絵の具遊び (錦ヶ丘)

汗ばむような真夏の暑さに、負けることなく元気いっぱいに遊んでいる子どもたち。

 

今回のまふぃん錦ヶ丘のブログは・・・

クレヨンと絵の具を使って感覚遊びを実施した様子をお伝えしようと思います。

今回のねらいは、場と物の共有手と指を動かすを意識して活動を進めていきました。

 

どんな作品ができるかは、子ども達にはヒ・ミ・ツ

ということで…それでは活動の様子です↓↓

 

 

今日は子どもたちの目の前に真っ白な細長い模造紙を準備しました。

私たちの活動では、クレヨンも「一つのもの」を「みんなで使う」をみんなで使うようにしています。

そう、これが物の共有です。

「ピンクがいい~」「はい。いいよ」と子どもたち同士でうまくいけばよいのですが・・・

「私が使うんだから~ あかいろ~!」「・・・。」や「いやだ~」などといざこざが度々見られます。

 

また一方では「グルグル~」と狭い模造紙に大きく描いたり、手首を動かしながら殴り書きをしていると

近くにいるお友だちにぶつかったり、お友だちの描いた絵の上に重ねて描いてしまうことも・・・。

楽しく描いているからこと集中してしまい、いざこざが起きてしまいます。

これが場所の共有になります。

一つのもの使うこと、一つの場所に描くことで、ちょっとしたいざこざが起きてしまいますが、そんないざこざも私たちは「子どもたちの気持ちを共感」しつつ、子ども同士で解決ができるようにと手をかけすぎず、見守っていきます。

言いたいことを我慢したり、なかなか言葉が出なかったりする子どもがいる中で、自分の気持ちも大切にしつつ、相手のことも気にかけながら活動を通して、コミュニケーションが取れるようになってほしいと願いを込めています。

いざこざばかりではありませんよ!

ぶつかってしまって「ごめーん」と謝れたり、「はい、貸してあげる」なんて子どもたちからの言葉も聞かれます。

そんなときは、「ちゃーんと謝れて偉かったね!」や「貸してくれてありがとう」と気持ちを私たちからも伝えるようにしています。

子ども達も認めてもらうことで、自己肯定感が養われていきます。

 

 

私たちが気を付けたいことは、あえて形を教えない事、描いて見せない事。

「こんな風に描くなんて面白いね」といった発想面を褒めたり、ちょっとした声掛けで子どもたちはのびのびと自由に絵を描きます。

子どもは手を動かすという行為自体を楽しんでいて、クレヨンに興味を持ったら描きたいようにやりたいように楽しんでお絵かきをしているので、職員はあえて見守り程度で声を掛けないようにしています。

 

さてさて・・・

細長い模造紙がクレヨンでいっぱいになった所に

 

今度は、大きな模造紙にチェンジ。

子どもたちがクレヨンで白いところを埋めていくには大変なほど大きな模造紙を用意しました。

そこで次に用意したのは・・・

黄色の・・・絵の具!

「えーーーーーー!」と思ったような反応を見せてくれる子どもたち。

絵の具を前に「早くしたいよぉ」とうずうずしていのが伝わってきますね。

 

 

「おててぺったんしよー!」と子どもたちから発案があったので

「じゃあ、やってみようか!!」と

さっそく黄色の絵の具を使って、手形のように当てていきます。

ちっちゃな手形がいっぱーい!!

かわいいですね♪

 

そして、次に用意したのは白い絵の具!

そこに赤の絵の具を入れると・・・

「あーーー混ざっちゃう!!」とこれまた慌てた様子の子どもたちの反応が面白い(笑)

 

それを混ぜていくと・・・2色の絵の具がすこーしずつ変化していき、みんな絵の具のパレットに釘付けです!

「わあ!ピンクになった!!」

大人はこの色とこの色を混ぜると色が変化するという事は予想がつきますが、子ども達にとっては絵の具の色が変化するという事は新鮮なようです。

ピンクの手形もたっくさーん!

次にクレヨンで描いた模造紙を置いて、紙からはみ出さないようにダイナミックに手で塗っていきます。

手を使って上手に色塗りをすることができました。

 

 

本日の活動はこれで  お・し・ま・い♪

さっ!!手を洗っておやつにしましょ♬

おやつを食べている頃、職員が何やらこそこそ・・・

みんなが塗ってくれた模造紙を壁に張り付けて・・・何やら模様を作っていきます。

そう、ちょうちょの出来上がりです。

おあつまりが終わり、隣の部屋に移動すると・・・

「あ!ちょうちょ‼」とみんな大盛り上がり☻

ちょうちょを歌いだす子がいたり、両手でちょうちょの飛ぶ様子を表現するお友だちが出てきて楽しい時間になりました。

 

模造紙を組み合わせている時に、少し破れてしまい慌てて、修理をした大きなちょうちょ!

