身近な地域を知るために(錦ヶ丘)

今年度、放課後等デイサービスの子ども達で取り組んでいる「博士になろう!プロジェクト」

その中の一つ、【吉野博士】もインターネットや直接現場に行って確認しながら徐々に発展を見せています。

 

吉野博士とは?

博士プロジェクトは、自分達が気になることへの興味や関心を高め、自ら考えて実行する力、周囲の人との協力や伝え合う力などを伸ばしていくことが大きな目的になっています。

【吉野博士】では、

・普段、何気なく生活している“吉野”ってどんな所?

・今と昔で違うことは?

・自分達が関わったり参加したりできることって何がある?

など、吉野の施設や歴史への関心をきっかけにして、自分が住んでいる地域への興味を広げながら地域の中で育つ自分というのも感じてもらえたら、と思っています。

 

事前に子ども達がウェブマップを作成し、「吉野といえば?」をテーマに気になることをどんどん挙げていくことにしました。

普段よく関わっている認定こども園錦ヶ丘・錦ヶ丘プラス、こども食堂でお世話になっている吉野寺のことなど、たくさんの意見が出ましたが、子ども達の目に止まったのは

『大石兵六夢物語』

昔、吉野地域で悪さをする狐を捕まえようと大石兵六という若者が活躍したこの物語。皆さん、ご存じでしょうか?

 

吉野地域では、ウォークラリーや吉野兵六ゆめまつりなどの催し物を通して親しまれている物語ですが、子ども達は「聞いたことはあるけど、詳しくは知らない」といった感じでした。

しかし、

「学校で教えてもらったことがある」

「家の近くで看板を見た!」

という意見が多く挙がり、『大石兵六夢物語』を調べることに決定しました。

 

看板があるらしい?

インターネットで調べると、物語を紹介する看板があること、数も複数あることが分かりました。

なんと、その数13か所!

 

看板はどこにあるか知っているか聞いてみると「近くの御所覧公園にあるよ」と言う子がいました。

早速「行ってみたい!」という声が上がったので、これはチャンス!と、現地調査に行くことになりました。

看板の他に銅像があったり、看板の存在は知っていてもどんな内容が書いてあるかについては知らなかった子も多かったようで、

「妖怪が出てくるの??」

「看板に地図が載ってる」

と改めて気づくことばかりでした。

 

さらにインターネットと地図で看板の場所を調べていくと、歩いていくには遠い所もあるのにも気づき、まふぃんの送迎員さんも出動して調査も行いました。

「手前じゃなくて奥の道ににあるんじゃない?」

「前におじいちゃんがここら辺にあるって言ってよ」

と話しながら辺りを探し回り、やっと見つけた時には「ここにあったー!」と嬉しそうな子ども達。

調査を通して、普段あまり通る事のない土地や道路のこと、自然環境にも気づくことができたのではないでしょうか。

また、必要なことを自分達で調べ、話し合いや行動を通して問題解決を図る姿を見ていると、少しずつプロジェクトの成果も上がってきているのではないかと感じます。将来的に自分で考えて行動し、経験のない壁にぶつかっても周囲と協力して乗り越えていく力に繋がっていくと思います。

 

最後の調査で行った場所はなんと行き止まり。

「どうしたらいいんだろう…」となりましたが、看板の下に合った電話番号に気づき、早速「今度電話してみよう」と話し合う姿も。

初めは「調べてみようかな」という感じだったのに、今では「やりたい!やらなくちゃ!」と自分のこととして捉えている様子が見られます。そんな子ども達の姿に、職員もワクワク。まだまだ【吉野博士】への道は続きます。

 

まふぃん錦ヶ丘

今屋

ブログ文章講座(錦ヶ丘)

先日、職員向けの研修で”文章講座 (ブログ)”を行い、その講師を担当しました。 私達職員が日々発信しているこのブログですが、 今回の講座を行うにあたり、伝わる文章の大切さや表現の難しさなど改めて考える機会となりました。

職員間での連携

昨年度よりまふぃん、認定こども園錦ヶ丘、認定こども園錦ヶ丘プラスの職員が共に企画し、内容の検討をして、『連絡帳の書き方』や『電話対応』など、様々な研修を行っています。

今回の文章講座も、昨年度の研修内容を踏まえながら、各施設での今の課題や、付け加えて伝えたい事などを話し合いました。 今回、講師を担当することとなり、初めは緊張していましたが、内容について職員同士で一緒に考える中で様々な方にアドバイスをいただき、内容も充実したものとなり、安心して講座に臨むことができました。

