僕に任せて!

僕に任せて!

 

早いもので2月になりました。

この一年を通して子ども達は個々の発達を遂げています。

苦手なものを克服したり、我慢ができるようになってきたり。

まふぃんに最初、通所していた頃と比べても格段の変化がありました。

今回は小麦粉粘土の中でも「べちゃべちゃ」の感覚が特に苦手なA君の変化についてお伝えしたいと思います。

 

 

 

今回のねらい

『変化していく感触に慣れる』

『水や油が入り感触が変化しても触る事が出来る』

この2つをねらいにして、小麦粉粘土を行いました。

 

タライを囲み小麦粉粘土作りスタートです!

 

①粉を触ろう

タライの中に入れた小麦粉を触れていきます。

この段階は、まだ〝さらさら〞しているので、

「気持ちがいいね」

「ぎょうざが出来た」

と、ほとんどの子ども達が触れる事が出来ます。

 

A君も、勿論!平気です。

粉を集めて、手を隠したり、

「白くなったよ」

と、手を職員に見せ、余裕の表情。

②少しずつ水を入れていきます。

水を入れた容器が見えた途端、ベタベタの感触が苦手な子ども達の

手が、タライから離れてしまいます。

ベタベタの感覚というのは多くの子ども達が嫌がる感触です。

手にまとわりつくあの感じ・・・

嫌で嫌で経験の少ない子になると泣き出してしまう子さえいます。

 

 

A君もその1人です。水を入れようとすると

「えっ~!水入れないで!」

「ベタベタ、嫌なんだよね」

と、ため息も聞こえてきました。

 

 

ですが、数分の間にA君の気持ちに変化が起き

苦手なベタベタに触れ粘土を作り上げる事が出来たのです

 

 

 

苦手だけど、やってみよう!

自発的にその感情を引き出すためにはどのような仕掛けをするか悩みました。

 

職員でも話あった結果、

3歳児3人のグループ(3人ともベタベタが苦手)

の中にA君を入れる事。

 

そうする事で、A君の気持ちに変化が起こり、触れるかもしれないと

考えたからです。

 

A君のグループは水が入った途端、触れる子どもがいなくなりました。

そこで

「〇〇君たちのグループは粘土が出来上がるね」

と、声を掛けてみる事にしました。

 

すると、その声にA君がタライを見つめ

「ベタベタは嫌だけど・・・僕に任せて!」

と言い、腕まくりをし両手をいれ、力を入れて捏ね初めました。

その姿は、「僕、嫌なんだけど・・・」

と、泣きそうにしていた数分前のA君の姿とはまるで違います。

頼もしさを感じます。

 

自分より小さな友だちが触れられないのを見て、A君なりに

考えたのでしょう。

〝僕がやらくちゃ〞

この状況が

〝苦手だけどやってみよう!〞

A君の気持ちに変化が起きたのかもしれません。

 

その時に

〝苦手だからしない!〞ではなく

〝苦手だけど頑張ってやってみよう!〞

と、気持ちを切り替えて『挑戦』してみる

気持ちを切り替えてやれるという事が大事になってきます。

自分がやりたくない事でも、〝我慢してする〞

社会に出てからでも〝気持ちに折り合いをつけて〞

出来るという事は身に付けておきたいスキルの一つですね。

活動終了後「小麦粉粘土楽しかった!」と

満面の笑み。

苦手な事に挑戦し、やり切り

『やれた!』

自信と満足感を味わう事が出来たA君でした。

 

この積み重ねが、

難しい事』や、『苦手な事でも最後まで諦めずにやり遂げる』

体験を通して達成感を味わい、自信を持って取り組めるようになっていきます。

 

 

まふぃん上之園

寺田

やさしさの味

やさしさの味                        

 

ひと昔前までは、地域の子どもは地域ぐるみで面倒を見て、

自分の子ども、孫のように大事にして育てていました。

私も、地域の方たちに見守られながら育ちました。

その中でも、近所のおばあちゃんの手作りの食べ物。

大人になった今。

その食べ物を見ると懐かしい記憶が蘇ります。

まふぃんの子ども達にも、そのような思い出が残って欲しい。

と、願い、ナガヤタワーの住人さんと一緒『七草粥』を作りました。

 

さて、今回はどのような交流になったのでしょか?

 

○七草を知ろう!

せり、ナズナ、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ。

七草粥の材料として知られる「春の七草」

日本のハーブとも言われているそうです。

 

・七草を実物と写真を見比べながら、並べていきました

「この葉っぱと似ているね」

「でも、ここが違うんじゃない?」

子ども達と、住人さんが会話をしながら並べます。

昨年度までは、職員の介入がないと進まなかったのですが

今では、交流開始時からやり取りの様子が自然になってきました。

 

○野菜を切ろう!

