施設長通信(上之園)

先日、まふぃん・まふぃん錦ヶ丘両園で2日にわけて部監査を行いました。

令和2年(まふぃん錦ヶ丘)令和3年(まふぃん)で実施された実地指導では、細かな指導はありましたが「概ね良好」の評価でした。実地指導は3年に一度行われますが、実地指導がない年(自己チェックシートの内容は法改正に伴い更新されます)も適正な運営のため自分たちで監査を行っています。

 

「実地指導」…実際の現場で指導を受けるもので児童福祉法や鹿児島市の定める基準に達しているのか確認するものです。基準を満たしていないものは修正し改善します。

「内部監査」…実地指導と同じような想定で、法人内のスタッフで基準や必要書類等の確認を行います。また、指摘事項については、お互いが共有し修正し改善しています。

 

「準備期間」

内部監査に向け、両施設長で自己チェックシートを項目ごとに確認。必要な書類は揃っているか?適切な処理がなされているか?現在の業務内容や記録方法は適正か?マニュアルの整備は?と細かく照らし合わせながら、施設長同士の認識のズレも解消できました。

「監査当日」

各施設長と主任、本部スタッフの5名で、自己チェックシートに沿って確認。今回は特に支援に関する項目を重点的に確認。

・日々の支援記録、相談、苦情の記録等

・個別支援計画作成手順と必要書類の確認

・個人情報の取り扱い

・非常時・災害時に関するマニュアルの整備

・避難訓練等の実施記録、安全点検記録、衛生管理記録 など

書類の有無だけでなくその内容や記録方法の確認を行いました。

【非常時・災害時に関するマニュアルの整備】

子どもたちが安全・安心に過ごせるよう、施設整備と各種マニュアルの定期的な見直しは必須です。特に感染症対策や桜島大噴火、地震などの非常時に備えて、避難計画と訓練は欠かせません。地域や環境によって必要な避難訓練があるため、両施設の取り組みなどについても確認していきました。計画書は以前作成していたものから、一部見直しが必要なもの、不足しているものがあったので、早急に対応しました。

※各種マニュアルは玄関に設置しています。来所した際にはぜひ手に取ってご覧ください。

【両園で実施している避難訓練と取り組み一例】

まふぃん

防犯訓練

水害想定訓練

ナガヤ合同避難訓練

 

まふぃん錦ヶ丘

避難訓練

セコム合同訓練

風水害クーイズ!

 

【両園共通するする内容】

「記録の取り方・残し方」「個別支援計画作成までの手順、保護者への説明」「避難訓練について」「各種マニュアル」「個人情報の取り扱い」等は定期的な内部研修を設けています。また、施設間を行き来する人事交流では、お互いの施設で行われる日々の業務や活動内容にも目を向け、細かな気づきと改善に役立てています。

 

今回、内部監査終了後、全員で振り返りました。実地指導前に慌てないためにも、日々の業務を丁寧に行い、定期的な振り返りを継続して行っていきます。両園の運営状況や訓練の様子はブログ等で情報公開していますので、ぜひご覧ください。また、保護者の皆様に安心してご利用していただくため、両施設の運営に関してご不明な点やお気づきの点がございましたら、ぜひお声掛けください。子どもたちの成長を後押しする支援を行っていくため、今後も質の高いよりよい施設運営を行って参ります。

 

 

本年もまふぃん・まふぃん錦ヶ丘へのご理解ご協力ありがとうございました。

年明け子どもたちの元気な笑顔に会えるのを楽しみにしています。

皆様、よいお年をお迎えください。

 

まふぃん 施設長 伊集院

12月 園長のつぶやき(錦ヶ丘)

まふぃん錦ヶ丘の施設長になり初めての年末年始を迎えようとしています。まふぃんの療育に携わって早10年。たくさんの子ども達との出会いがあり、一人一人の個性と向き合い支援を行ってきました。一つの個性と向き合う中で「どうしたらいいんだろう?」「こうしてみたらどうだろうか?」と幾度となく職員同士で意見を交わし合い、支援にあたりそしてまた振り返る。私たちまふぃん職員はいつも子ども達の話題でもちきりです。