実際の講座

講座は7月~8月にかけ、職員が勤務に応じて参加できるように、3回行いました。

大きなねらいは

⚫︎ブログを書く目的を確認する事

⚫︎読み手に伝わる文章を書く方法を知る事

の2点です。

職員は月に1回ブログを投稿していますが、ブログを書くのに時間がかかってしまったり、内容が伝わりにくくなってしまうなどの困り感もあるようでした。

みなさん、意図やねらいを持ちながら日々の保育や療育を行い、その中で感じる子ども達の成長、自分自身の学びなど、伝えたい事が沢山あります。 今回の講座では、ワークも取り入れて文章を作ったり、訂正を行ったりしながら、伝わりやすい文章について考えていきました。

事務時間の中でブログを書き上げられるよう、書き出す前に骨組みとなるメモを作る事や、書き上げた後に自分自身で文を読み直し、見直しを行えるようなチェックリストも配布しています。文章以外にも、掲載する写真や引用の明記についてなど、インターネット上に発信する上での注意点についても確認することができました。

各施設のブログは、ホームページにてご覧いただけます。ここだからこそできる特色ある活動や、子ども達の活き活きとした様子、職員の学びなど、楽しみながら読んでいただけるようなブログをどんどん発信していきたいと思います。

各施設のブログは↓↓こちらからご覧ください

認定こども園錦ヶ丘プラス

認定こども園錦ヶ丘

アフタースクール

まふぃん錦ヶ丘・上之園

 

私達職員が、豊かな表現方法や語彙力を身につけてこども達と関わることは、こども達の多様な考えや感性を育てることにも繋がっていくと思います。

今回文章講座の講師を担当して、伝わりやすい表現について考えたり、職員の前で話をする事で、自分自身の学びも深まりました。

これからも、より良い保育や療育の為に、職員が講師になって伝え合う機会や、自分の学びを発表する場を大切にしていきます。

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

まふぃん交流会~準備~(錦ヶ丘)

児童発達支援事業所まふぃんには、吉野町にある【まふぃん錦ヶ丘】と鹿児島中央駅近くの上之園町にある【まふぃん(上之園)】とがあり、以前は、お互いの事業所を行き来したり一緒に初詣に行ったりして交流する機会がありました。

ここ数年は感染症の拡大のため、実施を見送っていましたが、今年度は久しぶりに両まふぃんでの交流の機会を設けることにしました。

目的地に行って交流するだけではなく、交通機関や所要時間などを調べたり、必要な物を何かを考えながら行いました。大人が全て準備するのでなく、子ども達自身が自分達のことだと考えて準備する、といった過程も大切にしています。

 

まふぃん(上之園)って…何??

以前交流をしていたのは、およそ4年前。当時交流に参加した子や、昨年度、お米作りで一緒に活動した子もいるものの、普段は接する機会がほとんどありません。

子ども達にも

「まふぃんって、実はもう一つあるんだけど知ってる?」

と聞くと、低学年の子を中心に

「知らなかった!」

という返事。

そこで、早速まふぃん(上之園)の職員に連絡し、テレビ電話で周辺の様子を紹介してもらいました。

まふぃん(上之園)周辺は交通量も多く、5車線の道路が目の前にあります。また、ナガヤタワーという建物の一階にあり、隣にはなんとネイルサロンやカフェまであります。

映像を見た子ども達も

「めっちゃ道が広い!」

「こんな大きなマンションの中にあるの??」

と、何もかもまふぃん錦ヶ丘とは違う景色に自然と引き込まれていきました。

 

考える、行動する

放課後等デイサービスの子達には、普段から「主体的に考える」ことをたくさんしています。

今回も、目的に対して考えながら行動してほしいという思いから、交通手段は何が最適か、目標の時間に間に合うにはどうすればいいかなどをみんなで考えていきました。

すると、交通事情に詳しいA君が

「バスで行けるんじゃない?」

と一言。さらに

「バス停に行けば時刻表があるから、何時にまふぃんを出ればいいか分かる」

という経験したことがあるからこその発言もあり、実際にバス停に行って出発時刻の確認をすることもできました。

まふぃんに戻ってからは、マップで移動経路を調べたり、運賃はいくらかを調べたりしながら詳細を全員で決めていきました。

 