そんなの気にしないくらい満面の笑顔がいっぱいの子どもたちを見て元気をもらいました。

子どもたちの「あ!」という発見や「あ、できた!」がたくさん見られる夏休みの活動になればいいなと思っています。

 

次回のブログもお楽しみに♪

 

まふぃん錦ヶ丘   池田

水遊び

水遊び

連日の真夏日、子どもたちが植えたトマトがどんどん赤くなって甘みが増しています。

 

今日はプール遊び。

でも外にプールはありません。あれれ・・・

“部屋の中にある~!”

プールを見ただけでテンションアップの子どもたちです。

暑さ対策や、活動に集中するための環境設定として今回は室内に準備しました。

 

“どんなことをするのかな??”

今回の活動のねらいは、道具を使いながら水に触れて慣れること、道具の共有をして遊ぶことです。

 

皆で水に慣れたところで透明なペットボトルが出てきました。

「見ててね」

シャカシャカシャカ~

「あわが出てきた!」「水が白くなった!」

「あれ・・・!、黄色の水になった!!」

“不思議だな”

どんな仕掛けがしてあったんでしょう!?

「赤色をください」「黄色をください」自分から欲しい水の色を言ってもらいにきます。

「あっ、オレンジ色になった!!」子どもたちは目の前で起こる色の変化に目を輝かせていました。

“次は何かな”

大きなビニール袋が出てきました。

「この中にお水をいれよう!」

「どうしたらいれられるかな?」

「おててですくっていれる!」

 

周りを見回すと・・・ゾウさんのじょうろ、色水で使ったコップ、バケツなどいろいろあります。

一人一人がそれぞれの道具を選びました。

“早くいれたい”子どもたちはそわそわしていますが、ここは先生が言うまでじっと待つところです。

みんなの用意ができたところを確認して・・・

「さあ、いれてみよう」

子どもたちは真剣。早く入れる子ども、入れ物にしっかり水をためてから入れる子ども、こぼれても気にしない子ども、顔に水がかかるのが嫌だった子どももそんなことは忘れて一所懸命水をためています。

すると、じょうろを選んだ年少の子が「ぼく、バケツに変えたい」と言いました。

「どうしたらいいかな」・・・しばらく無言、どうしたらよいかわからない様子だったので「持っている子に変えて、と頼んでみたら?」と言うと、「バケツと変えてください」と自分でお願いすることができ、年長の子が「いいよ」と取り換えっこしてくれました。

私たちは子どもたちが“どうしたらいいかな”と考えたり、自分で相手に伝えたりすることを大切にし、そんな発語が生まれるための場面を活動に取り入れるようにしています。

 

そのために先ほど紹介したじょうろやバケツやコップが必要なのですね。まふぃんでは活動の組み立てを行う中で活動の流れを想定し、どの様な環境であれば自分の気持ちを相手に伝えたりする瞬間が生まれるだろうと日々模索しています。

何気ない環境設定にもあらゆる仕掛けがあることもまふぃんの療育の特徴です。

 

持ち上がれないくらいたまった袋の水を見た子どもたち。

「うわ~、スライムみたい!」

「ぽよぽよしてる~」「おもしろい~」

すると先生が竹串をもって穴を開け始めました・

“どうなるのかな・・・?”

こんな風に水遊びは進んでいきました。活動を通して、子ども同士、子ども対職員の対話がたくさん生まれ、“~したい”という気持ちを抑えて待つこともできました。水遊びって楽しい~!!みんなでできた~!の経験が大事な大事な”自信”という心の肥やしになっていきます。

 

最後に、もう一度水をためることになった時、どの道具を使うのか、一人一人に聞いていくと、いつもは自分の意見を他の人に譲ってしまうKちゃんが、「ピンクのじょうろが欲しい人!?」という質問に、「はい!」と腕をまっすぐに挙げてアピールすることができました。バケツを選んだ子が多数だった中、自分の意思表示がはっきり伝えられてとても嬉しい瞬間でした。

 

まだまだ暑い夏は続きますが、子どもたちの笑顔で元気をチャージさせてもらっています!!明日の療育に活かして頑張ります。

まふぃん上之園 末吉

まふぃんのはたけ

毎日暑い日が続いています、みなさまいかがお過ごしですか?

