気持ちのぶつかり合い ~いいよが言えるまで~

気持ちのぶつかり合い 

~いいよが言えるまで~

 

1月から児童発達支援の午前クラスの子ども達を午後クラスに変更しました。

午後クラスには3歳児から年長さんまで様々な年齢の子ども達が参加します。

その中で「自分の思い通りにならない経験」「物を譲る経験」など縦割りだからこそ実現できる経験値が増えてきます。

今回はその様なやりとりの中で子ども達の葛藤と問題の解決に向け、どの様な行動の変化があったのかご紹介致します。

 

 

自分の使いたい物があると、お友だちに強く要求してしまう

3歳頃の子ども達。欲しい物は、何でも〝自分の物にしたい〞

という気持ちが強くなるので、物の取り合いやぶつかり合いが

増えてきます。

〝自我の拡大期〞にあるこの年齢のぶつかり合い。

『主張する経験、主張が通らない経験』

どちらの経験も大切になってきます。

※自我の拡大

自分が一番で、自分が中心に回る時期。

 

この日、6歳のB君の使っている積み木が欲しくなった

3歳のA君。

「貸して!」と言えたのですが、「ダメ」と断られてしまいました。

ですが、どうしても欲しいので、積み木に手を伸ばし引っ張ったり

「貸して!」「ちょうだい!」と言いながらB君を追いかけたり、

涙で訴えたり・・・

A君なりに、貸して貰えるにはどうすればいいのか、

色々な方法を考え試していました。

それでも貸して貰えず・・

地団太を踏み訴えていましたが、

とうとう座り込んで泣き出してしまいました。

 

このような時に、「小さい友だちに貸してあげようね」や

「友だちが使っているのを欲しがったらダメだよ」「我慢しなさい」

と声を掛ける事は、まふぃんではありません。

何故かというと、取り合いやぶつかり合いを通して

〝自分の思いを伝える〞〝相手にも自分と同じように使いたい〞

という気持ちがある事に『気付く』『考える』チャンスになる

『大切な経験』と考えているからです。

 

この日、取り合いの中でB君に変化が起こりました。

泣いて座り込んでいるA君を見つめるB君。

〝あっ、泣いちゃた〞〝どうしよう・・〞

〝でも、僕が使っていたし、まだ遊びたいし〞

など、B君の心の声が聞こえてきそうです。

 

この時にも、私たちは何も言わず見守ります。

さあ、B君どうするのかな・・・

 

しばらく考えたB君。

持っていた積み木を「いいよ」と渡す姿がありました。

「僕も使いたいけど、我慢しよう」と相手の事を思い遣れた瞬間でした。

 

取り合いを通して〝相手の気持ちに気が付き、

相手が泣いた顔を見て〝悲しい気持ちになる〞

その中で、『我慢する気持ち』『譲り合う事』

学び行動に移せたのでしょう。

 

さて、2~3歳頃の子ども達は、自分の物と他人の物の区別が

まだ育ち切っていません。

目に付いて気になった物は、全部自分の物!

「貸して」と言いながら、もう手が出て伸びています。

〝遊びたい!〞〝興味も持ったら手に取りたい〞

この時期は当たり前の姿です。

 

その中で「使いたい!」「貸して!」と

自己主張をぶつけ合う。

どんなに主張しても自分の思いが通らない事もあると気づいたり

『我慢する事』を学ぶ大切な経験となります。

このような経験を繰り返し、自分の気持ちに折り合いをつけ、

友だちとの関わり方を少しづつ学んで、成長していきます。

 

 

小さい子の場合は、人との関わりを広げようと踏み出した

『証』。成長にはなくてはならない大切な経験です

 

 

まふぃん上之園

寺田

事業所評価アンケート結果

まふぃん、まふぃん錦ヶ丘をご利用の保護者の皆様

 

平素より運営へのご理解・ご協力を賜り御礼を申し上げます。

本年も保護者の皆様にご協力をいただき、事業所評価を実施致しました。

様々なご意見やご指摘をいただきありがとうございました。いただいたご意見などにつきましては、早期改善に取り組んで参ります。

 

また、両事業所に対しまして、励ましやお褒めの言葉をいただき、ありがとうございました。皆様の言葉を励みに、今後も子どもたちの支援に取り組んで参ります。

 

これからも、お気づきの点やご相談事がございましたらご遠慮なく、両施設職員までお声掛けください。

 

社会福祉法人 塔ノ原福祉会

まふぃん 園長 廣田 恭平

 

令和2年度 まふぃん 【結果】

令和2年度 まふぃん錦ヶ丘 【結果】

安全確認できたよ!