ある程度のことが決まったので、まふぃん(上之園)の担当職員に連絡して日にちや到着時間の確認をすることに。

今回は代表で5年生のB君が連絡してくれました。

すると、上之園職員から「雨の日は来ますか?」「帰りの時間は何時くらいですか?」と思ってもいない質問が…。

B君は、しっかり者な一方で、臨機応変な対応を苦手とするところがあります。

しかし、電話口で少し考えた後、「みんなで相談して、分かったらまた連絡します」と伝えることができました。答えに詰まって黙ってしまったり適当に答えたりするわけでもなく、臨機応変に対応できたこと、そして、どうしたらいいかを考えて自分の意見をきちんと伝えられたことが素晴らしかったです。

 

さて、B君から電話の内容を全員に伝え、雨天時はどうするか確認すると

「絶対行く!」との答え。

帰りの時間も調べ、雨天時に必要な物も話し合いました。

当日必要なものについても子ども達が考えて、自分達でメモを取って持ち帰りました。

自分達でメモします

行きたい・やりたいからこそ、それを達成するためにはどうしたら良いのかを想像し、たくさん考えたり調べたりして行動に移す。

普段のまふぃんでも、やりたい気持ちを引き出した上で自分ができることに挑戦し、目的を達成しています今回の交流に向けての準備を見ていると、普段取り組んでいる活動や話し合いが活きているのを感じました。

 

準備万端で迎えた当日は・・・なんと・・・

直前に激しい雷雨になり、残念ながら交流会は中止となってしまいました。

中止を聞いた子ども達はとても残念そうにしていましたが「来週もっと楽しいことをしよう!」と提案すると「ドッヂボールしたい」「スウィーツが食べたい」と、次週に向けて気持ちを切り替え早速「どうやったらできる?」をみんなで話し合っていました。次に向けて行動し始めた子ども達。私たち大人は、子ども達の主体性を大事にしながら「どうやったらできる?」をサポートしていきます。

 

まふぃん錦ヶ丘

今屋

運動遊び in 認定こども園錦ヶ丘(錦ヶ丘)

今年度、子どもの定型発達を学び、改めて支援に活かしていくにはどうしたらよいか?をテーマにまふぃん職員全員で学びを深めています。

その一環として、先日、まふぃんを飛び出して認定こども園錦ヶ丘の年長クラスで出張運動遊びを行いました。

活動を通して年長児の姿や発達を間近で見て、私自身も活動を進めていく中で、勉強になる点が多かったです。

 

事前打ち合わせ

まずはまふぃんの活動計画ボードを使い、こども園の職員と打ち合わせを行います。

・今日行う活動のねらいは何か

・活動の流れはどうか

・リーダー/サブリーダーはどういう役割でどう動くか

・予想される子供の姿とその対応について

などを共有し、スムーズに活動を行えるようにします。

 

実はこの打ち合わせこそがとても大切。

職員がいかに活動を把握しているかどうかが、充実した活動への第一歩なんです。

 

活動スタート

 

こども園担任ではなく、まふぃん職員が運動遊びをするということで、子ども達もなんだかそわそわ。

まずはこども園で行っているいつものリズムの動きをやってみます。順番に名前を呼んでいくと、やりたい気持ちから自然と姿勢を伸ばす姿が見られました。

 

運動遊びでは、『くぐる』『わたる』『よじのぼる』を軸にして活動を展開していきます。

 

『くぐる』動きでは、椅子の下をくぐっていってもらいます。

狭い椅子の間を身体をよじってくぐる時には、肩をずらしたり先に手を出したりして上手く通ることができていました。

 

『わたる』動きでは、床に落ちないように椅子の上を渡っていきます。

普段からよく見ている椅子、一見簡単そうに見えるので「かんたんだよ!」「できる~」と余裕を見せる子ども達。

しかし、実際に挑戦してみると、椅子の上で自分の身体をどう動かしていけばいいのかに戸惑う子、手を使わずに渡ったことでバランスを崩して落ちてしまう子などの姿が見られました。

 

最後に『よじのぼる』動きでは、斜めにしたテーブルをよじ登る以外にも、忍者のように横移動してもらいました。

これは、手で身体を持ち上げることと足裏を使って移動することが必要です。

真剣な表情のみんな。ゴール前の椅子に移る時には、危うく落ちそうになる子が何人かいましたが、『わたる』時の経験もあり、手で身体をぐっと支え、どうやったら落ちずに行けるかを考えながら移動することができていたように思います。

 

時間にして約40分の活動。

終わった時には「はーっ」と息をする姿も見られ、それほど集中して取り組んでいたようでした。

これほど長い時間活動に集中する子ども達を見て、改めて年長児の集中力や姿勢保持の長さを把握することができました。

 