さて、このブログでも何回か登場しているまふぃんで育てている野菜ですが、すくすくと成長して、キュウリやナス、プチトマトの収穫もすることができるようになってきました。

水やりをすすんでやってくれたり、おやつに食べる分の野菜を自分の手で収穫して食べたりと、毎日、野菜の様子を見るのが楽しみの一つとなっているようです。

水かけを子ども達と一緒にしている時に

「おおきくなってきたねぇ。」

 

「このなすび土につきそうだよ!」

 

「友達と一緒に帰る時に毎日見てるよ!たくさん野菜っがなっているからすごいって言ってた!」

 

などとそれぞれ話をしてくれます。

 

その中で、

「でもこの畑、他の人たちはまふぃんの畑って分からないよね。」

という子どもからの一言。

 

「自分たちが育てた野菜のことを知ってもらいたい」と

子ども達の中に欲求が高まっている様子が伺えます。

 

「看板つくりたいなぁ・・・」

 

 

ひとりの男の子の口をついて出た呟きに、他の子ども達も

「あぁ、そっか!」

 

「まふぃんの畑って書いてみよっかな~!」

 

「僕も看板作ればいいって思ってたところだった!」

と、さらに会話がはずみます。

 

以前まふぃん錦ヶ丘の看板をみんなで作った経験もあるので、看板のイメージもわきやすかったようです。

 

子ども達が看板を作る!という目的をみつけて嬉しくなっている姿を隣で見ていて、皆で協力して解決策を探っていく力が育っているんだな。と私も嬉しくなりました。主体的に「やりたい」と思う気持ちが、様々な力を身につける土台となっているんだな、としみじみ感じます。

 

まふぃん錦ヶ丘の畑は錦ヶ丘幼稚園駐車場入り口にあるため、車の行き来もを置く以前のような看板を置くスペースはないため

どこに置こうか?とみんなで考えます。

 

「土にさ、看板させばいいよね」

 

とあっさり

 

「そうだね!!」とみな一致団結。

送迎員の福原さんが 「2つの立て看板」 を準備をしてくれたので、それぞれに文字を書き込んでいきます。

一つは「まふぃんのはたけ」

 

もう一つの看板に、なんて書こうかな…と悩んでいるようです。

 

「んー」

 

「何がいいかな??」

 

と悩んでいると

 

「たくさんの人に来てほしい」

 

とある子が言いました。

 

「みんなまふぃんに遊びにくればいいのにね!!」

 

と意見がでたので、みんなで 書く言葉を考え

もう一つの看板には

 

「あそびにきてね」

と書くことに決まったようです。

 

みんなに自分たちの育てた野菜を見てもらいたい

遊びにいてほしいという子ども達の願いが込められています。

間違わないように、一発勝負!!

みんな真剣です!!

完成した立て札を見て、みんな大満足。

 

出来上がった看板を畑に立てて、完成!

「いいのができた!」

 

「これでみんな分かるね」

 

みんな充実感に満ち溢れた顔で畑を眺めていました。

まだまだ野菜ができつつあるまふぃんの畑。

生で食べたり、浅漬けを作ってみたり、炒めてみたり、野菜嫌いの子ども達もおにぎりと一緒に食べられるものが増えてきています。

家では食べられないものでも、自分たちで育てた野菜であったり、みんなと一緒に食べる空間など、様々な条件で食べてみよう、と思うきっかけが生まれてくるのかもしれません。毎日食べているものについても自然に感謝しながら食べられるようになってくれれば嬉しいな。と思うことでした。

まふぃんのはたけ、お近くを通ることがありましたら是非足を止めてご覧ください。

暑さに負けずに元気に育つ野菜たちと、子ども達の一生懸命書いた立て札が皆さんをお待ちしています。

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

室内遊び ”わらべうた”を取り入れて

室内遊び

~わらべうたを取り入れて~

 

梅雨が明けましたね。暑さと子どもたちの元気は上り調子、夏休み真っただ中、子どもたちは「今日は何をするの?」とやる気満々で登園してきます。

 

今日は学習や活動“運動遊び”をした後に、“わらべうた”を取り入れた室内遊びをしました。

その一部を紹介します。

 

“わらべうた”というと、皆さんは何を思い浮かべますか?

「かごめかごめ」「はないちもんめ」「げんこつ山のたぬきさん」…などなど幼いころ遊んだことを思い出されたと思います。

伝承遊びとして、昔から語り継がれてきた“わらべうた”、口ずさむとどこか懐かしいような気がしてほっとしますよね。

 

実はこの“わらべうた”、いろいろな要素が含まれている遊びなんです!