 

今年度から始まった放課後等デイサービスの子ども達の「お手伝い隊」。ブログでも職員がお手伝い隊を通しての子供たちの成長と変化を伝えています。

お仕事の報告(錦ヶ丘)

ご依頼、お受けします(錦ヶ丘)

ご依頼、お受けします。part.2(錦ヶ丘)

つい先日、子ども達と「自分の得意なことってなんだろう?」と話す機会がありました。4月から様々なお手伝いに取り組んできた子どもたちは、そのお手伝いの中で自分の得意なことちょっと苦手なことを自分なりに感じていたようで「自分の得意なこと」を即答できる子がたくさんいました。細かい作業が得意、パソコンが得意、司会なら任せて!という子も。自分の得意なことを教えてくれる子供たちは自信に満ちあふれた表情です。

そんな中、自分は何が得意なのか分からないと考え込んでしまった子がいました。お手伝い隊が始まった頃のこの子は、誰かの後ろを一歩下がってついていくといった姿があり、私たちはこの子にもっと自信つけてほしいと考えていました。いろんなことを経験してもらい、できることが増えたらこの子の自信につながっていくのではと考えました。職員間でどう支援していくのかと何度も話し合います。年下の面倒を見てもらったり、一人で頑張る場面を作ったりと自信につながるやる気スイッチを探っていきました。しかし、今回の得意なことが分からないと考える姿を見て私たちは少し立ち止まってみました。

 

そもそも自信とは何なのか?経験を積むことだけで自信はつくものなのか?職員間で話し合います。好きなことや興味のあることがはっきりしている子はその力を存分に発揮し、自信を持って得意なことになっていきます。それが自分自身でも分からない子には一体どのような大人の関わりが必要なのだろうか?私たちが考えた答えは、まずは本人にどんなことに挑戦してみたいのかを聞いてみよう、ということでした。経験が自信につながると考えていた私たちですが、そうでない場合もある。子ども自身が目標を設定し、それを達成するためにどうしたらいいのかと試行錯誤していく過程こそやる気や自信につながっていくのではないかと考えたのです。そこに大人がどんな声掛けをし、どんな関りをするのか。この子が自信で満ち溢れた表情で「これが得意!」と話す姿を想像し、話し合いを重ねる職員もワクワクが止まらない様子でした。

子どもの変化を促すための支援には、やはりまふぃん職員全員で子どもの支援にあたり、時には立ち止まって支援の検討や見直しが必要です。子どもの話でもちきりのまふぃん職員。来年も子ども達の自信に満ち溢れた笑顔の為に支援していきます。

○年前まで運動には自信があった私ですが、先日行った小学生とのイモムシラグビーで体中あいたた・・となってしまいました。来年はあの頃の自信を取り戻すべくコツコツと体力作りを頑張ります。

本年もまふぃん錦ヶ丘へのご理解ご協力ありがとうございました。新年は1月4日からの開所となっております。子ども達が元気に登園してくることを、職員一同楽しみにしております。

よいお年をお迎えください。

 

まふぃん錦ヶ丘

吉村 佳代

イモムシラグビー作戦会議🐛(錦ヶ丘)

先日、放課後等デイサービスで『イモムシラグビー』をしました。

イモムシラグビーは、ほふく前進で進む、相手ゴールにボールを入れたら勝ち、といったシンプルなルール。

ですが、実際にやってみると、ルールが理解できず何となく参加していたり、チームプレイが苦手で1人でずっとボールを持っていたり等の子ども達の姿が見られました。

どの子もルールを理解して参加できるにはどうしたらよいか?

チームワークを発揮するには、どのような仕掛けが必要か?