活動後の振り返り

職員同士の振り返りでは、普段は感じなかった身体の使い方で苦手な部分が見えたこと、いつもテンションが高くなりやすい子もやりたい気持ちから待てる場面があったことなどが挙がりました。

全体的にこども園の子もまふぃんに通う子も身体の使い方に大きな違いは感じませんでした。身体の使い方が苦手な子がいるまふぃんの子だからこそ、繰り返し療育の中で運動遊びに取り組み、自分の身体の動かし方を経験していることが大きく関係しているのではと感じました。

まふぃんに通う子の姿を見て、普段見せない姿勢の良さや自信を持って取り組んでいる姿を見られて、感動した!というこども園職員の意見もあり、療育の効果も感じることができました。なにより成功した時の「どう、見て!?」と言わんばかりのドヤ顔はどの子も最高に輝いていました。

 

今回難しさを感じた子達も、運動遊びを継続することで獲得できる発達の動きが必ずあると思います。

次回は手を使って全身を動かす遊びやバランス感覚を養う遊びもいいな、と今から楽しみです。

 

まふぃん錦ヶ丘 今屋

出張コグトレ(錦ヶ丘)

先日、認定こども園錦ヶ丘の年長クラスにて「出張コグトレ」を行いました。

普段はまふいんで取り組んでいるコグトレ。園に出向いて行うのは初めてでしたが、時間いっぱい楽しみながら取り組むことができました。

 

〇職員間でコグトレ勉強会

姉妹法人のこども園とは、普段から研修も共に行い、学びを深めています。今回も事前にコグトレについて共有してから活動を考えました。

コグトレとは… 精神科医の宮口幸治さんが開発した、社会面・学習面・身体面の3つを包括的に支援する為の認知プログラムです。

まふぃんでは、人の話を聞くのが苦手で指示を聞き違えてしまったり、形の認識が難しかったりする子ども達に対しての支援の1つとして、コグトレを取り入れています。

活動についてはこちらもご覧ください。

小学校では、授業を聞いたり、板書をノートに写したりと、集中して見る力、聞く力を使う場面が増えます。来年度就学する年長さんのアセスメントを行い、子ども達の実態を把握した上で、今後の関わり方で工夫できる事や、保育の中で取り入れられることはないか考えていくことにしました。

 

〇やってみよう

今回は、年長さんが楽しみながら取り組めそうな「点つなぎ」と「動物でポン」というものにチャレンジしました。

子ども達は、何をするのかな?と興味津々な様子。「簡単、できる!」と言いながらも、間違って手を叩いてしまった時でも「しまった〜」と、笑顔で取り組めました。

動物でポンでは

・手を叩くポイント以外で叩いていても、気付いていない

・周りに合わせて手を叩いている

といった様子もありました。 ルールが分からなかったり、一見聞けていそうですが、実は周りを見て行動している事もある、という事が分かりました。

点つなぎでは

・線の書き忘れ

・線のゆがみが気になってなかなか進めない

・形を捉えるのが難しい

など、様々でした。今回は、難しい時には線をなぞるバージョンのプリントに変更する事で、みんな最後まで取り組む事ができました。

 

〇振り返り

活動後、園の職員と振り返りを行いました。 今回、子ども達が楽しく取り組めた事が一番よかったと感じます。

その中で聞くこと、見ることが少し苦手かもしれない。という姿の把握もできました。

 

一斉指示の前に個別に一声かけたり、指示を確認するなどのちょっとした配慮があれば、より理解でき、主体的に取り組める事も増えると思います。

サークルタイムの前等にミニコグトレを行いたい。という意見もありました。 他にも…

・普段の活動で自信なさげな事が多い子が、コグトレは前のめりで取り組めていた

・遊びの中でも認知機能を使うものがあるはず

・うまくできない時に、苦手意識を持ってしまわないような工夫が必要

といった意見交換をおこないました…

 

今回、年長さん達との活動を通して子ども達の実際の姿を沢山見ることができ、私たちも発達面での学びになりました。

まふぃんでも、子ども達の実態に合わせたねらいや活動の展開に生かしていきたいと思います。

 

〇次回に向けて

まふぃんではコグトレの要素を用いた活動にも取り組んでいます。

見たり聞いたり、想像したりする力を使いながら楽しく取り組むために、

今ある活動だけでなく、新しい活動も作り出そうと、職員も頭をひねりながら考えます!