例えば・・・

  • 歌を歌う(発声)
  • 身振りをまねる(見る)
  • 他の人と声を合わせて歌う(聞く)
  • 拍の心地よさを感じる(リズム感)
  • 振り付けをする(動作)
  • 相手の動きに合わせて手を叩く(協調性)

などなど・・・

いくつかの事を組み合わせて遊ぶので、脳はフル回転しています!

 

今回は小学1年生~中学3年生までの異年齢9人が関われるように、“お寺のおしょうさん”を選んでジャンケンゲームをすることにしました。

ねらいは、音のリズムを感じ取ること、相手に合わせて手拍子をすること(協調性)です。

 

まずは二人組になってもらいました。

“お寺のおしょうさん”の歌を確認します。

次にお互い向き合って歌に合わせて手拍子の練習。

あれれ・・・上手なペアとそうでないペアが・・・

そこで、上手なペアに前に出て見本を見せてもらいました。

・・よく見て・・・よく聞いて・・・

すると他のペアも息を合わせることがわかり、うたに合わせて手拍子ができるようになりました。

次は皆で輪になってお寺のおしょうさんジャンケンゲームの開始です。

“お寺のおしょうさんが かぼちゃのたねをまきました

めが出て ふくらんで 花がさいて 実になって

お寺の花子さん!

さいしょはグー、ジャンケンポン!”

「やった~勝った!」と子どもたちは真剣です。小3vs中2でも真剣勝負。

ジャンケンが終わると時計回りに移動して、今度は違う子と対戦しました。

 

途中、自分のリズムで手拍子するペアがありましたが、皆で手拍子を合わせることを伝えると、うたを聞いて手拍子の音が一つになるように気を付けたり、身長差があるペアは大きな子が立膝をついて手の高さを調整したりする姿がありました。

 

異年齢同士で初めて向かい合う場面でも、楽しい雰囲気の中で相手の動きに合わせて手拍子ができ、ジャンケンゲームは大盛り上がりでした。

 

“遊びながら学ぶ”

何気ない昔からのわらべうた遊び、と思っていましたが、五感を使う、協調性(相手に合わせる)を養うなどの要素がたくさん詰まっていることを強く感じた時間でした。

遊びを通して、初めての子とも仲良くできた!、という自己肯定を感じ、対人関係が広がっていくのではないでしょうか。

 

次回はどんなわらべうたで子どもたちと遊ぼうかな・・・?

子どもたちに、わらべうたを伝えつつ、社会性や対人関係も深まるように工夫していきたいと思います。

 

療育でもわらべうたを取り入れていますので、また次回ご紹介しますね!

読んでいただき、ありがとうございました。

末吉

音楽療法

だんだんと暑い日が増えていき、夏の訪れを感じるこの頃。

子どもたちは汗をいっぱいかきながらも夢中になって色々な遊びを楽しんでいます😊

 

今日は音楽療法がありました。

まふぃんでは、1か月に一度、外部講師を呼んで音楽療法を行っています。

 

 

いつもは、母子分離をしている子ども達ですが、音楽療法では母子一緒に参加できるので、子ども達はニコニコといつもより嬉しそうです♪

 

さっそく音楽療法が始まると、椅子に座って「始まりのうた」「季節の歌」を歌いました。

「季節の歌」を通して、季節感を味わったり、音に対する親しみが持てたりできるように、講師の方が毎回工夫してくださっています。

 

今回の季節の歌は、「バナナの親子」でした。

バナナやリンゴなどのペープサートを使って歌う活動だったので、座るのが苦手な子どもも、じっと座って見る事が出来ました。

バナナだー♪

 

その後は、お母さん膝に座ってふれあい遊びをしました。

音に合わせて上下に動くのが楽しくて、お母さんの顔を嬉しそうに見たり、「きゃー」と楽しそうな声を出したりするなど、それぞれスキンシップを楽しんでいました♪

ふれあい遊びでは、体と体が触れ合うことによって、信頼感や安心感を作るなど効果があると言われています。

 

「上手にできたね」と声をかけられたり最後まで話を聞いてもらえたりすることで、「受け入れてもらっている」という気持ちになり、これが安心感や信頼感に繋がっていくのです。

 

この時に見せる子ども達の顔は、「大好きなお母さんと一緒に過ごせて幸せ」と言っているような表情でした😊

 

 

ふれあい遊びが終わった後は、音に合わせて歩いたり走ったりなど体を動かしていきました。

 

これまで、音楽療法の中で何回も行っているこの活動。

普段は座ることが難しく動き回る子どもも、ピアノの音が止まると「ピタッ!」と止まることができました。

以前は、走り回って動きを止めることが出来ませんでしたが、今回このような姿を見られたのでうれしく感じました!

