他機関との連携について

9月、保育所等訪問支援を行いました。

幼稚園や保育園、教育機関と連携し、保育(授業)参観や意見交換の場を設け、支援について話し合う「保育所等訪問支援」。

今回は、他機関との連携、「保育所等訪問支援」について紹介いたします。

 

保育所等訪問支援をする目的は、

【子どもの成長、発達を願う保護者の権利として提供されるサービス】

・保護者の思いを理解し、いろいろな視点で子どものことを深く知ることで、保護者と訪問先の距離が縮まり、子どもの成長・発達を共に喜び合えるようになる

・子どもが安心・安全に過ごせる環境になり、保育や教育の効果を最大限に引き出すことにつながる

【子どもが普段通所している場所での集団適応を支援する】

・よりよい支援について共に考え、子どもが集団の中で生きていく力を育てる

・就学、進級、小学校から中学校へ進学するときの支援(移行支援)をする

などがあります。

厚生労働省、保育所等訪問支援の効果的な実施を図るための手引書より一部抜粋

 

保護者、相談支援機関、療育機関(まふぃん)、幼稚園、保育園、小中高等学校と連携を取り、子どもを多角的に知ることは、より良い支援につながり、社会で生きる力を伸ばすことに繋がります。

夏休み期間中に、幼稚園や小学校の特別支援学級の担任の先生がまふぃんに来所され、子どもの様子を見に来てくださいました。

療育や放課後等デイサービスが始まってから時間はたっていますが、初めて現場を見学する先生も多く、

「こんなふうに対応しているのですね」

「こんなことができるのですね!」

「こんな時どうされていますか?」

等々、たくさんの質問や意見交換ができ、療育や放デイの理解を深めてくださいました。

逆に、保育所等訪問支援に行くと、私たちもたくさんのことに気づかされます。

・普段、過ごしている環境(人数、空間、ものの量等)

・大きな集団の中での子どもの行動(集中力、理解力、行動力)

・お友達との関わり方

などです。子どもの困り感をより深く見つめることができると共に、新たなお子さんの魅力や強みを発見することができます。

 

先日、Aさんの保育所等訪問支援で作業学習の時間を見学させていただきました。

まふぃんでのAさんは、口数が少なくとても大人しいので、学校ではどうなのか心配していましたが、授業では、グループの中心的な役割を担い、椅子作りの作業を頑張っていました。紙バンドを引っ張ったり、椅子が動かないように支えたり。力のいる作業を、仲間と協力しながら取り組む姿を知ることができたのです。とても嬉しく頼もしく感じました。

私の中で、

・大人しくて恥ずかしがりやのAさん

・イラストをかくのが上手なAさん

から

・同世代の中で、積極的に作業に取り組めるAさん

・指示をよく理解し、友達と協力して仕事ができるAさん

・学校生活を楽しんでいるAさん

・先生と仲良くコミュニケーションを取っているAさん

と、Aさんの魅力に気づかされ、Aさんのとらえ方が大きくなったのです。

 

先生との意見交換では、Aさんのために学校が繰り返し行ってきた指導や支援をお聞きし、これからAさんのためにどんなことができるのか、どんなことに注意して支援すればいいのかなどを知ることができました。

保護者にもこのことを伝えると、とても喜んでくださり、Aさんが帰宅するなり「今日〇〇先生が学校に来たよ」と報告してくれた、と教えてくださいました。

私の知らないAさんの姿を知ることができ、今後、社会で生きていくAさんをイメージして具体的な支援をどうするか、考えを広げることができました。(子どもの姿を決めつけてはいけませんね。)

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このように、保育所等訪問支援を通して、子どもたちが置かれた環境の中でどう過ごしているのか互いに知り、多角的にその子を理解することができます。そして、支援目的を統一し、より良い支援方法に繋がるのだと思いました。

子どもたちが成長するためには、たくさんの人の支え、協力、支援が必要です。それは障害がある、ないに関わらず全ての人にとって同じなのです。子どもたちが自らの意思を持って幸せに生きるために、どのような支援が必要なのか、他機関の連携をしながら知恵を出し合い支えていけたらと思います。

誰もが幸せに自分らしく生きられる、共生社会を目指して、ともに頑張りましょう。

私もその一員として、学び続け成長していきたいなと思います。

保護者、保育園、幼稚園、学校、療育機関、相談機関、地域、行政等々、子ども達を取り巻くすべての皆様、

これからもよろしくお願いします。

 

まふぃん上之園 末吉

友だちと一緒に

友だちと一緒に

 

友だちがしていることに関心が高まるこの時期。

同じ場所で遊ぶ経験を通して、人と関わっていく為にはルールがある事にも

気づいていけるように活動を組み立てています。

その経験の積み重ねが、人と関わり合う事の楽しさ

『人と関わる』力となっていきます。

 

「さあ、見ててね」「どうなるかな?」

職員が段ボールカッターで、〝ぎこぎこ〞と切り込みを入れていきます。

(職員が近くにいて安全は確保しています)

子ども達は、どうなるのか興味津々!