 

安全確認できたよ!

 

午後クラスの子ども達が(3歳~5歳)

近隣のファミリーマートに買い物体験に行きました。

今回の買い物体験は、年長児の就学を見据えて

〝自分たちで安全に気を付けながら歩く〞

という、要素を取り入れて行いました。

小学校に上がると通学路など、子ども達だけで歩く機会が増えてきます。

その時に、交通ルールを守り安全に行動出来るように

なって欲しい。と思い計画をしました。

さて、上手に出来たのでしょうか?

今回の買い物体験。

『買い物を経験する事で公共のマナーを守る(お店で静かにする、挨拶が出来る)』

『前を見て歩く、端を歩くなど安全に気を付けて往復する事ができる』

をねらいにして行いました

 

いつも買い物に行く時には2列に並び、

子どもの横に職員が付き安全確認を行います。

当たり前ですよね。

ですが、今回、登下校を想定し1列に並び

子どものすぐ後ろを歩く事にしました。

子ども達に安全確認をしてもらう為です。

お買い物に行く前に子ども達に

〝年長児が先頭になり1列で歩く事〞

を伝え〝どうやって歩いたらいいのか〞

を話し合います。

「前を見て歩く」「ちゃんと歩く」

「跳ばない」(跳ばない???)

と意見が出てきました。

 

では、お買い物に行こうかな。

少し緊張した面持ちで出発した子ども達。

いつもは、お喋りをしながら歩くのですが、

しっかり前を見て、歩いています。

ここまでは順調です!

 

さあ!一番の難関にきました。

子ども達の視点からは、見通しが悪く車や自転車がよく通る

狭い交差点です。

止まって確認できるかな?

しっかり止まることが出来ました!

声に出して

「右、左、右」と言いながら車、自転車が来ないか確認をし

手を上げて渡る事が出来ました。

 

その時に感心した事があります。

それは、近くのアパートの駐車場から出る車を見て

車だ車が来るかも」と気が付き伝えられた事です。

子ども達がしっかりと車の動きと危険を予測し

来るかも』と認識できたのです。

歩く時にも大事になってくる

危険予測

歩道を歩く時に自転車、他の歩行者の動き

交差点での車の動きを予測しながら

行動する事は、子ども達にとって難しい事です。

 

「危ないよ」「気を付けてね」と声を掛けても

実際は、何に気を付けていいのか分かっていません。

・何が危ないのか

・何をどのように見ればいいのか

を一緒に歩き伝えていく事が大事になってきます。

また、〝車のランプの意味(ウインカー、バックランプ)〞

も理解していれば、車の動きを予測して安全に行動できますね。

道路や歩道は、自分だけでなく、

車や自転車、他の歩行者がいる事を理解させ

ルールを守る必要がある事を伝え、身に付けておく必要もあります。

 

年長児は、後2ヶ月で新1年生

新たな環境や人との出会い。

これから様々な人との関わりが増えてきます。

交通ルール守る=人や周囲の環境に関わる中で

お互いが気持ちよく過ごす為に考え行動出来る。

事にも繋がっていきます。

 

それともう1つ大事な事。

「行ってきます!」「ただいま!」の元気な声。

送り出した後、一番聞きたい言葉。

「ただいま!」

そして・・・

「お帰りなさい」

この言葉。毎日待っています。

 

※今回、安全を一番に考え、子ども3人に職員が2人で対応しました。

 

 

まふぃん上之園

寺田

僕に任せて!

僕に任せて!

 

早いもので2月になりました。

この一年を通して子ども達は個々の発達を遂げています。

苦手なものを克服したり、我慢ができるようになってきたり。

まふぃんに最初、通所していた頃と比べても格段の変化がありました。

今回は小麦粉粘土の中でも「べちゃべちゃ」の感覚が特に苦手なA君の変化についてお伝えしたいと思います。

 

 

 

今回のねらい

『変化していく感触に慣れる』

『水や油が入り感触が変化しても触る事が出来る』

この2つをねらいにして、小麦粉粘土を行いました。

 

タライを囲み小麦粉粘土作りスタートです!