音に合わせて歩いています😊

ごろごろー

活動を楽しむ中で、行動のコントロールの仕方を少しずつ学ぶことが出来ているようです。

 

 

最後は、ピアノに合わせて色んな楽器を鳴らしました。

特に、ツリーチャイムという楽器は子ども達のお気に入りです😊

 

楽器は1人1個ずつですが、ツリーチャイムは1人ずつ順番で行います。

その為、待っている子ども達は「まだかな?」とワクワク。

そして、順番が来ると、バチを持って「シャララ~」と鳴らしていきました。

以前は順番を待つのが難しく、友達が鳴らしている時に触ったり「早くしたい」と泣いて気持ちを伝えたりしていた子も、今回はしっかり順番を待つことが出来ていました!

音楽療法で、表現や感性が磨かれている子ども達。

これからも音楽療法を通して、様々な体験ができればと思っています。

 

 

 

保育士 亀澤

 

公開療育

17日(水)に公開療育を行いました。学校で言う研究授業に似ていてて、事業所で行っている実際の活動や支援を参観して頂いたり、各事業所での取り組みを話し合ったりして、療育の質を高め合う事をねらいとしています。まふぃん(上之園)へは14か所の事業所の方が来てくださいました。

 

さて、登園して来た子ども達。今回のメンバーは年中、年長の子ども達7名。

人に注目されることが苦手な子、普段と違う事への対応が苦手な子、見通しが持てないと不安になってしまう子

様々な発達の課題がきっかけでまふぃんを利用するようになった子ども達です。

 

子どもたちは沢山の人が活動を見に来ることを知りません。でも、何かを感じ取っていてソワソワ。

少し戸惑った様子で部屋に入るまでに時間のかかる子もいました。

そんな子供たちも、自由遊びが始まると普段のように元気に遊び回り、急な変化にも対応し、気持ちを切り替えられるようになった事を実感し、嬉しくなりました。

 

 

本活動は「運動遊び」。机や椅子を使った「わたる」「くぐる」などまふぃんの運動遊びの基本となる活動をしました。

ミラー越しに見ている見学の声が聞こえ、私たち職員も子ども達がどんな反応を示すのかドキドキしていました。

 

 

そんな中・・・

以前は注目されることが苦手で名前を呼ばれるだけで固まってしまっていた年長の女の子。

いつものように、姿勢よく背筋を伸ばし順番を待つ事ができました。

そして、名前が呼ばれると嬉しそうに前に出てきます。周りの子ども達のお手本となる行動で、集団を引っ張ってくれました。

何かが違うぞ?という違和感を感じながらもその気持ちに引っ張られるのではなく落ち着いて活動に参加していた子ども達。

今回の公開療育を通して、子ども達の成長を感じることができました。

 

 

 

活動の後は、「意見交換会」を行いました。

意見交換会では、事前アンケートで多くの方が興味を持たれていた

・「まふぃんの活動内容」の説明

・「他事業所や幼稚園との連携」、「個別支援」についてのグループ討議が行われました。

 

この日に至るまで私たちも、導線の研究、プレゼンテーションの練習、グループ討議の進め方のロールプレイ等々様々な準備をしてきました。無事終わってほっと安心・・・ですが、私たち職員も逆に他の事業所の公開療育に多数参加させて頂く予定です。多くの事業所の活動の見学や意見交換会を通して職員のスキルアップをし療育の質を高め、よりよい支援につなげて参ります。

 

 

まふぃん 中村

 

で・き・るTシャツ!!(錦ヶ丘)

夏休みが始まりましたね!

プールにキャンプ、スイカ割り・・・楽しいことがいっぱいですね。

みなさんはどんな夏休みを過ごすのかな?夏しかできない、たくさんの思い出を作ってくださいね。

 

さてさて、つい先日のお話です・・・

 

午前中に通所しているAくん。とてもかっこいいTシャツを着てきました。

玄関でお出迎えをしていた職員にも

「ほら、かっこいいでしょ?」

と自慢げです。

そのTシャツには「 Ⅽ A Ⅼ 」の文字が入っていました。

すると職員が

「もしかしてその文字、で・き・るって書いてあるんじゃない?」

と言うと、Aくんは鏡の前に走っていきました。そして、

ほんとだ!で・き・るって書いてある~!!!!!