そんな活動をお互いに共有しながら、今後もこども園やこども園プラスと共に連携しながら、子ども達の成長の後押しをしていきます。

次回は出張「リアルミッケ」に行くよ!おたのしみに!

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

清潔って気持ちいい!!(錦ヶ丘)

放課後等デイサービスの子ども達が、毎日汗だくで学校からまふぃんへ帰ってきます。

そこで最近始まったのが

帰ったらまず手洗い!

ではなくて「まずは足洗い」!!

足洗いスタート!!

 

最初の週は・・・

 

「ええーなんで足洗わないといけないの?」

「面倒くさい!」

 

とぶつぶつ言っている子も何人かいました。

そして・・・

 

「先生!足洗ってくださーい!」

そんな声も聞こえきて私達職員はびっくり!

 

「足は自分で洗ってくださーい!」

 

と声掛けすると、足の洗い方が分からないとの返答でした。

聞いて見ると自宅でもお風呂に入る時には、身体は洗ってもらっているらしいのです。

その他にもフワフワと泡で撫でるだけで、足の指と指の間を洗う事を知らない子ども達も多くいました。

 

足洗いが始まって1か月が経とうとしています。

繰り返し行う事で子ども達の間でも「帰ったら足を洗う」という事が定着し、洗い方がわからなかった子も今では1人で洗う事が出来るようになっています。

他の友達が洗っているのを見て、洗い方を真似する子もいます。

今では指の間もしっかり洗えていますよ!!

そして何より、汗だくで帰って来て冷たい水で足を洗う!!

サラサラスッキリした気分で取り組む宿題が心なしか捗っているようにも見えます。

 

清潔を保とう!

 

まふぃんの中でよく耳にするのが「Aさん、Bさん」という言葉です。

Aさん・・・身だしなみがしっかりしている人

Bさん・・・髪型や服装が乱れている人

 

性教育の一環で行った、人からの見られ方や身だしなみについて行った活動で登場したAさんBさん。服装などの「身だしなみ」の部分ではこの2つの言葉が定着していて、子ども達で声を掛け合う姿も見られます。

 

お風呂に入って髪や体をきれいに洗う、汗をかいたらタオルで拭く、汚れた洋服は着替える。

身だしなみと同じくらい身体を清潔にするってとても大事な事だと思います。体も心もスッキリと過ごせたらいいですよね。

あれ?髪の毛ぐしゃぐしゃだ

あ!食べカスがほっぺについてる!

周りからどんな風に見られるか?鏡を見て確認してみましょう。

 

汚れていることで相手を批判するのではなく、子ども達同士で気付けていないことを教え合えたらな・・・と思います。

そしてこれからもっと暑くなっていきます!

汗をかいたら着替えをする!など、子ども達自身で身だしなみ、身体を清潔に保つ事に気付いて行動していって欲しいと思っています。

 

まふぃん錦ヶ丘 日髙

認知機能+自信を高めて!【コグトレ】(錦ヶ丘)

3月はあっという間に過ぎていき、今年度もあと残りわずか。

最初の頃は、落ち着きがなくソワソワしていた子が、今では話を聞いて行動できるようになったり、勝負事で泣いていた小学生が、今では気持ちを切り替えて参加できるようになったりと、この1年一人ひとりの成長を感じることができます。

また、放課後等デイサービスで行っている“コグトレ”も、4月の姿と今の姿を見比べてみると、模写が上手になっていたり、数の数え間違いが減っていたり等、できる事が増えてきています。

コグトレを一年通して繰り返し行ってきたからこそ、効果が見えてきたのではと思います。

 

コグトレとは…

・覚える力

・見つける力

・写す力

・数える力

・想像する力

この5つの力を伸ばすトレーニングです。

 

人の話を聞いたり、やらないといけない事を思い出したり…。

普段当たり前のようにしている行動ですが、実は覚える力や見つける力等が必要になってきます。

例えば

覚える力が弱い

→何をするのか忘れてしまう、人の名前を覚えられない

見つける力が弱い

→買いたい物をなかなか探せない、集中が続かない

 

また、5つの力が弱いと「先生の話を最後まで聞けない」「黒板に書いていあるものを写すのが難しい」など、学習の部分にも影響が出てきます。

しっかり話を聞いているのに忘れてしまう、頑張って文字を写しているのにグチャグチャになってしまう…。そういった子ども達の背景からまふぃんではコグトレを2年前に開始しました。

コグトレをもう少し詳しく→https://h-navi.jp/column/article/35027812

 

