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2021.04.01

ブログまふぃん(上之園)

気持ちのぶつかり合い ~いいよが言えるまで~

気持ちのぶつかり合い 

~いいよが言えるまで~

 

1月から児童発達支援の午前クラスの子ども達を午後クラスに変更しました。

午後クラスには3歳児から年長さんまで様々な年齢の子ども達が参加します。

その中で「自分の思い通りにならない経験」「物を譲る経験」など縦割りだからこそ実現できる経験値が増えてきます。

今回はその様なやりとりの中で子ども達の葛藤と問題の解決に向け、どの様な行動の変化があったのかご紹介致します。

 

 

自分の使いたい物があると、お友だちに強く要求してしまう

3歳頃の子ども達。欲しい物は、何でも〝自分の物にしたい〞

という気持ちが強くなるので、物の取り合いやぶつかり合いが

増えてきます。

〝自我の拡大期〞にあるこの年齢のぶつかり合い。

『主張する経験、主張が通らない経験』

どちらの経験も大切になってきます。

※自我の拡大

自分が一番で、自分が中心に回る時期。

 

この日、6歳のB君の使っている積み木が欲しくなった

3歳のA君。

「貸して!」と言えたのですが、「ダメ」と断られてしまいました。

ですが、どうしても欲しいので、積み木に手を伸ばし引っ張ったり

「貸して!」「ちょうだい!」と言いながらB君を追いかけたり、

涙で訴えたり・・・

A君なりに、貸して貰えるにはどうすればいいのか、

色々な方法を考え試していました。

それでも貸して貰えず・・

地団太を踏み訴えていましたが、

とうとう座り込んで泣き出してしまいました。

 

このような時に、「小さい友だちに貸してあげようね」や

「友だちが使っているのを欲しがったらダメだよ」「我慢しなさい」

と声を掛ける事は、まふぃんではありません。

何故かというと、取り合いやぶつかり合いを通して

〝自分の思いを伝える〞〝相手にも自分と同じように使いたい〞

という気持ちがある事に『気付く』『考える』チャンスになる

『大切な経験』と考えているからです。

 

この日、取り合いの中でB君に変化が起こりました。

泣いて座り込んでいるA君を見つめるB君。

〝あっ、泣いちゃた〞〝どうしよう・・〞

〝でも、僕が使っていたし、まだ遊びたいし〞

など、B君の心の声が聞こえてきそうです。

 

この時にも、私たちは何も言わず見守ります。

さあ、B君どうするのかな・・・

 

しばらく考えたB君。

持っていた積み木を「いいよ」と渡す姿がありました。

「僕も使いたいけど、我慢しよう」と相手の事を思い遣れた瞬間でした。

 

取り合いを通して〝相手の気持ちに気が付き、

相手が泣いた顔を見て〝悲しい気持ちになる〞

その中で、『我慢する気持ち』『譲り合う事』

学び行動に移せたのでしょう。

 

さて、2~3歳頃の子ども達は、自分の物と他人の物の区別が

まだ育ち切っていません。

目に付いて気になった物は、全部自分の物!

「貸して」と言いながら、もう手が出て伸びています。

〝遊びたい!〞〝興味も持ったら手に取りたい〞

この時期は当たり前の姿です。

 

その中で「使いたい!」「貸して!」と

自己主張をぶつけ合う。

どんなに主張しても自分の思いが通らない事もあると気づいたり

『我慢する事』を学ぶ大切な経験となります。

このような経験を繰り返し、自分の気持ちに折り合いをつけ、

友だちとの関わり方を少しづつ学んで、成長していきます。

 

 

小さい子の場合は、人との関わりを広げようと踏み出した

『証』。成長にはなくてはならない大切な経験です

 

 

まふぃん上之園

寺田

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