 

①粉を触ろう

タライの中に入れた小麦粉を触れていきます。

この段階は、まだ〝さらさら〞しているので、

「気持ちがいいね」

「ぎょうざが出来た」

と、ほとんどの子ども達が触れる事が出来ます。

 

A君も、勿論!平気です。

粉を集めて、手を隠したり、

「白くなったよ」

と、手を職員に見せ、余裕の表情。

②少しずつ水を入れていきます。

水を入れた容器が見えた途端、ベタベタの感触が苦手な子ども達の

手が、タライから離れてしまいます。

ベタベタの感覚というのは多くの子ども達が嫌がる感触です。

手にまとわりつくあの感じ・・・

嫌で嫌で経験の少ない子になると泣き出してしまう子さえいます。

 

 

A君もその1人です。水を入れようとすると

「えっ~!水入れないで!」

「ベタベタ、嫌なんだよね」

と、ため息も聞こえてきました。

 

 

ですが、数分の間にA君の気持ちに変化が起き

苦手なベタベタに触れ粘土を作り上げる事が出来たのです

 

 

 

苦手だけど、やってみよう!

自発的にその感情を引き出すためにはどのような仕掛けをするか悩みました。

 

職員でも話あった結果、

3歳児3人のグループ(3人ともベタベタが苦手)

の中にA君を入れる事。

 

そうする事で、A君の気持ちに変化が起こり、触れるかもしれないと

考えたからです。

 

A君のグループは水が入った途端、触れる子どもがいなくなりました。

そこで

「〇〇君たちのグループは粘土が出来上がるね」

と、声を掛けてみる事にしました。

 

すると、その声にA君がタライを見つめ

「ベタベタは嫌だけど・・・僕に任せて!」

と言い、腕まくりをし両手をいれ、力を入れて捏ね初めました。

その姿は、「僕、嫌なんだけど・・・」

と、泣きそうにしていた数分前のA君の姿とはまるで違います。

頼もしさを感じます。

 

自分より小さな友だちが触れられないのを見て、A君なりに

考えたのでしょう。

〝僕がやらくちゃ〞

この状況が

〝苦手だけどやってみよう!〞

A君の気持ちに変化が起きたのかもしれません。

 

その時に

〝苦手だからしない!〞ではなく

〝苦手だけど頑張ってやってみよう!〞

と、気持ちを切り替えて『挑戦』してみる

気持ちを切り替えてやれるという事が大事になってきます。

自分がやりたくない事でも、〝我慢してする〞

社会に出てからでも〝気持ちに折り合いをつけて〞

出来るという事は身に付けておきたいスキルの一つですね。

活動終了後「小麦粉粘土楽しかった!」と

満面の笑み。

苦手な事に挑戦し、やり切り

『やれた!』

自信と満足感を味わう事が出来たA君でした。

 

この積み重ねが、

難しい事』や、『苦手な事でも最後まで諦めずにやり遂げる』

体験を通して達成感を味わい、自信を持って取り組めるようになっていきます。

 

 

まふぃん上之園

寺田

やさしさの味

やさしさの味                        

 

ひと昔前までは、地域の子どもは地域ぐるみで面倒を見て、

自分の子ども、孫のように大事にして育てていました。

私も、地域の方たちに見守られながら育ちました。

その中でも、近所のおばあちゃんの手作りの食べ物。

大人になった今。

その食べ物を見ると懐かしい記憶が蘇ります。

まふぃんの子ども達にも、そのような思い出が残って欲しい。

と、願い、ナガヤタワーの住人さんと一緒『七草粥』を作りました。

 

さて、今回はどのような交流になったのでしょか?

 

○七草を知ろう!

せり、ナズナ、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。

七草粥の材料として知られる「春の七草」

日本のハーブとも言われているそうです。

 

・七草を実物と写真を見比べながら、並べていきました

「この葉っぱと似ているね」

「でも、ここが違うんじゃない?」

子ども達と、住人さんが会話をしながら並べます。

昨年度までは、職員の介入がないと進まなかったのですが

今では、交流開始時からやり取りの様子が自然になってきました。

 

○野菜を切ろう!

・名前が分かったので切りましょう。

子ども達が切るのを心配そうに見守って下さいます。

「手は猫の手ね」

「大根と、人参は小さく切ってね」

と、手を添えて教えて下さいました。

子ども達も「これくらいかな?」と

職員ではなく、住人さんに聞く姿が今回見られました。

○七草粥を作ろう!

今回は、調味料を3つ用意し(塩、醤油、みそ)味付けや水加減も

住人さんにお任せしました。

あらかじめ決められた量で作るのは簡単ですが、

・住人さんともっと関わりが持てるようになって欲しい

・一緒に作る方の味を子どもたちに食べて欲しい

の目的がありました。

 

○七草粥を食べよう!