・名前が分かったので切りましょう。

子ども達が切るのを心配そうに見守って下さいます。

「手は猫の手ね」

「大根と、人参は小さく切ってね」

と、手を添えて教えて下さいました。

子ども達も「これくらいかな?」と

職員ではなく、住人さんに聞く姿が今回見られました。

○七草粥を作ろう!

今回は、調味料を3つ用意し(塩、醤油、みそ)味付けや水加減も

住人さんにお任せしました。

あらかじめ決められた量で作るのは簡単ですが、

・住人さんともっと関わりが持てるようになって欲しい

・一緒に作る方の味を子どもたちに食べて欲しい

の目的がありました。

 

○七草粥を食べよう!

初めて食べる七草粥の反応は・・・

「おいしい!」

どのグループからも声が聞こえていました。

 

あるグループから

「七草粥はね7軒の家を回ってもらって食べるんだよ」

と子どもに教えて下さるのが聞こえてきました。

では、他のグループの味見もしてみようかな♪

 

子ども達の感想は・・

「同じ醤油なのに味が違う!」

「大根の大きさも、切り方も違うね」

と気づいたようです。

○今回の交流を通して

今回の交流で一番子ども達に経験して欲しかった事。

それは、『七草粥を作ろう!』『七草粥を食べよう!』

にありました。

 

それは・・・

・自分のグループ以外の七草粥を食べる事で、味が違う事、

切り方が違う事に気付いて欲しい。

・住人さんの味付け食べる経験をする。

この2つの事を経験して欲しいという願いがありました。

 

人が感じる「おいしさ」には、「おふくろの味」以外にも

『優しさの味』『安心のおいしさ』もあります。

 

『やさしさの味』・・その料理を口にした時に、優しい気持ちを感じ取り

いつも以上に美味しく感じる事。

『安心のおいしさ』・・子どもの頃に記憶した味に安心感を覚え、

それをおいしいと感じる事。

私たちが〝おいしい〞と感じるのは

作ってくれた人の優しさ、どんな気持で作ったのか。

そこには『愛情』が込められているのですね。

人は何歳なっても、母親の味や思い出の料理があります。

〝○○を食べると、その時の楽しかった様子や笑顔を思い出す。

ナガヤの住人さんの『愛情』が込められた

〝七草粥〞と今回の〝交流〞

子どもたちの記憶に住人さんとの交流や

一緒に食べた食事が懐かしい思い出として

残ってくれたら願っています。

 

子ども達が成長し社会に出ると、いろいろな人と

やり取りをしなければならなくなります。

その時に『敬語が使えない』『相手に合わせた振る舞い方』

など身に付いていないと円滑なコミュニケーショが

取りづらくなります。

子ども達は住人さんとの交流を

何度も重ねて経験を通して身に付いていくのです

 

※新型コロナウイルスの対策としてマスク、換気、検温、消毒

を徹底し交流を行いました。

 

まふぃん上之園

寺田

絵具遊び

先日、児童発達の午前クラスで「絵の具遊び」をしました。

ねらいは1つ。「友達と物・場所の共有をすることができるようになる」です。

 

以前は、絵具やクレヨンの取り合いが多かった子ども達。

欲しいクレヨンが被ってしまうと、「ぼくのだよ」「違う、先にクレヨンを取ったのはわたし!」と、よく取り合いをしていました。

さらに、欲しいクレヨンが取れないと、相手を押しのけてしまう子も。

その為、その都度職員が介入し、止めていました。

 

しかし、今回の活動では子ども達同士で物の貸し借りをする姿が見られました。

「ちょうだい」「どうぞ」と言葉のやり取りを経験したり、物を貸してもらえなくても我慢する経験を何度も積んだりことで、子ども達が自然と貸し借りできるようになったのではないかと思います。

 

 

ねらい 友達と物・場所の共有することができるようになる


最初に子どもの対人面は、いつから始まるのかということをここで少し触れておきたいと思います。

当たり前ですが、最初は母親や父親との関わりから始まります。

そこで、信頼感や安心感を経験することで、今度は友達にも興味を持ち、自ら同年代の子ども達と関わりを持とうとしていきます。

初めは、友達をじっと見ることから始まりますが、1歳半ごろになると「友達と同じことをしてみたい」と興味を持ち、真似するようになります。

この頃になってくると「友達と一緒に関わることが楽しい!」と思うようになってくる子ども達ですが、その反面ケンカも起こりやすくなってきます。

 

まふぃんでは、活動を通して友達と物や場所を共有する場面を作り、そこで物の貸し借りや我慢することを学べるように工夫しています。

この午前クラスは、2歳~3歳のお子さんが主に利用していますが、幼い頃から子ども同士での関わりが経験できるようにしています。

 