など、職員で「イモムシラグビー作戦会議」を行いました。

 

前回、放課後等デイサービスの活動で行った『くつした玉入れ』

同じ靴下を探す、靴下を丸めるといった動きを楽しみながら、手指の巧緻性や見る力にも繋がっていきました。

ブログ➡くつしたたまいれをやってみよう!

子ども達も大人も白熱した試合となり「楽しかった」「またやりたい」と大好評!

そこで、今回はゆるスポーツ第2弾として、イモムシラグビーに挑戦しました。

 

イモムシラグビーのルール


イモムシラグビーの詳しいルールはこちらから➡イモムシラグビー

 

とてもシンプルなルールですが、ゴールのパターンによって点数が変わったり、ディフェンスやパスの細かいルールがあったので、子どもによっては、ルールが難しいのではないか…。

という事で、まふぃん流に少し簡単にしてみました。

①基本動作はほふく前進。

②試合は3分。

③ゴールしたら2点。

そして、みんなで協力してゴールを目指すために全員にパスがいきわたるように

④ボールを持てる時間は5秒。

というルールも追加してみました。

 

イモムシラグビーをやってみよう!


子ども達とルールを確認した後、3vs3に分かれてゲーム開始!

どの子もゲームに負けないように、ボールを奪い合っていきます。

「早くゴールにボールを持って行かなくちゃ!」

ゲームに夢中になって、ついつい5秒以上ボールを持っている子ども達。

「5秒経っているよ」

と言うと、慌ててボールをパスしていました。

「ボールを持てる時間は5秒」というルールは難しい様子。

ルールの見直しが必要です。

 

活動の振り返り


活動後に、職員で振り返りを行いました。

すると…

・5秒でボールを交代するのは難しいのではないか

・どこまでをアウトにするのか分かりにくかった

という意見が出てきました。

「実際にイモムシラグビーをやってみた方が改善点が分かるのではないか」

ということで、実際に職員でゲームをやってみることに!

 

「ボールを持てる時間は5秒」というルール。

さすがに大人はできるだろう…。

と思っていましたが、実際にやってみると、ゲームに夢中になってしまい、5秒でパスをする事ができません。

逆に、「1・2…」と頭で数えると、ボールを運ぶのが疎かに。

実際にやってみた事で「これは難しい!」と気付く事ができました。

 

しばらく試合をしていると、今度はゴールのチャンスが到来!

「ボールを入れるぞ!」とゴールに近づこうとすると、敵がゴールの前に陣取っていました。

フェイントをかけても、ボールを置く事ができず、なかなか難しい…。

ゴールしやすくする為には、どうしたらよいのか?

と考えていると、「ゴールの範囲を長くしたらどう?」という意見が。

即実践です!

ゴールを長くした事で、敵がいない所にボールを置く事ができました。

みんなで話し合ったからこそ、色んなアイデアや改善点を見つけられました。

 

3日後。

イモムシラグビーを行いました。

ルールが分かりやすくなり、1年生もすぐに理解して参加する事ができました。

 

今回のイモムシラグビー。

職員で話し合い、互いに考えを出し合った結果、よりよい活動になっていきました。

毎日、活動前のミーティングや振り返り等、日々コミュニケーションを取っているので、当たり前のように話し合いを行っていましたが、今回の活動を通して改めて意見を出し合う事や職員皆で活動を考えていくことの大切さを感じました。

私は、これまで「こうあるべき」と固定概念で決めてしまう事が多かったのですが、職員みんなで意見を出し合い、いろんな考えを聞く中で

「なるほど、こんな発想があるんだな」と学ぶ事が多いです。

子ども達により良い支援を提供する為には、広い視野を持ち、柔軟な考え方が大事です。

今後も振り返りを行い積極的に意見を交わしながら、活動を行っていきたいと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘

亀澤

 

ご依頼、お受けします。part.2(錦ヶ丘)