初めて食べる七草粥の反応は・・・

「おいしい!」

どのグループからも声が聞こえていました。

 

あるグループから

「七草粥はね7軒の家を回ってもらって食べるんだよ」

と子どもに教えて下さるのが聞こえてきました。

では、他のグループの味見もしてみようかな♪

 

子ども達の感想は・・

「同じ醤油なのに味が違う!」

「大根の大きさも、切り方も違うね」

と気づいたようです。

○今回の交流を通して

今回の交流で一番子ども達に経験して欲しかった事。

それは、『七草粥を作ろう!』『七草粥を食べよう!』

にありました。

 

それは・・・

・自分のグループ以外の七草粥を食べる事で、味が違う事、

切り方が違う事に気付いて欲しい。

・住人さんの味付け食べる経験をする。

この2つの事を経験して欲しいという願いがありました。

 

人が感じる「おいしさ」には、「おふくろの味」以外にも

『優しさの味』『安心のおいしさ』もあります。

 

『やさしさの味』・・その料理を口にした時に、優しい気持ちを感じ取り

いつも以上に美味しく感じる事。

『安心のおいしさ』・・子どもの頃に記憶した味に安心感を覚え、

それをおいしいと感じる事。

私たちが〝おいしい〞と感じるのは

作ってくれた人の優しさ、どんな気持で作ったのか。

そこには『愛情』が込められているのですね。

人は何歳なっても、母親の味や思い出の料理があります。

〝○○を食べると、その時の楽しかった様子や笑顔を思い出す。

ナガヤの住人さんの『愛情』が込められた

〝七草粥〞と今回の〝交流〞

子どもたちの記憶に住人さんとの交流や

一緒に食べた食事が懐かしい思い出として

残ってくれたら願っています。

 

子ども達が成長し社会に出ると、いろいろな人と

やり取りをしなければならなくなります。

その時に『敬語が使えない』『相手に合わせた振る舞い方』

など身に付いていないと円滑なコミュニケーショが

取りづらくなります。

子ども達は住人さんとの交流を

何度も重ねて経験を通して身に付いていくのです

 

※新型コロナウイルスの対策としてマスク、換気、検温、消毒

を徹底し交流を行いました。

 

まふぃん上之園

寺田

絵具遊び

先日、児童発達の午前クラスで「絵の具遊び」をしました。

ねらいは1つ。「友達と物・場所の共有をすることができるようになる」です。

 

以前は、絵具やクレヨンの取り合いが多かった子ども達。

欲しいクレヨンが被ってしまうと、「ぼくのだよ」「違う、先にクレヨンを取ったのはわたし!」と、よく取り合いをしていました。

さらに、欲しいクレヨンが取れないと、相手を押しのけてしまう子も。

その為、その都度職員が介入し、止めていました。

 

しかし、今回の活動では子ども達同士で物の貸し借りをする姿が見られました。

「ちょうだい」「どうぞ」と言葉のやり取りを経験したり、物を貸してもらえなくても我慢する経験を何度も積んだりことで、子ども達が自然と貸し借りできるようになったのではないかと思います。

 

 

ねらい 友達と物・場所の共有することができるようになる


最初に子どもの対人面は、いつから始まるのかということをここで少し触れておきたいと思います。

当たり前ですが、最初は母親や父親との関わりから始まります。

そこで、信頼感や安心感を経験することで、今度は友達にも興味を持ち、自ら同年代の子ども達と関わりを持とうとしていきます。

初めは、友達をじっと見ることから始まりますが、1歳半ごろになると「友達と同じことをしてみたい」と興味を持ち、真似するようになります。

この頃になってくると「友達と一緒に関わることが楽しい!」と思うようになってくる子ども達ですが、その反面ケンカも起こりやすくなってきます。

 

まふぃんでは、活動を通して友達と物や場所を共有する場面を作り、そこで物の貸し借りや我慢することを学べるように工夫しています。

この午前クラスは、2歳~3歳のお子さんが主に利用していますが、幼い頃から子ども同士での関わりが経験できるようにしています。

 

ケンカというと少し心配な面も出てくるかもしれませんが、それは自我がちゃんと誕生している証拠です。

自我が芽生えてくると、自己主張も強くなり、なんでも自分のものにしたくなる時期です。

その為、友達の物が欲しくなり、取り合いに発展することがたびたび出てきます。

 

この時、子どもの人数分、物を準備してケンカをさせない方法がありますが、そうすると「社会性の学び」を奪ってしまうことにもなります。

例えば、物の貸し借りや、貸してもらえなかったときの我慢などを学ぶ為には、友達と一緒に物を使う経験がないと得られません。

 