ケンカというと少し心配な面も出てくるかもしれませんが、それは自我がちゃんと誕生している証拠です。

自我が芽生えてくると、自己主張も強くなり、なんでも自分のものにしたくなる時期です。

その為、友達の物が欲しくなり、取り合いに発展することがたびたび出てきます。

 

この時、子どもの人数分、物を準備してケンカをさせない方法がありますが、そうすると「社会性の学び」を奪ってしまうことにもなります。

例えば、物の貸し借りや、貸してもらえなかったときの我慢などを学ぶ為には、友達と一緒に物を使う経験がないと得られません。

 

まふぃんでは、活動を通して友達と物や場所を共有する場面を作り、そこで物の貸し借りや我慢することを学べるように工夫しています。

午前クラスは、2歳~3歳のお子さんが主に利用していますが、幼い頃から子ども同士での関わりが経験できるようにしています。

 

ひとつの例を出してみましょう。

例えば、お絵かき。

1人1箱のクレヨンを準備すると、使いたい物が手元にあるので、1人で楽しく遊ぶことができます。

しかし、1人遊びを満足してしまう為、物の貸し借りをしたり、友達を意識して遊んだりといった経験は少なくなってしまいます。

 

では、人数分より少ないクレヨンを準備した場合はというと・・・

一緒に物を共有する為、使いたい色が同じになってしまうとケンカが起きてしまいます。「かして」「いやだ」と友達と取り合ったり、使いたい物が使われてしまって泣いてしまったりなど。

子ども達にとっては思い通りにいかない経験ですが、実はそこで「物の貸し借りの仕方」や「貸してもらえなくても我慢する方法」を学んでいます。

 

このような経験ができるように、まふぃんの活動ではあえて人数より少ない物を準備しています。

 

絵の具遊びの様子


まず、1枚の画用紙に色を塗っていきます。

 

子ども達の好きな色は赤なので「取り合いになってしまうのではないか」と事前に予測をしていましたが、今回は取り合うことなく遊ぶことができていました。

さらに、ほしいクレヨンを友達が持っていても我慢しており、じっと様子を見ていました。

そして、友達がトレーにクレヨンを戻すと嬉しそうに使い始める姿がありました。

これまでの取り合いの経験から、「順番を待てば、好きなクレヨンが使えるようになる」「取り合いをしなくても借りる方法がある」と子ども自身が学んだからこそ、貸し借りができるようになってきているのではないかと思います。

 

 

クレヨンで塗った後、今度は絵具で色を塗っていきます。

 

初めはそれぞれ自由に描いていた子ども達。

しばらくすると、ある子が長い線を描いてヘビを表現していました。

すると、それを面白そうと思った子ども達が、次々に真似していきます。

「へび」「こっちもへび」と、友達の遊びを意識して遊んでいました。

 

先ほど、物を人数分準備していると、友達を意識して遊ぶ事が少なると書きましたが

まふぃんでは友達にも目が向くように、画用紙をあえてみんなで使っています。

そうすることで、友達の真似をしたり、同じ遊びを共有したりなど、関わりが深められるようにしています。

 

絵具で塗った後は、色んな形を貼り付けていきました。

お互い場所を譲り合いながら、形を貼ることができていました。

 

今回の活動では、物の貸し借りができるようになる姿が見られ、成長を感じることができました。

これからも「どうしたら子ども達が成長していくのか」を第一に考えて、活動を組み立てていきたいと思います。

 

まふぃん上之園 亀澤

一緒に遊ぶと楽しいね!

一緒に遊ぶと楽しね!

 

午前クラス(1歳~3歳)の子どもたち。

同じような遊びをしていたり、近くに居ていても、

あまり関わりが見られないのが、この時期の特徴です。(平行遊び)

保護者の皆さまからも

「どの様にしたら他の子と楽しく遊べるようになるのか?」

とのご質問が多いのもこの時期の子ども達です。

そこで今回は如何にして他児に興味を示し、子ども達同士の交流に至るのかというプロセスをご紹介したいと思います。

 

この時期の子ども達の遊び方には特徴が3つあります。

  • 一人遊び・・自分自身のイメージの世界に入り込んで遊ぶ。
  • 傍観遊び・・他の友だちの遊んでいる様子を、じーっと眺める。

友だちの遊ぶ様子を見て、自分も遊んでいるように感じる遊び方。

  • 平行遊び・・友だちの側で同じ遊びをしていても、関わりが少ない遊び方。

 

このような遊び方を繰り返し、友だちとの関わりが育まれていきます。

 

 

 

 

活動前の自由遊び中の出来事です。

その日の自由遊びは、プラフォーミング(大型積み木)。

高く積んだり、横に並べて遊んでいました。

始めは、それぞれで遊び、足りなくなったら・・・

勿論!