職員の手元を見つめています。

 

この日の活動は、段ボール遊びでした。

ねらいは

『段ボール遊びを通して接近、共有が出来る』

『取り合ったり、崩されたりして思い通りにならない経験を積む』

 

集まりが終わり「ちょっと待っててね」と

声を掛け、職員が子ども達の目の前で準備をします。

様々な大きさのサイコロ型の段ボールが〝ゴロゴロ〞〝カタン〞

音を立てて増える度に、早く遊びたくて

椅子から腰を浮かし今にも走り出してきそうです。

 

しかし、そこは我慢。

「どうぞ」と言われるまで座って待ちます。

 

このしっかり〝待てる〞という事を繰り返す事で

・ルールを守る。

・その場にいられるようになる。

・最終的に活動に参加出来る。

ようになってきます。

 

「どうぞ」の声掛けで遊び始めた子ども達。

最初は、近くにある段ボールを積み、崩れては積み直す事を楽しんでいました。

でも、それだけではつまらない!と気が付いたようです。

 

 

 

 

それは。

〇一つ目(高く積みたい!)

それに気が付いた子ども達は、段ボールを集めて高く積み始めました。

次第に自分の身長より高くなってくると・・・

手にしたまま積まれた段ボールを見つめています。

 

とどかない!どうしょう・・・

 

ひらめいた!〝投げればいいかも〞

 

一番上の段ボールをめがけて『ポ~ン』

上手く乗ったり、乗らなかったり。

上手く乗せられた時には、〝大成功!〞と満面の笑み。

乗せられなくても何度も繰り返し試していました。

子ども達は、遊びの中から試行錯誤を繰り返し、どうすればいいのかを学んでいます。

 

○二つ目(これはなんだ!)

サイコロ型の段ボールを手に見つめるA君。

何か思いついたようです。

新たな遊びを。

真剣な表情で剥がし始めました。

剥がし終わると満足そうに蓋を開けたり、閉めたり。

中に入り遊んでいました。

始めから開けてあるよりも、自分で気が付いて開けた事で

A君にとって、さらに遊びが、楽しくなったようです。

 

さて、

本日の〝ねらい〞のひとつでもある

『段ボール遊びを通して接近、共有が出来る』

 

そろそろ、仕掛けをしょうかな?

 

段ボールカッターで、切り込みを入れていきます。

音を聞きつけ、一人、二人と子ども達が集まってきました。

〝コの字〞に開けられた段ボールの近くに集まり見つめる子ども達。

 

〝つんつん〞してみたいけど・・・

ちょっと・・・ 怖いかな・・・

そんな気持ちも少し伝わってきました。

 

一番先に手を出すのは誰かな?

それは、好奇心旺盛なA君でした。

まるで宝物の箱が開くように扉が開くと・・・

〝わくわく感〞に満ちた表情に変わりました。

覗き込んでは、友だちと顔を見合わせ笑い合っていました。

 

このような仕掛けをする事で、それぞれで遊んでいた子ども達も

ひとつの段ボール箱に集まり、自然と一緒に遊び始めます。

意図的に場面を作る事で、友だちの存在に気が付き

「楽しそう」「同じようにやってみよう」

と、物を介したやり取りが生まれてきます。

 

距離が近くなる事で、友達がやっているのを見て『一緒にやってみたい』

という気持ちも芽生えてきます。

その中で、ぶつかり合いを経験し

・相手にも思いがある事。

・ルールがある事を知る。

 

友だちと関わる事で、嬉しい、嫌だったな、悔しかったな、など

様々な気持ちを経験し関わりを深めていきます。

その経験の積み重ねが、人の気持ちや、状況を考えながら

いろいろな人と『関われる力』になっていきます。

 

まふぃん上之園

寺田

スライダー遊び

児童発達支援の午後クラスでスライダー遊びを行いました。

活動のねらいは、「体幹の安定」「友達に慣れる」の2つ。

「友達の間でも緊張しすぎる子ども達が少しでも積極的に関われるようになってほしい」という思いでねらいを立てました。

活動では、初め不安な表情を見せるものの、友達と一緒に参加する事ができました。

さらに、活動の後日。

いつもは1人で過ごしている子どもが、友達と一緒に遊べるようになりました。

 

では、どのようにして子ども達が変化していったのか。

これからご紹介します。

 

【活動のねらい】

・体幹の安定

今回のスライダー遊びでは、腹這いになりながら前に進む動きを行いました。

実はこの動きこそ、体幹の安定を作ります。

体幹を安定するメリットとしては、

バランスを取りやすくなったり、ケガの予防に繋がったりなどがあります。

また、体幹は「身体の土台」でもあるので、自分の体を思ったように動かす為にも必要なのです。

 

・友達に慣れる

このねらいを挙げた理由は、Aさんが人に慣れて、友達と関われるようになってほしいからです。

Aさんは、友達に興味は持っていますが、緊張してしまう為、関わりがあまり見られません。

その為、今回の活動では友達に近づいて遊べるようなきっかけを作ってみました。

すると、Aさんに少しずつ変化が!