コグトレで見えてきた成長

今年度の4月に小学1年生となったAさん。

ひらがなの読み書きや数字を数えるのが得意で、学校のプリントを見ただけでは気になる様子が見えなかったAさん。写すトレーニング『点つなぎ』を行ってみると、見本と同じように書き写す事ができませんでした。

 

また、間違っている所を一緒に確認すると「あれ?どこが間違っているか分からない」と気付いていない様子。もしかして見る力が弱いのでは…と思い、しばらく普段の生活の様子を見てみる事に。

すると

・探している物をなかなか見つけられない

・見た物をすぐに忘れてしまう

という姿がありました。そこで、見る力+集中力のコグトレ中心に行うことにしました。

【点つなぎ】

【〇はどこ・数字はどこ】

数字や○の配置を覚えて…

解答用紙に記入する問題です!

 

 

【記号探し】

点つなぎは苦手意識を持っていたので、まずは簡単なプリントから始めてみる事に。

職員の描いた線をなぞってみたり、真っ直ぐの線を書き写してみたり、Aさんのできる所から少しずつ始めました。

また、点つなぎを行う時「できない」と自信のない様子も見られたAさん。頑張った時にはその姿を褒めたり、できた所を注目したり等、自信を積み重ねていけるような声掛けも行いました。

初めは「点つなぎできない」と涙目になっていたAさんでしたが、できた事をを認められた事が嬉しかったようで、少しずつ少しずつ取り組めるように。

点つなぎのプリントが出てきても「頑張ってみる!」とチャレンジできるようになってきました。

こんなに上手に写せるようになりました!

またコグトレだけでなく、活動の中でも変化が!

活動「リアルミッケ」では、目の前にあるシールに気付かなく、何度も何度も探していたAさんでしたが、今では見えにくい場所にあるシールも気付けるようになってきました。

集中して見る力がついてきています。

 

まふぃんでコグトレを導入して約2年

コグトレを始めた事は「本当に効果が現れるだろうか…」と半信半疑でしたが、繰り返し行っていく中で、集中して聞く事ができたり、しっかり見て書く事ができたり等、生活の中での効果が目に見えてきました。

また、苦手な事が少しずつできるようになる事で、自信がつきどんなことにも意欲的に取り組む姿勢も見られるようになってきています。

児発の子ども達もコグトレをしました!

 

来年度もコグトレを継続的に行っていきながら、子ども達のできる事を増やしていき、「できた!」と自信をたくさんつけられるように支援していきたいと思います。

まふぃん錦ヶ丘 亀澤

発達のねらいと学習のねらい(錦ヶ丘)

まふぃんでは、運動遊び、構成遊び、感触遊びなど様々な活動を行っています。ブログでも活動についてお伝えすることがありますが、その際活動の「ねらい」も一緒に出てくると思います。

まふぃんでは、ねらいの無い活動は存在しません。それは、私達職員がねらいを元に活動を組み立てているからです。

 

ねらいって?

まふぃんでは子供たちに身につけて欲しい力や、行動の変化の為に引き出したい姿のことなどをねらいと呼び、学習面と発達面、それぞれのねらいを立てて活動に臨んでいます。

 

学習のねらい

・友達と場所の共有ができる。

・順番を待つことができる。

・勝負事で気持ちのコントロールができる。

など、周囲との関わりの中で身につけてほしい力のことを学習のねらいとよんでいます。

 

例えば、友達との遊びで負けてしまうと、悲しい気持ちを抑えられなり大声で泣いたり暴れたりしてしまい、なかなか気持ちを切り替えられない。

気持ちが崩れないように、勝負事や苦手なことから遠ざけていれば楽しく過ごすことはできます。しかし、まふぃんでは悔しい気持ちも感じながら、自分で気持ちを切り替えられるようになっててほしい為、敢えて気持ちが崩れるような場面もたくさん経験できるようにしています。

負けて、悲しい気持ちが止められず、大きな声で泣いてしまう時には、職員に気持ちを十分に受容してもらい落ち着いて戻ってくることができる。というねらいをたてたり。

落ち着けるまでの時間が短くなってきたら、職員の声掛けで気持ちを落ち着けて、次の勝負をその場で待つことができるようになる。など、子どもの姿に合わせて、ねらいも少しずつステップアップしていきます。

学校で、悲しくなった時や悔しくなった時、教室から飛び出してしまったりすると本人も危険ですし、周囲も困ってしまいます。

気持ちを落ち着けて、次の行動に移れたり、落ち着いて友達や先生に自分の気持ちを伝える等、自分の気持ちが崩れた時の対応方法を身に付けてほしいと思います。

 