今年度、高学年の子を中心として行っている「まふぃんお手伝い隊」

こども園や保育園の古本の表づくり、清掃作業、ザリガニ駆除など、数々の仕事を経験し、お手伝いをすることにも慣れてきました。

※過去のお手伝いについてのブログはこちら→地域に飛び出せ、まふぃんっ子!(ここから更に別のブログを見ることができます)

 

上級生が電話や直接会いに行って依頼を受ける中で、あこがれの眼差しを向ける子が多くなってきたので、お仕事によっては下級生にお願いすることもあります。

しかし、実際にやってみると、

・相手の方を見ないで聞く、話す

・自分の言いたいことだけを伝えて終わる

という姿が見られました。

 

仕事内容を説明してもらっている時や報告をする時に、目の前の相手ではなく、どこか別な所を見ている。また、気になることが多すぎてたくさん質問したり、関係ない話をしてしまったりする。

子ども達が一生懸命頑張っている姿は微笑ましく見えます。しかし、これが当たり前になってしまうと、きっと相手も自分も困ることになってしまうのではないかと思います。

 

「下級生だから良いか」で終わらせるのではなく、『子ども達のやる気がある時が伸び時!』と捉え、

実際に取り組む中で、相手のことを意識した立ち振る舞いや伝え方ができるように取り組んでいます。

 

客観的に自分を見る

依頼内容を聞く時や子ども達が報告をする時に、その様子を動画に収め、客観的に自分の姿を見せてみました。

そんな自分自身を見て一言。

「違うところばっかり見てる…」

どうしたらもっと良い振る舞い方ができるかを聞いてみると

「ちゃんと相手の方を見て話をする」

と改善策が出てきました。

 

職員とロールプレイを行い、相手を見てから話を聞く・話をする確認をした後に、再度挑戦してもらいました。

すると、今度は目の前の人に意識を向けて報告することができました。

 

言いたいことを整理する

自分の気になることをたくさん質問してしまう子に、職員が同じようなシュエーションで次々と質問し、その上でどう感じるか聞いてみました。

すると、出てきた言葉は

「たくさん話をし過ぎて、何が言いたいか分からなかった」という一言。

客観的に自分を振り返ってみたことで、『相手から見た自分の姿』に気づく様子もありました。

そこで聞きたいこと、伝えたいことを紙にまとめて整理をしてみることを提案し、自分でメモに書いてもらうことにしました。

事前のメモを見ながら話をしたり質問したりしたことで、いつもは頭に浮かんだこと全てを言葉にしていたのが整理され、スムーズに会話をすることもできました。

今度は、予想外の質問が出た時にも落ち着いた対応ができることを目指していきたいと思います。

 

どちらのケースも、話をする・聞く時には相手の存在を意識することが大切ということを意識してほしくて行った取り組みでした。

ロールプレイの中で、自分に足りない部分に気づき、どうすれば上手くいくかを考えて行動した子ども達の姿はとても素晴らしかったです。

 

大人になるにつれ、より一層相手を意識したやり取り、さらには表面上は見えない気持ちの部分まで感じ取らなければいけない場面が出てくるかもしれません。お仕事をしながら自分も相手も気持ちよく過ごせるように、まふぃんのお手伝い活動で経験を積んで身につけていけるようにしていきたいと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘 今屋

 

まふぃんのカカシは大忙し!(錦ヶ丘)

去年に引き続きまふぃんのバケツ稲を守ってくれていたカカシ達。

まふぃんの玄関に置いていると子ども達が自然に集まってきたり、かかしデザインコンテストなどを通して、こども園、保育園、そして先生方との関わりを増やしてくれる存在になってきています。

お米を守る以外にも引っ張りだこのまふぃんカカシ達なんです。

 

ハロウィンかかし製作始動!

10月31日のハロウィンに向けてカカシ達のリメイクが始まりました。

しかし、この日にまふぃんを利用する子ども達だけが製作する?

どうしたらまふぃんの皆が参加できるかな?

 

話し合いの結果・・・

カカシは3体!という事で、3グループ作り、1週間を通して皆で少しずつカカシの仮装を進めることに!