 

 

【活動の様子】

スライダー遊びが始まると「楽しみ」「やったー」と喜ぶ子ども達。

早く順番を呼ばれたくて、ピシッと姿勢よく待っています。

 

机の中をくぐるコース(ねらい:体幹の安定)

初めはスピードを出していく子どもが多かったですが、机にぶつかりそうになると加減を考えて進もうとする姿が。

周りを見ながら行動する事ができていました。

今回、子ども達を見て気づいたことは、手を使って進むことはできるが、足はなかなか動かせられない事。

実際に私もスライダーを経験してみましたが、足を動かすことは難しくハイレベルでした。

しかし、体幹を安定させる為には手足を動かすことが大切です。

次回は足も使えるような活動設定をしていきたいと思います。

 

友達押しゲーム(ねらい:友達に慣れる)

スライダーに乗っている子を押しながらゴールを目指すゲームです。

Aさんに参加するか聞くと、不安そうな表情をしながらも「楽しそうだからやってみたい」との事。

今回は、スライダーに乗って、友達に押してもらいました。

初めは、顔が固まっており、少し心配な様子。

しかし、途中から楽しくなったようで、最後には笑顔も見せてくれました。

 

以前は、友達と一緒に参加する事も嫌がっていたAさん。

今回の活動で参加できたことに驚きと嬉しさを感じました。

 

実は、その後にも嬉しい変化が。

活動後から何日か過ぎた日。

自由遊びの様子を見ていると、友達の横で一緒に遊んでいる様子が見られました。

さらに、友達に話しかけられると笑顔で返す姿も。

 

療育の効果を実感できた場面でした。

 

社会で生きていくために必要な“人との関わり”。

実は、幼児期こそ、人間関係の基盤を作っていく大切な時期です。

 

人との関わりの基礎は、まず家族との関係の中で育てられます。

その中で愛情や安心感を得ながら、徐々に友達との関わりへと広げていきます。

友達に近づいてみたり、同じ動きをしてみたり。

そこで友達と一緒にいることの楽しさを経験していきます。

 

しかし、楽しさばかりではありません。ケンカもよくあります。

ケンカは良くないと思われがちですが、実は社会性を育てる為の良い経験なのです。

ケンカを経験することで、我慢したり、妥協したり、許し合ったりなど、人と関わる為の基本的な力を学ぶことができます。

これからも療育を通して、人との関わりが広がっていけるように、活動や環境の工夫をしていきたいと思います。

 

まふぃん上之園  亀澤

 

 

 

 

 

 

ババ取りゲーム

放デイの時間、高学年の子ども達を中心に7名でババ当てゲームをしました。

活動のねらいは、「相手の表情の変化に気づく」「発言や表情に気を付ける」の2つ。

普段は思うがまま発言したり、相手の気持ちが分からずしつこく関わったりする子ども達です。しかし、今回は相手の表情を読み取ったり、表情に出ないように気を付けたりする姿がありました。この力はより良い対人関係を築く上での大切なスキルだと考えます。

 

高学年を中心に自由遊びでもババ抜きや神経衰弱などを楽しんでいる子ども達。

しかし、わざとババを持っている事を言ったり、持っているカードを見せたりしてしまう子どももいます。

そのたびにルールを守ってほしい子ども達と言い合いになってしまう事がありました。

その様子を見ていて思いついたのが、このババ当てゲームです。

 

ババ当てゲームとは、1~13のトランプ(1枚ずつ)とババを全員に配り、誰がババをもっているかを当てるゲーム。

ジョーカーをもっている人を当てられたら5点、ジョーカーをもっていることを誰にも気づかれなければ10点。

最終的に点数の高い人の勝ちというルールで行いました。

 

1回目、手持ちのカードにババがあった男の子。普段、ババ抜きの時にババを持っている事をすぐに言ってしまう子でした。

しかし、今回は表情を変えることなく、ババをもっていることを隠す事ができました。勝負のつくゲームだったこともあり、言いたい気持ちを我慢できたようでした。

1、2回目にババを持った子ども達は上手に隠す事ができました。

その為、ババを持っている人をどうやって探せばよいのか分からなかったようです。

「ババを持っている人を当てるのは難しい」

という子どももいました。

 

徐々に回数を重ねると、「笑っている人が怪しい」と相手の表情をよく見るようになります。

普段あまり友達と関わる事の少ない子どもも、相手の様子をよく見ています。

「○○くん、顔変わんないから分かりにくい」

など、いつもは聞けない発言もありました。

高学年になり特定の友達としか遊ばなくなったり、友達への興味が薄く1人で過ごそうとする子もいます。

また、相手の表情を読み取る事が苦手で一方的な思いで関わり、距離が近くなりすぎてしまう子もいます。

低学年の時とは違う対人面の課題が出てきました。

 

普段とは違うルールで行った今回のトランプ。

ゲーム感覚だからこそ楽しんで参加していました。

そして発言や表情に気を付く、相手の表情をよく観察するという事を体験できたと思います。

自立に向かっていく高学年の子ども達。

時には自分の気持ちを抑え相手に合わせないといけない事もあります。その時、態度や表情に出さない事も大切な事です。

また相手も同じように気持ちを抑えている場合もあります。

相手の少しの表情や態度から相手の思いをくみ取る事も大切な事です。

より良い対人関係を気づいていくために子ども達の課題に目を向け活動を通して子ども達が学んでいけるようにしていきたいです。

 

まふぃん 中村

わらべうたをしました!(まふぃん上之園)

朝夕の空の色や肌を触れる風に、どことなく季節の移り変わりを感じる頃となりました。

 

今回は児童発達支援の活動についてお伝えします!