お友だちが使っている物を取りに行きます。

使っていた物を取られた子は怒り取り返します。

そこで、〝取らないで!〞〝使いたい!〞

とぶつかり合いが起こり、泣いたり、怒ったり大忙し。

〝自分が〞使いたいので、午前クラスの子ども達の年齢では

当たり前の姿です。

 

ですが、泣いたり、怒ったり。

取り合いばかりしていては面白くありません。

何度も、同じ事を繰り返すうちに、

〝どうすれば楽しく遊べるか〞気が付いたようです。

 

プラフォーミングを高く積み重ねていたA君。

高く積むたびにB君に取られていました。

その度に、取らないで!と怒っていましたが、

どうすればいいのか、ひらめきました!

 

それは・・・

取りに来たB君に「ここ、乗せて」と言い、

乗せて欲しい所を指差す事。

結果は・・・ 大成功!

指差す所に乗せてくれました。

上手く乗せる事が出来、顔を見合わせ〝にっこり〞と笑う2人でした。

その日は、もう一つエピソードがありました。

自分から友だちに関わっていく事が、少し苦手なC君。

プラフォーミングを4個並べて座り、友だちが遊ぶのを

笑顔で見ていました。

そこへ、B君が来て同じように並べ一緒に座っていました。

ポケットを見せ合ったり、笑顔を交わしたり。

言葉は少なくてもお互い通じ合い、

その場は〝ほんわか〞した暖かい空気に包まれていました。

この時期子どもたちは、物を介したやり取りや、

近くにいる友だち同士同じ動作や表情をして面白がったり、

顏を見合わせ笑い合ったりするなど、関わって遊ぼうとする姿

見られるようになります。

この経験を積み重ねる事で

・周囲の友だちに興味や関心を高める。

・自分から働きかけて関わろうとする。

ようになってきます。

 

この年齢の子ども達は、まだ、自分と他者と気持ちの区別が出来にくい

為、自己主張をしたり、トラブルも多く見られます。

ですが、友達との関わりを深めていく中で大切な経験です。

その繰り返しが、場に応じた適切な行動や、伝え方があるいう事を

遊びの中から学んでいっています。

「子どもは子どもの中で育つ」

改めてそう感じる出来事でした。

 

まふぃん上之園   寺田

まふぃんの広さを求めよう!

先日の放課後等デイサービスの自由遊びの時間。4年生の男の子がまふぃんの部屋の面積を調べました。新聞で作った剣を繋げ部屋の長さを計り、計算をして面積を求めました。これこそ体験的な学びですね。机上の学習が実際の活動や生活に活かせるという経験をする事が学習への意欲につながるのではないでしょうか。

 

 

最近、小学生は新聞で剣を作るがブームになっています。

沢山作る、長く作るなど友達と競い合いながら遊んでいます。

そんな中、新聞の剣を繋げながら

「2mってどのくらい?」と男の子が尋ねてきました。

「ソーシャルディスタンスだよ、2m離れないとね」

「ソーシャルディスタンス」という言葉をよく聞くようになりましたね。この男の子はコロナをきっかけに人との距離、2mという長さ興味を持ったようです。

 

30センチ定規を渡すと2mを計り、2mの新聞の剣を作りました。

床に置いた剣の端に座ると「2mって結構長いんだね」と男の子。

さらに新聞の剣を長く繋げていきました。

部屋の端から端まで新聞の剣を繋げ、部屋の長さを調べようと30センチ定規で長さを計り始めました。すると、定規と床の格子の模様を見て、「この四角、30センチじゃない?」と気づきました。計ってみるとピッタリ30センチ!

「この四角の数を数えると長さが分かるね」と伝えると、男の子は床の四角を数え始めました。30センチの四角が19個分「計算したい!」というので紙と鉛筆を準備。

「30×19」と筆算を始めました。答えは570cm

「じゃあ横の長さも調べよう!」と

また新聞の剣を並べ、床の四角を数え、長さを計算します。横の長さは600cm。

 

ここで、ふと面積も求められるのでは?と思い「面積の勉強した?」と尋ねてみました。

「勉強した、縦×横でしょ」「あっ!まふぃんの広さも調べてみよう!」と計算を始めました。3桁×3桁の計算に苦戦はしましたが、答えを出す事ができました。

 

4年生のこの男の子。今では学習時間も一生懸命に取り組んでいます。しかし、3年生まではそうではありませんでした。苦手な学習では5分も集中ができません。姿勢が崩れ、周りに気を取られ、お喋りが始まるという事もしばしば・・・。

 

ただ、学習の要素を盛り込んだ活動は大好き。面白いという事には長時間集中して取り組めます。今回のように部屋の面積や折り紙で大きな車を作る、動く車を作るなど・・・

大きな車を作る時には、大きさを決め、設計図を書きました。動く車の時には動く方法を一緒に考えました。

「これは算数の勉強だね」「理科の授業思い出して」など学習と繋がっていることを伝えると、男の子も「授業、ちゃんと聞いとかなきゃ!」と勉強に前向きな言葉が聞けるようになりました。