早速1日目の子ども達にグループの発表が行われ、いよいよ製作開始!

目標は「まふぃんにある物で作り上げる!」

「布が足らない!」「じゃあ色んな色をたしていこう!」と試行錯誤していました。

 

私達職員は余る量ではなく、この材料で足りるかな?というくらいの量の材料を準備します。

そうする事で、子ども達は考えながら材料を使い、皆で話し合って考えて、足りないものは別な物で補ったりして作りあげていきます。

ガムテープも人数分準備しない事で、順番を待ったり、貸し借りをする場面が生まれてきます。

 

「ここにテープ付けたいから支えてて!」

「なんか帽子が斜めになってるーどうしたらいいかな?」

子ども達の間でやり取りや協力する姿がみられました。

毎日違う子ども達が手を加えていくので、初日にイメージを持ち作っていた子が次の利用日に・・・

 

「ええー!!!なんでこんな風になってんのー!?」

 

とショックを受ける・・・なんて事もありました。

 

製作が大好きで、自分の思った通りに作りたい気持ちが強い男の子・・・

まだまだ作る箇所は沢山あり、時間もあることを伝えるとしばらく考えて、

 

「まあ、いっか!」

 

気持ちを切り替える事が出来ていました。本当は自分の思った通りに仕上げたかったのかもしれないけれど、それよりも「ハロウィンカカシを仕上げる!」というみんなの目標がこの子の「まあ、いっか」につながっていったのかもしれません。

 

こども園と保育園へ2日にわけてカカシを持って行き、年長さん達にお披露目です。

子ども達も楽しみに待っていてくれたようでした。

次は何に着替える?カカシ達

そんなまふぃんのカカシ達はハロウィンが終わると、すぐにクリスマスへ向けての準備を始めました。

子ども達から次はサンタ・トナカイ・クリスマスツリーにしたい!と意見が出てきました。

サンタとトナカイはとてもリメイクしやすそうでしたが、みんなツリーにはどう変身させる?と頭を悩ませていました。

 

最初は緑色の布を全面にかけ、あれ?なんか違うな・・・

自分がイメージしている様には中々行きませんでした。

あっ!段ボール使えばいいんだよ!

子ども達はある材料の中から、諦めることなくアイディアを出して完成へ向けて着々と作業を進めていきました。

去年も経験しているカカシ作り。

それでも今年は人がデザインしたものを作り上げたり、そこからまた違う物に作り替え続けている子ども達。

みんなで意見を出し合い取り組む中で、毎回全員の意見が一致!となるとは限りません。

それでも気持ちに折り合いをつけて相手と譲り合いながら進めていく様子が見られました。

全員が揃わなくても・・・

「カカシを作り変える」

という目標に向かって、今回は毎日違うそれぞれのアイディアを加えながら作業が進められていきました。

 

みんなで楽しく協力し合いながら、これからもカカシたちは変身し続けていきますよ。

お天気がいい日はまふぃんの外でクリスマスかかし達が待っていますので、是非会いに来てくださいね。

 

まふぃん錦ヶ丘 日髙    

性教育ってなんだろう

12月10日、思春期保健相談士 性教育認定講師の山﨑真子先生をお招きして性教育の講演会をまふぃん(上之園)で開催しました。

性教育の講演会は今年が3回目。1回目は「性教育とは?」、2回目は「性のお悩み、まふぃんの取り組み」、今回は「第二次性徴期について」がテーマでした。

 

中学生のお子さんを持つ保護者の方からこんな感想を頂きました。

山﨑先生の性教育研修を受けるたびに「性=人権」と、改めて考えさせられます。残念な事に、私たちの様に適切な性教育を受けてこなかった人たちが大多数です。今までの偏った考え方を、ようやく変えれる時代がやってきたと思いましたし、この様な機会があって山﨑先生のお話を聞けた保護者は、本当に運が良かったと思います。
まずは、身近なママ友達から性に対しての意識を少しでも変えるキッカケを作って、未来ある子供達がお互いを認め合い、自分らしく生きられる「種まき」をちょっとでもやっていけたらなぁと思いました。本当に少しずつですが、丁寧に向き合って、子育て最大の躾と思って子どもに接していきたい思います。
とても素敵なご意見ありがとうございました。
今回は、なぜ性教育が必要なのか考えながら講演会の内容や学んだことまとめましたので、紹介したいと思います。


●性教育ってなんだろう?