この日の活動はわらべうた。わらべうたは心地良さを感じるだけでなく、スキンシップを図ることが出来ます。

実際に私が昨年まで勤めていた同じ法人の保育園の0歳児クラスでもスキンシップを用いたわらべうた(トウキョウト・一本橋 など)を行っていました。

また、わらべうたには子ども達が知っている動物(ネズミや豚、鳥や馬など)が出てきたり、一度聞いただけでも耳に残るような歌があったりするので、子ども達にとっても親しみを持ちやすいものです。

「あんたがったどこさ、ひごさ、ひごどこさ、くまもとさ、くまもとどっこさ~♪」一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。じつは、この‘‘あんたがったどっこさ“もわらべうたです。

そんなわらべ歌の活動を今日はご紹介したいと思います。

 

まずは午前クラス(2歳から年少のお子さん)の活動についてご紹介します。

わらべうたの心地良さを感じることをねらいとして行いました。

 

「にぎり、ぱっちり、たてよこ ひよこ♪」「にぎり、ぱっちり、たてよこ ひよこ♪」と歌いながらオーガンジー(ガーゼ)を隠した手を左右に動かし、「ピヨピヨ ピヨピヨ!」とオーガンジーを見せると「ピヨピヨ」の鳴き声と同時に表れるヒヨコに大興奮です。

これは‘‘にぎり“というわらべうたです。歌の心地良さを感じながらヒヨコが登場するという可愛らしさとユーモアを味わうことが出来ます。

 

「うまは とし、とし ないても つよい うまは つよいから のりてさんも つよい♪」「としとし」

職員の膝の上で前後・上下に揺れながら声を出して笑う子ども達。

これはまふぃんの子ども達が好きな‘‘馬はとしとし“というわらべうたです。

さっきまで泣いていた子も職員の膝に座り歌に合わせて揺れることでわらべうたの心地良さを感じ、笑顔になります。

「もう1回!」とリクエストする姿も見られます。

 

 

次に午後クラス(年少から年長のお子さん)の活動についてご紹介します。

 

「おてぶし てぶし、てぶしの なかに、へびの なまやけ かえるのさしみ、いっちょばこ やるから まるめて おくれ、いや♪」

まふぃんの子ども達が好きなお手玉を用いた‘‘おてぶしてぶし“というわらべうたです。歌を聞いていると「へびのなまやけ」に「かえるのさしみ」…。よく考えるとぞっとします。((笑)

でも、ユーモアがあって耳に残りやすい歌ですよね。

 

「いや♪」の後に拳の中にお手玉を隠した状態で見せると、「こっち!」「違うよ!こっちだよ!」と大興奮です。

人は1人では生きていけません。生きていく中で必ず必要となってくるのが、人との関わり…社会性です。

その社会性を育てる為にまふぃんでは友達との関わりを大切にしたわらべうたも取り入れています。

わらべうたでは相手の体に触れたり、向かい合わせで相手の表情を見たり、手を繋いだりします。このような人との関わりが社会性に繋がるのではないか、と思います。

 

活動の中には子ども達が覚えたわらべうたを職員と一緒に楽しみながら歌う姿があります。

わらべうたの時間は心地が良い歌を歌いながら、ゆっくりと過ごしています。

心地良さから眠くなってしまう子も…。

子ども達の豊かな心、社会性を育む為にまふぃんでは今後もわらべうたを活動の中に取り入れていきたいと思います。

 

 

わらべうたは玩具がなくても、スキンシップを図り楽しみながら行えるものなので、是非、ご家庭でもお子様と行ってみてください。

 

まふぃん上之園  岡部

ナガヤのスイカ割り大会!

夏休み後半、ナガヤタワーの3階は

「左!」

「いやもっと、右、右!」

子どもと大人の大きな声が入れ混じり、笑顔と笑いで包まれていました。

 

ナガヤタワーの“すいかを食べる会”に参加させてもらったのです!!

今回はその様子をご紹介します♪

お盆明けにナガヤタワーの事務局から

「ナガヤのすいか割りに、参加しませんか?」

と、お電話を頂きました。

コロナ渦で人との交流に制限がかかる中、ありがたいお誘いです。

ナガヤの皆さんと久しぶりにお会いでき、交流ができる機会です。

「予防に気を付けます。ぜひお願いします!!」

と参加することになりました。

 

当日、

子どもたちに、すいか割りがあることを伝えると、

「本当ですか?」「早く行きたい!」

と何度も聞いてきました。

嬉しくて、ワクワク。ナガヤタワーに行けることにもワクワク。

始まる前からテンションが高めの子どもたちでした。

 

でも、楽しいことをするだけが目的ではありません。

すいか割りの体験を通して私たちは次のようなねらいを立てました。

  • 公共の場でのマナーを身に付ける
  • 基本的な生活習慣を実践できる

です。

 

そこで、子どもたちに

「すいか割りに行くけれど、どんなことに気を付けたらいいでしょうか?」

と問いかけました。

子どもたちからはいろいろな意見が出てきました。

・静かにする

・こそこそ話をしない

・走らない

・あいさつをする

・こぼざない

・失礼なことを言わない

・相手の嫌がることをしない

などなど!!