と、大騒ぎです(^-^)

職員が「 Ⅽ A N 」と「 Ⅽ A Ⅼ 」を間違えたのか・・・・はたまた、笑わせようとしただけなのか・・・

ツッコミどころ満載ですが・・・さっ!!活動スタートです!

 

活動前の10分間のリトミック。実はAくん、このリトミックの時間がちょっぴり苦手なんです。

いつもは「やらない」とすみっこに座って見ているAくん。

しかし、今日のAくんはちがいます。だって、で・き・るTシャツを着てますから(笑)

 

自分で鏡を見ながら「できるって書いてある」「先生、見て」と何度も確認しています。

そして

「先生、何だか今日はできる気がしてきた・・」

おお~~!!本当かな~?先生、期待しちゃうよ?

 

ピアノの音が聴こえてきました。するとAくんは皆と一緒に動き出します。

トンボ~メダカ~カメ~・・・・それぞれの動きをきちんとできました。

すごいすごいすごい!そんな姿に職員の目にも涙がにじみ、ピアノを弾く手も震えてしまいました。

 

そして本活動、段ボール遊びです。

グラグラして不安定な段ボールを重ねて運んだり、高く積み重ねて遊びます。

 

一人ずつ「よし、行ける」と思った個数の段ボールを重ねて、スタートからゆっくりゆっくり進み、ゴールを目指します。

ここでもAくんは、で・き・るTシャツパワーを発揮します。

皆が恐る恐る、3個の段ボールを重ねて運ぶ中、Aくんは4個の段ボール運びに挑戦しました。

いつになく真剣な表情。いつものおふざけ姿は完全封印です。

ゆっくり~ゆっくり~・・・・そーっとゴールに・・・置き・・

やったー!!大成功!!

誰よりも多く段ボールを運ぶことができたAくん。

皆に「すごいねー」と言ってもらい、職員にも「頑張ったね」といってもらい、ますますやる気がでてきます!

 

最後は、段ボールを高く高く積み上げていきます。

皆の目標は「天井に着くくらい高く」です。

順番に一人ずつ段ボールを置いて行きます。自分の前の人が置いた段ボールの大きさや位置で、どれだけ高く積み上げることができるかが決まります。

何回かの失敗を繰り返し、子ども達だけで「土台には一番大きくて丈夫な段ボール」「横に置くより縦に置いた方がより高くなる」など、いろんな発見をしているようでした。

そして、いよいよラスト。あと一個段ボールを置けば天井まで届きそう、というところでAくんの番です。

自分たちの手で届かない時は、椅子やステップ台にのって段ボールを積んでもいいというルール。

しかし、Aくんの前にそびえ立つ段ボールタワーはもうすぐで天井まで届きそうな高さ。椅子やステップ台では届きそうにありません。

すると

「そうだ!園長先生に抱っこしてもらおう!」

とAくんが言いました。そうだね、園長先生大きいもんね。抱っこしてもらったら届くかもね!

「園長先生、天井まで段ボールを置きたいので抱っこしてください。」

なんと自分で言葉を考えてお願いしに行くこともできたんです。

やったー!みんなが祈りながらAくんを見守り、ついに大成功!!

何とも言えない達成感。

そして、いつもの何倍もキラキラかっこいい、で・き・るTシャツをきたAくん。

Aくんの顔も自信に満ち溢れていました。

 

で・き・るTシャツ」と、ちょった変わったAくんのやる気スイッチ。

でも、たったこれだけのきっかけでこんなにも素敵な姿を見せてくれました。

たくさんの可能性を見せてもらった、そんな出来事でした。ありがとうAくん。

Aくんの姿に職員も「で・き・るスイッチ」「やるきスイッチ」を押してもらいました!