「性教育」と言われると、なんだかドキッとして難しいことと思われるかもしれません。何が思いつきますか?

【体のこと】 男女の体の違い、第二次性徴の体の変化

【性行動】  妊娠、出産、避妊、自慰行為

【性にまつわるトラブル】 性暴力、デートDV、予期せぬ妊娠、性病

など、でしょうか。たくさんありますよね。このほかにもジェンダーの平等、自己実現などいろいろな内容が含まれているそうです。

 

山崎先生は、幸せで豊かな人生を送るために性教育は大切な事なんですよ、と力説されました。

正しい性教育を学ぶことを通して、

・自分の心と体を大切にし、相手を思いやることができる

・第二次性徴を肯定的に受け止められるようになる

・性を安心、安全に楽しめることができる

など、人間が人間らしく生きる権利=人権教育 に繋がっていると教えて下さいました。

いのちを授かり、そのいのちをどう生きるか、

間違った情報で子ども達の人生が困らないように、活動の中で正しい性の情報を学ぶ時間や機会を作り、子どもたちが安心して生活できるように支援していく事が大切だと痛感しました。


●性教育のポイント!のご紹介 ♪

①否定的しないようにしましょう

おちんちんを触っているのを見かけた時・・・「きたない、そんなことをしたらダメ」と思わず言ってしまいがちですが、「どうしたの?」とまずは肯定的に受け入れ、子どもの話を聞くことが大事だそうです。性教育のチャンスととらえましょう。ごはん時であったら「今はさわらないでね」、学校でむずむずするときは「人前では触らないようにね」など伝えられるといいですね。

 

②自分のプライベートなこと、話したくないことは話さなくていい

「お母さん、○○見せて」「お母さんも○○したの?」と聞かれた時、どうしますか?

そんな時は「○○ちゃんもそんなこと聞かれたら嫌でしょ。お母さんも嫌だな」と伝えることも大事だそうです。相手が嫌がることをしない、これは生きていく上でとても重要なルールです。好きな人ができて性的同意を求められたとき、自分の気持ちをはっきりと相手に伝えられるようにしたいものです。また、相手の気持ちを考えて行動できるように支援していきたいと思います。

 

③個人差と性差があることを知っておく

8歳から18歳くらいまでは、性ホルモンが急激に出て、心も体も変化があり大変な時期です。身長の伸びる時期、生理が始まる年齢など一人一人違います。体の変化を人と比べて不安になることが多いです。「みんなちがって みんないいんだよ」と伝えていきましょう。特に気になる事がありましたら、泌尿器科や婦人科などの病院を受診しましょう。気軽に相談できたり、体のことが分かる本を1冊、家庭に置いてあったりすると良いのではないでしょうか。

 

④子どもたちにもプライベートな部分がある

思春期の子どもを持つ親は、子どもの性にまつわることを知りたい、願望が強くなりがちです。気持ちは分かりますが、本人の嫌がること、プライベートな事は聞かない方がよいそうです。(本人が話してくれれば別ですが)タブレットやスマホの使い方、正しい性情報をさりげなく伝える事が大切だそうです。

 

『自分のからだは自分で守ることを伝えていく絵本の紹介』

こども園の職員が朗読している動画です。是非ご視聴してみてください。

『わたしの はなし』の えほん

まふぃん、まふぃん錦ヶ丘、こども園、保育園、ASとも連携を取りながら、性教育や保育の在り方などの学びを深め情報を共有しています。

 