 

どれも大事です。意見をまとめると、次の3つに分類されました。

  • 挨拶をきちんとできる。
  • 嫌なことを言わない
  • こぼさずに食べる

そこで、この3つの中から自分の目標を決めてもらいました。「自己決定」の経験です。

自分でどれを頑張るか判断し、手を挙げることができました。

どの子も私たちの見立てと同じところで手を挙げていました。子どもたち、ちゃんとわかっているのですね。

嬉しい瞬間でした。

 

ナガヤタワーに移動すると大きなすいかが準備されていました。

やってみたい!!

すいか割りのお手本を見て・・・始まりましたよ~。

ナガヤの皆さんの声に誘導されながら、本格的なすいか割りです。

 

 

「右、右」「もう少し前!」

する方も、声掛けする方も、一心同体になっていました。

 

すいかが割れると、ナガヤタワーの2階で食べました。

「すいかはちょっと苦手なんだよね」と言っていた男児もパクパク食べています。

すいかを食べる会の終わりに、お礼のあいさつをしてほしいと、6年生のA君にお願いしました。A君は、まじめで頑張り屋さんですが、「〇〇してもいいかな、大丈夫かな・・・」「俺、どうせできないし」と、自信が持てないタイプ。どうするかな、と思っていると、「やります。」と返事が返ってきました。A君ならできる、自分の言葉で、頑張れ…と願いながら見守ります。

 

A君は

「今日はすいか割りに参加させてくれてありがとうございました。甘くておいしかったです。ありがとうございました。美味しい、すいか、ごちそうさまでした。」

大勢の前で、まふぃんの代表としてお礼を伝えてくれました。

ナガヤの皆さんからも温かい拍手が。大勢の前で言えてほっとした様子でした。

A君は主体的に参加し、達成できた喜びを実感したと思います。”やってよかった!”という素晴らしい体験になりました。

 

ナガヤの住人さんの「うみ」の歌を楽しそうに聞いている子どもたちの表情も印象的でした。

子どもたちを見守る温かい眼差し、優しい空間の中で、子ども達は貴重な体験をすることができました。

ナガヤの皆様、本当にありがとうございました

 

 

まふぃんに帰ると、今日の振り返りをしました。

「挨拶は、できたかな?」

「静かにできたかな?」

「人に嫌なことをしなかったかな?」

ちょっと、声が大きくなってしまったけど・・・みんな花丸でしたよ。

 

その後、みんなですいか割りのお礼を書きました。

文章が苦手な子は、絵で表現し、お礼状の子は、心込めて丁寧に書いていました。

交流会が始まって4年目、子どもたちの表現力もアップしています♪

 

今回のすいか割り、たくさんのことを経験することができました。

人と人との交流は、楽しさ、喜びを倍増し、心を和やかにしてくれます。

この経験は夏休みの貴重な思い出になることでしょう。

 

ナガヤの皆様、これからも、よろしくお願いします。

 

まふぃん上之園 末吉

ピタゴラスイッチ

21日、22日の放課後等デイサービスの活動は製作でした。

 

段ボールを使って全員で1つのものを作る事を伝え、何を作りたいか意見をだしてもらいました。

家、巨大迷路、ピタゴラスイッチ・・・

 

多数決の結果、ピタゴラスイッチに決定!

 

しかし、どうやって作ればよいかイメージが持てていない子もいるようだったので、動画を見ることに

「すごーい!どうやって作ってるのかな?」

「これ作れそう」「積み木も使いたい」「机とか壁も使っていい?」など動画を見ながら話し合いが始まりました。

 

さて、ピタゴラスイッチ作りスタートです。

 

段ボールの箱を並べ階段を作ったり、机を斜めにしてそこにトイレットペーパーの芯を使いビー玉の転がる道を作ったり、3,4人のグループになってそれぞれ作り始めました。

そんな中、高学年の男の子2人、段ボールとトイレットペーパーの芯を使って何かを作り始めました。

少し不安な表情のA君、あまり器用な方ではなくハサミを使うのも苦手、以前行った巨大迷路づくりでは段ボール同士を貼り合わせる時にガムテープをどう貼ればよいのかイメージが持てておらず、うまく貼れないという事もありました。

「これスタートにしよう」「ここに穴開けたい」と2人は話し合いながら作っていきます。

「先生、ここに穴を空けてください」といいに来たので、段ボールカッターを渡し自分でやってみるように伝えました。

さてA君上手にできるでしょうか?