まふぃんでは、活動を通して友達と物や場所を共有する場面を作り、そこで物の貸し借りや我慢することを学べるように工夫しています。

午前クラスは、2歳~3歳のお子さんが主に利用していますが、幼い頃から子ども同士での関わりが経験できるようにしています。

 

ひとつの例を出してみましょう。

例えば、お絵かき。

1人1箱のクレヨンを準備すると、使いたい物が手元にあるので、1人で楽しく遊ぶことができます。

しかし、1人遊びを満足してしまう為、物の貸し借りをしたり、友達を意識して遊んだりといった経験は少なくなってしまいます。

 

では、人数分より少ないクレヨンを準備した場合はというと・・・

一緒に物を共有する為、使いたい色が同じになってしまうとケンカが起きてしまいます。「かして」「いやだ」と友達と取り合ったり、使いたい物が使われてしまって泣いてしまったりなど。

子ども達にとっては思い通りにいかない経験ですが、実はそこで「物の貸し借りの仕方」や「貸してもらえなくても我慢する方法」を学んでいます。

 

このような経験ができるように、まふぃんの活動ではあえて人数より少ない物を準備しています。

 

絵の具遊びの様子


まず、1枚の画用紙に色を塗っていきます。

 

子ども達の好きな色は赤なので「取り合いになってしまうのではないか」と事前に予測をしていましたが、今回は取り合うことなく遊ぶことができていました。

さらに、ほしいクレヨンを友達が持っていても我慢しており、じっと様子を見ていました。

そして、友達がトレーにクレヨンを戻すと嬉しそうに使い始める姿がありました。

これまでの取り合いの経験から、「順番を待てば、好きなクレヨンが使えるようになる」「取り合いをしなくても借りる方法がある」と子ども自身が学んだからこそ、貸し借りができるようになってきているのではないかと思います。

 

 

クレヨンで塗った後、今度は絵具で色を塗っていきます。

 

初めはそれぞれ自由に描いていた子ども達。

しばらくすると、ある子が長い線を描いてヘビを表現していました。

すると、それを面白そうと思った子ども達が、次々に真似していきます。

「へび」「こっちもへび」と、友達の遊びを意識して遊んでいました。

 

先ほど、物を人数分準備していると、友達を意識して遊ぶ事が少なると書きましたが

まふぃんでは友達にも目が向くように、画用紙をあえてみんなで使っています。

そうすることで、友達の真似をしたり、同じ遊びを共有したりなど、関わりが深められるようにしています。

 

絵具で塗った後は、色んな形を貼り付けていきました。

お互い場所を譲り合いながら、形を貼ることができていました。

 

今回の活動では、物の貸し借りができるようになる姿が見られ、成長を感じることができました。

これからも「どうしたら子ども達が成長していくのか」を第一に考えて、活動を組み立てていきたいと思います。

 

まふぃん上之園 亀澤

一緒に遊ぶと楽しいね!

一緒に遊ぶと楽しね!

 

午前クラス(1歳~3歳)の子どもたち。

同じような遊びをしていたり、近くに居ていても、

あまり関わりが見られないのが、この時期の特徴です。(平行遊び)

保護者の皆さまからも

「どの様にしたら他の子と楽しく遊べるようになるのか?」

とのご質問が多いのもこの時期の子ども達です。

そこで今回は如何にして他児に興味を示し、子ども達同士の交流に至るのかというプロセスをご紹介したいと思います。

 

この時期の子ども達の遊び方には特徴が3つあります。

  • 一人遊び・・自分自身のイメージの世界に入り込んで遊ぶ。
  • 傍観遊び・・他の友だちの遊んでいる様子を、じーっと眺める。

友だちの遊ぶ様子を見て、自分も遊んでいるように感じる遊び方。

  • 平行遊び・・友だちの側で同じ遊びをしていても、関わりが少ない遊び方。

 

このような遊び方を繰り返し、友だちとの関わりが育まれていきます。

 

 

 

 

活動前の自由遊び中の出来事です。

その日の自由遊びは、プラフォーミング(大型積み木)。

高く積んだり、横に並べて遊んでいました。

始めは、それぞれで遊び、足りなくなったら・・・

勿論!