 

 

まふぃんの子ども達の中には机上の学習では理解するまでに時間がかかり、やる気をなくしてしまう子もいます。そんな子ども達にはただ勉強をさせてもなかなか学習が身に付いてきません。それは子ども達人って勉強はやらされるものであるからです。

 

今回のように経験しながら学ぶ。遊びだからこそ「楽しそう」「やってみたい」と意欲的に取り組む事もできます。机上の学習が実際の活動に活かせるという経験は大切だと思います。自分の知りたい、やりたいという目的のために、学校での勉強が必要と気づけると、勉強が楽しくなるのではないでしょうか。

これからも子ども達の学びを大切にした活動を考えてきます。

 

 

早いもので、今年も残すところわずかとなりました。

保護者の皆様には、ご理解ご協力を賜りましてありがとうございました。

来年も子ども達の成長を保護者の皆様とともに見守っていきたいと思っております。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

2021年が皆様にとって素敵な1年になりますように・・・

 

 

まふぃん(上之園)

児童発達管理責任者 中村

性教育講演会

性教育講演会

 

12月19日(土)、思春期保健相談士としてご活躍中の山崎眞子(やまさきまさこ)氏をお招きして保護者向けの性教育講演会をまふぃん上之園で開催しました。

山崎さんは看護士師、助産師、認定心理士、性教育認定講師…等、様々な面でご活躍中です。

「性教育」と言うと、堅苦しくなりますが、生きる上で「性」について知ることはとても大切なことです。私たち自身も大人になる過程で体の変化や恋愛、結婚を通して「性」について考えたり経験したりしてきましたが、ある日突然、子どもから「どうしたら子どもは生まれるの?」と聞かれた時、どう受け答えればいいのか、戸惑うことが多いのが現実です。

今回の講演会では、「性教育」についての捉え方、「性」にまつわる子どもの行動や質問に対して、子どもたちにどう伝えればいいのか、どんな心構えが大切なのかを中心に教えて頂きました。

〇性教育はなぜ必要なのか

「自分で自分の人生の選択ができるために必要な性の知識、性の意識を学ぶ」

便利な世の中になりましたが、子どもたちの周りは間違った性の情報が満ち溢れています。間違った情報を正しい知識と思って行動したら・・・それはとても悲しいことです。自分の人生をよりよく自己選択して生きていくために、正しい知識が必要です。

具体的に紹介すると、幼少期では

・身体をきれいに洗うこと

・プライベートゾーン(人に見られたくない場所)について教える

・友達の体をむやみやたらに触らない

思春期~青年期では

・二次性徴の体の変化について

・恋愛について付き合い方

・性の情報の捉え方

・避妊や性感染症について

などです。

正しい知識を知ることは、自分を守ることや性問題の被害者や加害者になることを防ぎます。漫画やSNSで発信されている性産業の情報が間違いであることを伝えることは、とても重要です。

 

〇保護者(大人)の関わり方で大切なことは?

子どもから、「〇〇って何?」と聞かれた時、とっさに話題を変えたりその場から離れたりしてしまうこと、ありますよね。山崎先生は、そんな時こそ「性教育のチャンス!!」ととらえることが大事です!と話されました。

普段から

・何でも話せる関係性を築いていること

・性に関しての質問をごまかさないこと

・ニュースや新聞で見聞きした事件について子どもと話し合うこと

がポイントです。

性について、さりげなく、生活の場で話せたらいいですね。子どもたちは聞いていないようでちゃんと聞いていることが多いです。正しい知識をさりげなく話し合ったり伝えたりすることができたら、子どもも悩みが生じた時、親に相談しやすいかもしれません。

 

スマホで子どもが動画をみていたことを知った時

「こんなものを見たらダメでしょ!」

と否定するのではなく、

「それを見てどう思った?」等、話をするチャンスに変えられたらいいですね。

そのために、大人の性教育の学びが必要だと感じました。

山崎先生は、性教育により、自分のからだやこころを知り、大切にすることを学ぶことで、他者のからだとこころを大切にしていくことにつながること、人として自由に自分らしく生きていくことを学ぶことができる、と教えてくださいました。

まふぃんの活動の中でも性教育に関わる場面がたくさんあります。

トイレの使い方、着替えのマナー、お友達との距離感、等々、年齢によって伝え方、関わり方は違ってきますが、相手の気持ち、自分を大切にすることに気づかせながら性教育を進めていきたいと思います。

山崎先生、とても分かりやすく、「性」についてオープンに話してくださり、また事前アンケートの返答を具体的に教えて頂きありがとうございました。保護者の皆様もお忙しい中多数ご出席いただき、ありがとうございました。