普段は「無理かも」「できなかったらどうしよう」と不安を口にする事の多いA君ですが、友達に協力してもらい、穴を空ける場所を確認したり、段ボールを支えてもらいながら穴を空ける事ができました。

 

その後も、各グループで作ったピタゴラスイッチを積み木でドミノを作って繋げ、2時間かかってやっと完成しました。

完成したピタゴラスイッチに子ども達も大喜びです。

「5,4,3,2,1、スタート!!」カウントダウンをしてビー玉を転がしました。

 

結局はドミノの所で止まってしまいましたが、子ども達は満足した様子でした。

 

始めは完成するのかと心配していた職員でしたが、子ども達同士で意見を出し合い、友達と協力して作り上げる事ができました。

数か月に1度行っているみんなで1つのものを作る製作活動、以前、巨大迷路を作った時にはなかなか意見が出てこなかったり、道具の使い方が分からなかったりしていた子ども達でしたが、子ども達の成長を感じる活動となりました。

 

A君のように不器用な子、物の使い方をイメージする事が苦手な子の多いまふぃんの子ども達。

特に高学年になると、結果が予測できるため、「失敗したらかっこ悪いから」と苦手な事に挑戦したがらない子もいます。

今はできない事は手伝ってもらえますが、大人になればそうもいきません。

楽しく活動を行いながら分からない事も1つ1つ経験し、使い方を知っていく事が大切だと感じました。

 

 

まふぃん中村

池掃除をしました!

池掃除をしました!

 

「えっ~この中に入るの?」「気持ち悪い~(水が汚れていたので)」

池を目の前にした子ども達が、思わず〝ぽろっと〞言ってしまった言葉でした。

それもそのはず。

池は泥が入り、落ち葉が浮かび見た目も汚れていたからです。

お盆明けの放課後等デイサービスの活動は・・・

隣接するメディカルハウスの池掃除でした。

ですが、この池掃除から思わぬ気づきが二つありました。

詳しくは後ほどお伝えしますね。

 

実は、この池〝めだか〞〝おたまじゃくし〞〝ヤゴ〞が生息しています。

なのに、汚れていては〝めだかたちが可哀想〞と、まふぃんの子ども達にお掃除の依頼が舞い込みました。

日頃、ナガヤタワーの住人さん、メディカルハウスの皆さん。いろいろな方たちに支えられ、見守られているまふぃんの子ども達。

子ども達に伝えると、「やろう!」と頼もしい返事が返ってきました。

 

掃除当日。

デッキブラシ、ほうき、魚をすくう網を持ってやる気満々で出かけました。

しかし、汚れていたので、「えっ~。入りたくないな」としばらく池を見つめている子ども達。

どうするのかな?と思い反応を見ていると・・・

「よっし!やろう!」「やるしかないでしょ!」と気持ちを切り替え素足で中に入り、落ち葉をすくったり、デッキブラシできれいに磨いていました。

 

この、思わぬ展開になった時に〝やらない!〞ではなく気持ちを切り替えてやれるという事が大事になってきます。

自分がやりたくない事でも、

〝決まった事は我慢してする〞

学校生活でも社会に出てからでも

〝気持ちに折り合いをつけて〞

出来るという事は身に付けておきたいスキルの一つですね。

 

さて、池掃除での気づきとは。

それは・・・

①股つきのサンダルを履く時に何処に指を入れていいのか分からず履けない事。

(鼻緒を親指と人差し指で挟んで履くということが認識できない)

「このサンダル壊れてる。履けない」

と言うので見ると、鼻緒を避けて指を入れていたのです。

②おたまじゃくしを網ですくう時、下からすくわず、とんぼを捕まえる時のように上から網をかぶせる

勿論、すくえないので「全然捕まえられない」と言ってきます。

 

今まで、経験をした事が無かっただけでは?と思われるかもしれませんが〝使い方が分からない〞〝想像できない〞のは

認知力の弱さ〞にあります。どのような事かというと、

『見たり、聞いたり、想像する力が弱い』という事。

 

例えば

・見る力が弱い・・相手の表情やしぐさが読めず、不適切な発言をしてしまう。

・聞く力が弱い・・友だちが何を話しているのか分からず話についていけない。

・想像する力が弱い・・相手の立場が想像できず、相手を不快にさせてしまう。

など、認知力が弱いと対人関係を築く時に困難さが見られることがあります。

 

今回のサンダルが履けない、網の使い方が分からなかったのは、

『自分の目の働きと手(足)を結び付けて動かす事』が苦手だという事も見えて

きます。

これは、文字を適度な力加減で書く〞〝しっかり見て、認識して書く事にも繋がっていきます。

 

私たちは日常生活の中で〝初めての物(道具)〞を使う事があります。

その時に、似たような経験、目の前の道具、状況の中から〝どのように使えばいいのか〞を

想像して使います

 

日常の何気ない事から(出来ていて当たり前と思い込んでいる事)見えてくる子ども達の

〝あれっ?〞〝こんな事が出来ていなかったのだな〞という事。

 

今回、池掃除を通して、子どもたちの新たな一面が見えてきました。

そのような事を見逃すことなく、しっかりとした視点で日々見ていく大切さを感じた出来事でした。

そして、出来ないと何故困るのか(どのような所に繋がるのか)など、考えて子どもたちの普段の様子を見ていきたいと思います。

 

参考文献

ケーキの切れない非行少年たち 著者「宮口幸治」

 

まふぃん上之園

寺田

 

 

 

 

 

 

 

 

 

段ボール遊びから学んだもの~放課後等デイサービス(上之園)

今回は放課後等デイサービスの活動をご紹介します!