お友だちが使っている物を取りに行きます。

使っていた物を取られた子は怒り取り返します。

そこで、〝取らないで!〞〝使いたい!〞

とぶつかり合いが起こり、泣いたり、怒ったり大忙し。

〝自分が〞使いたいので、午前クラスの子ども達の年齢では

当たり前の姿です。

 

ですが、泣いたり、怒ったり。

取り合いばかりしていては面白くありません。

何度も、同じ事を繰り返すうちに、

〝どうすれば楽しく遊べるか〞気が付いたようです。

 

プラフォーミングを高く積み重ねていたA君。

高く積むたびにB君に取られていました。

その度に、取らないで!と怒っていましたが、

どうすればいいのか、ひらめきました!

 

それは・・・

取りに来たB君に「ここ、乗せて」と言い、

乗せて欲しい所を指差す事。

結果は・・・ 大成功!

指差す所に乗せてくれました。

上手く乗せる事が出来、顔を見合わせ〝にっこり〞と笑う2人でした。

その日は、もう一つエピソードがありました。

自分から友だちに関わっていく事が、少し苦手なC君。

プラフォーミングを4個並べて座り、友だちが遊ぶのを

笑顔で見ていました。

そこへ、B君が来て同じように並べ一緒に座っていました。

ポケットを見せ合ったり、笑顔を交わしたり。

言葉は少なくてもお互い通じ合い、

その場は〝ほんわか〞した暖かい空気に包まれていました。

この時期子どもたちは、物を介したやり取りや、

近くにいる友だち同士同じ動作や表情をして面白がったり、

顏を見合わせ笑い合ったりするなど、関わって遊ぼうとする姿

見られるようになります。

この経験を積み重ねる事で

・周囲の友だちに興味や関心を高める。

・自分から働きかけて関わろうとする。

ようになってきます。

 

この年齢の子ども達は、まだ、自分と他者と気持ちの区別が出来にくい

為、自己主張をしたり、トラブルも多く見られます。

ですが、友達との関わりを深めていく中で大切な経験です。

その繰り返しが、場に応じた適切な行動や、伝え方があるいう事を

遊びの中から学んでいっています。

「子どもは子どもの中で育つ」

改めてそう感じる出来事でした。

 

まふぃん上之園   寺田

まふぃんの広さを求めよう!

先日の放課後等デイサービスの自由遊びの時間。4年生の男の子がまふぃんの部屋の面積を調べました。新聞で作った剣を繋げ部屋の長さを計り、計算をして面積を求めました。これこそ体験的な学びですね。机上の学習が実際の活動や生活に活かせるという経験をする事が学習への意欲につながるのではないでしょうか。

 

 

最近、小学生は新聞で剣を作るがブームになっています。

沢山作る、長く作るなど友達と競い合いながら遊んでいます。

そんな中、新聞の剣を繋げながら

「2mってどのくらい?」と男の子が尋ねてきました。

「ソーシャルディスタンスだよ、2m離れないとね」

「ソーシャルディスタンス」という言葉をよく聞くようになりましたね。この男の子はコロナをきっかけに人との距離、2mという長さ興味を持ったようです。

 

30センチ定規を渡すと2mを計り、2mの新聞の剣を作りました。

床に置いた剣の端に座ると「2mって結構長いんだね」と男の子。

さらに新聞の剣を長く繋げていきました。

部屋の端から端まで新聞の剣を繋げ、部屋の長さを調べようと30センチ定規で長さを計り始めました。すると、定規と床の格子の模様を見て、「この四角、30センチじゃない?」と気づきました。計ってみるとピッタリ30センチ!

「この四角の数を数えると長さが分かるね」と伝えると、男の子は床の四角を数え始めました。30センチの四角が19個分「計算したい!」というので紙と鉛筆を準備。

「30×19」と筆算を始めました。答えは570cm

「じゃあ横の長さも調べよう!」と

また新聞の剣を並べ、床の四角を数え、長さを計算します。横の長さは600cm。

 

ここで、ふと面積も求められるのでは?と思い「面積の勉強した?」と尋ねてみました。

「勉強した、縦×横でしょ」「あっ!まふぃんの広さも調べてみよう!」と計算を始めました。3桁×3桁の計算に苦戦はしましたが、答えを出す事ができました。

 

4年生のこの男の子。今では学習時間も一生懸命に取り組んでいます。しかし、3年生まではそうではありませんでした。苦手な学習では5分も集中ができません。姿勢が崩れ、周りに気を取られ、お喋りが始まるという事もしばしば・・・。

 

ただ、学習の要素を盛り込んだ活動は大好き。面白いという事には長時間集中して取り組めます。今回のように部屋の面積や折り紙で大きな車を作る、動く車を作るなど・・・

大きな車を作る時には、大きさを決め、設計図を書きました。動く車の時には動く方法を一緒に考えました。

「これは算数の勉強だね」「理科の授業思い出して」など学習と繋がっていることを伝えると、男の子も「授業、ちゃんと聞いとかなきゃ!」と勉強に前向きな言葉が聞けるようになりました。