発達のねらい

・指示の違いに気付く

・手足を伸ばして取り組む

・多様な感触に慣れる

などの、活動に取り組む中で促したい発達面でのねらいです。

汚れるのが嫌だから、絵の具で遊ぶのはやりたくない…

周りをよく見ずに走ってしまい、怪我をしてしまう…

そんな子ども達に、苦手に感じている事も、受け入れられる事を増やしてほしい。体の動かし方も沢山経験して、怪我なく安全に遊ぶことができるようになってほしい。活動の中でも「ちょっとやってみようかな?」と思い、参加できるような工夫をしています。

 

運動遊びでは子ども達の動きのアセスメントを行い、子ども達の苦手を把握してより具体的な発達面のねらいを立て、活動に繋げています。

いろんな身体の使い方

また、作業療法士のアドバイスを受け、発達のねらいと活動を見直す機会も設けています。

ねらいと活動を考える

『園や学校で一斉指示を聞いて動けるようになってほしい。』

『感触にとらわれ過ぎずに過ごせるようになってほしい。』

『部屋や教室から出なくても最後まで授業や活動に参加できるようになってほしい』

大きな集団の中でも、自分が困らずに過ごすためにはどんな力が必要なのか、子ども達のこんな風になったらいいなの姿を想像しながら、こんな力を付けてほしい…と職員同士で活動毎に打合せや振り返りを行い、検討する日々です。

今後も毎日の活動の中で、子ども達が頑張った!悔しい!等の感情を沢山感じながら、発達・学習のねらいを一歩一歩達成する姿を支えていきたいと思います。

 

まふぃん錦ヶ丘 岡田

お米の発表(錦ヶ丘)

参観週間の最終日に、子ども達が保護者に向けて、今年度のお米プロジェクトの発表を行いました。

お米の発表は、昨年度の活動報告(活動報告会(両事業所)

夏休みに学校の先生方に向けた「おもてなしプレゼンテーション」(バケツ稲作りを通して(錦ヶ丘)

そして今回の参観週間の3回になりますが、利用日の関係から3回とも同じメンバーではなく、毎回違う子供たちの組み合わせ。

発表の経験が3回目のベテランもいれば、今回が初めましての子どももいましたが、自然に経験のある子が初めての子に教えてあげる姿も見られ頼もしく思うことでした。

子ども達は、人前に立つという経験やそれを重ねることで、さらに成長したようです。

 

日々の小さな積み重ね

人前に立って話をするって、私たち大人でもドキドキしますよね。

まふぃんの子ども達の中には、相手に自分の思いを伝えることや、人前で発表するのを苦手だと感じる子もいます。

自分が「こうしたい」「こう思う」などの気持ちを言葉にできないために、誤解されてしまったり、せっかくの良いアイデアを伝えられなかったり…。という困りごとが少しずつ解消できるように、まふぃんの日頃の活動の中で小さいグループを作り自分の意見を言う経験や、帰りの会などでお題に対して自分の意見をみんなの前で発表する経験を重ねてきました。

自分を知る・友達の事を知る

発表に向けて、高学年の子を中心にパワーポイントをつくり、みんなでポートフォリオを作成しました。

昨年度は意見がぶつかったり、気持ちが崩れたり、喧嘩になったり、気分が乗らずになかなか進まなかったりする場面もありました。それでもみんなで一つの目標に向かって同じ方向を向き、やり遂げた時の達成感が自信となりました。

この昨年度の経験が団結力や自信に繋がり、今年度は、職員がたくさん声掛けしなくても、「パソコンが得意だからスライドを作るよ。」「人前で話すのは苦手でも受付や席への案内は大丈夫。」「クイズを考えるのが好きだ。」など、子ども達は自分や友達の性格や得手不得手をよく分かっていて、子ども達で役割分担ができていました。

 

まさしく子ども達同士で適材適所を見極めて、それがドンピシャ。職員も納得の役割分担でした。

それは、お米の発表を通してだけでなく、日頃のまふぃんの活動の中で、友達と関わったり協力したり、時には意見がぶつかってケンカをしても仲直りできたり…。

そんな子ども達の姿を、療育の中で引き出したり、見守ったりしながら関係性を築いてきたことで、友達の良いところや苦手なところも見えてきたのだと思います。

今回の発表。みんなが一つの目標に向かう事で、友達の苦手なところをカバーする力も育っている事を感じました。

 