わかりやすい性教育の教材はた~くさん♪

本屋さんやインターネットで調べると、正しい性についての絵本や情報がたくさん出てきます。興味を持ったら、手にしてみると面白いですよ。

まずは大人が知ることが性教育の始まりかもしれませんね。

以下のリンクは、楽しく性教育を学ぶサイトです。イラストもあり見やすい、わかりやすい表現なのでぜひご覧になってみてください。

セイシル 

セクソロジー

~まふぃん錦ヶ丘のスタッフによる身だしなみについて動画~

こちらもご覧ください。

『みだしなみを ととのえよう!』

 

これからも年齢や発達に沿った性教育をどうしていけばよいかみんなで話し合いながら、楽しく自分の体の変化を受け入れらるように支援していきたいと思います。

体に関する事、性に関する事など、ご家庭でお困りのことがありましたら、いつでもご相談ください。一緒に考えていきたいです。

ご講演下さった山﨑先生、参加してくださったたくさんの保護者の皆さま、ありがとうごいざいました。

 

まふぃん上之園 末吉

 

 

 

ひっぱる!~スライダー遊び~(錦ヶ丘)

「引っ張る」という言葉を聞いてどんな動作が頭に浮かびますか?

運動会などの綱引きや、劇遊びのおおきなかぶでみんなで力を合わせてかぶを引っ張る様子などでしょうか。

子供達の日常生活の中で押したり引いたりする場面はたくさんありますが、引っ張るという場面は、そんなに多くないかもしれません。

「引っ張る」ためには、両手でしっかりと握る、足で踏ん張る、両手に力を入れて引く、重心を移動させるなど、「引く」よりもたくさんの運動動作が必要になります。

そのためか、放課後デイサービスでの千歯扱き体験の時に稲束を両手で持って引っ張ることがなかなか上手く出来ない子供もいました。

日頃、引っ張るという経験をすることが少ないため、今回は、子ども達の大好きなスライダーを使って、児童発達支援の活動の中でもたくさんの引っ張る体験を計画しました。

 

いつものスライダー遊びでは、手や足などの四肢の強化をねらいとすることが多いのですが、今回は、二人で協力しながら引っ張るために、レベルアップしながらの「脱出ゲーム」を計画しました。

脱出ゲームレベル1

まずは、長いひもを引っ張って、友達を赤いマットから青いマットへ脱出させます。

 

両手で引っ張るだけでは、スライダーを上手く動かすことができません。両手を交互に使って手繰り寄せるといいことに、気が付いたようです。

スライダーに乗っている子も、相手の動きに合わせてバランスを取らないとスライダーから落ちてしまいます。

こちらも上手くバランスを取ろうと手に力を入れて自分の体重を支えます。

 

脱出ゲームレベル2

次は、短いひもを引っ張って友達と一緒にマットからマットへ

レベル1では、はじめに紐を手繰り寄せると後はスライダーの方から動いてくれることもありましたが、今度は自分も動きながらマットへ移動するため、手の力だけでなく足で踏ん張る力も必要!

手も足も力強い!

 

脱出ゲームレベル3

最後に段ボールを引っ張っての脱出ゲームです。

スライダーのように簡単に動いてはくれません。段ボールに乗っている友達の体重がダイレクトに伝わり、より手指の力、足で踏ん張る力、重心移動など体全体を使わなければ、友達を運べません。

また、紐と違って段ボールのどこを引っ張ればいいのかも大切!

相手の体重や段ボールのバランス、破けないように、どこが引っ張りやすいかな、どんな風につかんだらいいなかな、たくさんのことを考えながら引っ張る場所を探します。

 

どこを持とうかなぁ

ここかな?

おっとっと。

 

引っ張られる子も段ボールの上で上手くバランスを取らなければ倒れます。

二人で息を合わせて。

 

何とかして友達を脱出させないと…。頑張る子ども達。

一人で難しいときには、二人で、三人で力を合わせて。

バランスをとって立てるよ

 

みんな無事に脱出成功!