 

次の日のAくん。ちがうTシャツを着ていましたが「今日もできるって書いてある」と・・・・

こんな姿を見せてくれました(^-^)

 

まふぃん錦ヶ丘    吉村

体験・見学会実施のお知らせ(錦ヶ丘)

8月3日(土)に、児童発達支援事業所まふぃん錦ヶ丘の体験・相談会を開催いたします。

お子様の発達についてのご相談、活動の見学などもお気軽にご参加ください。

 

今回の体験・相談会では

お子様には活動に参加していただき、保護者の方には様子をマジックミラー越しにご覧いただき、活動の説明を致します。

 

ご予約制になっておりますので、お気軽にお電話ください。

平日・土曜日 9:00~18:00まで電話対応致します。

 

 

当日の活動内容や詳細は↓↓の案内をご覧ください。

ブログでは普段の活動もご覧いただけます。

初めてのお買い物(錦ヶ丘)

ここ数日お天気が優れず、不安定な天気が続いていますね…

梅雨明けが待ち遠しいところです。

さて、今回は~

 

先日、放課後等デイサービスの子ども達と行った「買い物体験」についてご紹介します。

 

まふぃんでは買い物をする機会は大きく分けて2つあります。

一つ目はクッキングの買い物。クッキング時の買い物は役割分担をする為、代表で数人が行います。

 

もう一つは活動として、好きなおやつを買いに行きます。

 

今回はまふぃん錦ヶ開所してから初の買い物体験ということで、

 

子どもたちが

買いたいものをイメージしやすい 計算がしやすい(単純だけど簡単な計算が起きる、100円でたくさん買える)

など考慮して、駄菓子屋さんに行くことを前提に話し合い活動を進めていきました。

 

我々大人は駄菓子屋さんといえば、子どもの頃、遠足の時のおやつを買ったり、放課後や休日に家族や友だち同士で買い物をした経験を思い出すことがあると思います。

 

では話し合いの様子です・・・♪

 

子ども達に「家で食べるおやつは いつも誰が用意してるの?」と尋ねると、「知らなーい」「お母さんが買ってくれてる」

「買い物に行ったときに好きなの選んで買ってる~」と答えは家庭によってそれぞれ…

(ふむふむ…一人で買い物に行った事のある子はいないようね)

 

その次に

「じゃあ、一人で買い物に行ったことある人~?」と問いかけると「(家庭のルールで)一人で買い物行ったらダメなんだよ~」「家族と一緒に行ったことはあるけど、一人で行った事ない」「絶対無理できない~」とこれまたそれぞれの返事が返ってきました。

(じゃあまふぃんで取り組むしかない!!!)

より一層、子ども達に買い物をする経験を積ませてあげたいっ!!

そんな気持ちになりました。

 

まふぃんでお買いの前の練習をすることになりました。

初めて買い物をする子が多いので、

 

駄菓子が載っているかカードを準備し、それに金額を書き込み、好きなものを組み合わせて計算機で計算して・・・↓↓

ピッタリ100円で買えるように、組み合わせます。

 

まだ本番ではないのに、みんなとても真剣です。

どれにしよう…

 

一人ずつ100円以内の計算ができているか発表しあいます。

 

中には10円の商品を10個選んで、お得に買い物をする子もいました。笑

 

お金はまふぃんからおやつ代として出すので、園長先生に一人ずつお願いしに行きます。

うまく言えるかな~ドキドキ

 

マイ財布を持って行ってきまーす!

 

今回は某団地内にある、老舗の駄菓子屋さんに行きます

いざお店へ!!

 

目を輝かせながら駄菓子を選び始めました✨

 

どうでしょう?真剣な様が伝わるでしょ!!

みんな本番となると真剣さが増し、無言のまま、ひたすら商品をカゴに入れては計算し

「あー」「どうしよう…」と陳列棚に戻しては、また考えて・・・

と何度も繰り返していました。

 

たかが100円。されど100円。

100円で食べたいものを何個買えるか…というようり、

買いたいものが合わせて100円になるかな…?と不安が少し大きかったようです。

 

100円以内で買えますように…

 

おじちゃんが「10(円)・40(円)・50(円)・・・」と金額を数えていくのですが、100円以上になっているのではないかと

みんなヒヤヒヤしながら、固唾をのんで見守ります。どの子もピッタリ100円の買い物ができて、安堵の表情を見せました。

ふ~よかったぁ!!

 

まふぃんに戻り、みんなで一つの机を囲んで、自分で買った駄菓子を食べます。

おやつパーティーだ~♪

買いたいのが買えた…♡

 

頭フル回転…

計算するのに頭を使いすぎて、みんな少しお疲れ気味の様子でした。

 

「私、こんなに買い物で時間をかけて買った事なかったから疲れた~」とAちゃん。

その言葉は表情からも伝わってきたのと同時に、達成感も感じられました。

 

初めての買い物体験で駄菓子を無事買うことができ、子ども達から「また行きたい!」と声が上がりました。

「おぉ!!いいぞぉ~」

次回はどこに買いに行こうか…?? 今回買い物行ったから少しは自信になったかな☻

今度は子ども達と買い物をする場所を決めたいと思います♪

 