泣こよかひっ飛べ

どんなに用意周到に準備していても、当日何があるか分かりません。

今回は、クイズの途中に答えの食い違いからヒヤリとする場面がありました。

どうなるかなと職員も少しドキドキしながら見守っていると…。

進行役の子がひょうきんな仕草とともに、「そっか。まちがえた!」と…。会場に笑いが起こりました。

そのおかげで、緊張していた重い空気が一変。和やかに進んでいきました。

間違えも「えい!やっ!」と、笑いに変える度胸。まさしく薩摩郷中教育の教え、結果を恐れずに行動してみる「泣こよかひっ飛べ」。

敢えて失敗させて気持ちを切り替える経験、友達の間違えを受け入れる経験を日頃の療育で繰り返してきたから、思い切ってやってみようとするチャレンジ精神も育ってきたのだと嬉しく思う瞬間でした。

 

ドキドキの発表が終わった後は、お父さんお母さんと一緒に橋口農園で収穫したおにぎりを食べました。

子ども達もさることながら、保護者の皆さんのいい笑顔。

みんなで一つの目標に向かって進むって素晴らしい!

この笑顔が、来年も見られるようにお米プロジェクトは進みます。

 

お米プロジェクト担当 田尻

2月 園長のつぶやき(錦ヶ丘)

療育参観週間には、たくさんの保護者の皆様にお越しいただきありがとうございました。昨年度までは年度末に活動報告会として、職員から一年間の取り組みや子ども達の成長、変化についてプレゼンテーション形式でお伝えしていました。今年度はより多くの保護者の皆様にまふぃんに来ていただき、日頃の活動の様子を見ていただきたい、お家で見せる姿とはちょっと違うまふぃんで頑張る子ども達の姿を是非見ていただきたいとの思いで参観週間を実施いたしました。

子ども達が小集団の中で友達と関わりながら、いろんなことができるようになり、たくさんの自信をつけていった姿を実際に見ていただき、そこに私たちが療育の中でどのように関わり、支援を行ったのかを、お伝えできたのではないかと思います。

 

 

楽しいことが大好きでいろんなことに興味があり、椅子に座ることが苦手だった子。まふぃんの小集団で、「やりたいから我慢する」の経験をたくさん積み、小さな出来た!を繰り返し今では保育園でもまふぃんでも、きちんと椅子に座り名前を呼ばれる順番をワクワクしながら待って、元気よく「はい」と返事ができるようになりました。座って話を聞けるようになったことで、今は何をする時間、次はこれをする時間と少し先の見通しを持って生活することができるようになりました。周りを見て、みんなと一緒に活動することで友達との関りも増えてきています。「やりたいから我慢する」「本当はまだこれをやりたいけど今は我慢する」。これから先、学校に行き社会に出ていくための大切な力、自分自身が困らないためにも周りを困らせないためにも大切な力ですね。

 

友達と一緒に遊びたいけれどどうやって関わっていいのかが分からず、学校でもまふぃんでも何でも受け身だった小学生が、「僕もあの子みたいにかっこよくなりたいな」と友達に憧れを抱き、自分からいろんなことにチャレンジできるようになりました。初めは自分の興味のあることを相手に伝えることから練習し、「やればできる」の自信をつけました。協力する活動、話し合い活動、お手伝い隊、全ての活動がこの子の力になっていることを感じます。

 

ここには書ききれないほど、子ども達それぞれに成長と変化があります。

先日、まふぃん職員が書いたブログにこんな文章がありました。

「苦手な部分だけでなく得意なところ、出来るようになったことにも注目することで自信にもつながっていくことを感じました。」

いろんな身体の使い方 (錦ヶ丘)

療育には、家庭や園や学校での困りごとでつながってくることがほとんど。まふぃんの使命は子ども達が社会に出るうえでの困りごとが少しでもなくなるように支援していくことだと思っています。日々子どもと接しているとついつい出来ないことにばかり目がいってしまいがちですが、子ども達のできるようになったことにも目を向け、そっと背中を押してあげたり少しのきっかけや道標作ってあげたりすることも大切な支援です。

 

マジックミラー越しにお子様の頑張る姿を見る保護者の皆様の笑顔。我が子だけではなく、他の子ども達にも思わず「頑張れー」と声を出して応援する笑顔。子ども達のたくさんの笑顔と、保護者の皆様の優しい笑顔を見ながら、まふぃんでの療育の効果を実感し更なる支援の質の向上を目指していこうと改めて感じた参観週間でした。

 

まふぃん錦ヶ丘

施設長 吉村佳代

 

 

 

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