ご家庭で悩んだり迷ったりしたことがありましたら、一緒に考えていきましょう。私たちも学びを深めながら、子どもたちのために支援していきます。

今後もこのような学びの場を設けていきますので、保護者の皆様もぜひご参加ください。

よろしくお願いします。

 

 

繋がり~地域社会活動とは?~

繋がり

 

「元気?」「沢山作ったから食べてね」など

当たり前だった近所の方たちとのやり取り。

私たちが子どもの頃は、お互いの事をさりげなく思い遣り、

気遣いながら生活していました。

最近は、このようなやり取りが減ってしまい寂しさを感じます。

しかし、まふぃんでは、地域の方とのやり取り

『繋がり』が今も盛んに行われています。

まふぃんは、NAGAYATOWERの1階にあります。

2階には、幼稚園から80代の幅広い世代の方が入居されています。

そこに住む住人さんとまふぃんの子どもたちは、

七夕を一緒に作ったり、カレーを作るなど

定期的に交流を行っています。

近所のおじいちゃん、おばちゃんのような存在です

 

ある日、ナガヤに行っていた園長先生が、お土産を持って

まふぃんに帰ってきました。

袋から出したお土産は・・・

〝じゃがいも〞嬉しいお土産です!

 

早速、子どもたちのおやつに

じゃがいもの『煮っころがし』を作りました。

この日のおやつは

『おにぎり』『じゃがいもの煮っころがし』『ぬか漬け』

「じゃがいも美味しね」と笑顔で食べる子ども達。

ですが、一人の子どもが疑問に思ったようです。

「このじゃがいもどうしたの?」

ナガヤの住人さんに頂いた事を伝えると

「そうなんだ」と嬉しそうに、じゃがいもを食べていました。

 

その話を聞いていたA君。

「僕も食べてみようかな?」と

勇気を出して一口・・・

「美味しいかも」と食べる事が出来ました。

 

いつもは苦手で食べないそうです。

ですが、ナガヤの住人さんに〝頂いた〞事を知り

〝苦手だけど食べてみよう〞

A君の気持ちに変化が起きたのかもしれませんね。

今年度に入り、ナガヤの住人さんと、

お裾分けのような交流や、ぬか漬けの手ほどきなど、

小さな交流が盛んに、行われるようになってきました。

子どもたちが、招待状などを書くと、「嬉しかった」と、

わざわざお礼を伝えに来て下さる方もいらっしゃいます。

ナガヤの住人さんたちが「食べてね」と

まふぃんの子どもたちに下さる食べ物など、

そこには、

・子どもたちの事をいつも見守り、気遣って下さる事

・住人さんの暖かい愛情優しさ

があるという事を、しっかりと伝えていく事も、

私たち大人の大事な役割だと思います。

このように、自分の生活に関係の深い地域の方たちと触れ合ったり

交流したりする事は、人と関わる力を育てる上で大切な力となります。

ナガヤの住人さんたちとの関わりを通して、

周囲の人たちと関わり合い、支え合って生活をしている事を

実感している事でしょう。

 

その繰り返しの中で、子どもたちは、挨拶の仕方

目上の方に対する言葉使い、相手に合わせた振る舞い方を学んでいきます。

そのような経験が、人に対する優しさや愛情を学んでいく事にも

繋がっていきます。

まふぃんの子どもたちは、

ナガヤの住人さん、隣接する堂園メディカルハウスの皆さん

様々な方たちが、温かく声を掛けて下さいます。

人は、見守られ大事にされた事が基盤となって、

他者に共感し、分かち合おうとする気持ちが育っていきます。

 

野菜を植えていると、通りがった住人さんが

「大根は間引きをしてね」「炒めて食べてもおいしいよ」

と教えて下さいます。

そこにも、ナガヤの住人さんとの繋がりがあるのです。

子ども達だけでなく私たちも、

幅広い年代の方たちとの関わりは、考え方、知識を教えて頂ける

など大事な『場』となっています。

 

『沢山の人たちの関わり合いの中で育つ』

今も、まふぃんには存在しています。

 

ナガヤの皆さん!いつもありがとうございます。

今後もよろしくお願い致します。

 

まふぃん上之園

寺田

わらべうたを通して




今月のわらべうたの活動では、

「顔の表情や手足の動かし方を真似することができる」

と共に、

「集団遊びを通して順番を待つことができるようになる」をねらいにして行いました。

心地よいわらべうたに合わせて、お手玉やオーガンジーの布を動かすことや、順番が来るのを待つことができたでしょうか?