 

今回の「引っ張る」活動。子ども達は、ゲームが楽しい。やりたい。という遊びの中で、知らず知らずのうちに、引っ張ることで体全体を使うことや、引っ張られる時のバランス感覚、友達に合わせる、友達と協力するなどを経験しています。

子ども達自身が、あれっ気付かないうちにこんな力がついていた。と思えるように私たちは影武者のように寄り添いながらも、しっかりとした支援ができるように、今後もたくさんの仕掛けを活動に取り入れていきたいと思います。

まふぃん錦ヶ丘 田尻

奉仕作業へGO🍂(錦ヶ丘)

土曜日の活動で、地域の奉仕作業に放デイの子ども達が参加しました。

今年度発足した「お手伝い隊」月に一度参加している吉野寺みらい食堂でのお手伝い以外での、初の地域でのお手伝いです!

地域のみなさんと一緒にお掃除するのは初めて…どんな交流が生まれるでしょうか?

奉仕作業を行う中で挨拶や態度等、自分の立ち振る舞いや、初めて関わる人との距離感、分からない事があった時にどんな風に聞いたらいいかなど、自ら相手に働きかけて身に付けてほしいと考え、職員も出来るだけ子ども達が主体的に考えて動けるようにサポートしました

今回は、吉野地域の社会福祉施設が連携して活動されている「さんさん会」のみなさんと一緒に御召覧公園のお掃除に取り組みました!

公園までの道のりの途中で、さんさん会の方々とすれ違い「おっ!来たね〜」「よろしくね〜」と声を掛けていただきました。子ども達も自分達を待っていてくれたんだと感じたようで、より気合が入ります!

公園には落ち葉がいっぱい!

グループに分かれて掃除をしました。

初めは、黙々と自分達だけで落ち葉を集めていた子ども達でしたが、自分たちの場所が終わり、近くで葉っぱを集めている方々を見つけました。

一人が「あそこに行こうか?」と声を掛けると、他の子ども達も「なんて言おうか?」「葉っぱ集めます。かな?」などと、少し話し合い、みんなで「集めまーす!」と言いながらゴミ袋に入れる作業を手伝いに行くことができました。

お手伝いに行くと、「おっ、ありがとう。こっちもお願いね」と違う場所も頼まれた子ども達。

元気な声で「はい!」と返事して、両手にはめた軍手を真っ黒にしながら山盛りの葉っぱを集めます。

「ありがとう!またお願いね」と声を掛けられると、子ども達は「次はどこのお手伝いがいるかな?」とさらに張り切って周りを見渡していました。

箒の使い方やごみ袋の結び方等、難しい部分もありましたが、たくさんのことを地域の方に教えていただきながらみんなで公園を綺麗にすることができました。

作業する中で、やさしくやり方を教えてくださったり、頑張っている姿を褒めていただきました。

子ども達が大きくなって社会に出た時に、ここで教えていただいたことや、掛けてもらって嬉しかった言葉を、子どもたち自身も周りに伝えていってくれたらいいな。と思います。

最後にみんなの集めた落ち葉を集めてみると…なんと!こんなにいっぱいのビニール袋に!

みんな、とってもがんばりました~。

私自身も今回、清掃活動を一緒に行い、こんなにたくさんの方々が地域の為に動いている事に驚き、一緒に活動が出来たことも嬉しかったです。

子ども達も、作業するおとな達の背中を見て、すごいな、かっこいいな。と思ったのではないでしょうか。

子ども達にもぜひ、地域の中で自分に出来る事を考えて行動してほしいと思います。

今回清掃した御召覧公園にも、大石兵六の銅像がありますが、吉野はたくさんの公園や神社、史跡等があります。

地域の方との交流の中で吉野の事を知る事ができたら、子ども達もさらに地域への関心が深まっていきそうだと感じました。

 

まふぃんのお手伝い隊の活動も少しずつ地域に飛び出していきます。お楽しみに!

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田