余談ですが駄菓子屋さんで見つけたこの商品。中はグミのような駄菓子で、昔よく食べていたな~と思いましたが、パッケージが今時で、駄菓子も時代共に変わってきているのだなとしみじみ感じる事でした。

スマホ風パッケージ

 

まふぃん錦ヶ丘 鈴木

 

 

 

 

新聞紙遊び(錦ヶ丘)

  • 梅雨のどんよりした雲を吹き飛ばすほどの、子ども達の笑い声が、室内に響き渡っています。

子ども達も日々たくさんの遊びを経験しています。

そこで今回は新聞紙遊びの様子を紹介します。

 

活動のねらいは指先や腕をたくさん動かす事指示の理解です。

 

まずはじめは子ども達の目の前に新聞紙を置き、興味を引き出します。

 

ん~今日はこの新聞紙を・・・どうしようかな?

 

と問いかけると

子ども達から

 

「くしゃくしゃにするー!!」

 

と声が上がりました。

軽くて薄い新聞紙の紙質は、お絵かきや、折り紙を使う紙とは、違い比較的柔らかい紙質なので小さい手でもくしゃくしゃと丸めることも簡単です。

 

目の前の新聞紙に早く触れたくて、触れたくて  うずうず…

でもそこはお約束!保育士の合図を待って…

 

「はい、どうぞ」の合図と共に

子ども達は、両手で丸め始めました。

だんだん小さく丸くなる新聞紙を見て

 

「あっ!!おにぎりみたい」

 

「私のはお団子になったよー!!」

 

「見てみて~こっちはりんごみたーい」

 

子ども達同士の会話がうまれてきました。

くしゃくしゃにするのは、得意な子ども達。

あっという間に沢山の新聞紙のボールが出来上がりました。

 

そこへ・・・保育士がカゴを持って登場っ!!

 

「あ!!入れていい??」とニコニコの子どもたち。

 

じゃあたくさんボールを持って待っててね~

 

「じゃあ行くよ~」

 

「ヨーイ、スタート」と

合図をすると、カゴめがけて投げ出します。

 

 

玉入れスタート!

保育士がカゴを持って移動すると

「止まって~」「動かないで!!」と追いかけていきます。

 

そんなことを言ってもカゴは止まりません。

 

カゴを持つ保育士が何度も倒れるアクシデント(もちろん演出・・・・です)がありましたが・・・

 

動くカゴに、たくさんの新聞紙ボールが入れることができました。

 

 

さてさて、お次はくしゃくしゃに丸めた新聞紙を広げて、今度は千切っていきます。

 

細く、細くしていきます♪

(まだまだ細くするのは難しいかぁ~)

 

 

紙を掴む、破く、千切る動作は、指を上手に動かしていく動作です。

新聞紙破ってごらん!!と子どもたちに言っても、最初は引っ張って破こうとするもの。

初めは難しいので、少しだけ切れ目を入れたり、ヒントを与えながら子どもたちが破れるようにしてあげます。

「そうそう、できたね~」と声をかけてもらうと、、うれしそうな反応。

 

新聞紙をビリビリ破るのが楽しくて、みんな夢中でビリビリ。

新聞紙のプールだあ!

 

たくさん破ったら、段ボールプールに入れて

 

「3、2、1   ドッカーン‼︎」

 

新聞紙を上に投げて、ヒラヒラ落ちてくると子ども達の体が隠れていき

まるで、かくれんぼしているみたいでした。

 

「あれ~どこにいるかな?」と声をかけていくと

新聞紙の中の子どもたちは息を殺して・・・シーーーン・・・

 

耐え切れず、カサカサ動く子ども・・・

 

じっと耐える女の子・・・

 

張り詰めた緊張の中、「さっ出ておいで~」と保育士の呼びかけで

 

「ばぁ~」と顔を出し、大喜びの子どもたちでした。

 

 

新聞紙を使った遊びでは、紙を「丸める」事で手の平と指を使ったり、「ちぎる」親指と人差し指に力を入れたりする事で手先を十分に動かして機能の発達を促します。

 

身近にある素材、新聞紙でもいろいろなシチュエーションの遊びを展開することができます。

人と人との関係が希薄になりつつある時代だからこそ、人との触れ合いや、言葉による伝え合いも大事にしていきたいと思います。

 

 

まだまだ雨の日が続きそうですね…

室内での遊びが多くなりますが

 

次回はどんな新聞紙遊びになるかお楽しみに‼︎

 

 

 

まふぃん錦ヶ丘   池田

 

 

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