この日の活動は段ボール遊び。

活動に参加したのは小学1年生~6年生と年齢的にも体格的にも差があるお子さんでした。

 

 

狙いとしては‘‘段ボールを落とさないように、‘‘慎重に体を動かす‘‘ ‘‘感情のコントロール‘‘を設定しました。

 

まずは段ボールが床に落ちないように段ボールと段ボールの隙間を ‘‘くぐる‘‘ をしました。(この時の段ボール下の幅は低学年も高学年も同じ幅で行いました。)

 

 

この時に子ども達に伝えたのは「段ボールを落とさないでね。」の一言です。

幅が変わらないので、体が大きくなるほど段ボール下の幅は狭く感じられます。

 

段ボールに当たらないように素早く段ボールの下をくぐる子、段ボールの様子を見ながらそ~っとくぐる子…。

くぐり方はそれぞれでした。

‘‘落とさないように‘‘を全員が意識することが出来、全員とてもほっとした表情でした。

 

 

 

次に段ボールと壁の隙間を ‘‘すり抜ける‘‘ をしました。

簡単にすり抜けられるよりも、「どうやったら、くぐれるかな~?」と子ども達が考えて行動し、出来た時に達成感を味わえるように、敢えて隙間を狭くしていました。

 

すり抜ける前から「うわっ!」(狭い!)と言葉にする子ども達。

 

さて、どのようにしてすり抜けるでしょう…。

ただ、すり抜ければいいわけではありません。この時の約束事はやはり「段ボールを落とさないこと。」

段ボールの隙間と自分自身の体の大きさを頭で考えて、それを行動に移さなければなりませんでした。

 

段ボールが崩れないようにそ~っとすり抜けていく子ども達。

その時の子ども達の表情は真剣そのものでした。

 

 

 

 

最後にチームに分かれて高く段ボールを積み上げるをしました。

(大きい物から小さい物…様々な大きさ・形の段ボールを準備していました。)

 

最初にどの段ボールを置いたら良いか、次にどの段ボールを置くか、考えながら積んでいきます。

 

一生懸命に積み上げた段ボール。安定感がないと、倒れてしまいます。

「こうやったらいいんじゃない?」「次はこれを乗せようよ!」自然と作戦も聞こえてきました。

少しずつ高くなっていく段ボール。この時に、より子ども達は協力をしています。

身長よりも高くなってしまうと、なかなか積むことが出来ません。

台の上に乗って段ボールを積む係と段ボールを運ぶ係に分かれて作業のスタートです。

段ボールを積む係はただ段ボールを積むわけではありません。

バランスを見て倒れないように積んでいきます。

 

そのバランスを下から見るのは段ボールを運んで来る係の大事な仕事です。

この両者がお互いのことを考え、協力し合わないとせっかく積み重ねた段ボールの塔は崩れ落ちてしまいます。

 

そのチームワークの良さによって最後には1チームだけ天井に着きそうな高さまで積み上げることが出来ていました。

 

「なぜ崩れなかったの?」「どうやったら崩れないかな。」

今回の経験が次回、どのように繋がっていくか、とても楽しみです。

 

人は床に近い場所に視線が近くなると圧迫感を感じると言われています。

また、狭い空間の中にいると、その先が見えずに人は恐怖を感じます。

『くぐる』『すり抜ける』を経験することで空間認知をすることが出来、物と自分自身の距離感を測ることができるのです。

さらに距離感を知る事で危険予知にも繋がり、怪我を予防することも出来ます。

まふぃんでは体を動かすことが苦手なお子さんもいるので体の動かし方を知る為にはこの経験が大切です。

(※空間認知とは、物体の位置関係・大きさなどを素早く正確に認識する能力。空間認識力が優れていると、紙に書かれた図形を立体的にイメージする力が育ちます。)

 

 

活動には楽しさがあり、それを追求していくことで学びとなっていきます。

その学びはその時だけではなく、子ども達が今後大人になっていく上でも生かされていく大切なものです。

私自身、思い返してみると、今できること・知識は子どもの頃に体験し、学んだものが生かされているのではないか、と思います。

多くのことを学び、吸収していく子ども時代。

これからも吸収されるエネルギー(学び)の元を作れるように支援していきたいと思います。

 

まふぃん上之園 岡部

砂を触れるようになったよ!