 

 

まふぃんの子ども達の中には机上の学習では理解するまでに時間がかかり、やる気をなくしてしまう子もいます。そんな子ども達にはただ勉強をさせてもなかなか学習が身に付いてきません。それは子ども達人って勉強はやらされるものであるからです。

 

今回のように経験しながら学ぶ。遊びだからこそ「楽しそう」「やってみたい」と意欲的に取り組む事もできます。机上の学習が実際の活動に活かせるという経験は大切だと思います。自分の知りたい、やりたいという目的のために、学校での勉強が必要と気づけると、勉強が楽しくなるのではないでしょうか。

これからも子ども達の学びを大切にした活動を考えてきます。

 

 

早いもので、今年も残すところわずかとなりました。

保護者の皆様には、ご理解ご協力を賜りましてありがとうございました。

来年も子ども達の成長を保護者の皆様とともに見守っていきたいと思っております。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2021年が皆様にとって素敵な1年になりますように・・・

 

 

まふぃん(上之園)

児童発達管理責任者 中村

性教育講演会

性教育講演会

 

12月19日(土)、思春期保健相談士としてご活躍中の山崎眞子(やまさきまさこ)氏をお招きして保護者向けの性教育講演会をまふぃん上之園で開催しました。

山崎さんは看護士師、助産師、認定心理士、性教育認定講師…等、様々な面でご活躍中です。

「性教育」と言うと、堅苦しくなりますが、生きる上で「性」について知ることはとても大切なことです。私たち自身も大人になる過程で体の変化や恋愛、結婚を通して「性」について考えたり経験したりしてきましたが、ある日突然、子どもから「どうしたら子どもは生まれるの?」と聞かれた時、どう受け答えればいいのか、戸惑うことが多いのが現実です。

今回の講演会では、「性教育」についての捉え方、「性」にまつわる子どもの行動や質問に対して、子どもたちにどう伝えればいいのか、どんな心構えが大切なのかを中心に教えて頂きました。

〇性教育はなぜ必要なのか

「自分で自分の人生の選択ができるために必要な性の知識、性の意識を学ぶ」

便利な世の中になりましたが、子どもたちの周りは間違った性の情報が満ち溢れています。間違った情報を正しい知識と思って行動したら・・・それはとても悲しいことです。自分の人生をよりよく自己選択して生きていくために、正しい知識が必要です。

具体的に紹介すると、幼少期では

・身体をきれいに洗うこと

・プライベートゾーン(人に見られたくない場所)について教える

・友達の体をむやみやたらに触らない

思春期~青年期では

・二次性徴の体の変化について

・恋愛について付き合い方

・性の情報の捉え方

・避妊や性感染症について

などです。

正しい知識を知ることは、自分を守ることや性問題の被害者や加害者になることを防ぎます。漫画やSNSで発信されている性産業の情報が間違いであることを伝えることは、とても重要です。

 

〇保護者(大人)の関わり方で大切なことは?

子どもから、「〇〇って何?」と聞かれた時、とっさに話題を変えたりその場から離れたりしてしまうこと、ありますよね。山崎先生は、そんな時こそ「性教育のチャンス!!」ととらえることが大事です!と話されました。

普段から

・何でも話せる関係性を築いていること

・性に関しての質問をごまかさないこと

・ニュースや新聞で見聞きした事件について子どもと話し合うこと

がポイントです。

性について、さりげなく、生活の場で話せたらいいですね。子どもたちは聞いていないようでちゃんと聞いていることが多いです。正しい知識をさりげなく話し合ったり伝えたりすることができたら、子どもも悩みが生じた時、親に相談しやすいかもしれません。

 

スマホで子どもが動画をみていたことを知った時

「こんなものを見たらダメでしょ!」

と否定するのではなく、

「それを見てどう思った?」等、話をするチャンスに変えられたらいいですね。

そのために、大人の性教育の学びが必要だと感じました。

山崎先生は、性教育により、自分のからだやこころを知り、大切にすることを学ぶことで、他者のからだとこころを大切にしていくことにつながること、人として自由に自分らしく生きていくことを学ぶことができる、と教えてくださいました。

まふぃんの活動の中でも性教育に関わる場面がたくさんあります。

トイレの使い方、着替えのマナー、お友達との距離感、等々、年齢によって伝え方、関わり方は違ってきますが、相手の気持ち、自分を大切にすることに気づかせながら性教育を進めていきたいと思います。

