなら「もうやりたくない」「疲れた」と根を上げてしまいそうな場面。でも、この日の子ども達は普段とは違います。
伊佐先生とも「子ども達があきらめるまでは」と様子を見守りました。30分経っても、40分経っても諦めず、とうとう1時間!根気強く取り組む子ども達でした。
その中でも印象的だったのはA君。
何度崩れても諦めず「もう一回!」と友達に声をかけていました。なかなか活動に参加できない子にも「○○ちゃん、ここに置いて」と優しく声かけてくれる場面も・・・
始めは相手チームに負けていたものの、A君の活躍もあり、かずの木のタワーはだんだんと高くなりました。
「もう少しで追いつく!」「勝てるかも!」
とA君も期待も膨らみます。
1時間が経つ頃、かずの木を積もうとした男の子の子の手が当たってタワーが崩れてしましました。
感情のコントロールが苦手なA君。泣きだしてしまうのではと心配になり、「頑張ったのに悔しいね」と声を掛けました。
しかしA君は「あ~、もう無理だ~」というと「片付けようか!」と率先して片付けを始めました。A君の様子に周りの子ども達も「しょうがないね」と気持ちを切り替えられました。
この日A君は「まだ頑張る!」と自由遊びもお迎えもを待つ間もタワーを作り続けていました。
1時間という長い時間活動に集中し諦めずに取り組めたこと、負けても気持ちの切り替えができたこと。
普段の活動では気づけなかった子ども達の持つ力に気づく事ができました。
毎回「子ども達の発達の課題、社会で求められる力を伸ばす為に」と活動や支援を考えいますが、普段通りの活動では見えてこない子ども達の姿もあります。
子ども達の持つ力を信じ引き出していけるよう、広い視野を持ち新たな活動や支援に取り組んでいきます。
伊佐先生、楽しい活動をありがとうございました。
まふぃん(上之園)
児童発達管理責任者 中村
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