こんにちは。

8月も後半に入り、夏休みが終わろうとしています。まふぃんの子ども達は、夏休みの宿題をコツコツを終わらせて「もう宿題が終わりそうだよ」と余裕を持っているお子さんもいます。

 

残りの夏休みを楽しみつつ、しっかり宿題を終わらせてほしいと思っています。

 

さて、療育クラスでは「砂遊び」を行いました。

 

どの療育施設でもよく行われている感触遊びですが、なぜ行っているのかというと

 

「感覚統合を促すため」です。

 

感覚統合とは。

脳の中に流れ込んでくる感覚を整理する働きの事です。

 

例えば、教室で先生の話を聞いている時。

校庭から聞こえる体育の笛の音や、学校の近くを走る救急車など色んな音が聞こえるなか、その音をシャットダウンして先生の声だけを集中して聞くことができるのは「感覚統合」のおかげです。

 

このように、私たちは生活の中で、視覚、聴覚、味覚、触覚、痛覚などの色んな感覚が絶えず脳内に入ってきます。

しかし、色んな感覚が一気に頭の中に入ってくると、脳内がパンクしてしまいます。

 

その為、私達の脳は必要な情報を分別・整理する事で、周囲の状況を把握しながら行動する事ができるようになります。

 

これが、感覚統合です。

 

では、感覚統合がうまくいかないと、どのようなことが起こるのか。

 

例えば、シャワーが肌に当たると、「痛い!」と感じたり、洋服がチクチクしてしまったりなど

人が何も感じないと思う感覚も、感覚統合がうまくいかない人にとっては、過剰に感じてしまいやすくなります。

 

その為、まふぃんでは、感触遊びを通して感覚統合を促しています。

 

ただ、まふぃんでは、感覚統合を促すだけでなく、

 

感触に慣れる」事も目的としています。

 

 

まふぃんでは、月に何回か感触遊びを行っており、その中の1つが“砂遊び“となっています。

 

例えば、粘土など手にべたっと付いてしまうのが苦手、手に何か付いてしまう事が苦手など、人には好き嫌いな感触がありますが、

ある程度我慢しながら生活できています。

 

しかし、中には苦手な感触を触ってしまうと、ゾッとしてしまったり、苦痛になってしまったりする人もいます。

 

そうすると、生活に支障が出てきてしまい、ストレスを感じてしまう体質になるかもしれません。

 

 

色んな感触に少しでも慣れて、生活の幅を広げられるように、まふぃんでは楽しみながら感触を触れるよう工夫をしています。

 

では、活動の様子はどうなのか。

これから紹介していきたいと思います。

 

 

今回参加した子ども達は年長が多かったので、「宝探しゲーム」を行いました。

 

早く砂の中に隠してあるボールを見つけたい子ども達。

早くやりたいなー

 

「よーい、スタート!」と始まると、急いでボールを探し始めました。

初めはなかなか見つかりませんでしたが、砂の中をたくさん掘っていくと・・・。

 

「あったー」と次々にボールを見つけることができました。

 

「先生、まだしたい」「楽しいね」と、宝探しゲームを楽しんでいた子ども達ですが、

実はこの中に感触が苦手なA君も参加していました。

 

今回の活動を通して感触が触れるようになった!のではなく

これまで「感覚遊び」を経験し、触る経験をしてきたからこそ、現在砂を触れるようになってきています。

 

以前の様子はというと。

 

絵の具や小麦粉粘土など、少しでも手にべたっと付いてしまうと

 

「嫌だー、手を洗いたい」

 

と、手を洗うことに頭がいっぱいだったA君。

 

活動に参加することも難しかった状態でした。

 

そのため感覚遊びでは、楽しい雰囲気の中でついつい触ってしまうような場面を作ったり、

一緒に触る経験をしたりしていったところ

 

約3か月後には、手にべたっと付いても気にする事なく参加できるようになり、

「まぁ、後で洗えばいいよね」と、我慢することができるようになりました。

 

感触を何度も経験することで、少しずつ触れるようになる事がA君の変化を見て分かると思います。

 

さて、

先ほど、苦手な感触を触ってしまうと、ゾッとしてしまうと書きましたが、具体的にどのような様子が見られるのかいくつか挙げると。

 

・服のタグ、縫い目、などが触れるとチクチクしたりかゆくなったりする

・ベトベトした粘り気のある粘土やのりを触れない

・重さ、窮屈さ、素材の感触などにより、服や靴下を身に付けるのが苦痛

などが見られます。

 

実際に、まふぃんでも感触遊びが苦手で、少しでも手足が濡れたり、何かが引っ付いたりすると、反応して泣いてしまうお子さんがいますが、洋服も特定の服ばかり着ていました。

 

そして、特定の服ばかり着るようになると、今度はそれしか着たがらなくなり、

暑い日にも長袖を着たり、学校の指定の服を着ないで登校をしたりしていました。

(現在では、色んな洋服を着られるようになってきています)

 

では、特定の服だけを着て過ごすことが、将来的にどのような影響が出るのか。

 

例えば、会社でスーツを着ないといけない時。

「スーツを着られないから、特定の服で会社に行こう」とする事は、

社会のルールに合わせないことにもなります。

 

規則やルールは、社会や集団で生きていく為に守らないといけないものです。

 

もし、1人でもルールとは違うことをしてしまうと、「マナーを守らないひとなんだ」と、相手が不愉快に思ったり、周りの雰囲気を壊してしまったり、あまり良くない影響が出てしまいます。

 

その為、まふぃんの感触遊びでは「感触に慣れる」だけでなく「社会に合わせて行動」する事を目的とした活動も行っています。

 

将来子ども達が大人になった時に、どのようなことに困ってしまうのか、

その為にどのような支援が必要なのかを常日頃考えながら、これからも支援を行っていきたいと思います。

 

まふぃん上之園 亀澤

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