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2021.04.13
ブログ
きんかんジャム作り
春休み、まふぃん上之園の庭に植えてあるきんかんを収穫して、ジャム作りに挑戦しました。
冬から春にかけて、色づくきんかんを子どもたちは時々とっては、匂いをかいだりかじってみたりはしていましたが、それを本格的に食べる試みは初挑戦でした。
新年度のまふぃんが重視している「体験的な学び」第1弾の紹介です。
活動のねらいは、「きんかんジャム作りを通して、身の回りにあるきんかんが食べられることを知ること」です。
【ジャム作りの見通しを持つ】
新1年生の子どもたちも分かるように、視覚的な要素を入れて、ジャム作りの見通しを持たせました。
作る過程を説明した後、写真を当てはめていきます。
言葉とイメージが合うと見通しが持てて、活動に取り組みやすくなります。
1年生も興味を持って話を聞いたり、順番を考えたりすることができました。
【材料を量る】
まずは、きんかんを2グループに分けます。
新1年生に個数を数えながら分けてもらいました。
次は高学年の出番です。
きんかんの重さを量ったり、重さに対しての砂糖の量を計算する機会をもうけました。
きんかんの重さの4分の1の量を求めるには・・・
「なに算すればいいのかな???」
「割り算だ! 4で割ればいいんだ」
「割りやすくするには・・・190.8gだから、200で計算してみよう」
このように、学校で学んだ計算を実生活に使える経験を活動の中に取り入れるようにしています。
考える機会を作り、答えをすぐに教えないようにすると、子どもは一所懸命に考えます。みんなで一緒に考えるので、いろんな意見も出てきます。
自分たちの力で答えを出すことが大切なんです ♪
いいね!!と言われた子どもは満面の笑みがこぼれていました。
【ジャム作り】
低学年と高学年でうまく役割分担しながら作業を進めます。
職員は安全管理に配慮して、あとは子ども達の姿を見守るようにしました。
中1のA君は「こうしたら、切りやすいよ」と相手を気遣いながら切り、自信のないB君は、A君がするのをよく見て、自分の番になった時の心構えをしていました。これも、社会に出た時に必要な力になります。
下級生は種を出しました。どのようにするのかは、子ども同士のやり取りの中でコツをつかんでいきます。
コミュニケーション力を育んでいるんですね。
なんでも売っている便利な時代ですが、時間をかけて作る楽しさは、売っていません。この手間ひまの中に、人と関わり合うコミュニケーションの楽しさや食べ物に対する感謝の気持ちなどが育っていきます。とてもほっこりする時間でした。
【仕上げ】
ジャムらしくなるかな~???
これ、本当に美味しいのかな~???
手作りきんかんジャム。
初めてのものに躊躇する子どももいましたが、「せっかく作ったんだから、少しはつけて食べようよ」の声掛けに、味見をしてくれました。
【振り返りと次への挑戦】
「みんな、ジャム作り、どうでしたか?」
の問いかけに子どもたちは口をそろえて「簡単だった」と答えました。
それは、よかった!
「次はどうしますか?」
の問いかけに、「いちごジャムを作りたい」「桃ジャムもできるかも!」「パンも作りたい」などなど素敵な意見がたくさん出てきました。
ぜひやってみようよ!!
今回の体験的な活動を通して、子ども達のやってみたいという主体性は、生きる力の源になる、ということを感じました。
主体性に基づく活動は、子ども達が自発的に質問したり考えたりするので、自然に問題解決をする経験になります。
このような経験をたくさんしていると、できた!!という成功体験を感じ、自己肯定感(自分はできる)という自信につながります。
そして、新しい体験にも挑戦してみたいという意欲や、失敗してもどうしたらできるかな、と自分で考える自己解決能力が育っていくのではないか・・・そう思いました。
小さな体験の積み重ねと、まふぃんという小集団の中で、協力しながら一つのことを成し遂げる経験が、子ども達の生きる力の土台になると信じています。学校や社会の中で生き生きと生活してほしい、その為の力を育てるサポートを常に考えていきたい、と思います。
次は、桃ジャムを作りましようか!!
桃の花が今年も満開でしたよ。たくさん実るといいな~
文責:まふぃん上之園 末吉
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