お知らせ
2021.08.05
ブログまふぃん(上之園)
ばいばい!元気でね!
ある日の児童発達支援での出来事です。
「ちょうちょさん。ばいばい!」「元気でね。」
青虫から無事に蝶々になった1匹の蝶。
子ども達に見送られ、まふぃんから飛び立っていきました。
幼虫を頂いた日から子ども達は、立派な蝶になる日を楽しみに
観察をしてきました。
実際に見て、大切に育てた経験は、驚いたり、発見したり、
子ども達が心を動かす場面の連続でした。
6月の中旬頃、蝶の幼虫を頂きました。
蜜柑の葉っぱに、2センチほどの小さな黒い幼虫が2匹。
子ども達に見せると、興味津々です。
「これが蝶になるの?」「いつなるの、明日?」と
不思議そう。
この日以降、登園すると
「青虫元気?」「ちょうちょうになった?」
と、観察するのが日課になりました。
〇緑色になった幼虫
葉っぱと同じ色をしているので、中々見つけられない子もいましたが
見つけられると「いた!」と大喜びでした。
緑色になった幼虫。蜜柑の葉っぱをよく食べます。
「葉っぱ食べてる!」「いっぱい食べてね」「お腹いたくなるよ!」
「今、黒いうんちした」「小さいうんちだね」
と、目を輝かせて見つめていました。
〝沢山食べて大きくなる〞〝食べたらウンチをする〞
『これが生きる事(生きる=食べる)』
間近でそのような場面を見られた事は、子ども達にとって
命の尊さを感じるきっかけになったようです。
〇さなぎ
しばらくすると、
安全な場所を見つけ糸を出して身体を固定していました。
部屋の隅でさなぎになっているのを見つけると、
「お引越ししたの」「何で?」「どうやってきたの」
「変身してるよ」と
疑問と不思議さでいっぱいです。
「幼虫さんがんばれ!」子ども達が声援を送っていました。
どんな蝶々になるのかな?
しばらくすると・・・
さなぎから脱皮し、ちょうちょに生まれ変わっていました。
子ども達。気が付くかな?
登園した子ども達が、さなぎの様子を見に行くと・・
「わっ!ちょうちょになっている~」と大発見!
無事に蝶になったので嬉しそうです。
寝転がって見つめ、中々その場を離れられずにいました。
〇青空へ!
虫かごに入った蝶。このままでは、羽が弱ってしまいます。
子ども達と話し合った結果・・・
逃がしてあげる事に決まりました。
「ばいばい!元気でね」
と見送り、きれいな青空に旅立っていきました。
子ども達は、虫や自然が大好きです。
探求心が豊富な子ども達にとって、虫や昆虫の世界は
不思議さや未知の世界なので、とても興味を示します。
〝何でだろう〞〝どうして〞と不思議さや好奇心を持って観察をし、考える。
このような、幼児期の経験は、小学校の学習で、自然の事物や現象について
関心を持ち関わる事にも繋がっていきます。
私たちにとって身近にある自然。
自然は私たちの想像を超える事があります。
虫ひとつとっても知らない事ばかり。
“何でだろう?”と考えを巡らせながら、
身近な自然と触れ合う体験を重ねる実体験が
『命の大切さ』『自然への気づき』『動植物に対する親しみや大切にしよう』と
する気持ちを育む為に大事になってきます。
都市化が進み環境が変化し、自然と触れ合う機会、命の大切さについて
体験的に学ぶ機会が減ってきています。
今回、頂いた青虫がさなぎになり蝶々になる。
本で見る疑似体験、知識ではなく、実際見て触れて、生き物を観察した経験は
貴重な経験でした。
子ども達が、まふぃんで過ごす時間はわずか2時間です。
その中で子ども達の
”好奇心、探究心” ”不思議さや興味”
普段の生活の何気ない場面の中で子ども達が
“何に心を動かされているのか”
子ども達の「あっ!」「なんでだろう?」いう発信やタイミングも見逃さない
事も大切にしていきたいと思います。
まふぃん上之園
寺田
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