山崎先生、とても分かりやすく、「性」についてオープンに話してくださり、また事前アンケートの返答を具体的に教えて頂きありがとうございました。保護者の皆様もお忙しい中多数ご出席いただき、ありがとうございました。

ご家庭で悩んだり迷ったりしたことがありましたら、一緒に考えていきましょう。私たちも学びを深めながら、子どもたちのために支援していきます。

今後もこのような学びの場を設けていきますので、保護者の皆様もぜひご参加ください。

よろしくお願いします。

 

 

繋がり~地域社会活動とは?~

繋がり

 

「元気?」「沢山作ったから食べてね」など

当たり前だった近所の方たちとのやり取り。

私たちが子どもの頃は、お互いの事をさりげなく思い遣り、

気遣いながら生活していました。

最近は、このようなやり取りが減ってしまい寂しさを感じます。

しかし、まふぃんでは、地域の方とのやり取り

『繋がり』が今も盛んに行われています。

まふぃんは、NAGAYATOWERの1階にあります。

2階には、幼稚園から80代の幅広い世代の方が入居されています。

そこに住む住人さんとまふぃんの子どもたちは、

七夕を一緒に作ったり、カレーを作るなど

定期的に交流を行っています。

近所のおじいちゃん、おばちゃんのような存在です

 

ある日、ナガヤに行っていた園長先生が、お土産を持って

まふぃんに帰ってきました。

袋から出したお土産は・・・

〝じゃがいも〞嬉しいお土産です!

 

早速、子どもたちのおやつに

じゃがいもの『煮っころがし』を作りました。

この日のおやつは

『おにぎり』『じゃがいもの煮っころがし』『ぬか漬け』

「じゃがいも美味しね」と笑顔で食べる子ども達。

ですが、一人の子どもが疑問に思ったようです。

「このじゃがいもどうしたの?」

ナガヤの住人さんに頂いた事を伝えると

「そうなんだ」と嬉しそうに、じゃがいもを食べていました。

 

その話を聞いていたA君。

「僕も食べてみようかな?」と

勇気を出して一口・・・

「美味しいかも」と食べる事が出来ました。

 

いつもは苦手で食べないそうです。

ですが、ナガヤの住人さんに〝頂いた〞事を知り

〝苦手だけど食べてみよう〞

A君の気持ちに変化が起きたのかもしれませんね。

今年度に入り、ナガヤの住人さんと、

お裾分けのような交流や、ぬか漬けの手ほどきなど、

小さな交流が盛んに、行われるようになってきました。

子どもたちが、招待状などを書くと、「嬉しかった」と、

わざわざお礼を伝えに来て下さる方もいらっしゃいます。

ナガヤの住人さんたちが「食べてね」と

まふぃんの子どもたちに下さる食べ物など、

そこには、

・子どもたちの事をいつも見守り、気遣って下さる事

・住人さんの暖かい愛情優しさ

があるという事を、しっかりと伝えていく事も、

私たち大人の大事な役割だと思います。

このように、自分の生活に関係の深い地域の方たちと触れ合ったり

交流したりする事は、人と関わる力を育てる上で大切な力となります。

ナガヤの住人さんたちとの関わりを通して、

周囲の人たちと関わり合い、支え合って生活をしている事を

実感している事でしょう。

 

その繰り返しの中で、子どもたちは、挨拶の仕方

目上の方に対する言葉使い、相手に合わせた振る舞い方を学んでいきます。

そのような経験が、人に対する優しさや愛情を学んでいく事にも

繋がっていきます。

まふぃんの子どもたちは、

ナガヤの住人さん、隣接する堂園メディカルハウスの皆さん

様々な方たちが、温かく声を掛けて下さいます。

人は、見守られ大事にされた事が基盤となって、

他者に共感し、分かち合おうとする気持ちが育っていきます。

 

野菜を植えていると、通りがった住人さんが

「大根は間引きをしてね」「炒めて食べてもおいしいよ」

と教えて下さいます。

そこにも、ナガヤの住人さんとの繋がりがあるのです。

子ども達だけでなく私たちも、

幅広い年代の方たちとの関わりは、考え方、知識を教えて頂ける

など大事な『場』となっています。

 

『沢山の人たちの関わり合いの中で育つ』

今も、まふぃんには存在しています。

 

ナガヤの皆さん!いつもありがとうございます。

今後もよろしくお願い致します。

 

まふぃん上之園

寺田

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