 

「真似る」は「学ぶ」の第一歩

お顔をむぎゅむぎゅマッサージした後、“あ~がりめ、さ~がりめ”を行いました。

子どもたちは、何が始まったのかポカンとしていましたが、職員の変顔に興味がわき、自然に手を動かしだしました。さあ、もう一度・・・“あ~がりめ、さ~がりめ、ぐるっと回して ね~このめ” 全員が集中して参加できました。

むかえのおさんどん

 

この「真似る」活動でまふぃんが気を付けていることは、言葉での説明をしないこと、です。職員や他の子どもがする様子を見て、自分でやってみること、を大切にしています。言葉での説明が多くなると自分で考えることを奪ってしまいますし、小さい年齢の子どもたちにとっては、聞くよりも見て学ぶことの方が効果的だからです。

「よく見る」ことができたから、「真似る」ことができる。集中力も養われています。繰り返し行うことで「学習」し、遊びの楽しさを獲得していきます。

この後、年長さんには前に出て、“あがりめ、さがりめ”をしてもらいました。皆の前で発表することも上手にできました。この経験が幼稚園や小学校での「発表」や「司会」の場でできることの土台になっていくと思います。

 

いつになったら、自分の番になるかな

 

“いろはにこんぺいとう”、”お茶を飲みに来てください” “かごめ、かごめ”の集団遊びもしました。自分の番が早く来ないかな、座って待つ子どもたちの気持ちが伝わってきます。

 

活動の途中で、「僕、まだ一度も来ない」とつぶやいたB君は、じっと座って待つことが苦手です。

目の前を友達が通り過ぎるのをうらやましそうに見ていました。「もう、ぼく、しない」と言うのかと思いきや・・・ぐっと我慢。

すると、自分の所にお友達が止まりました。

誇らしそうに、歩いて次の友達に代わることができ、満足そうな表情をしていました。

 

わらべうたの集団遊びを通して、子どもたちの「順番を待つ」「歌に合わせる」といった行動のコントロールができるようになると、幼稚園や保育園、小学校での運動会、お遊戯会、学習発表会など、集団行動にスムーズに入れます。

思い通りにならない場面で行動をコントロールできるようになることは、社会や集団生活での生きやすさに繋がると思います。

小さな経験をたくさん積んで、いつの間にか長く待てるようになった!、集団に合わせて行動できた!となるように、

楽しい活動の中にも感情がゆれる場面を仕掛けながら、今後も子どもたちの力を伸ばしていけるように工夫していきます。

次回のわらべうた、お楽しみに!

 

まふぃん上之園 末吉

コグトレ~想像力を鍛える活動~

放課後等デイサービスの活動でコグトレ(物語作り)を行いました。

コグトレとは、認知機能を鍛えるトレーニングの事です。

なぜ、認知機能を鍛えるトレーニングを行っているのかというと、学習面の低さ・感情の制御ができない・対人関係で上手くいかないなどの原因として、認知機能が弱いことが挙げられているからです。

まふぃんでも、このような困りごとを持っている子どもがいることから、今年度から導入し始めました。

 

コグトレは、「見つける」「写す」などの分野に分かれていますが、今回の物語作りは「想像する力」を鍛えるトレーニングでした。

活動では、バラバラになっている物語を順序立てて並べることに苦戦をしていた子ども達。

しかし、ヒントを伝えると、絵の情景をイメージすることができました。

この様子から、想像力の弱さが子ども達の課題であることが分かり、コグトレを積極的に行う必要性を感じました。

 

前置きが長くなりましたが、ここからは活動の様子をお伝えします。

 

 

今回行ったコグトレの物語作りとは。

バラバラになっている絵を順番よく並べていく内容となっています。

絵を見て何をしているのかをイメージしないといけないので、想像する力だけでなく、状況を把握する力や時間概念、論理的思考を養うことにも繋がってきます。

これを並べてみよう!

 

 

さっそく、活動が始まると、2~3人のグループに分かれて物語作りを始めた子ども達。

「これは、雨の絵だね」「女の子たちが何か作っているよ」と、子ども達同士で絵の内容を確かめ合う姿がありました。

しかし、イメージすることが苦手である数人の子どもは、細かい部分をよく見ておらず、テルテル坊主を作っている絵を「女の子が髪の毛を切っている」と勘違いしていました。また、女の子が髪を切っていると思っているので、雨と晴れの絵の関係性も分っていない様子でした。

その為、「女の子が持っている物は何かな?」とヒントを伝えてみました。

すると、「あっ、テルテル坊主だ!」と気づいたようです。

さらに、「雨が降っていたからテルテル坊主を作ったのかー」と、時系列もイメージすることができました。

 

絵の内容が分かると、順番に絵を並べていきます。

「雨が降った後にテルテル坊主を作ったと思う」「⑤はお出かけに行った場面じゃないかな」と子ども達同士で話し合う姿が見られました。

しかし、ベッドに寝ている絵は、どのグループも迷ったようで、それぞれ意見が割れてしまう姿がありました。

起きてから雨が降った場合は①

寝て起きると、空が晴れていた場合は➂

子ども達の視点によって、それぞれ答えが違います。

今回は、意見の伝え合いができるようになって欲しかった為、あえてヒントや答えは伝えませんでした。

「どうするかな・・・」と様子を見ていると。

「うんうん、その答えもありだね」と、相手の意見を否定せず聞くことができました。

以前の様子だと、お互いの主張が合わなくて意見がまとまらないことが多かったので、今回の姿に成長を感じました。

 

話し合いがまとまり、順番に絵を並べていった子ども達。

その後は、女の子の気持ちを紙に書いていきました。

今回、「絵に書いてある人物の気持ちを書く」課題を出しましたが、相手の表情や気持ちをとらえるようになることを目的でした。

自分ではない人の表情や気持ちをとらえることは、人とコミュニケーションを取る上で大切な力です。

まふぃんの子ども達の中には、相手の気持ちや表情を読み取ることが苦手で「思ったことをストレートに言ってしまう」「相手が嫌な表情をしていても、一方的に話してしまう」などの姿があるので、活動に取り入れてみました。

 

順番に絵を並べたことで、女の子が何をしたいのかイメージすることができた子ども達。

このような気持ちなのではないか、と感じたようです。

 

今回の活動では、イメージする力が弱いことで、絵の情景とは違う捉え方をする子どもが何人かいました。

想像することが苦手ということは、見通しを持つことが難しいだけではなく、相手の気持ちをくみ取れなかったり、場の状況を理解できなかったりするなどの困りごとにも繋がってきます。

今後も活動や学習時間の中で積極的にコグトレを行っていき、認知力を高められるように支援していきたいと思います。

 

まふぃん上之園 亀澤

避難訓練 ~火災~

避難訓練(火災)

 

 

11月7日土曜日。

まふぃんの子ども達は消防署の立会いの元

火災を想定した避難訓練に参加しました。

まふぃん内に鳴り響く非常ベルの音に驚く子どもたち。

部屋の中心に集まり状況の確認後

無事に、共研公園に避難する事が出来ました。

避難訓練は、実際に災害が発生した際、安全に避難が出来るようにする事、

災害時の避難方法に慣れておく事を目的に行っています。

 

土曜日、登園した子どもたちは、自由遊びをしていました。

いつもと変わらない登園後の風景です。

 

そこへ、突然鳴り響く大きな非常ベルの音。

それまでは、にぎやかに遊んでいたのですが

一瞬で緊迫した空気に変わりました。

子ども達も、〝何が起きたのだろう〞と辺りを見回しています。

「集まって!静かにして」と

職員が声を掛けると、全員部屋の中心に集まってきました。

 

「ナガヤが火事です。避難します。」

園長先生の声に、子どもたちの表情がさらに緊迫したものに変わりました。

「靴は持って外に出てね。」

子どもたちは、職員の指示に従い外に避難します。

この間、友達を押したり、ふざける事もありませんでした。

まふぃんの庭に避難した後、近くの共研公園に移動しました。

この、避難訓練。

子どもたちには事前に知らせていませんでした。

災害はいつ起こるか分からないからです。

 

今まで行った、避難訓練の改善点を活かし、

私たち職員は当日の動きを確認しました。

 

・非常ベルが鳴ったら、誰が確認に行くのか(発生場所の確認)

・子どもを誘導し、指示を出すのは誰か

・どこに避難するのか。

・非常時の持ち出しは誰がするのか。

・避難する時、職員は子供たちのどのあたりにつくのか。

・交通量の多い横断歩道を渡るので、安全確認をしっかり行う事。

など。

様々な事を想定し、役割を分担しました。

今回、非常ベルが鳴り、共研公園まで避難する様子を

最後尾から見ていて感心しました。

それは、子どもたちが、真剣に落ち着いて行動出来ていたことです。

今までは、お喋りをしたり、ふざけて注意をされる子どももいました。

 

訓練の回数を重ねた事で、子どもたちが、

・訓練の大切さを感じられるようになった。

・災害発生時に取るべき行動や、態度が身に付いてきた

のだと思います。

 

共研幼稚園公園に避難後ナガヤに移動し、消防署の方のお話をお聞きしました。

その日は夏のように日差しの強い日でしたが、1年生の子どもたちも立ちながらでしたが、

40分程、立って話を聞くことが出来ていました。

 

 

災害は予想を上回る規模で起こる事もあります。

避難訓練をしておくことで

・実際の災害時に冷静な判断がしやすくなる。

・どのような指示をすれば分かりやすいのか確認できる。

・避難訓練により問題点、改善点を対処する事が出来ます。

 

『想定』にとらわれず、状況を見ながら判断し、

適切な行動を取る必要性も、私たち職員は理解しておかなければならないなと

思います。

 

まふぃん上之園

寺田

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